あとで買う(Save for later)機能を導入するメリット|Shopifyアプリも紹介

Shopifyにあとで買う(Save for later)機能を導入するメリット|アプリも紹介

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
シンプルな設定で驚くほど簡単に予約販売を実現し、無制限での予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。また、予約商品と通常商品を同時に注文させないように制限したり、入荷時期が未定な場合は再入荷通知も可能です。
他の予約販売アプリにはない商品出荷前に支払回収できる「後払い」機能などのユニークな機能もたくさん存在します。

引用元: RuffRuff 予約販売




あとで買う(Save for later)機能とは?

ユーザーがカートに入れた商品を今買うのではなく、「あとで買う」ボタンを押すことで、「後で買う商品リスト」に該当商品を加えることの出来る機能のことです。ユーザーが次回の購入の時に、「後で買う商品リスト」の中から目的の商品へ簡単にアクセスすることが出来ます。Amazonや楽天市場、Yahooショッピングなど大手ECモールで商品を購入したことがある方は一度は目にしたことがあるのでは無いでしょうか。

Shopifyにあとで買う機能を導入するメリット

カゴ落ち対策になる【ストア側のメリット】

「カゴ落ち」とは、自社のShopifyストアに訪れたユーザーが商品をカートに入れたまま、購入まで至らずにそのままShopifyストアを離脱することです。

引用元:カゴ落ち(カート落ち)とは?


ユーザーは今は買わなくてもよい商品をカートから削除するのではなく、「後で買う商品リスト」に追加することで、次回Shopifyストアへ再訪した際に以前購入しようとしていたことを思い出すことができます。

カゴ落ちにおいて一番最悪なケースは、ユーザーがカートから商品を削除し、その商品が一生買われないことです。あとで買う機能は、ユーザーに商品を思い出すきっかけをつくれるため、一生購入されない最悪なケースを回避する手助けになります。

下記の記事では、カゴ落ちが発生する原因や対策を紹介しています。参考になさってください。

Shopifyで出来るカゴ落ち対策|原因やShopifyアプリも紹介

アップセル(ついで買い)を促す事ができる【ストア側のメリット】

「後で買う商品リスト」の商品をカートページなど、購入意欲が高まっているタイミングで訪れる購入導線に表示してあげることで、送料を無料にする目的やポイントアップにする目的などさまざまな要因でユーザーの「ついで買い」に結びつけることが可能です。

Shopifyアプリによっては、カートページだけでなく、商品ページやブログ記事などさまざまな場所に「後で買う商品リスト」内の商品を表示することができます。

効果的なメールマーケティングを実施できる【ストア側のメリット】

「後で買う商品リスト」に登録した商品は、他の商品に比べてユーザーが興味を持っている(興味を持っていた)商品です。その商品が「在庫が薄くなってる」や「セールで安くなってる」、「その他キャンペーンを行っている」などのタイミングで該当ユーザーにメルマガを送ることで、購入へ促すことも出来るでしょう。

※ただし、メルマガを送る場合はメルマガ配信の同意を得ているユーザーのみに配信しましょう。

下記の記事では、Shopifyでメールマーケティングを行うメリットやおすすめのメール配信アプリを紹介しています。参考になさってください。

Shopifyでメールマーケティングを行うメリットは?メール配信(メルマガ配信)アプリも紹介

目的の商品に簡単にアクセスできる【ユーザー側のメリット】

ユーザーは「後で買う商品リスト」に商品を入れておくことで、次回ストアへ訪問した際に、商品を探す手間がなく、簡単に商品を見つけ購入に進むことができます。

送料無料のための買い足しができる【ユーザー側のメリット】

「〇〇円以上なら送料無料」「XX個以上なら送料無料」など送料が無料になる条件を設けているShopifyストアの場合、お客様は「後で買う商品リスト」の中からその条件を達成するために商品を追加購入することができます。

Shopifyにあとで買う機能を導入する方法

Shopifyストアに「あとで買う機能」を導入方法は下記になります

  • アプリを導入する
  • ソースコードをカスタマイズする
  • 有料テーマを購入する

それぞれ詳しく紹介していきます。

アプリを導入する

まずはじめに、Shopifyアプリを利用する方法です。

アプリを利用するメリットとして、簡単に導入ができ、好みのデザイン(色味)にカスタマイズができることです。

また、細かな調整や動作テスト等に貴重なエンジニアのリソースを割かなくて済むのも大きなメリットと言えます。

本記事の後半で、おすすめのあとで買う(Save for later)アプリを紹介しますので、参考にしてください。

ソースコードをカスタマイズする

次に、Shopifyのソースコードをカスタマイズして導入する方法です。

メリットとしては無料で作ることができ、自由にデザインをカスタマイズ出来ることです。

デメリットとしては、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング知識が必要になることです。また、開発だけでなく、意図したとおりに動くかテストする時間や継続的なメンテナンスが発生するのがデメリットです。

有料テーマを購入する

最後に、あとで買う機能が既に備わっているShopifyの有料テーマを購入する方法です。

メリットとしては、プログラミング知識が不要で、買い切りなので長く利用する場合はアプリよりも安く抑えることが出来ます。

デメリットとしては、デザインを自由に変更できないことや費用が$180以上は発生することです。また、対応しているテーマを探すのにも時間がかかります。

あとで買う機能を導入できるShopifyアプリ

CartBloom: Save for later

CartBloom: Save for later【あとで買う】|Shopifyアプリ
出典:CartBloom: Save for later|Shopifyアプリストア

あとで買う機能に特化したShopifyアプリです。

月額$7.99から利用でき、後で買うリストへの追加・削除だけでなく、保存した商品の価格が下がった際に、自動的にリマインドメールを送信する機能もついています。

CartBloom: Save for laterの料金プラン

プラン名 BLOSSOM
PLAN
PLUS
PLAN
価格 $7.99/月 $14.99/月
あとで買う
追加数
無制限 無制限
リマインドメール
送信数
月間200通 無制限
ダッシュボード
デザインカスタマイズ
ゲストユーザーの
利用
Shopify Plus
専用サポート

Wishlist Plus

Wishlist Plus|Shopifyアプリストア
出典:Wishlist Plus|Shopifyアプリストア

Shopifyストアにお気に入り機能(ウィッシュリスト)を追加するためのShopifyアプリです。

ゲストユーザーでもお気に入りリストを作成できたり、ウィッシュリストとして第三者にお気に入りリストを公開することも可能です。また、お気に入りした商品に関する「在庫数通知、値下げ通知、クーポン通知、自動通知」など様々な通知が可能です。

様々なメールアプリとの連携ができ、Mailchimp、Klaviyo、ReSci、Sailthru、Bronto、Dotmailerなどメールアプリと連携が可能です。

引用元:Wishlist Plus|ウィッシュリストアプリ 5選


Wishlist Plusはお気に入り機能だけでなく、あとで買う機能も備わっていますので、どちらも対応したいShopifyストアにおすすめです。

下記のブログ記事では Wishlist Plusの特徴や料金プラン、初期セットアップ方法を紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyで人気のお気に入りアプリ「Wishlist Plus」の特徴や料金プラン、使い方をご紹介

下記の記事では、Shopifyにお気に入り機能(ウィッシュリスト)を導入するメリットや導入方法、おすすめアプリも紹介しています。参考になさってください。

Shopifyにお気に入り機能(ウィッシュリスト)を導入するメリット|Shopifyアプリも紹介

Wishlist Plusの料金プラン

プラン 無料 Starter Pro Premium
料金 無料 19.99/月 59.99/月 99.99/月
お気に入り登録数 500回まで 1,000回/月 10,000回/月 25,000回/月
主な機能 ・シンプルで簡単なセットアップ
・簡単なカスタマイズ
・メールでのウィッシュリスト共有
・基本的なレポート
・Klaviyo, Omnisend, Mailchimpとの連携
・Tapcart & Shopify POSとの連携
・ウィッシュリストリマインダーの自動化
・多言語サポート
・後で保存機能
・Klaviyo & Yotpo SMSとの連携
・FacebookとInstagramでのリターゲティング
・Shopify Flowsとの連携
・在庫僅少、値下げ、再入荷アラート
・REST & JS API
・AI駆動のレコメンデーション
・トリガーベースのマーケティングワークフロー
・Attentiveとの連携

最後に

下記の記事ではあとで買う機能を追加できるShopifyアプリ以外にも「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なおすすめアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。

おすすめのShopifyアプリ|ジャンル別に紹介

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

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