【徹底比較】Shopify・BASE・STORESの違い|料金・手数料・決済方法・海外対応など Tsun Inc.

【2026年8月】Shopify・BASE・STORES比較|月商別にどれが安いか試算

Tsun ライターチーム

ネットショップを始めるとき、多くの方が候補に挙げるのがShopify・BASE・STORESです。ただ、料金の仕組みがそれぞれ違い、機能表を見比べても「結局どれが自分の店に合うのか」は見えてきません。

この記事では3サービスの違いを比較表と基本機能で整理したうえで、料金・決済・機能・運用・AIによる運営サポートの順に比較します。あわせて、比較の前に自店舗で整理しておきたい判断軸も紹介。ECカート選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

※料金・機能は2026年8月時点の各社公式サイトの情報です。最新の内容は公式ページをご確認ください。

Shopify・BASE・STORESの違いを比較表で確認

はじめに3つのサービスの違いを簡潔にまとめた比較表で紹介します。詳細は後述の各章で解説しています。

項目 Shopify BASE STORES
月額費用 3,650円〜(年払い時) 0円〜 0円〜
決済手数料の目安 低め 無料プランは高め 無料プランは高め
カスタマイズ性 高い 中〜高 中程度
機能拡張の自由度 高い 中程度 中程度
実店舗との一体運用 中程度 低〜中 高い
越境EC 本格運用に強い 手軽に始めやすい 手軽に始めやすい
AI運営サポート 幅広い コンテンツ作成に強い 分析・改善提案に強い
向いている事業者 拡張・成長重視 コスト・手軽さ重視 実店舗併用

最も大きな違いは費用のかかり方です。BASEとSTORESは月額0円から始められる代わりに手数料率が高く、Shopifyは無料プランがない代わりに決済手数料が低く設定されています。

売上が小さいうちは月額無料のプラン、売上が伸びるほど月額はかかるが低料率のプランが有利になります。ただし最安がどれになるかは注文単価や決済方法でも変わるため、後述のシミュレーションで確認してください。

Shopifyの特徴

Shopify

画像出典:Shopify

Shopifyは世界的に利用されているECプラットフォームです。Shopifyアプリの拡張性の高さが最大の強みで、テーマのカスタマイズ自由度も高く、多言語・多通貨での海外販売にも対応。

日本語の24時間チャットサポートもあります。一方、無料プランはなく、アプリを追加するほど月額費用が積み上がります。

BASEの特徴

BASE

画像出典:BASE

国内で260万ショップの開設実績を持つサービスです(同社公式サイトより)。最短当日に公開できる手軽さが強みで、機能は「BASE Apps」で必要なものだけを追加します。

月額無料のスタンダードプランと有料のグロースプランで使える機能に差がない点が特徴。プランの違いは手数料の構造だけなので、売上規模に応じてコスト計算だけで選べます。

STORESの特徴

STORES

画像出典:STORES

ネットショップ単体ではなく、キャッシュレス決済・POSレジ・予約システムを含む店舗運営サービス群として展開されています。2026年3月24日にプラン体系が刷新され、現在はフリープランとスタンダードプランの2種類です。

スタンダードプランではPOSレジなどの有料機能も追加料金なしで使え、決済端末も年間契約で1台無償貸出となります。

Shopify・BASE・STORESの基本機能を比較

ネットショップ運営に必要な機能は3サービスとも揃っています。異なるのは「標準で使えるか」「アプリの追加が必要か」「有料プランのみか」です。

項目 Shopify BASE STORES
商品登録数 無制限 上限の記載なし 上限の記載なし
独自ドメイン 標準 Appで対応(無料) スタンダードのみ
定期販売・予約販売 アプリで拡張 Appで拡張(無料) 標準搭載
ブログ機能 標準搭載 Appで追加(無料) ニュース機能
注文データの書き出し 対応 Appで対応(無料) 対応
顧客データの書き出し 対応 非対応 対応

注意したいのは、同じ「対応」でも中身が違う点です。独自ドメインはSTORESのフリープランでは設定できず、BASEはルートドメイン(example.com)が使えずサブドメイン(shop.example.com)での設定になります。

もうひとつ見落とされやすいのが顧客データです。BASEでは注文データをCSV出力できる一方、顧客情報そのものはダウンロードできないとヘルプに明記されています。将来の移行や外部ツールでの顧客リスト活用を考えるなら、押さえておきたい点です。

比較する前に整理したい4つの判断軸

判断の基準が定まっていないと、比較表だけでは決められません。次の4つを先に整理しておくのがおすすめです。

判断軸 確認すること
月商と今後の売上見込み 月商、平均注文単価、月間注文件数、1年後の目標
必要な機能・外部連携 定期購入、ギフト、注文管理システム、倉庫管理システムなど
販売チャネル ECのみ、実店舗、イベント、海外販売
運用体制 1人か複数人か、権限管理が必要か

とくに月商・注文単価・注文件数は料金差に直結するため、後述のシミュレーションに当てはめて比較してください。

料金・手数料の比較

初期費用は3サービスとも0円です。差が出るのは月額費用と手数料の組み合わせになります。

プラン 月額 決済手数料(国内カード) その他
Shopify Basic 3,650円 3.55% 外部決済利用時に原則2%
Shopify Grow 10,100円 3.4% 同 原則1%
Shopify Advanced 44,000円 3.25% 同 原則0.6%
BASE スタンダード 0円 3.6%+40円 サービス利用料3%
BASE グロース 16,580円 2.9%
STORES フリー 0円 5.5%〜 一部決済は6.5%
STORES スタンダード 3,300円 3.6%〜 一部決済は4.6%

※Shopifyは年払い、BASEのグロースプランは年払い、STORESのスタンダードプランは年契約時の月額

表面の料率と実質の負担が違う点に注意してください。BASEのスタンダードプランは決済手数料3.6%に見えますが、サービス利用料3%と1注文40円が加わり、実質6.6%+40円です。STORESはPayPalや「あと払い」、PayPay残高などで料率が上がります。ShopifyはVisa・Mastercard・JCBの国内カードが表の料率で、Amexや海外カードはBasicで3.9%になります。

月商別のコストシミュレーション

3つのサービスの代表的なプランについて、4つの月商パターンを元にシミュレーションを作成しました。シミュレーションの前提条件は以下の通りです。

  • 平均注文単価10,000円
  • Visa・Mastercard・JCBの国内カード決済100%(BASEのPAY IDアプリ経由の注文は含まない)
  • 月額は年払い時の換算
  • アプリ費用・送料・振込手数料は除く

※各社が実施している期間限定の特典やクレジットは含みません。

<月額費用+決済手数料の合計(月あたり)>

プラン 月商10万円 月商50万円 月商100万円 月商300万円
Shopify Basic 7,200円 21,400円 39,150円 110,150円
BASE スタンダード 7,000円 35,000円 70,000円 210,000円
BASE グロース 19,480円 31,080円 45,580円 103,580円
STORES フリー 5,500円 27,500円 55,000円 165,000円
STORES スタンダード 6,900円 21,300円 39,300円 111,300円

売上規模によって最安が入れ替わります。月商10万円ではSTORESのフリープランが最も安く、STORESのスタンダードプランとBASEのスタンダードプランも低い水準です。月商50万〜100万円ではShopifyのBasicプランとSTORESのスタンダードプランがほぼ並んで安くなり、月商300万円では公開料率で試算するかぎりBASEのグロースプランが最も低くなります。

ただし、STORESは月間売上200万円以上で個別の問い合わせを案内しているため、月商300万円では提示条件によって結果が変わる可能性があります。注文単価が低く件数が多い店舗ではBASEの「1注文40円」が重くなるなど、前提でも変動します。自店舗の数字で計算し直してください。

入金サイクル・振込手数料

BASEとSTORESは入金までに期間がかかります。特にSTORESは翌月末が基本のため、仕入れの支払いサイクルによっては注意が必要です。

振込手数料は少額のときに負担が増える点に注意してください。BASEは振込申請額2万円未満で事務手数料500円が加わり、合計750円が差し引かれます。STORESは入金額1万円未満の場合、翌月への繰り越しが基本で、「1万円未満でも振込」の設定を有効にしたときのみ事務手数料275円(合計550円)が差し引かれます。

サービス Shopify BASE STORES
通常の入金 週ごと/月ごと 申請から10営業日 翌月末
早期入金 1.5%/3% 1.5%/3.5%
振込手数料 250円+事務手数料 275円

決済方法の比較

サイト内の決済方法が不足していると、購入直前の離脱につながりかねません。それぞれのサービスの決済方法を確認しておきましょう。

決済方法 Shopify BASE STORES
クレジットカード
コンビニ決済 ○(外部サービス利用)
キャリア決済・後払い ○(外部サービス利用)
PayPay ○(外部サービス利用)
Amazon Pay 非対応
代引き 非対応 スタンダードのみ
銀行振込

日本国内の決済手段を標準で幅広くカバーしているのはBASEとSTORESです。Shopifyは海外の決済方法にも数多く対応しているため、越境ECを検討している方にとっては有力な選択肢となります。

なお、前述の決済手数料は決済方法によって変わることがあります。詳しくは各サービスの公式HPを確認してください。

機能・カスタマイズ性の比較

ここからはそれぞれのサービスにおける機能、カスタマイズ性を比較していきます。

デザインとアプリによる拡張

3サービスともテンプレートを使ってショップを作れますが、デザインをどこまで変更できるか、機能をどのように追加するかが異なります。

項目 Shopify BASE STORES
デザイン自由度 高い 中〜高 中程度
コード編集 ○(HTML編集App) 限定的
機能拡張 App Store BASE Apps 標準機能・外部連携
追加費用 有料アプリあり ロゴ非表示・有料テーマ等 外部サービス等による
向いているケース 細かく作り込みたい コストを抑えて拡張したい 手軽に整えたい

Shopifyはアプリとテーマによる拡張性が最も高い一方、有料アプリを増やすほどランニングコストも上がります。BASEは無料Appが中心ですが、ロゴ非表示や有料テーマには費用がかかります。STORESは自由なアプリ追加よりも、標準機能でシンプルに運用する設計です。

集客・販促機能

3サービスとも基本的な集客・販促機能を備えていますが、販売チャネルの拡張性や顧客データの活用方法に違いがあります。

項目 Shopify BASE STORES
ブログ 標準搭載 無料App ニュース機能
主なSNS・販売チャネル Instagram・Facebook・TikTok・Google・YouTubeなど Instagram・Facebook・TikTok・Google・YouTubeなど Instagram・Facebook
連携の特徴 販売チャネルとして幅広く拡張 商品連携・広告・ショッピング連携 Instagram・Facebookの商品連携が中心
メルマガ
顧客の絞り込み 詳細なセグメント設定 顧客グループ 顧客セグメント
特徴 外部チャネル・顧客施策の自由度が高い 日本語で導入しやすい 基本機能をシンプルに利用

検索コンテンツを積み上げたり、複数条件を組み合わせて顧客施策を行ったりする場合はShopifyの自由度が高めです。一方、BASE・STORESでも対象顧客を絞ったメルマガ配信など基本的な販促には対応できます。

越境EC・多言語・多通貨

Shopifyは多言語・多通貨や関税・輸入税の徴収などに対応しており、自社で越境ECを細かく設計したい場合に向いています。一方、BASEとSTORESは海外販売を代行する仕組みが用意されており、ショップ側は国内発送を中心に対応できます。

項目 Shopify BASE STORES
海外販売の方式 自社で構築 かんたん海外販売 WorldShopping BIZ連携
多言語・多通貨 柔軟に対応 一部対応・代行中心 代行中心
海外配送 自社で対応 代行 代行
越境販売の追加手数料 構成により異なる ショップ側5%+購入者側10% 購入者側10%
向いているケース 本格的な越境EC 手軽に始めたい 手軽に始めたい

手軽さを重視するならBASE・STORES、本格的な海外展開を見据えるならShopifyが有力です。

運用・管理機能の比較

ショップ運用や管理機能の使いやすさも重要な観点です。

受注・在庫管理と実店舗連携

ネットショップだけを運営する場合、3サービスとも基本的な受注・在庫管理には対応できます。違いが大きくなるのは実店舗を併用する場合です。

項目 Shopify BASE STORES
基本的な受注・在庫管理 標準 標準+無料App 標準
配送・出荷業務 アプリ・外部連携を使う場合あり 無料Appで補完 一部スタンダードのみ
実店舗POS Shopify POS スマレジ等と連携 STORES レジ
EC・店舗在庫の連携 ○(外部連携)
日本の店頭決済 外部決済サービス 外部サービス STORES 決済
特徴 拡張性が高い 外部サービスを組み合わせる EC・店舗をまとめやすい

STORESはネットショップ・POSレジ・キャッシュレス決済を同じサービス群で利用できるため、実店舗との一体運用に向いています。ShopifyもPOSに対応しますが、日本ではShopifyペイメントを対面決済に利用できないため、店頭決済には外部サービスが必要です。BASEは自社POSを持たず、スマレジなどとの外部連携で対応します。

外部連携と複数人運営

事業規模が大きくなるほど、外部システムとの連携やスタッフごとの権限管理が重要になります。

項目 Shopify BASE STORES
外部システム連携 アプリ・APIが豊富 Apps・API 指定のシステムと連携
スタッフ追加 Basic:不可
Grow:5件
Advanced:15件
最大100名 従業員管理で追加
権限設定
特徴 大規模・複雑な連携に強い 無料Appで複数人運営 店舗単位で権限を管理可能

Shopifyのbasicプランではスタッフの追加はできず、スタッフを追加する運用をしたい場合には上位プランへのアップグレードが必要です。

※STORESの従業員管理は、一部の既存アカウントではシステムアップデートが必要です。

AIによる運営サポートの比較

Shopify・BASE・STORESはいずれも、AIを活用したショップ運営支援を取り入れています。ただし、得意な領域には違いがあります。

項目 Shopify BASE STORES
主なAI機能 Shopify Magic・Sidekick BASE AI アシスタント・BASE AI※ STORES Play・問い合わせAI
商品説明・販促文の作成 ×
画像・デザイン作成 △(デザイン提案のみ) ×
問い合わせ返信の作成
売上・顧客データ分析 △※
運営改善の提案 △※
管理作業の実行 × ×
特徴 作成・分析・管理まで幅広く支援 コンテンツ作成を手軽に支援 データ分析・改善提案に強い

※BASEの「BASE AI」は2026年8月時点で一部ショップへの限定提供です。

Shopifyでは「Shopify Magic」で商品説明やメール、画像などを生成できます。さらに「Sidekick」では、ショップの売上データを分析したり、運営について質問したり、商品編集など一部の管理作業を実行したりできます。文章や画像を作るだけでなく、データ分析から実際の管理作業までAIを活用できる点が大きな特徴です。

BASEの「BASE AI アシスタント」は、商品説明やSNS投稿、問い合わせ返信などの文章作成や、ショップデザインの提案に対応。ショップ運営についてAIに相談できる「BASE AI」も提供していますが、2026年8月時点では一部ショップへの限定提供です。そのため、現状はコンテンツ作成を手軽に効率化したい場合に使いやすいAI機能といえます。

STORESの「STORES Play」では、売上や顧客データについてAIに質問すると、データを分析して回答や改善案を提示してくれます。また、問い合わせへの返信文をAIで作成する機能もあります。一方、商品説明や画像の生成、管理画面上の操作をAIに任せる機能は現時点ではありません。そのため、売上データをもとに現状を把握し、次の施策を考えたい場合に向いているのがSTORESの特徴です。

まとめると、コンテンツ作成を中心にAIを使いたいならBASE、売上分析や改善提案を重視するならSTORES、作成・分析・管理作業まで幅広くAIを活用したいならShopifyという違いがあります。

タイプ別におすすめのECカート

ここまでの比較を踏まえて、タイプ別のおすすめECカートを整理しました。

重視すること 第一候補 理由
固定費を抑えて始めたい BASE・STORES 月額0円から開始可能
実店舗とECを一体運営したい STORES POS・決済・ECをまとめやすい
機能拡張・外部連携を重視 Shopify アプリ・APIが豊富
本格的に越境ECを展開したい Shopify 多言語・多通貨などを細かく設計可能
手軽に海外販売を試したい BASE・STORES 海外販売代行を利用可能
AIを運営に活用したい Shopify AIの対応範囲が広い

どのサービスが適しているかは、自社が何を重視するかによって変わります。まずは運営規模や販売チャネル、今後実現したいことを整理し、自社のタイプに合ったサービスを選びましょう。

Shopify・BASE・STORESへ乗り換える際の注意点

商品情報や顧客情報はCSVで移行できるケースが多い一方、レビューや定期購入の契約情報、ポイント残高は引き継げないのが一般的です。

特に注意したいのがBASEからの移行です。前述の通り顧客情報をダウンロードできないため、注文データに含まれる購入者情報を活用する方法はありますが、顧客リストとして一括で書き出せるわけではありません。リピーターを多く抱える店舗ほど、この制約は重く効いてきます。

なお、独自ドメインは引き継げても、商品ページやカテゴリページのURL構造はサービスごとに異なるため、乗り換え時にはリダイレクト設定が必要になる場合があります。一時的に検索順位が下がる可能性もあるため、繁忙期を避けて移行するのがおすすめです。

各サービスの料金だけでなく事業の成長を見据えて選ぼう

3サービスはいずれもネットショップとして必要な機能を備えており、どれかが明確に優れているという関係ではありません。違いが出るのは費用のかかり方、機能の提供のされ方、実店舗や海外への広がりやすさです。

選ぶときは、月商と今後の見込み、必要な機能と外部連携、販売チャネル、運用にかけられる人員の4つを先に整理するのがおすすめです。特に月商・平均注文単価・月間注文件数の3つが分かれば、本記事の試算を自店舗の条件に置き換えられます。

まずは直近3か月の売上データを開いて、この3つを書き出すところから始めてみてはいかがでしょうか。

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