Shopifyのカートをカスタマイズする方法|おすすめアプリも紹介

【2024】Shopifyのカートページをカスタマイズする方法|おすすめアプリも紹介

Shopifyでのオンラインストア運営において、カートページは顧客の購買決定に大きな影響を与える重要な場所です。適切にカスタマイズされたカートページは、顧客体験を向上させ、売上増加に貢献します。本記事では、Shopifyアプリを活用してカートページをカスタマイズする方法と、その効果について詳しく解説します。

下記のブログ記事では「カートページ」ではなく、「カートボタン」をカスタマイズする方法をを紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyの購入ボタン(カートボタン)をカスタマイズして様々な販売を行う方法|Shopifyアプリもご紹介

Shopifyテーマでカートページをカスタマイズする

今回は多くのストアが利用しているDawnテーマ(Dawn 15.0.0)を基に紹介します。RiseテーマやRefreshテーマ、SenseテーマなどのShopifyの作成したテーマであれば実装が似ているため、本章の設定をそのまま利用できる可能性があります。ぜひ、ご参考にしてください。

カートタイプを変更する

Shopifyテーマのカートタイプ

 Dawnテーマでは、カートタイプ(カートボタンをクリックした際の挙動)下記の3種類から選ぶことができます。

  • ページ・・・カートページへ遷移します。
  • ドロワー・・・画面右からドロワーカートを表示します。
  • ポップアップ通知・・・画面右上からポップアップを表示します。

カートタイプを変更する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • カートタイプを変更したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面左の「テーマ設定」をクリック カートタイプを変更 「保存する」をクリック
  • 画面左の「テーマ設定」をクリック
  • カートタイプを変更
  • 「保存する」をクリック

カートにカートメモを追加する

Shopifyテーマのカートメモ

カートメモとは、ECサイトで商品をカートに入れる際に、顧客が特別な要望や指示を記入できる機能のことです。Dawnテーマでは、カートページとドロワーカート内にカートメモを表示することができます。

カートにカートメモを追加する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • カートメモを追加したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面左の「テーマ設定」をクリック 「カートメモを有効にする」にチェックをつける 「保存する」をクリック
  • 画面左の「テーマ設定」をクリック
  • 「カートメモを有効にする」にチェックをつける
  • 「保存する」をクリック

カートに販売元を表示する

Shopifyテーマでカートに販売元を表示

Dawnテーマでは、販売元情報を表示する事ができます。表示できるのはカートページとドロワーカート内に販売元を表示することができます。

カートに販売元を表示する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • 販売元を表示したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面左の「テーマ設定」をクリック 「販売元を表示」にチェックをつける 「保存する」をクリック
  • 画面左の「テーマ設定」をクリック
  • 「販売元を表示」にチェックをつける
  • 「保存する」をクリック

ドロワーカートの配色を変更する

ドロワーカートの配色

Dawnテーマでは、ドロワーカートの配色を変更することができます。カートページの配色変更は後述の「カートページの配色を変更する」でご紹介します。

ドロワーカートの配色を変更する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • 配色を変更したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面左の「テーマ設定」をクリック 「配色」を変更 「保存する」をクリック
  • 画面左の「テーマ設定」をクリック
  • カート > 配色」を変更
  • 「保存する」をクリック

カートページにセクションを追加する

カートページにセクションを追加

Dawnテーマでは、カートページにセクションブロックを追加することで、商品一覧やブログ一覧、特集商品などを表示することができます。

カートページにセクションを追加する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • セクションブロックを追加したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面中央上部のセレクトボックスから「カート」テンプレートを選択 画面左の「セクション」を選択 「セクションを追加」をクリック 追加したいセクションブロックを選択 「保存する」をクリック
  • 画面中央上部のセレクトボックスから「カート」テンプレートを選択
  • 画面左の「セクション」を選択
  • 「セクションを追加」をクリック
  • 追加したいセクションブロックを選択
  • 「保存する」をクリック

カートページの配色を変更する

カートページの配色

Dawnテーマでは、ドロワーカート同様にカートページの配色も変更することができます。ドロワーカートの配色変更は前述の「ドロワーカートの配色を変更する」でご紹介しています。

カートページの配色を変更する方法

オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • オンラインストア > テーマの順にアクセス
  • 配色を変更したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック
画面中央上部のセレクトボックスから「カート」テンプレートを選択 画面左の「セクション」を選択 配色を変更したいブロックを選択 ブロック内の配色の設定を変更 「保存する」をクリック
  • 画面中央上部のセレクトボックスから「カート」テンプレートを選択
  • 画面左の「セクション」を選択
  • 配色を変更したいブロックを選択
  • ブロック内の配色の設定を変更
  • 「保存する」をクリック

Shopifyアプリでカートページをカスタマイズする

カートページに配送日時指定モジュールを追加する

カートページに配送日時指定モジュールを追加

配送日時指定モジュールは、ユーザーが荷物を届けて欲しい日時を選択することのできるモジュールです。Shopifyのカートページに配送日時指定モジュールを設置することで下記のようなメリットがあります。

  • 購入体験の向上(顧客満足度の向上)
  • カゴ落ち率の改善
  • 返品リスクの削減
  • 出荷件数のコントロール

配送日時指定モジュールはShopifyアプリを利用することで簡単に追加することができます。下記のブログ記事におすすめの配送日時指定アプリを紹介していますので、ご参考にしてください。

Shopifyの配送日時指定アプリ 8選 | お届け希望日を設置するメリット・デメリット

カートページに「あとで買う」ボタンを追加する

カートページに「あとで買う」ボタンを追加

「あとで買う」ボタンは、ユーザーすぐに購入する予定はない商品を「あとで買う商品リスト」に追加できるボタン(および、機能)です。Shopifyのカートページにあとで買うボタンを表示することで、下記のようなメリットがあります。

  • カゴ落ち対策になる
  • ついで買いを促す事ができる
  • 効果的なメールマーケティングを実施できる
  • ユーザーが目的の商品に簡単にアクセスできる
  • ユーザーが送料無料のための買い足しができる

「あとで買うボタン」はShopifyアプリを利用することで簡単に追加することができます。下記のブログ記事におすすめのあとで買う(Save for later)アプリを紹介していますので、ご参考にしてください。

Shopifyにあとで買う(Save for later)機能を導入するメリット|アプリも紹介

カートページにレコメンド商品を表示する

カートページにレコメンド商品を表示することで、ついで買いを促す事ができ、売上拡大を期待できます。前述の「カートページにセクションを追加する」で紹介した方法で、レコメンド商品を表示することも可能ですが、Shopifyアプリを利用することでより精度の高いレコメンドが可能になります。

下記のブログ記事ではおすすめのレコメンドアプリを紹介しています。ご参考にしてください。

Shopify レコメンドアプリ 6選|レコメンド機能を導入するメリットも紹介

カートページにポイント機能を追加する

カートページにポイント機能を追加

カートページにポイント機能を追加することで、ユーザーにポイントプログラムが存在することを認知してもらえます。ポイント機能を導入することでリピート率やLTVの向上を期待できます。下記のブログ記事ではおすすめのポイントアプリを紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyのポイントアプリ6選|ポイントサービスを導入するメリット・デメリット

カートページに予約商品が含まれるときだけメッセージを表示する

カートページに予約商品が含まれるときだけメッセージを表示

予約商品がカートに追加されている場合に、通常商品と予約商品とで出荷タイミングが異なる旨の注意書きを表示したいケースがあるかと存じます。Shopifyアプリ「RuffRuff 予約販売」を利用することで、予約商品がカートに追加されている場合に、カートページに任意のメッセージを表示することが可能です。

デモ商品もありますので、実際に触って試してみてください。

[デモ] カートメッセージ|RuffRuff 予約販売

最後に

カートページのカスタマイズは、オンラインストアの売上向上と顧客満足度の改善に大きく貢献します。本記事で紹介したカスタマイズにより、カゴ落ち率の低減、リピート率の向上、顧客の購買体験の改善に役立ててください。各ストアの特性や顧客ニーズに合わせて最適なカスタマイズを選択し、継続的に効果を測定・改善していくことが重要です。Shopifyの豊富なアプリエコシステムを活用し、常にカートページを進化させ続けましょう。

最後に、下記のブログ記事では、カートページをカスタマイズできるアプリ以外にも「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なジャンルでおすすめのShopifyアプリを紹介しています。あなたのShopifyストアに適したShopifyアプリを探しましょう!

Shopifyアプリ おすすめ一覧:売上アップ・効率化・無料アプリまで徹底解説!

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。