EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

この記事では予約販売のメリットやデメリットを解説し、Shopifyサイトで予約販売を実現するShopifyアプリの選び方やおすすめアプリをご紹介します。
「予約販売」とは入荷前の商品を先行で販売することで、「まだ発売されてない商品」や「現時点で在庫がない商品」を販売する販売手法のことを指します。
予約販売は「予約購入」や「予約注文」、「事前販売」、「事前予約」、「事前注文」などと同義として扱うことが多いです。
下記の記事では、他の販売手法として「定期販売(サブスク)」「セット販売(バンドル販売)」も解説しています。ご参考になさってください。
定期販売(サブスク販売)とは
毎月、毎週、隔週など一定期間の決まったサイクルで商品(やサービス)を自動で購入する仕組みのことを定期購入と呼びます。
セット販売(バンドル販売)とはセット販売とは複数の商品を組み合わせて販売することです。
同じ商品を2個、3個まとめて販売したり、パソコンとマウス、ディスプレイなど別々の商品をまとめて販売することを指します。
本記事で紹介する予約販売アプリは下記になります。
それぞれ、詳しく解説していきます。
「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
ノーコードかつ3ステップで簡単にセットアップでき、日本語に対応しています。
無制限で予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。引用元: RuffRuff 予約販売
RuffRuff 予約販売の機能詳細やアプリの特徴などは下記のページで紹介しています。参考になさってください。
Shopifyストアで予約販売を可能にする「RuffRuff 予約販売」とは?
プラン | Free Plan | Light Plan |
---|---|---|
金額 | 無料 | $9.99 / 月 |
予約販売ルールの登録数 | 1件 | 10件 |
予約商品の登録数 | 無制限 | 無制限 |
予約注文数 | 無制限 | 無制限 |
カートボタンの文言変更 | ◯ | ◯ |
商品メッセージ | ◯ | ◯ |
注文タグを自動付与 | ◯ | ◯ |
独自注文タグの設定 | ◯ | ◯ |
シンプルな予約販売条件 | ◯ | ◯ |
予約商品の一括登録/解除 | ◯ | ◯ |
予約条件外のアクション設定 | ✕ | ◯ |
カートメッセージ | ✕ | ◯ |
カートメッセージの デザインカスタマイズ |
✕ | ◯ |
ブランド非表示 (RuffRuff App by Tsunの非表示) |
✕ | ◯ |
予約販売を行えるShopifyアプリの中では、世界的に有名なアプリの一つです。
機能も豊富で、英語にはなりますが24時間365日サポートしてくれるためサポート体制も充実しています。
タイムズアクト|先行予約のプラン
こんな人におすすめ
1つのプランのみと料金体系もわかりやすく、比較的安く始められるアプリです。
また、予約販売の設定も「① 商品選択・② 条件選択・ ③ ボタンなどの文言設定」の3ステップだけで完了するため簡単です。
ただし、機能は他アプリに比べて少ないため、機能は最低限で十分でとにかく簡単にに予約販売を行いたい方におすすめのアプリです。
PreOrder Wolf ‑ Pre‑order Nowのプラン
こんな人におすすめ
予約販売を行えるShopifyアプリの中では、世界的に有名なアプリの一つです。
商品1件までなら無料で全機能を利用できるため、商品数が少なかったり、予約販売の頻度がそこまで多くない方におすすめです。
Pre‑order Todayのプラン
こんな人におすすめ
予約販売を行えるShopifyアプリの中では、世界的に有名なアプリの一つです。
機能も豊富で、アプリ名にも記載されている通り入荷リクエスト(Back In Stock)の機能も含まれています。
状況に応じて、予約販売ボタンだけでなく、入荷リクエストボタンも表示させたい方におすすめです。
PreOrder Globo | Back in Stockのプラン
こんな人におすすめ
予約販売を行えるShopifyアプリの中では、世界的に有名なアプリの一つです。
「PreOrder Globo | Back in Stock」と同様に機能も豊富で、入荷リクエスト(Back In Stock)の機能も含まれています。
違いとしては、「PreOrder Globo | Back in Stock」は予約注文数やSMS配信数、DM配信数などに応じて従量課金なのに対し、「Pre‑Order Manager | PreOrder」はShopifyプランに応じて金額がかわり、予約注文数やSMS配信数、DM配信数は無制限です。
無制限であるため、月額費用は「Pre‑Order Manager | PreOrder」の方が高くはなりますが、予約注文数やSMS、DM配信数によっていは「PreOrder Globo | Back in Stock」より安く抑えることが可能です。
また、ユニークな機能としては「1日で予約注文できる件数を制御」する機能があります。
Pre‑Order Manager | PreOrderのプラン
こんな人におすすめ
日本企業の株式会社GOODROID(昔は株式会社ハシゴが提供していました)が開発した日本製のアプリです。
日本製アプリのため、サポートなどは日本語で対応してもらえます。
機能は他のアプリに比べて少なく、「PreOrder Wolf ‑ Pre‑order Now」に近い印象です。
料金自体が$19.99/月と他のアプリに比べて高いため、機能は最低限で良くて、どうしても日本語でないと不安な方におすすめです。
予約販売のプラン
こんな人におすすめ
アプリ名 | プラン名 | 月額利用料 | 予約商品数 | 予約注文数 |
---|---|---|---|---|
RuffRuff |
Free | $0 | 無制限 | 無制限 |
Light | $9.99 | 無制限 | 無制限 | |
タイムズアクト |
TIMESACT START | 無料 | 無制限 | 最初の10件まで |
10ドル | $6.65 | 無制限 | 月10件 | |
15ドル | $10.45 | 無制限 | 月25件 | |
20ドル | $16.15 | 無制限 | 月50件 | |
PreOrder Wolf | UNLIMITED | $14.99/月 | 無制限 | 無制限 |
予約販売 | - | $19.99 | - | - |
Pre‑order |
FREE | 無料 | 1件 | 無制限 |
STARTER | $7.99 | 5件 | 無制限 | |
PRO | $14.99 | 10件 | 無制限 | |
PREMIUM | $24.99 | 無制限 | 無制限 | |
PreOrder Globo |
FREE | 無料 | 無制限 | 最初の10件まで |
BASIC(WAS $9.9) | $6.70 | 無制限 | 月25件 | |
PREMIUM (WAS 14.9) | $9.90 | 無制限 | 月50件 | |
PRO(WAS 29.9) | $19.90 | 無制限 | 月500件 | |
Pre‑Order Manager | PreOrder | SHOPIFY BASIC | $24.95 | 無制限 | 無制限 |
SHOPIFY STANDARD | $39.95 | 無制限 | 無制限 | |
SHOPIFY ADVANCE | $59.95 | 無制限 | 無制限 | |
SHOPIFY PLUS | $89.95 | 無制限 | 無制限 |
在庫切れが発生した場合に予約販売ができないと、商品が入荷されるまでの一定期間は販売ができない状況になり、購入を検討していたお客様の購入機会を逃してしまうことになります。
上記の購入機会を逃すと、商品が入荷した時には、お客様の購入意欲がすでに無くなっていたり、購入する必要性がなくなっていたり、別の競合ストアに流れてしまっていたりすることも考えられます。
また、予約販売を実現することで販促活動を止める必要がなくなるため、商品の露出機会を増やすことにもつながります
新商品を販売するにあたり、どのくらい仕入れるべきか悩むことがあるのではないでしょうか。
仕入れる前に予約販売することで、どのくらいお客様に求められているのかを事前に把握することができます。
話題となっている新商品を入荷する前に注文受け付けができますので、競合ストアに差をつけることができます。
ただし、メーカー側の方針によっては予約販売ができない商品もありますので、仕入先やメーカーに事前に確認を取りましょう。
もし、予約販売が出来ない場合は入荷通知アプリを利用し、購入意欲のある顧客リストを事前に作成する方法もあります。
下記の記事ではShopifyで入荷通知を可能にするShopifyアプリを紹介しています。参考にしてください。
お正月やクリスマス、ハロウィンなどのイベント商戦にて予約販売で早めに注文を確保することは繁忙期の作業負担軽減に繋がります。
繁忙期に、注文が来てから商品を作り始めたり、ピッキングしたり、梱包したり、発注などすべての作業を集中させてしまうと、ピッキングミスや梱包ミス、発注ミス等の作業ミスに繋がってしまう恐れがあります。
繁忙期をむかえる前に予約販売である程度、「受注から決済、梱包まで」を終わらせておき、繁忙期当日には「発送」だけにしておくことなど作業を分散させることで、作業ミスを削減でき、余裕を持った運営をすることができます。
予約販売を行うにあたって、機材などの大きな設備投資や商品の大量仕入などは必要なく、リスクを抑えて実施することができます。
Shopifyの場合はアプリを導入するだけで実現することが可能です。
予約販売から発送までの期間が長いと、購入者自身が注文したことを忘れてしまう恐れがあります。
購入者自身が注文したことを忘れていると、お届け先住所が変わっていたり、身に覚えがないなどの問い合わせが来たり、商品の受取拒否などにつながる可能性があります。
発送前に購入者にメールなどで一報を入れるなどしてリスクを少しでも軽減しましょう。
通常商品と予約商品を同時に購入されてしまった場合に、通常商品を先に発送したことにより、その注文自体が完了したと勘違いしてしまう場合が発生します。
予約商品のみが注文された場合、通常商品と予約商品を同時に注文された場合のフローを明確化し、人為的ミスが発生しないような体制づくりが必要になります。
メーカー都合などで、予定していた商品の在庫が確保できないことも稀に発生します。
在庫が確保できなかったときを想定し、購入者には「在庫が確保できず、出荷できない・出荷が想定よりも遅れる場合がございますのでご了承ください」など事前に同意をいただく対策を検討しましょう。
決済会社によっては予約販売での利用ができないところもあります。
出荷日に売上確定させる場合に、与信(オーソリチェック)が期限切れになってしまい請求できなくなってしまうなども考えられます。
上記のことが発生しないように、事前に期限や対策などを決済会社に聞いておいたほうがいいかもしれません。
代金引換はお客様が購入した事自体を忘れてしまい、受け取り拒否が発生する可能性があるため、あまりおすすめできません。
予約販売は、Shopifyアプリを追加しただけで勝手に売上が増えるわけではありません。また、予約注文されたからといって発送完了まで、お客様からキャンセルされないわけでもありません。
本章ではShopifyストアでの予約販売を成功させるコツをいくつか紹介します。本章で紹介する予約販売を成功させるコツは下記になります。
それぞれ詳しく紹介します。
予約販売商品は、お客様に認知されないことには売れることはありません。
事前にプロモーション計画を立てて、SNSやメルマガ、広告などを利用して、その商品に興味がありそうな見込み顧客に告知を行いましょう。
下記の記事ではメールマーケティングのメリットやメルマガアプリも紹介していますので、参考にしてください。
メールマーケティングのメリットは?Shopifyのメール配信(メルマガ配信)アプリも紹介
予約販売は、すぐに商品が手に入らない代わりに特典があるとその時点で買う理由を作ることが出来ますので、売上への効果が期待できます。
予約販売時によく行われている特典としては、「先行予約限定 〇〇 %OFF」などの割引(ディスカウント)特典や「先行予約限定で△△をプレゼント」などのプレゼント特典になります。
予約販売を行う際に大事なのが、発売日や発送日をしっかり明記することです。
いつ発売(および発送)されるか、わからない商品を購入するのはお客様にとっても不安ですので、出来るだけ購入に対する不安要因を無くすことが、売上を上げるためにも大事な取り組みです。
発売日/発送日を明記したい以上は、期日を厳守することは絶対です。期日を厳守できない場合、お客様の信用を大きく失ってしまいます。一度失った信用は取り戻すことが困難です。
どうしても遅れてしまう場合は、遅れることが判明したタイミングで早めにお客様にお知らせしましょう。
前述したとおり、お客様は予約商品を注文したことを忘れてしまうことがあります。発送前に事前にメールを送信することで、お客様が忘れてしまうことを防止しましょう。
事前にメールを送ることは、リマインド効果だけでなく、お客様の住所変更などに早めに気づく効果もあります。また、事前にメールで対応することが、丁寧な対応だと高評価につながる可能性もあります。
ただし、何回もしつこく送りすぎないように気をつけましょう。メールを送りすぎるのは逆効果になる恐れもありますので、注意が必要です。
予約商品が先払いなのか、後払いなのかお客様がわかるように明確に案内しましょう。特にクレジットなどで先払いの場合は、商品が届くタイミングと実際にお金が引落しされるタイミングがずれるため、お客様が何の支払いであるかを思い出せない可能性があります。最悪の場合、クレームに発展してしまうかもしれません。
下記の記事ではShopifyストアに後払い決済を導入するメリットやデメリットを紹介しています。ご参考になさってください。
Shopifyストアに後払いを導入するメリット|Paidyなどのあと払いサービスも紹介
予約販売アプリの選び方は下記4つあります。
1つずつ詳しく解説していきます。
予約販売アプリには、それぞれ出来ることと出来ないことがありますので、アプリを選択する前に絶対に必要な機能を洗い出しておくと良いでしょう
(予約販売アプリに共通している機能)
(アプリによって異なる機能)
など
導入のしやすさは、出来るだけノーコードで導入可能か、自身のテーマでも導入可能かを確認しましょう。
また、アプリベンダーによっては導入までサポートしてくれるベンダーもあります。
使いやすさは、設定画面がシンプルで使いやすいか、複数の商品を一括で設定できるかなどを確認しましょう。
予約販売アプリは、様々な料金体系のものがあります。
求める機能を満たした上で、商品数やShopifyのプランなど自身の状況に応じて最適なものを選ぶと良いでしょう。
など
Shopifyには「タイムズアクト|先行予約」や「PreOrder Wolf ‑ Pre‑order Now」、「PreOrder Globo | Back in Stock」など有名な海外製予約販売アプリがあります。
有名だからと言って安易にアプリを選択すると見えない作業コスト(日本語変換やなにか問題が発生したときの問い合わせなど)が発生するため、十分に注意が必要です。
まずは、下記が日本語に対応されているか確認しましょう。
割引機能
予約販売商品を割引価格で販売することが出来ます。
映画の前売り券のように、早めに購入したほうがお得になるように価格を設定することも可能です。
表示条件の設定
下記のように予約販売ボタンを表示する条件を設定することが出来ます
など
商品タグ・注文タグの自動付与
商品タグ・注文タグが自動で付与されることにより、アプリ上だけでなくShopify管理画面で予約商品や予約注文を抽出することができたり、Shopify Flowなどの機能と組み合わせて業務を効率化することが可能になります。
商品へのバッジ表示
予約ボタンだけでなく、予約商品であることを商品画像に表示することが出来ます。
アプリによってはコレクションページや検索結果ページの商品画像にも予約商品のバッジを表示できたりします。
電子メール・SMS 送信
予約注文した場合や商品が入荷されたタイミングで、電子メールやSMSを自動送信できる機能になります。
カート混在アラート
通常商品と予約商品を同時にカートに追加した際に、お客様にアラートを表示する機能になります。
事前に予約商品であることに気づいてもらい、問合せやトラブルなどを未然に防ぐことも可能です。
入荷通知(Back In Stock)機能
アプリによっては、予約販売ボタンだけでなく、入荷通知ボタンを出せる機能があります。
カウントタイマー
商品の通常販売に切り替わるまでの日時をカウントダウンしてくれる機能になります。
他にも、国別に予約販売の出し分けを制御したり、1日で予約注文できる件数を制御したりもできる機能を有しているアプリもあります。
ほとんどのアプリで、アンインストールするとすべてのコードが削除されるように作られているようです。
「タイムズアクト|先行予約」などは別のアプリからの移行もサポートしてくれるみたいです。ただし、やり取りは英語になります。
予約販売は発売前や入荷前から商品を販売し、商品が入荷したタイミングで出荷します。
一方で、再入荷通知(入荷通知)は商品の販売は行わず、商品が入荷したタイミングでお客様に入荷したことをお知らせします。
予約販売は購入意欲の高いタイミングで販売できるため、再入荷通知よりも機会損失を削減できると言えます。
商品の入荷時期が明確である(約束した日付までに配送できる)または、購入から30日以内に商品を配送できると合理的に確信している場合は予約販売を選ぶと良いと考えています。一方で、それ以外は再入荷通知を選ぶと良いでしょう。
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