【保存版】Shopifyメタフィールドの使い方・設定方法を徹底解説

【保存版】Shopifyメタフィールドの使い方・設定方法を徹底解説

メタフィールドは、Shopifyストアの運営に欠かせない柔軟なデータ管理機能です。商品やコレクション、ブログ記事などに対して、標準の項目以外にも必要な情報を自由に追加できます。本記事では、メタフィールドの基本的な使い方から実践的な活用例まで、包括的に解説していきます。

メタフィールドとは

Shopifyのメタフィールドは、商品やコレクション、ブログ記事などに追加情報を保存できるカスタムフィールドです。通常の項目(商品名、価格、説明文など)以外に、必要な情報を自由に追加できる機能です。

たとえば、以下のような情報を追加できます。

  • 商品の詳細スペック
  • 原産国情報
  • サイズガイド
  • 商品の使用方法
  • 保証期間

メタフィールドのコンテンツタイプ

メタフィールドにはさまざまなコンテンツタイプがあり、保存するデータの内容に応じて適切なタイプを選択する必要があります。本章では、メタフィールドのコンテンツタイプの説明と使用例をご紹介します。

カテゴリー コンテンツタイプ 説明 使用例・活用案
日付と時刻 日付と時刻 ・ISO 8601 形式の日付値とUTC 時間の時間値に対応 ・キャンペーンの開始/終了時刻
・ライブストリーミングの配信時間
・予約可能時間枠
日付と時刻 日付 ・ISO 8601 形式の日付値とUTC時間の時間値に対応 ・会員登録日
・ポイント有効期限
・製品の製造日
寸法 寸法 ・整数と小数の両方に対応
・メートル法またはインペリアル測定単位のいずれかを使用
・画面サイズ(テレビ、モニターなど)
・家具の設置に必要なスペース
・服のサイズ測定値
寸法 ・整数と小数の両方に対応
・メートル法またはインペリアル測定単位のいずれかを使用
・レシピの材料の分量
・化粧品の内容量
・洗剤の使用量目安
寸法 重量 ・整数と小数の両方に対応
・メートル法またはインペリアル測定単位のいずれかを使用
・砂糖や油など原材料のグラム数
・配送重量制限
・耐荷重量
・携帯可能重量
Number 小数 ・小数値に対応
・+/-9999999999999.999999999 の範囲内で入力可能
・整数は最大 13 桁まで入力可能
・小数は最大 9 桁まで入力可能
・宝石のカラット数
・割引率
・商品の評価スコア
・省エネ性能値
Number 整数 ・整数値に対応
・-4,611,686,018,427,387,904から4,611,686,018,427,387,903の範囲内で入力可能
・本のページ数
・在庫数
・最小注文数
・メンバーシップポイント
カテゴリー コンテンツタイプ 説明 使用例・活用案
テキスト 複数行のテキスト ・改行ありのプレーンテキストに対応
・テキストの長さとして下限と上限の設定が可能
・正規表現ルールを選択も可能
・配送メモ
・返品ポリシー
・商品の使用上の注意
・お手入れ方法
・アレルギー情報
テキスト リッチテキスト ・改行ありのテキストに対応
・見出しスタイル、太字、斜体、下線などのインラインスタイルもサポート
・ただし、スタイル反映はテーマの実装に依存する
・ブランドに関する長めのストーリー
・商品に関する長めのストーリー
・製品の特徴説明
・使用方法の詳細手順
・コレクションストーリー
テキスト 単一行のテキスト ・改行なしのプレーンテキストに対応
・指定するプリセットを限定することも可能
・短いメモ
・告知
・商品コード
・キャッチコピー
・タグライン
リファレンス 会社又はその他の法人 ・単一または複数の会社へのリンクに対応 ・関連会社
・製造メーカー
・取引先
・協力団体
リファレンス お客様 ・単一または複数のお客様へのリンクに対応 ・関連顧客
・商品レビュアー
・ブランドアンバサダー
・VIPメンバー
リファレンス 商品 ・単一または複数の商品へのリンクに対応 ・特集商品
・関連商品
・コーディネート商品
・交換用パーツ
・セット商品の構成品
リファレンス コレクション ・単一または複数のコレクションへのリンクに対応 ・特集コレクション
・シーズンコレクション
・テーマ別コレクション
・コーディネートセット
リファレンス 商品バリエーション ・単一の商品バリエーションへのリンクに対応 ・同じ色の他の衣料アイテム
・サイズ展開
・素材違い
・季節限定バージョン
リファレンス ファイル ・単一ファイルのアップロードに対応
・ファイルタイプは、画像(PEG、PNG、WEBP、HEIC、およびGIF)、ビデオ(MOVとMP4)、すべてのファイルタイプ(HTML以外のファイル形式)をサポート
・PDF形式の商品の取り扱い説明書
・商品寸法図
・素材証明書
・アセンブリガイド
リファレンス メタオブジェクト ・単一または複数のメタオブジェクトエントリーへのリンクに対応 ・インフルエンサープロフィール
・著者プロフィール
・デザイナープロフィール
・ブランドヒストリー
・素材情報
リファレンス ページ ・既存のページにリンクが可能
・単一または複数のページへのリンクに対応
・商品に関するポリシーページ
・詳細なサポートガイドページ
・サイズガイド
・お手入れガイド
・保証情報
カテゴリー コンテンツタイプ 説明 使用例・活用案
その他 true または false ・条件が true または false かを選択するチェックボックスを作成 ・アイテムに刻印できるかどうか
・ページを検索エンジンにインデックスるするかどうか
・ギフトラッピング対応可否
・カスタマイズ可能かどうか
・会員限定商品かどうか
その他 ・「#RRGGBB」形式のRGB値に対応 ・商品の色
・シーズンカラー
・カラーバリエーション
・内装色
その他 評価 ・定義の設定方法に応じて、指定された記数法に沿った小数点以下の値に対応 ・商品のオーディエンススコア
・商品の星評価
・難易度レベル
・推奨年齢
・快適度
その他 ID ・固有の単一行テキスト値をサポート ・リソースのIDを別のシステムに保存
・在庫管理番号
・シリアルナンバー
・メンバーシップID
その他 URL ・「HTTP」、「HTTPS」、「mailto:」、「sms:」、「tel:」のURLに対応 ・特定のウェブサイトでホストされている書籍レビュー
・商品ビデオへのリンク
・デモンストレーション動画
・関連ブログ記事
その他 金額 ・整数と小数の両方に対応
・通貨コードはストア通貨と一致する必要あり
・仕入れ費用
・倉庫への配送費用
・商品にかかる費用の詳細
・メンテナンス費用
・保証延長料金
・セット割引額
その他 リンク ・改行なしの単一行プレーンテキストと「HTTP」、「HTTPS」、「mailto:」、「sms:」、「tel:」のURLに対応 ・特定のウェブサイトでホストされている書籍レビュー
・商品ビデオへのリンク
・カタログPDF
・サイズ表
・認証情報
Advanced JSON ・構造化データソースが必要な高度なユースケースで未処理のJSONデータに対応 ・原材料の表
・サイズ展開表
・栄養成分表
・カラーバリエーション情報
・それぞれの列で異なる商品を扱う仕様表
Advanced 複合の参照 ・任意のタイプの参照に対応
・ただし、ストアフロントで使用するには、開発者のサポートが必要
・Hydrogen ストアフロントに動的ランディングページを作成

メタフィールドの使い方

本章では、メタフィールドを利用して商品に原産国情報を表示するまでの方法を紹介します。

※ Riseテーマでメタフィールドを表示する方法となりますので、他テーマの場合は、ステップ3が記載通りに設定できない場合がありますのでご了承ください。

ステップ1. メタフィールドの定義を作成

今回は、商品に原産国情報を表示するため、商品に「原産国」という名称のメタフィールドを作成します。

(1) Shopifyの管理画面より「設定 > カスタムデータ」の順にアクセス  (2)メタフィールドの定義一覧より「商品」をクリック

(1) Shopifyの管理画面より「設定 > カスタムデータ」の順にアクセス

(2)メタフィールドの定義一覧より「商品」をクリック

(3)「定義を追加する」をクリック

(3)「定義を追加する」をクリック

(4)名前を入力(今回は「原産国」と入力)

(4)名前を入力(今回は「原産国」と入力)

(5)ネームスペースとキーを入力(今回は「custom.country_of_manufacture」と入力)

(6)説明を入力(ここは任意です)

(7)コンテンツタイプから適するタイプを選択(今回は国名だけを入力するため、「テキスト > 単一行のテキスト」を選択)

(8)ストアフロントのアクセスから「読み取り」を選択

(8)ストアフロントのアクセスから「読み取り」を選択

※ 商品ページで原産国情報を表示するため、間違えないように注意しましょう

(9)「保存」をクリック

ステップ2. 商品のメタフィールドに値を設定

次に、各商品に対してステップ1で作成したメタフィールドに原産国データを入力します。

(1) Shopifyの管理画面より商品管理をクリック  (2)商品一覧から原産国情報を入力したい商品を選択

(1) Shopifyの管理画面より商品管理をクリック

(2)商品一覧から原産国情報を入力したい商品を選択

(3)メタフィールドセクションに表示されている「原産国」に値を入力  (4)「保存」をクリック

(3)メタフィールドセクションに表示されている「原産国」に値を入力

(4)「保存」をクリック

ステップ3. Shopifyテーマでメタフィールドの値を表示

最後に、商品ページに原産国情報を表示するようにShopifyテーマをカスタマイズします。

(1) Shopifyの管理画面より「オンラインストア > テーマ」の順にアクセス  (2) 原産国を表示したいテーマの「カスタマイズ」をクリック

(1) Shopifyの管理画面より「オンラインストア > テーマ」の順にアクセス

(2) 原産国を表示したいテーマの「カスタマイズ」をクリック

(3)画面中央上部のセレクトボックスより、商品テンプレートを選択  (4)画面左よりブロックを追加したい箇所のプラスアイコンをクリック  (5)ブロック一覧より「テキスト」ブロックを選択

(3)画面中央上部のセレクトボックスより、商品テンプレートを選択

(4)画面左よりブロックを追加したい箇所のプラスアイコンをクリック

(5)ブロック一覧より「テキスト」ブロックを選択

(6)「テキスト」ブロックの設定よりデータベースアイコンをクリック  (7)「原産国」を選択

(6)「テキスト」ブロックの設定よりデータベースアイコンをクリック

(7)「原産国」を選択

(8)「テキスト」ブロックのテキストフィールドを任意の内容に修正  (9)「保存する」をクリック

(8)「テキスト」ブロックのテキストフィールドを任意の内容に修正

(9)「保存する」をクリック

メタフィールドの活用事例

前述のように商品ページに原産国を表示するなど、メタフィールドの値を表示する以外にもメタフィールドは様々なことに活用できます。本章では、メタフィールド活用事例をいくつか紹介します。

商品管理の絞り込み項目として活用

メタフィールドを商品管理の絞り込み項目として活用

商品メタフィールドは、商品管理の絞り込み項目として利用することが可能です。

メタフィールド定義のオプションにて「商品インデックスで絞り込む」を有効化

商品管理の絞り込み項目として利用するには、メタフィールド定義のオプションにて「商品インデックスで絞り込む」を有効化する必要があります。

また、対応している商品メタフィールドのタイプは下記になります。(カテゴリ > コンテンツタイプの表記で紹介しています)

  • テキスト > 一行のテキスト
  • リファレンス > 商品
  • その他 > trueまたはfalse
  • リファレンス > コレクション
  • リファレンス > ページ
  • リファレンス > メタオブジェクト

コレクションの抽出条件として活用

メタフィールドをコレクションの抽出条件として活用

商品メタフィールドは、コレクションで商品の抽出条件として利用することが可能です。

メタフィールド定義のオプションにて「スマートコレクション」を有効化す

コレクションの抽出条件として利用するには、メタフィールド定義のオプションにて「スマートコレクション」を有効化する必要があります。

また、対応している商品メタフィールドのタイプは下記になります。(カテゴリ > コンテンツタイプの表記で紹介しています)

  • テキスト > 一行のテキスト
  • その他 > 評価
  • その他 > trueまたはfalse
  • Number > 整数
  • Number > 小数

商品一覧ページの絞り込み項目として活用

商品一覧ページの絞り込み項目として活用

商品メタフィールドは、Search & Discoveryアプリで実装された、商品の絞り込み項目として活用することができます。

下記のブログ記事ではSearch & Discoveryに関して詳しく紹介しています。ご参考にしてください。

Shopify Search & Discovery とは?商品レコメンドや類義語の設定方法も紹介

特定商品を検索結果から非表示にする

メタフィールドで特定商品を検索結果から非表示にする

Shopifyには、商品メタフィールドに指定のメタフィールド定義を作成し、値を設定することで、特定商品を検索結果から非表示にできる機能があります。

下記のブログ記事では、メタフィールドを活用して、特定商品を検索結果から非表示にする方法に加え、商品を非表示にする他の方法も紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyで商品を非公開にする方法|売り切れ商品を非表示にするアプリもご紹介

特定コンテンツだけ目次を非表示にする

メタフィールドを活用して特定コンテンツだけ目次を非表示にする

目次を自動表示できるShopifyアプリ「RuffRuff 目次作成」では、指定するメタフィールドの定義を作成し、目次を非表示にしたいコンテンツだけ、そのメタフィールドに値を設定することで、目次を非表示にきます。

詳しい設定方法は下記のヘルプページをご参考にしてください。

特定のコンテンツで目次を非表示す|RuffRuff 目次作成 ヘルプセンター

パンくずリストの一階層として利用する

パンくずリストの一階層として利用する

ブログ記事のメインタグをメタフィールドで管理し、それを活用してパンくずリストを構築することで、「TOPページ > ブログ一覧 > メインタグで絞り込んだ記事一覧 > 記事詳細」という階層構造を柔軟に表現できます。

下記のブログ記事では、実装方法だけでなく、パンくずリストのメリット・デメリットや、デザインのカスタマイズ方法まで網羅的に解説されているので、メタフィールドの実践的な活用例として参考になります。」

パンくずリストの表示方法|おすすめアプリや無料の実装方法も紹介

メタフィールド関連の役立つアプリ 3選

Matrixify

Matrixify|Shopifyアプリストア

出典:Matrixify|Shopifyアプリストア

Matrixifyは、商品やブログ記事などShopify上のあらゆるデータをエクスポートしたり、インポート機能を利用して、データを一括編集することが出来るShopifyアプリです。CSVを利用してメタフィールドを一括編集したい場合に役立ちます。

下記のブログ記事では、Matrixifyに関して詳しく紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyデータをインポート&エクスポートする「Matrixify」とは

Metafields Guru

Metafields Guru|Shopifyアプリストア

出典:Metafields Guru|Shopifyアプリストア

Metafields Guruは、Shopifyストアのメタフィールド管理を効率化するShopifyアプリです。

アプリの管理画面上で、メタフィールドを一括編集することができます。他にもCSVやJSONデータの一括編集にも対応しており、プレビューやスケジュール設定、変更の取り消しなど便利な機能を搭載しています。

RuffRuff 注文制限

RuffRuff 注文制限は、アプリ1つで個数制限や金額制限、同梱制限、顧客制限、決済制限を実現するShopifyアプリです。

顧客メタフィールドを条件に購入制限を実施できるため、シルバーランク以上の会員のみ限定販売するなどの施策を実施できます。



【番外編】メタフィールドをGraphQLを使って一括更新する方法

Shopifyアプリを入れずに、メタフィールドを一括で更新したい方もいると思います。下記の記事でGraphQL APIを利用してメタフィールドを一括更新する方法を解説していますので、ご参考になさってください。

ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIで一括更新する

最後に

メタフィールドは、Shopifyストアの柔軟性を大幅に向上させる強力なツールです。本記事では、商品に原産国情報を表示する具体的な手順を通じて、メタフィールドの基本的な設定方法や活用方法を紹介しました。さらに、メタフィールドを活用することで、商品管理の効率化や検索結果のカスタマイズ、パンくずリストの構築など、さまざまな場面での応用が可能であることを解説しました。

メタフィールドを適切に活用することで、ストアの運営効率を高めるだけでなく、顧客にとっても分かりやすく魅力的なショッピング体験を提供できます。ぜひ、今回の内容を参考に、Shopifyストアのさらなるカスタマイズに挑戦してみてください。

最後に、メタフィールド含めカスタムデータの活用をさらに深めたい方は、メタオブジェクトについての詳細な解説記事『メタオブジェクトの使い方』もご参考ください。メタオブジェクトを活用することで、より複雑なデータ構造を実現し、ストアの機能をさらに拡張することができます。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。