みなさんは、Shopifyのブログ機能を活用していますか? Shopifyのブログ機能は、他のECプラットフォームと比べても優れた機能を備えています。ブログ記事は、ECサイトの売上拡大において、無料から始められる重要なマーケティング手段の1つです。本記事では、Shopifyのブログ機能の特徴やメリット、活用事例、ブログ記事を拡張できるShopifyアプリなどをご紹介します。
Shopifyのブログ機能とは?
Shopifyのベーシックプランから利用可能なブログ記事を作成できる機能です。
ブログ記事を書くための必要十分な機能が揃っており、Shopifyアプリをスマートフォンにインストールするとパソコンだけでなく、スマホからもブログ記事を作成できるため、外出時などの移動時間・スキマ時間などに気軽に執筆できるのも特徴です。
ブログ記事を書く(ブログ機能を使う)メリット
ブログ記事を書くメリットは下記の5つがあります
- 顧客との距離が縮まる・接点を持てる
- 商品の補足説明ができる
- サイト訪問者を増やせる
- サイト訪問者を商品購入へ転換できる
- 他媒体のコンテンツとして再利用できる
それぞれ詳しく解説していきます。
顧客との距離が縮まる・接点を持てる
サイトオーナーのショップへの思いや自社商品の開発秘話・裏話などのストーリーを掲載することで顧客との距離を縮めること(ファン化)に繋がりやすくなります。
商品の補足説明ができる
商品ページでは書ききれない商品の魅力や開発ストーリー、商品の購入後の利用方法などもブログ機能を使えば可能です。また、イベントやキャンペーンの詳細なども、ブログ記事で宣伝も可能です。
サイト訪問者を増やせる
ブログ記事を公開することで検索エンジンからの流入を期待できます。
ブログ記事(コンテンツ)作成は無料で始められる効果的なSEO対策の1つです。
SEOとは?
SEOはSearch Engine Optimization(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)の略で、日本語では「検索エンジン最適化」という意味になります。
GoogleやBing、Yahooなどの検索エンジンで、任意のキーワードを検索した際に検索結果の上位や目立つ場所に表示させるための施策のことで「SEO対策」とも呼ばれています。
サイト訪問者を商品購入へ転換できる
ブログ記事を活用し、サイトの魅力や商品の魅力を訴求することで、新規の訪問者を商品購入へ転換させることも可能になります。
他媒体のコンテンツとして再利用できる
ブログ記事の内容は、メールやSNSのコンテンツとして再利用することも可能です。Twitterでブログ記事のサマリを紹介するのも良いですし、インスタグラム用のブログ記事の内容をマイクロコンテンツとして再利用するのも良いです。また、ブログ記事の内容をそのままメルマガとして配信するのも良いでしょう。
下記の記事ではShopifyでメールマーケティングを行うメリットやおすすめのメルマガ配信アプリを紹介しています。ご参考にしてください。
Shopifyでメールマーケティングを行うメリットは?メール配信(メルマガ配信)アプリも紹介
インスタグラムで再利用した事例
(対象のブログ記事)
(SNSで再利用したコンテンツ)
Shopifyブログ機能の活用事例
ブログ機能を活用した事例をご紹介します。
集客のブログ記事(SEO対策記事)
前述でも説明しましたが、ブログ記事(コンテンツ)を作成することは無料から始められる効果的なSEO対策の1つです。
検索結果で上位を取るには、質の高いブログ記事コンテンツ(ユーザーの検索意図を解決してくれるコンテンツ)を作成するのが最も大事です。
まずは、検索上位を取りたい検索キーワードに対して、「なぜユーザーはその検索をしているのか?(検索意図を考える)」、「その検索意図を解決するにはどのような情報が必要か?」の観点で、ブログ記事を書いてみましょう。
Shopifyのブログ記事で出来るSEO対策
質の高いブログ記事が最も重要ですが、検索エンジンによりコンテンツをより理解してもらうテクニックもあります。ブログ記事で出来るSEO対策をいくつかご紹介します。
- タイトルやディスクリプションに狙いたいキーワードを入れる
- 画像やリンクにalt属性を設定する
- 著者情報を表示する
- パンくずやタグ一覧など内部リンクを最適化する
詳しくは下記の記事で解説していますので、ご参考にしてください。
比較・検討のブログ記事
商品を豊富に取り扱っているECサイトでは、お客様からするとどの商品を選ぶべきかわからなくなる場合が発生します。そんな時にブログ記事の出番です。
商品の違いや選び方をブログ記事で丁寧に説明することで、お客様が商品を適切に選ぶことができたり、離脱率の軽減、顧客満足度の向上につなげることが可能になります。
アフターフォローのブログ記事
商品を販売したあとは、何もしていないストア様が多いのではないでしょうか?
お客様はストア様のように商品について詳しくはないので、商品をうまく使用、保管できない場合が発生します。
そんなときにもブログ記事は有効です。
購入後の商品の使用方法や保管方法ををブログ記事で作成し、お客様がそのブログ記事に容易にアクセスできる状態にすることで、商品への満足度や購入・使用体験の満足度を向上させることができ、次回のリピート購入へ繋がる可能性が高まります。
アフターフォロー用のブログ記事は公開して終わりではなく、出荷通知メールなどにURLを入れるなどして、お客様がその情報を必要になりそうなタイミングを想定して発信すると良いでしょう。
ストアからのお知らせのブログ記事
お知らせの活用事例
新規取扱や在庫切れ、年末年始の営業などストア側からお客様にお知らせを出したいときがあると思います。
Shopifyの全てのテーマがお知らせ機能(トップページにお知らせ情報を出す機能)に対応しているとは限りません。そんなときもブログ記事をお知らせ機能の代用として活用できます。
お知らせ用のブログを新規で作成し、そのブログは以下のブログ記事がTOPページに表示されるようにテーマエディタでECストアのレイアウトを変更するだけです。
下記のブログ記事では、Shopifyのブログを利用してお知らせ一覧を表示する方法を紹介しています。ご参考にしてください。
インタビューのブログ記事
実際に商品を購入・利用しているお客様のインタビューをブログ記事として作成している事例もあります。インタビュー記事はストア側ではなく、第三者からの率直な意見になりますので、購入を検討されているお客様への後押しとして有効に働きます。
FAQ機能としてのブログ記事
ストア自体の使い方や会員登録の方法、退会の方法、注文キャンセル、返品・返金などの方法などブログ記事として作成する場合もあります。Shopifyのテーマによりますが、検索機能でブログ記事を検索結果として表示させることも可能なため、お客様がすぐにFAQ情報にアクセス出来るようにするために、ブログ記事を作成しておくことも良いでしょう。
Shopifyでのブログのサイト構成
Shopifyでは「ブログ」と「ブログ記事」の2つの概念があります。
「ブログ」とはブログ記事を配置する場所のことを指し、「ブログ記事」は実際に執筆した情報コンテンツのことを指します。
それぞれURLも異なり「ブログ」はhttps://[ドメイン]/blogs/[ブログ]/となり、「ブログ記事」は、「ブログ」に配置されるため、https://[ドメイン]/blogs/[ブログ]/[ブログ記事]となります。
ブログ記事公開までの基本ステップ
ここでは、ブログ記事を自身のストアに公開するまでの基本的なステップを紹介します。
下記のブログ記事では、Shopifyでブログ記事を公開するまでのより詳しい方法を紹介しています。ご参考にしてください。
Shopifyでブログ記事を作成する方法|記事執筆・書き方ガイド
ブログを準備する
Shopifyで初めてブログ記事を作成する場合、デフォルトで「News」という名称のブログが存在します。デフォルトのブログの名称を変更してそのまま利用するのも良いですし、新たにブログを作成するでも良いでしょう。
ブログの作成・編集方法はShopifyのヘルプページを参考にしてください。
ブログ記事を書く
配置するブログが準備できたら早速ブログを書いてみましょう。
Shopifyのブログ機能は操作が難しくなく、下書き機能もあり、保存してすぐに公開されることはないため、まずは一度書いてみることをおすすめします。
ブログ記事を公開する
ブログ記事を書いたら、後は公開するだけです。
Shopifyではブログ記事を「すぐに公開」」か「予約して公開」の2種類から選べます。
イベントや新発売商品など、この時期からしか公開したくない場合以外は「すぐに公開」で良いでしょう。
また、「予約して公開」は日にちだけでなく、時間指定も出来るので細かく公開日時の設定が可能です。
その他のブログ機能を紹介
コメント管理機能
Shopifyではお客さまがブログ記事にコメントを投稿できる機能があります。商品やサービスに対する質問などをコメントに投稿してもらい、その質問に回答することで、ブログ記事では説明しきれなかったお客様の求める情報を補填することが出来ます。
また、コメント機能を使わない場合はコメントを受け付けないように設定することも可能です。
詳しくは、下記のShopifyのヘルプページを参考にしてください。
ブログ記事へのコメントの管理 | Shopifyヘルプセンター
タグ機能
Shopifyではブログ記事にタグを設定する機能があります。タグは様々なケースで利用できます。ストア様側でブログ記事を分類し管理しやすくするためにタグを設定したり、ECサイトの回遊率向上や訪問者が目的の情報を見つけやすくするために、タグをブログ記事やブログに表示させたりすることも可能です。
下記のブログ記事では、Shopipfyのブログやブログ記事に設定されているをタグをタグ一覧として表示する方法を紹介しています。ご参考にしてください。
Shopifyのタグを活用するメリット|タグ一覧を表示する方法
HTMLエディタ
ブログ記事を作成する通常エディタでは表現しきれないような装飾もHTMLエディタを利用することで、自由にカスタマイズすることが可能です。
動画の埋め込み
前述の通りShopifyのエディタは、HTMLを利用することも出来るのでブログ記事に動画を埋め込むことも可能です。
下記のブログ記事では、Shopifyのブログ記事に動画を埋め込む方法を紹介していますのでご参考にしてください。
Shopifyに動画を埋め込む方法|YouTube動画の挿入方法も紹介
商品の埋め込み
Shofoify純正の機能「購入ボタン」で発行した埋め込みコードを利用することとで、ブログ記事内に商品を埋め込むことも可能です。
下記のブログ記事では、Shopifyのブログ記事に商品を埋め込む方法を紹介しています。ご参考にしてください。
コレクション(商品一覧)の埋め込み
前述の商品の埋め込みと同様に、「購入ボタン」で発行した埋め込みコードを利用することとで、ブログ記事内にコレクション(商品一覧)を埋め込むことも可能です。
下記のブログ記事では、Shopifyのブログ記事にコレクション(商品一覧)を埋め込む方法を紹介しています。ご参考にしてください。
Shopifyストアのブログ記事にコレクション(商品一覧)埋め込む方法
ブログの複数作成(マルチ作成)
Shopifyでは1つのShopifyサイトにつき、ブログを1つしか作れないという制約はなく、複数作成することが出来ます。
テーマや目的が違うブログ記事を作成する場合は、ブログ自体を分けてから作成すると管理の上でも、SEO的にも良いでしょう。
ブログのデザインをカスタマイズ
Shopifyではテーマエディタという機能を利用することで、ブログやブログ記事のデザインをカスタマイズすることが可能です。例えば、ブログ記事にイベントバナーを設置したり、他の注目のブログ記事を紹介したりできます。
詳しくは、下記のShopifyのヘルプページを参考にしてください。
Shopifyブログ機能の拡張(カスタマイズ)する方法
目次を作成する
Shopifyにはデフォルトの機能で、ブログ記事に目次を表示する機能がありません。
目次はブログ記事の読みやすさの向上に寄与します。もし、目次をブログ記事に入れたい場合、「RuffRuff 目次作成」というShopifyアプリがおすすめです。無料で利用できるShopifyアプリですのでぜひお試しください。
また、目次を出すメリットをこちらの記事で解説していますので、参考にしてください。
Shopifyの目次作成アプリを紹介!目次を入れるメリットは?
関連記事を出す
ブログ記事に関連記事を出すShopifyアプリとしては、「Related Blog Posts」がおすすめです。英語になりますが、完全無料で利用でき、セットアップも簡単にできます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
Shopifyに関連記事を出すには?無料アプリ「Related Blog Posts」の導入方法
共有ボタン(SNSシェアボタン)を出す
共有ボタンは、利用しているShopifyテンプレートが対応しているかどうかによります。
もし、対応していない場合はシェアボタンを出せるShopifyアプリもたくさんあるので、探してみるとよいでしょう。
タグ一覧を出す
タグ一覧も、利用しているShopifyテンプレートが対応しているかどうかによります。
もし対応していない場合は、無料でタグ一覧を表示できるShopifyアプリ「RuffRuff タグ一覧」がおすすめです。
ブログ記事のタグ一覧に関して、下記の記事で詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
著者情報をカスタマイズする
Shopifyでは、著者情報を出す機能がデフォルトでありますが、著者名だけしか出せなかったり、スタッフ登録したメンバーしか選択できなかったりします。下記の記事では、著者情報を拡張する方法を解説していますので参考にしてください。
Shopifyのブログ記事に著者情報を出す方法|著者情報のメリットも解説
パンくずリストを表示する
Shopifyでは利用するテーマによって、パンくずリストを表示できたり、できなかったりします。まずはご自身の利用しているShopifyテーマにてパンくずリストを表示できるか確認しましょう。
パンくずリストが表示できないShopifyテーマを利用している場合は、下記のブログ記事を参考にアプリやソースコードのカスタマイズで表示することも可能です。
Shopifyでパンくずリストを出すメリット|Shopifyアプリも紹介
ブログを拡張(カスタマイズ)するShopifyアプリ
ブログ拡張にオススメのShopifyアプリは下記になります。
それぞれ、詳しく説明していきます。
RuffRuff 目次作成
世界75ヶ国で利用される人気のブログ機能拡張アプリです。ブログ記事だけでなく、商品ページやコレクション、Pagesなどにも目次を自動生成できる世界に1つしかないShopifyアプリです。
無料から利用でき、ノーコードで導入可能です。
文言やデザイン、スクロールのオン・オフ、目次の表示位置の調整など、様々なカスタマイズが可能です。また、ライブプレビュー機能で、リアルタイムで確認しながら目次のカスタマイズが可能です。引用元: RuffRuff 目次作成
RuffRuff タグ一覧
RuffRuff タグ一覧の概要
「RuffRuff タグ一覧」は、商品やブログ記事に設定しているタグをオンラインストア上に一覧表示し、「商品やブログ記事など目的の情報へのアクセス性向上」や「サイト回遊率の向上」をサポートします。 ノーコード且つ3ステップで簡単に導入でき、オンラインストアのテーマデザインに併せてタグ一覧のデザインを自由にカスタマイズすることが可能です。
引用元:RuffRuff タグ一覧
RuffRuff 著者情報
「RuffRuff 著者情報」はShopifyストアの信頼性向上をサポートするShopifyアプリです。本アプリを利用することで、無制限に著者を登録でき、著者名以外のプロフィール画像やプロフィール情報、肩書などの著者情報をブログ記事上に表示することが出来ます。また、ノーコードで簡単に導入できるのも特徴です。
引用元:RuffRuff 著者情報
Related Blog Posts
Related Blog PostsはShopifyのブログ記事に関連記事を自動で表示してくれる無料のShopifyアプリです。
ブログ記事数が増えて、内部SEO対策を検討しているShopifyサイトにおすすめのアプリです。
Hura Collection Embedder
ブログ記事内で商品を紹介し購買に結びつけたいケースがあると思います。ブログ記事に直接商品の紹介文を追記しても良いのですが、商品情報が新しくなったり、商品を紹介している記事数が増えたりする中で、毎回ブログ記事を更新するのは手間になります。
Shopifyブログ機能では物足りない部分
自動で保存されない
Shopifyには自動保存機能がありません。GoogleドキュメントやNotionを利用されている方の中には、物足りないと感じる方もいるのではないでしょうか?
Shopifyでブログ記事を執筆中に、間違えてページを閉じたり、通信エラーになったりした場合でも保存されていないため、1から執筆し直さないといけないケースがまれに発生します。
上記の問題が気になる場合は、GoogleドキュメントやNotionなど外部のエディタで一度執筆し、執筆後にShopifyに移行させるのも一つの方法です。
エディタの横幅・縦幅が狭い
こちらもGoogleドキュメントやNotionを利用されている方の中には気になる部分だと思います。執筆中に目視出来る領域が狭いので、前の章節で何を書いたか確認したい場合などで、スクロールしないと確認できないケースが多々発生します。
長めの文章を執筆する場合もGoogleドキュメントやNotion、Micrsoft Wordなど外部のエディタで一度執筆し、執筆後にShopifyに移行させるのも一つの方法です。
最後に
Shopifyのブログ機能は、基本的なブログ記事の作成から、様々なカスタマイズや拡張が可能です。この記事では、Shopifyでブログを効果的に活用するための方法や、便利なアプリを紹介しました。これらのツールや機能を活用することで、ブログの読みやすさやSEO効果を高め、より多くの訪問者を引き付けることができます。
特に、目次や関連記事の表示、著者情報のカスタマイズなどは、読者の利便性を向上させるだけでなく、サイト全体のプロフェッショナルな印象を強化します。これにより、執筆作業の効率を高め、より質の高いコンテンツを提供することが可能になります。
下記の記事ではブログ記事拡張アプリ以外にも「売上拡大」や「CVR改善」、「集客改善」など様々なおすすめアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。