【超厳選】ECサイトのおすすめASP比較5選|ネットショップの分かりやすい選び方 Tsun Inc.

【超厳選】ECサイトのおすすめASP比較5選|ネットショップの分かりやすい選び方

※こちらの記事は2022年11月17日に情報更新をしています。

自社でECサイトを立ち上げるならASPがおすすめ

ECサイトを自社で立ち上げる場合、大きく分けて3つの方法があります。

  • ASP
  • パッケージ
  • フルスクラッチ

それぞれメリット・デメリットがありますが、パッケージやフルスクラッチはプログラミングの専門知識や費用が大きく発生するのに対し、ASPは簡単に短期間・ローコストでネットショップを開設できるメリットがあります。

この記事ではおすすめのASPや選び方、比較方法について詳しく解説します。

ASP・パッケージ・フルスクラッチの違いについて知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

ECサイトの作り方|ネットショップの出店・構築方法・費用について

また、モール型ECと自社EC型の違いについて知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

自社ECとモール型ECの違いは?|メリット・デメリットを徹底解説!  

自社に合ったASPの選び方 

ASPによって毎月かかる費用や機能の豊富さは異なります。自社の売り上げやビジネスの規模に合わせて、適切なASPを選ぶことが重要です。

初期費用とランニングコスト

ASPによって初期費用や毎月かかるランニングコストが異なります。また、ASPの場合は売り上げに対して決済手数料が発生するケースが殆どですので、こちらも必ずチェックしましょう。

売り上げが少ない初期でも維持できるランニングコストになっているか、また、売り上げが大きくなってきた際に手数料等で損をしないプランになっているのか、長期的な目線で選ぶようにしましょう。 

決済方法の豊富さ

クレジットカードや銀行振り込み、コンビニ払いなど、決済方法が豊富であればあるほど、ユーザーにとってはメリットとなります。ASPによって決済方法の豊富さが異なりますので、こちらもチェックするようにしましょう。

商品登録数の上限

販売する商品の登録数の上限が少ないと、機会損失につながります。自社の商品を全て出品できる登録数が確保できるのか、必ず確認しましょう。

管理画面の使いやすさ

ネットショップの編集や受注処理等を行う管理画面の使いやすさも、ASP選びには重要な観点になります。無料期間を設けているASPもあるので、実際に使用して検討してみると良いでしょう。

【超厳選】ECサイトのおすすめASP5選

費用や機能の充実さの観点から、初めてECショップを自社で開設する方におすすめのASPを5つ厳選しました。ASPを選ぶ際に是非参考にしてください。

特徴 初期費用 月額費用 商品登録数
Shopify ○世界シェア最大級
○機能拡張が豊富
○高いカスタマイズ性
○越境ECに対応
0円 5米ドル〜 上限なし
BASE ○国内最大級の導入実績
○初期費用、固定費用0円からスタート可
0円 0円〜 上限なし
STORES ○売上金が翌日に振込まれるスピードキャッシュ
○保管・梱包・発送をお任せできる倉庫サービス
0円 0円〜 上限なし
Makeshop ○デザインテンプレートが豊富で全て無料 11,000円〜 11,000円〜 1〜5万件
カラーミーショップ ○比較的低価格で運用可
○商品の受注状況でスマホでチェック可
0円 0円〜 上限なし

Shopify|拡張機能が豊富でカスタマイズ性が高い

Shopifyの特徴

  • 機能拡張できるShopifyアプリが豊富でカスタマイズ性が高い
  • 海外への商品販売に対応可能
  • 在庫連携、実店舗とのデータ連携可能

175カ国、170万店舗で使用されている世界シェア最大級の大手ASPです。複数の言語や通貨の使用に対応しているため、海外展開を考えている企業におすすめです。

また料金プランが3つに分かれており、自社のビジネス規模に合わせてプランを選択できるため、小規模事業者から大規模事業者まで幅広く対応ができるサービスになっています。

下記の記事ではShopifyのメリットやデメリット、始め方などShopifyに関して徹底解説しています。ご参考にしてください。

Shopifyとは?ショッピファイのメリットやデメリット|Shopifyについて徹底解説

Shopifyのプラン(料金)

スターター ベーシック スタンダード プレミアム プラス
初期費用 0円 0円 0円 0円 0円
月額費用 $5 $33 $92 $399 $2,000
決済手数料
(Shopifyペイメント)
5% 3.4〜4.15% 3.3〜4.1% 3.25〜4.05% 3.15%〜
商品登録数 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限

外部アプリケーションと連携できる拡張機能も非常に豊富で、在庫連携や実店舗とのデータ連携など、自社が使いやすいようににカスタマイズをすることが可能です。

また、決済方法に関しては決済代行会社と契約することで、決済方法の種類をさらに増やすことも可能です。


下記の記事にて、Shopifyについてプラン別に出来ることを詳しく解説していますのでご参考にしてください。

BASE|初期費用・月額費用無料でスタートできる

BASEの特徴

  • 国内最大級の導入実績
  • 初期費用、固定費用0円から始められる
  • 無料テンプレートで開発知識なくてもサイトが作れる

BASEの一番の魅力は初期費用・月額費用が無料でECサイトを構築できる点です。また、無料のテンプレートを使用することによって、サイトデザインや開発の知識が無くても、ECサイトをスタートすることができます。

また、BASEは無料ASPでありながら拡張機能や決済手段が豊富である点も嬉しいポイントです。

さらに新プランであるグロースプランが登場したことにより、売り上げが高くなってきた中規模ストアでも月額利用料を支払うことで、ランニングコストを低くすることが可能になりました。

下記の記事で「Shopify・BASE・STORESの違い」を徹底比較しています。ご参考にしてください。

【徹底比較】Shopify・BASE・STORESの違い|料金・手数料・決済方法など

BASEのプラン(料金)

スタンダード グロース
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 5,980円
サービス利用料 3% 0円
決済手数料 3.6%+40円 2.9%
商品登録数 無制限 無制限

 スタンダートプランからグロースプランへの切り替えは管理画面から簡単に行うことが可能で、月商17万円以上になったタイミングで切り替えるのがお得です。

STORES|売り上げに応じてプラン変更ができる

STORESの特徴
  • 売上に応じてプランを変更可能
  • 売上金が翌日に売り込まれるスピードキャッシュ
  • 保管・梱包・発送をおまかせできる倉庫サービス
STORESには無料プランと有料プランの2つのプランがありますが、基本機能に関してはそこまで大差はありません。
フリープランの場合、月の売り上げ金額が15万円を超えると、決済手数料と月額費用が高くなるため、売り上げが15万円を超えたらスタンダードプランに切り替える、という運用方法がおすすめです。
またオプション料金を支払えば、売上金が翌日に振り込まれるスピードキャッシュサービス や、保管・梱包・発送をお任せできる倉庫サービスなどの便利なサービスを利用することができます。

STORESのプラン(料金)

フリー スタンダート
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 2,187円
決済手数料 5% 3.6%
商品登録数 無制限 無制限

 

※ STORESは、2023年4月1日にスタンダードプランの料金が改定されます。

スタンダードプランの料金改定|STORES

Makeshop|170種類のデザインテンプレート

Makeshopの特徴
  • デザインテンプレートが豊富で全て無料
  • 手厚いサポート体制
Makeshopは170種類の豊富なデザインテンプレートが用意されており、さらにHTMLの知識があればある程度自由にデザインをカスタマイズすることが可能です。
また、Makeshopのもう1つの強みは手厚いサポート体制です。ネットショップの開店や運営をサポートするECアドバイザーがいたり、無料で参加できるオンラインセミナーが用意されています。
Makeshopのプラン(料金)
プレミアム エンタープライズ
初期費用 11,000円 110,000円
月額費用 11,000円 55,000円
決済手数料 3.19%〜 3.14%
商品登録数 1万件 5万件 

カラーミーショップ|安い月額料金で全機能使える

カラーミーショップの特徴
  • 比較的低コストで運用可能
  • 商品の受注状況をスマホでチェック可能
カラーミーショップはレギュラープランの月額4,950円で全ての機能を利用することが可能です。比較的低いランニングコストで、本格的なECサイトを構築できます。
また、スマートフォンにアプリを入れれば、商品の受注状況の確認や、発送手続きをスマートフォンから行うことが可能です。
カラーミーショップのプラン(料金)
フリー レギュラー ラージ プレミアム
初期費用 0円 0円 0円 22,000円
月額費用 0円 4,950円 9,595円 39,600円
決済手数料 6.6%+30円 3.3%〜 3.3%〜 3.14%〜
商品登録数 無制限 無制限 無制限 無制限

 また、カラーミーショップには大型店舗向けの新規EC開設プランであるプラチナプランがあります。プラチナプランは月額費用が11,000円ですが、個別機能開発等を発注する必要があり、その費用が200,000円〜かかります。

下記の記事で「Shopifyとカラーミーショップの違い」を徹底比較しています。ご参考にしてください。

ASPはShopifyとBASEがおすすめ|ECサイト構築はTsunにお任せ!

今回ご紹介したASPの中でも特におすすめなのがShopifyとBASEです。

【BASEはこんな人におすすめ!】

  • とりあえずECサイトをオープンしてみたい
  • テストマーケティングで商品にどんな反響があるのか知りたい
  • スポーツクラブなどある程度認知のあるグッズを販売したい
  • 自社のECを持っているが、タイアップなどの企画商品による自社サーバーへの負荷をなくしたい

 上記のようなケースはBASEがおすすめですが、それ以外に関しては機能性が高くサイトのカスタマイズがしやすいShopifyがおすすめです。

【Shopifyのメリット】

  • 機能性、カスタマイズ性が高い
  • 外部アプリケーションと連携できる
  • 在庫連携がしやすく、配送面での対応力も高い
  • 海外向けの販売にチャレンジしやすい

株式会社TsunではShopifyでのサイト構築からグロースまでを、一気通貫でサポートします!また、TsunはBASEの認定パートナーでもありますので、BASEを導入したい場合もご相談ください。

自社ECサイトの作成、運営をご検討されている方は、豊富なプログラミング知識とマーケティング知識をあわせ持つTsunへ一度お問い合わせください。

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    Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

    小笠原 京平

    Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

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  • Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

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    小笠原 京平

    Tsun Inc.の小笠原です!Shopifyアプリ開発をしていく中で、テーマ拡張機能を開発する際にLiquidを書くことがよくあります。今回はLiquidを書く上でかかせない変数を扱う際に、変数の初期値を設定する方法をご紹介します。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

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