Shopify POSの完全ガイド!料金プラン・機能・導入手順までわかりやすく解説

Shopify POSの完全ガイド!料金プラン・機能・導入手順までわかりやすく解説

オンラインストアと実店舗の両方を運営する事業者にとって、在庫管理や売上データの連携は大きな課題です。両者を別システムで管理していると、欠品や過剰在庫、データの二重管理といったトラブルが起きやすくなります。

そんな課題を解決するのが、Shopifyが標準搭載しているPOSシステム「Shopify POS」です。Shopify POSを使えば、オンラインストアと実店舗の在庫・売上・顧客データをひとつのシステムで一元管理できます。

この記事では、Shopify POSの基本機能から料金プラン、導入手順、注意点までを解説します。実店舗販売を検討している事業者の方は、ぜひご覧ください。

※記事内の情報はすべて2026年6月現在のものです。

Shopify 公式サイト

画像引用:Shopify 公式サイト

Shopify POSとは?

Shopify POSは、Shopifyが提供する実店舗向けの販売管理システムです。POS(Point of Sale:販売時点情報管理)とは、商品が販売された時点で売上・在庫・顧客データを記録・管理する仕組みのことで、Shopify POSを導入すると、実店舗のデータがShopifyのオンラインストアとリアルタイムで連携されます。

主な機能は以下の通りです。

  • 商品管理:オンラインストアと共通の商品データベース
  • 在庫管理:店舗とオンラインの在庫をリアルタイム同期
  • 顧客管理:購入履歴を店舗・オンライン問わず一元管理
  • 売上分析:店舗別・チャネル別の売上レポート

POSアプリは無料でインストールでき、すべてのShopifyプランに「Shopify POS Lite」が標準搭載されています。より高度な機能が必要な場合は、有料の「Shopify POS Pro」にアップグレードできます。

Shopify POSの導入メリット

オンラインストアと実店舗の両方を運営する事業者にとって、Shopify POSは業務効率と顧客体験の両面でメリットがあります。

ここでは、Shopify POSを導入する主な3つのメリットを紹介します。

Shopify POS利用シーン

画像引用:Shopify 公式サイト

オンラインと実店舗の在庫を一元管理できる

Shopify POS最大のメリットは、オンラインストアと実店舗の在庫管理を一元化できることです。

オンラインと実店舗を別々のシステムで管理していると、データの同期ミスから欠品や過剰在庫が発生しやすくなります。在庫管理の誤りは、機会損失や顧客クレームの原因にもつながります。

Shopify POSでは、オンラインストアと実店舗の販売状況がリアルタイムで連携・反映されるため、実店舗で商品が1点売れた瞬間に、オンラインストアの在庫数も自動で1点減少します。手動での在庫調整作業がなくなり、データの正確性を保ちながら業務を効率化できます。

オンラインと実店舗を横断した購買体験を提供できる

Shopify POSを導入すると、オンラインと実店舗をまたいだ購買体験を提供できます。

具体的には、以下のような施策が可能になります。

  • オンラインで購入した商品を実店舗で受け取る(BOPIS:Buy Online, Pickup In Store)
  • 実店舗で在庫切れの商品をオンライン経由で発送する(Ship from Store)
  • 実店舗とオンラインで共通の顧客プロフィール・購入履歴を管理する

※BOPISやShip from Storeなどの高度なオムニチャネル機能は主にPOS Pro向け。ただし利用可否はストア設定、地域、配送・在庫設定により異なります。Liteプランでは、顧客情報と購入履歴の連携が中心となります。

業務効率化で運営コストを抑えられる

販売管理の効率化により、スタッフの業務負担を軽減できます。たとえば、これまで手動で行っていた以下の作業が自動化されます。

  • 在庫数の更新作業
  • オンラインと実店舗の売上集計
  • 顧客情報の管理・統合
  • 販売レポートの作成

手作業の削減は、人的ミスの防止だけでなく、スタッフの労働時間の短縮にもつながります。同じスタッフ数でより多くの業務をこなせるようになるため、結果として店舗運営コストの抑制が見込めます。

Shopify POSの操作画面は直感的に設計されており、初めて使うスタッフでも比較的短時間で操作を覚えられる傾向があるのもメリットといえるでしょう。

Shopify POS導入前に確認したいこと

Shopify POSは便利なツールですが、導入前にいくつかの前提条件や制約を確認しておく必要があります。日本での利用に特有の制約もあるため、運用方法を事前に把握しておきましょう。

Shopifyの契約が必要

Shopify POSは、Shopifyの一機能として提供されています。そのため、利用するにはShopifyの月額プランへの契約が必要です。

実店舗のみを運営している事業者がShopify POS単体で使うことはできません。一方、すでにShopifyでオンラインストアを運営している事業者であれば、追加のシステム導入なしにPOS機能を活用できます。

POSアプリ自体は無料で、すべてのShopifyプランに「Shopify POS Lite」が標準搭載されています。

POSハードウェアが日本では一部未対応

Shopify公式が提供する決済端末(カードリーダー)の一部は、日本では未対応です。レシートプリンターやバーコードスキャナーなどの周辺機器は公式日本語ヘルプセンターで対応モデルが案内されています。最新の対応状況は公式ヘルプセンターで確認してください。 ※2026年6月現在の情報

POS LiteとPOS Proの差を理解する

Shopify POSにはLite(全Shopifyプランに付属)とPro(月額 13,000円)の2プランがあります。BOPIS、Ship from Store、スタッフ権限管理、高度な在庫管理といった本格的な店舗運営に必要な機能の多くはPro限定です。

実店舗を本格運営する場合は、Liteで始めて運用イメージを掴んだ後にProへの切り替えを検討するのが現実的です。

Shopify POSプランの選び方

Shopify POSにはLite・Proの2つのプランがあります。店舗規模、スタッフ数、運営スタイルによって、向いているプランが異なります。

Shopify POS LiteとProの違い

プラン Shopify POS Lite Shopify POS Pro
料金 無料(全プランに付属) 月額 13,000円(1ロケーションあたり)
向いている店舗 ポップアップ、単一店舗 常設店舗、複数店舗運営
在庫管理 オンラインと実店舗の在庫連携 多拠点間の在庫移動、需要予測、注文書作成
スタッフ管理 スタッフ登録のみ スタッフ別PIN・権限管理、売上トラッキング
BOPIS(店舗受取) ×
Ship from Store(店舗発送) ×
クロスチャネル返品 販売店舗のみ どの店舗でも返品・交換可能
詳細レポート 基本のみ 店舗別・スタッフ別の分析

Shopify POS Liteが向いているケース

ポップアップ、マルシェ、個人経営や小規模な単一店舗運営に向いています。基本的な決済処理、在庫のリアルタイム同期、顧客情報の管理など、対面販売に必要な機能はひと通り揃っており、コストをかけずに導入できます。

ワイヤレス決済端末と組み合わせれば、出張販売やイベント出店にも対応可能です。

Shopify POS Proが向いているケース

常設店舗の本格運営、複数店舗の展開、スタッフ権限管理が必要な事業者に向いています。店舗受取や店舗発送といったオムニチャネル施策にも対応できます。

月額 13,000円のコストはかかりますが、複数店舗運営やオムニチャネル施策では、スタッフ管理機能やBOPISなどの導入によって運営工数を減らすことにつながります。

なお、Shopify Plusプランを契約している場合は、最初の20店舗までPOS Proが追加料金なしで利用できます。さらに、Shopify Paymentsの利用で21店舗目以降も実質無料となるため、複数店舗を本格運営する場合のコスト負担が抑えられます。

Shopify Plusプランについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

Shopify POSの始め方

Shopify POSを使い始めるには、アプリのインストール、販売チャネルの設定、商品・在庫の整備、決済端末の準備の4ステップが必要です。

ステップ1:Shopify POSアプリのダウンロードとインストール

画像引用:Google Play

Shopify POSアプリは、iOSとAndroidに対応しています。App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードでき、Shopifyアカウントでログインすれば利用開始できます。

なお、対応OSのバージョンには制限があるため、最新の対応状況はShopify公式ヘルプセンターでご確認ください。

ステップ2:販売チャネルにPOSを追加

販売チャネルにPOSを追加

Shopify管理画面の販売チャネル一覧から「Point of Sale」を追加します。販売チャネルに追加することで、実店舗での販売データがShopifyのオンラインストアと自動で同期されます。

ステップ3:商品と在庫の管理設定

商品ごとに、どの販売チャネル(オンラインストア、POSなど)で販売するかを設定します。実店舗でのみ販売したい商品、オンラインのみ販売したい商品、両方で販売したい商品を、商品ごとに切り分けられます。

設定後は、在庫数が各拠点(オンライン、実店舗)で正しく反映されているか確認しておきましょう。

ステップ4:決済端末・周辺機器を準備

カードリーダーやレシートプリンターなどのハードウェアを準備します。Shopify POSは、クレジットカード、デビットカード、モバイル決済(Apple Pay、Google Pay)など、複数の決済方法に対応しています。

ただし、Shopify公式のカードリーダーの一部は日本では未対応のため、Stripe TerminalやSquareなど、日本で利用可能なサードパーティの決済サービスとの連携が必要です。決済サービスごとに使用できる決済方法、入金期間、決済手数料が異なるため、自社の運用に合うものを選びましょう。

レシートプリンターやバーコードスキャナーなどの周辺機器は、Shopify公式ヘルプセンターで最新情報を確認してください。

Shopify POS導入時の注意

Shopify POSを導入する前に、以下のポイントについて確認しておくと、運用開始後のトラブルを減らすことにもつながります。

スタッフ研修と運用フローの整備

POSの操作方法だけでなく、返品処理、在庫確認、お客様対応など、店舗業務全体の中でPOSをどう使うかを整理しておきましょう。本番運用前に、よく発生する決済パターン(カード、現金、ギフトカード、複数決済の組み合わせなど)をテストで実施しておくと、当日のトラブルを防げます。

トラブル時の問い合わせ経路を確認

ハードウェアの接続不良、在庫データの同期ミスなど、運用中のトラブルは一定の確率で発生します。トラブル発生時にすぐ対応できるよう、Shopifyサポート、決済サービス、ハードウェアの問い合わせ先を社内で共有しておきましょう。

定期的なアップデートと動作確認

Shopify POSアプリは継続的にアップデートされ、機能が追加・改善されています。アプリと周辺機器のソフトウェアを定期的に最新版にアップデートし、月次など定期的に動作確認を行うと、トラブルを未然に防げます。

Shopify POSで実店舗とオンラインの販売を統合しよう

Shopify POSを使えば、実店舗とオンラインストアの在庫・売上・顧客データを一元管理できます。ポップアップ・マルシェなどの一時販売ならLite、常設店舗の本格運営ならProと、店舗規模に合わせて選べる料金体系も特徴です。

まずはLiteから始めて運用イメージを掴み、必要に応じてProへの切り替えやハードウェア導入を検討する流れが現実的です。Shopifyを使ってオンラインと実店舗の両方で販売を伸ばしていきましょう。

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    EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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