Shopify CMS活用!メリットや便利機能、おすすめアプリなどを紹介

Shopify CMS活用!メリットや便利機能、おすすめアプリなどを紹介

ECサイト構築プラットフォーム「Shopify」は、商品販売機能だけでなく、多彩なコンテンツ管理機能も備えています。本記事では、Shopifyに実際に搭載されているCMS(コンテンツ管理システム)機能の概要と活用方法について解説します。プログラミング知識がなくても情報発信やサイト管理ができるShopifyの特徴を理解し、より効果的なオンラインストア運営にお役立てください。

CMSとは?

CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、専門的なプログラミング知識がなくてもWebサイトのコンテンツを簡単に追加・編集・管理できるシステムのことです。誰でも直感的に操作でき、複雑なHTML/CSSを直接触らずにページ作成や更新が可能です。

ShopifyにCMS機能は存在する?

Shopifyは単なるECプラットフォームではなく、CMSとしての機能も豊富に備えています。これにより、商品の掲載・販売だけでなく、情報発信やサイト全体のブランディングも幅広くサポートします。

ShopifyのCMS機能でできること

デザインテーマのカスタマイズ

Shopifyでは豊富なテーマ(デザインテンプレート)を選択・カスタマイズできます。HTMLやLiquid言語を使った高度なカスタマイズも可能で、ブランドイメージに沿った独自性の強いサイト作りができます。

下記のブログ記事では、Shopifyテーマに関して詳しく解説しています。ご参考にしてください。

テーマエディターではWeb上で見た目を確認しながら、「ドラッグ&ドロップ」でパーツやコンテンツの配置を直感的に変更できます。リアルタイムでプレビューが見られるので、細かな編集作業がしやすいのが特徴です。

下記のブログ記事では、テーマエディタを利用してテーマをカスタマイズする方法を紹介しています。ご参考にしてください。

ブログ記事の作成・修正・削除

Shopify内蔵のブログ機能では、最新情報やコラム、商品紹介記事なども手軽に公開可能です。タグ付けやカテゴリー管理、コメント機能も利用でき、SEO対策の面でも役立ちます。

下記のブログ記事では、Shopifyでブログ記事を作成する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

商品の作成・修正・削除

Shopifyでは、商品名、説明文、価格、在庫数といった基本情報はもちろん、サイズや色などのバリエーション(オプション)設定も簡単に行えます。また、商品をグループ分けするための「コレクション」機能や、顧客が商品を見つけやすくするための「タグ」付けも可能です。商品画像や動画も直感的な操作でアップロードでき、魅力的な商品ページを手軽に作成できます。

下記のブログ記事では、Shopifyで商品を作成する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

各種ページのカスタマイズ

Shopifyのページエディターは、「会社概要」「FAQ」「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」「利用規約」などの静的ページを作成・管理できるエディター機能です。テンプレートやブロック式の編集により、テキストや画像の挿入も簡単にできます。

下記のブログ記事では、プライバシーポリシーや利用規約を作成する方法を紹介しています。

ShopifyのCMS機能の活用メリット

サイト価値の向上

独自の情報発信やブランドストーリー紹介など、コンテンツを強化することで、ショップ自体の価値と信頼度が向上を期待できます。

ページ情報の充実

商品詳細だけでなく、使い方ガイドやQ&A、コラムなどを追加することで、お客様の不安や疑問を解消できます。

SEOによる集客強化

ブログや固定ページを活用し、検索エンジン対策(SEO)がしやすくなります。キーワードを意識した情報発信で、新規顧客へのリーチが広がります。

必要機能がオールインワン

商品管理、注文管理、顧客管理に加え、サイトコンテンツやブログ運営までワンストップで完結します。外部のCMSと連携する必要がありません。

直感的な操作性

管理画面はシンプルに設計されており、IT初心者でも感覚的に操作できるのがShopifyならではの特徴です。

強力なアプリ連携

Shopify App Storeには豊富な無料・有料アプリが揃っており、CMS機能や拡張機能を追加できます。

柔軟なカスタマイズ性

テンプレート編集や独自アプリ導入など、自社の運用スタイルや顧客体験に最適なカスタマイズが自在に行えます。

AI活用で手間削減

Shopifyが提供しているAI機能「Shopify Magic」を活用することで、商品説明文やブログ記事の自動生成の作業を効率化できます。また、「Sidekick」を活用することで、商品画像やブログ記事バナーなどの画像生成も簡単に行えます。日常的な運用の手間を大幅に減らしつつ、より高品質なストア運営が目指せます。

ShopifyのCMS機能をさらに便利にする機能・アプリ

メタフィールド・メタオブジェクト

商品やページごとに独自フィールド(例:スペック欄やランキング情報など)を追加できるのが「メタフィールド」。より複雑なデータ管理・表示には「メタオブジェクト」も利用できます。

下記のブログ記事では、メタフィールドについて詳しく解説しています。ご参考にしてください。

Shopify Translate & adapt

Shopify Translate & adapt
出典:Shopify Translate & adapt|Shopifyアプリストア

多言語対応用の純正アプリで、簡単に英語など複数言語のコンテンツを作成できます。ShopifyのCMS機能で作成した各種コンテンツを自動翻訳&手動調整することにより、グローバルECサイト運営をサポートします。

下記のブログ記事では、Shopify Translate & adaptについて詳しく解説しています。ご参考にしてください。

RuffRuff 著者情報

RuffRuff 著者情報は、ブログ記事や商品ページに「執筆者プロフィール」を追加できるShopifyアプリです。コンテンツの信頼性やブランド力向上に役立ちます。

Shopify純正のCMS機能では、ブログ記事には登録されているスタッフしか執筆者として登録でなかったり、ブログ記事以外ではそもそも執筆者を登録できなかったりします。RuffRuff 著者情報を利用することで、登録していないスタッフを登録できたり、商品などの各種ページに執筆者を登録できます。

下記のブログ記事では、Shopifyに著者情報を表示するメリットや表示方法を紹介しています。ご参考にしてください。

RuffRuff タグ一覧

RuffRuff タグ一覧は、ShopifyのCMS機能で作成したブログ記事や商品に付与されたタグを「タグ一覧」として見やすく表示できます。ブログ記事や商品を探しやすくするナビゲーションを強化できます。

下記のブログ記事では、Shopifyにタグ一覧を表示するメリットや表示方法を紹介しています。ご参考にしてください。

RuffRuff 目次作成

RuffRuff 目次作成は、ShopifyのCMSで作成したブログ記事や商品の長文コンテンツに対して「目次」を自動生成できます。

ユーザビリティが格段に向上し、内容の把握やスクロール操作が快適になります。また、コンテンツ作成者の情報整理にも役立ちます。

下記のブログ記事では、Shopifyのコンテンツに目次を表示するメリットや表示方法を紹介しています。ご参考にしてください。

【番外編】ShopifyのCMSが使いづらい場合の対処法

ShopifyのCMS機能が使いづらいと感じる方も一定数いるかと思います。その場合は、notionやShopifyアプリなど外部ツールを使うのもおすすめです。

notionを活用する

notionライクな書き心地を求める方は、ブログ記事や商品説明の作成はnotionで行う運用もおすすめです。

notionで作成したコンテンツをShopifyのエディタへコピー&ペーストすることで、見出しや表、テキストリンクなどそのままの形式でShopifyのエディタに直接貼り付ける(移行する)ことができます。

⚠️ ただし、画像だけは貼り付けることができないため注意が必要です。

エディタなどShopifyアプリを活用する

Shopifyアプリには、ブログ記事を執筆するためのエディタアプリがいくつか存在します。Shopifyアプリの中にはドラッグアンドドロップで作成できるエディタアプリやnotionライクなエディタアプリなども存在しますので、好みのアプリを探してみても良いかもしれません。

外部のCMSサービスを活用する

どうしてもShopify内蔵CMSで要件を満たせない場合、外部のCMS(micro CMSやContentfulなど)とShopifyを連携して運用する方法もあります。APIや埋め込みページ機能を使い、外部CMSの柔軟性を活かせます。また、Shopifyから移行する際も外部のCMSサービスを利用している場合は、役立ちます。

最後に

Shopifyは、ECサイト構築だけでなく、CMSとしても充実した機能を提供しています。テーマのカスタマイズ、ページ・ブログ管理、多言語対応、さらにはアプリによる拡張など、必要な機能がすべて揃っています。実際の運用やカスタマイズはShopify公式ヘルプやアプリストアの案内に従えば、特別な専門知識がなくても安全に進められるよう設計されています。

今後も公式ドキュメントや信頼できる情報源を活用し、最適なShopifyストア運営を目指しましょう。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。