EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

リダイレクトは、WEBサイトにおいて既に存在しているページのURL(以下、旧URL)を新しいURL(以下、新URL)に自動で転送する仕組みです。
リダイレクトの仕組みを利用することで、旧URLの「https://tsun.ec/products/old_page」から新URLの「https://tsun.ec/products/new_page」へページを変更させたい場合や「https://tsun.xoxo」から「https://tsun.ec」へドメイン自体を変更したい場合に、訪問者を転送することもできます。また、検索エンジンへ転送することを伝えることができます。
リダイレクトを利用することで、「お探しのページがみつかりません」と表示されるような404ページを回避できたり、サイト移行などによるSEO評価(サイト評価)の毀損を回避することができます。
Shopifyではデフォルト機能として、「URLリダイレクト」というリダイレクト設定を簡単に行える機能が存在します。URLリダイレクトの使い方(手順)は本記事の後半で説明します。
BASEやカラーミーショップなどからShopifyへサイトを移転したり、Shopifyサイト自体をリニューアルしたりする際に、URL自体も変更する場合は、リダイレクトを行う必要があります。
下記の記事ではShopifyへのサイト移転(サイト移行)にも便利な、CSVインポート・エクスポートできるShopifyアプリ「Matrixify」について解説しています。ご参考にしてください。
Shopifyデータをインポート&エクスポートする「Matrixify」とは?
「www.tsun.ec」のURLから「www」を無くした「tsun.ec」のURLに統一する場合や、SSL化を実施する場合(「http」から「https」に変更する場合)、「tsun.xoxo」から「tsun.ec」へドメイン自体を変更する場合もリダイレクトを行う必要があります。
サイトによっては、PCとスマホで異なるURLが異なる場合もあると思います。その場合もスマホでPC用のURLにアクセスしたら、スマホ用のURLへリダイレクトする必要があります。
越境ECを行っているShopifyストアにとって、多言語対応は必要ではないでしょうか。
その場合、国別に異なるURLを利用しているShopifyストアも多いと思います。
もし、Shopifyアプリを利用して対応しているのであれば気にする必要はありませんが、自社で独自に対応している場合は、訪問者のロケーションをもとに適した言語のページへリダイレクトをする必要があります。
下記の記事では、多言語対応におすすめのShopifyアプリ「Translate My Store」について解説しています。ご参考にしてください。
Shopifyサイトを自動翻訳する「Translate My Store」とは?設定方法も解説
サイトエラーやサイトリニューアルなどの際に、一時的に「ただいまメンテナンス中です」などと記述したページへ訪問者を転送したい場合もリダイレクトする必要があります。
短い期間で開催されるような期間限定キャンペーンページなど、一時的に訪問者を転送したい場合もリダイレクトする必要があります。
リダイレクトの種類は大きく分けて下記の2つになります。
それぞれ詳しく解説していきます。
301リダイレクトは恒久的・半永久的なリダイレクトになります。前述の「サイト移転(サイト移行)やリニューアルでURLが変更される場合」や「サイトのドメインを変更する場合」など変更後のページを恒久的・半永久に利用する場合に301リダイレクトを使用します。
検索エンジンに301リダイレクトであることを知らせることで、検索エンジンは新しいURLをインデックスし、古いページは検索結果の画面にも表示されなくなります。
Shopifyのリダイレクト設定機能はこちらの「301リダレクト」の設定になります。
エビデンス:ShopifyのURLリダイレクト機能の仕様
302リダイレクトは一時的なリダイレクトになります。前述の「メンテナンス時に別ページへ一時的に転送したい場合」や「期間限定キャンペーンなどで一定期間だけ転送したい場合」などの一時的に訪問者を転送したい場合に利用します。
他にも「PCとスマホで異なるURLの場合」も302リダイレクトを利用します。
検索エンジンに302リダイレクトであることを知らせることで、検索エンジンはインデックスを古いURLのままにしてくれます。そのため、メンテナンス作業終了後やキャンペーン終了後は元々のページに戻すことができます。
既存のお客様があなたのShopifyストアの旧URLをブックマークしていた場合に、リダイレクト設定されていないと、ブックマークからアクセスできなくなり「がっかりする」ことでしょう。場合によっては二度とShopifyストアへ訪れないという可能性もあります。
また、外部メディアに旧URLを紹介されていた場合に、リダイレクト設定されていないと、せっかくの集客経路を断ってしまうことになります。
リダイレクトをしないと上記のように機会損失を引き起こしてしまいかねないです。
下記はユーザーの利便性向上をサポートするShopifyアプリです。
ご参考にしてください。
2022年12月にリリースしたばかりの最新Shopifyアプリです。無料から利用でき、OS2.0対応のShopifyテーマならノーコードで導入可能です。文言やデザイン、スクロールのオン・オフ、目次の表示位置の調整など、様々なカスタマイズが可能です。また、ライブプレビュー機能で、リアルタイムで確認しながら目次のカスタマイズが可能です。引用元: RuffRuff 目次作成
下記の記事では、Shopifyのブログ記事に目次を出すメリットを解説しています。ご参考にしてください。
「RuffRuff タグ一覧」は2022年12月にリリースしたShopifyサイトにタグ一覧を簡単に表示できるShopifyアプリです。
無料から利用でき、OS2.0対応のShopifyテーマならノーコードで導入可能です。
ブログ記事だけでなく、ブログや商品、コレクションにも付与されているタグデータをタグ一覧として表示できます。
ユーザーの利便性や内部リンクによるSEO対策におすすめです。
引用元:https://tsun.ec/blogs/articles/28
料金: 無料〜
※ブランド(RuffRuff App by Tsun)を非表示にしたい場合は有料になります。詳しくは、Shopifyアプリストアの価格設定をご確認ください。
下記の記事では、Shopifyのブログ記事にタグ一覧を出すメリットを解説しています。ご参考にしてください。
次にSEO対策のためにリダイレクトが必要です。
検索エンジンはWebサイトのページ毎に評価(コンテンツ品質や被リンク数)をして順位をつけています。
リダイレクトを行わないと旧URLがせっかく獲得した検索エンジンからの評価を新URLに引き継ぐことができません。引き継がれない以上新URLはまた1から検索エンジンに評価して貰う必要があり、検索結果上で順位がつくのに時間がかかってしまいますし、旧URL同様に良い順位がつくとはかぎりません。
オーガニック検索での流入が多いShopifyストアであればあるほど、リダイレクト設定しなかったことによる影響が大きくなりますので、注意しましょう。
下記の記事ではShopifyで出来るSEO対策やおすすめShopifyアプリも紹介しています。ご参考にしてください。
SEOのメリット・デメリット|Shopifyで出来るSEO対策やアプリも紹介
ここでは、Shopifyの「URLリダイレクト」という機能を利用してリダイレクトを設定する方法をご紹介します。
ShopifyのURLリダイレクトにアクセスする方法は2種類あります。
1 Shopify管理画面 > オンラインストア > メニューの順にアクセス
2 「URLのリダイレクトを表示」をクリック
1 Shopify管理画面の最上部にある検索窓に「リダイレクト」と入力し、検索
2 検索サジェスト内の「URLリダイレクト」をクリック
※「URLリダイレクト」にアクセスできている前提で説明します
1. 「URLリダイレクト」ページの「URLリダイレクトを作成」をクリック
2. リダイレクト元に旧URLを入力
3. リダイレクト先に新URLを入力
4. 「リダイレクトを保存」をクリック
複数URLに対して、一括でリダイレクトを設定する場合、CSVインポート機能を利用すると効率よく設定できます。
ここでは、CSVインポートで一括でリダイレクトを設定する方法を説明します。
※ 「URLリダイレクト」にアクセスできている前提で説明します。
1. 「URLリダイレクト」ページで「インポート」をクリック
2. 表示されたポップアップの「CSVテンプレートのサンプル」をクリック
3. エクスポートされたCSVのサンプルデータを参考に「Redirect from」の列には旧URLを「Redirect to」の列には新URLを入力
4. 3で作成したCSVを2で表示されたポップアップからインポート
5. インポート後に表示される確認ダイアログの「リダイレクトをインポート」をクリック
前述の「一括でリダイレクトを設定する方法」と同じで、CSVインポートで一括編集が可能です。
1.「URLリダイレクト」ページで「エクスポート」をクリック
2. 表示されるポップアップのエクスポート対象とファイル形式を選び「URLリダイレクトをエクスポート」をクリック
3. エクスポートされたデータの「Redirect to」または「Redirect from」のどちらかを修正
※どちらも修正すると新規のリダイレクト設定が登録されます
4. 3で作成したCSVをインポートする
※ 「URLリダイレクト」にアクセスできている前提で説明します。
1 「URLリダイレクト」ページのリダイレクト設定一覧から、削除したいリダイレクト設定にチェックを入れる
2 「選択したリダイレクトを削除する」をクリックする
Shopifyでリダイレクト設定した後は一度確認することをおすすめします。
設定値の入力などデータ作業にはなにかしら人の手が介入しています。人為的なミスは注意してても起きてしまうものです。そのため、一度は意図したリダイレクトの挙動になっているか確認しましょう。
下記の接頭辞(プリフィックス)で始まるURLをリダイレクトすることはできません。
例えば、「/apps」も利用できないですし、「/apps/hogehoge」も利用できないです。
また、下記のように固定Shopifyパスを使用するURLもリダイレクトできません。
例えば、「/products」は利用できないですが、「/products/hogehoge」は利用できます。
エビデンス:URLリダイレクト|Shopifyヘルプ
301リダイレクト(恒久的・半永久)の設定後、検索エンジンに反映されるまでに、どのくらい時間がかかるか気になるのでは無いでしょうか。
自社のShopifyストアがクローリング(クロール)される頻度によっても変わりますが、通常は数日〜数週間ほどかかるのが一般的です。
Shopifyのリダイレクト機能にリダイレクト設定のデータが膨大にあるのは嫌ですよね。
そんなときに、301リダイレクトに設定した旧URLから新URLにインデックスが切り替わっているので、削除したいと思うのではないでしょうか。
しかし、301リダイレクトの設定を削除すると「新URLのほうにインデックスしてほしい」という検索エンジンへの情報伝達がなくなるため、旧URLの評価を新URLに引き継がれなくなる可能性がゼロではありません。
そのため、可能な限り削除しないように残しておくことをおすすめします。
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