Shopifyストアで売上を上げるためにはマーケティング施策の実施が欠かせません。世の中には多数のマーケティング手法があり、どれを実施すべきか悩む方も多いでしょう。
この記事ではShopifyと相性の良いマーケティング施策やマーケティングを成功させるコツについて、施策の目的ごとにわかりやすく紹介します。どこからマーケティングを始めればよいのか悩むとき、ぜひ参考にしてください。
Shopifyでマーケティングが重要な理由
Shopifyでストアを作成するだけでは、顧客に見つけてもらうのは難しいのが現実です。また、ストアを訪れた顧客に対して適切な対応をしなければ、商品を購入せずに離脱してしまうでしょう。
そこで重要になるのが「マーケティング」です。マーケティングの主な役割は以下の通りです。
- 集客の向上
- コンバージョン率の向上
- 客単価の向上
- 顧客との関係強化
- 顧客ロイヤリティの向上
以上のように、マーケティングはECビジネスの成功に欠かせない要素と言えます。
Shopifyマーケティング|相性の良い施策15選
Shopifyと相性の良いマーケティング施策を15案ピックアップして解説します。それぞれの施策を実施する上で効果的なアプリも紹介します。
集客を強化するマーケティング
SEO
SEOは、自社のECサイトがGoogleなどの検索エンジンの検索結果において上位に表示されるよう最適化する施策のことです。キーワード選定やサイト構造の改善により、自然検索からの集客を増やせます。広告費を抑えつつ、長期的な集客効果が得られるのがメリットです。
参考記事:Shopifyで出来るSEO対策|SEOの基本やメリット
SEO:SEO Manager
画像出典:SEO Manager|Shopifyアプリストア
SEO Managerは「メタタグの最適化」や「キーワードの提案」、「SEOエラーの検出」などを提供し、ストア改善を手助けします。これにより、専門知識がなくても検索結果で上位表示を狙うことができます。
料金: $9/月〜
コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、ブログ記事やYouTube動画、SNSの投稿などを通じて、顧客に有益な情報を提供し、信頼関係を築く手法です。コンテンツの制作にかかる費用は、どのようなものを作るかによって大きく変わってきます。一度作成したコンテンツは長期的に活用できるため、継続的な集客やブランディングに貢献する点がメリットです。
参考記事:Shopifyのブログ機能をフル活用|ブログ記事をカスタマイズするアプリも紹介
コンテンツマーケティング:RuffRuff目次作成
画像出典:RuffRuff目次作成|Shopifyアプリストア
RuffRuff目次作成はブログ記事や商品ページに自動で目次を作成するアプリです。目次を挿入することで、コンテンツのユーザビリティが向上します。
RuffRuff目次作成はコーディング不要で、わずか2ステップで導入できる手軽さが特徴です。
料金: 無料/月〜
広告を活用するマーケティング
SNS広告
SNS広告は、InstagramやTiktokなどのSNS上で広告を配信する方法です。比較的シンプルな設定で広告を出稿できることがメリットです。プラットフォームによっては細かなターゲティングが可能で、特定の属性や興味を持つユーザーに効率的にリーチできます。短期間での集客やブランド認知度の向上に役立ちます。
SNS広告:Facebook & Instagram
画像出典:Facebook & Instagram|Shopifyアプリストア
Facebook & Instagramは、ShopifyとFacebookやInstagramを連携するためのアプリです。このアプリを活用することで、Meta広告からのサイト流入をシームレスに行うことができます。視覚に訴えるInstagramによる広告は、Shopifyと特に相性が良いといえるでしょう。
料金: 無料/月
アフィリエイト
アフィリエイトは、ブロガーやインフルエンサーなどに自社の商品を紹介してもらい、成果に応じて報酬を支払ったり、自社サイトに紹介バナーを貼ってクリックごとや契約ごとに報酬を得る仕組みです。成果報酬型になるため、費用対効果が高いのが特徴です。
参考記事:Shopifyのアフィリエイトアプリ3選|アフィリエイト広告のメリット・デメリット
アフィリエイト(自社):Affitch
画像出典:Affitch|Shopifyアプリストア
自社でアフィリエイトプログラムを実施する場合、Affitchの活用がおすすめです。このアプリはノーコードかつ日本語で利用できるため、プログラムを導入しやすいのが特徴です。
料金: 無料/月〜
アフィリエイト(外部):まるっと集客
画像出典:まるっと集客|Shopifyアプリストア
まるっと集客はわずか4ステップで申し込みが完了し、アフィリエイトプログラムを手軽に始めることができます。アフィリエイトの仲介会社(ASP)に出稿ができるため、より多くのアフィリエイターに認知してもらえるのが強みです。
料金: 無料/月
リターゲティング広告
リターゲティング広告は、一度サイトを訪れたが購入に至らなかったユーザーに対して、再度広告を表示する手法です。主にGoogleやYahooなどのプラットフォームで実施できます。購買意欲の高いユーザーに再アプローチできるため、コンバージョン率の向上が期待でき、効率的な広告運用が可能です。
口コミで集客し信頼性を高めるマーケティング
インフルエンサーマーケティング
インフルエンサーマーケティングは、影響力のある人物(インフルエンサー)を活用して商品やサービスを宣伝する手法です。宣伝媒体は、YouTubeやInstagramなどが一般的です。彼らの信頼性やフォロワー数を活かすことで、新規顧客の獲得やブランドの認知拡大に効果があります。
リファラルマーケティング
リファラルマーケティングとは、既存顧客から新たな顧客を紹介してもらう施策のことです。紹介者にクーポンやギフトなどの特典を提供することで、口コミ効果を促進します。信頼性の高い顧客獲得が可能で、顧客ネットワークの拡大につながります。
リファラルマーケティング:Letters
画像出典:Letters|Shopifyアプリストア
Lettersはノーコードで簡単に導入できるアプリです。アンバサダー(紹介者)にはギフト券やクーポン、キャンペーンなどのインセンティブを提供できます。新規顧客に自動でアンバサダーの招待メールを配信することも可能です。
料金: $39/月〜
口コミ・レビュー
口コミ・レビューは、既存顧客からの評価や感想を公開することで、他の顧客の購入判断を支援する施策です。レビューは信頼性の高い情報として、コンバージョン率の向上に寄与します。また、投稿されたレビューは商品改善のヒントにもなります。
参考記事:Shopifyにレビュー機能を入れるメリット|おすすめレビューアプリも紹介
口コミ・レビュー:Judge.me
画像出典:Judge.me|Shopifyアプリストア
Judge.meは人気の高いレビューアプリです。テキストだけでなく、画像や動画を投稿することも可能です。また、購入者に対してレビュー依頼のメールを配信することもできます。
料金: 無料/月〜
UGCマーケティング
UGCマーケティングとは、ユーザー生成コンテンツ(User Generated Content)を活用するマーケティング手法です。顧客がSNSやブログで投稿した商品写真、レビュー、コメントなどを自社のプロモーションに取り入れます。これにより、第三者のリアルな意見として信頼性が高まり、新規顧客の購買意欲を高めます。
直接購買につなげるマーケティング
ライブコマース
ライブコマースとは、ライブ配信を通じて商品を紹介・販売する方法です。リアルタイムで顧客とコミュニケーションが取れるため、信頼性や購買意欲を高めることが可能です。
セールスプロモーション
セールスプロモーションは、割引やキャンペーンを行い、短期的に売上を促進する手法です。例えば期間限定のセールを行なったり、複数の商品をセット販売して割引したりします。
セールスプロモーション:Rebolt Bundle Products
画像出典:Rebolt Bundle Products|Shopifyアプリストア
Rebolt Bundle Productsはセット販売を行うアプリで、セット商品の割引を自動で行います。また、顧客が自由にセット商品の中身をカスタマイズすることもでき、自由度の高いプロモーションを可能にします。
料金: 無料/月〜
セールスプロモーション:RuffRuff 予約販売
画像出典:RuffRuff 予約販売|Shopifyアプリストア
RuffRuff 予約販売はShopifyであらゆる販売を可能にするアプリで、予約販売だけでなく、会員限定セールや期間限定セール、毎月繰り返しセールなどを実施することができます。また、アプリ経由の注文に対して任意の注文タグを自動付与することができるため、各セールごとに別々の注文タグを付与することで、施策ごとの効果測定も可能になります。
料金: 9ドル/月〜
メールマーケティング
メールマーケティングは、メールを通じて顧客に情報を発信する方法です。例えば、新商品のお知らせやキャンペーン情報、カート放棄顧客への再購入通知などです。
いわゆるメルマガはメールマーケティングの一部で、定期的に配信されるニュースレターや情報提供メールを指します。これらの施策は顧客との関係を深め、リピーターの獲得に有効です。
参考記事:Shopifyでメールマーケティングを行うメリットは?メール配信(メルマガ配信)アプリも紹介
メールマーケティング:Ominisend
画像出典:Omnisend|Shopifyアプリストア
Omnisendは機能性の高いメールマーケティングアプリです。デザイン性の豊かなメールテンプレートが多数あり、カスタマイズの自由度も高いため、初心者からプロまで幅広く対応しています。メールの自動配信もできるため、業務の効率化も実現できます。
料金: 無料/月〜
SNSマーケティング
SNSマーケティングは、X(旧Twitter)やInstagram、LINEなどのSNSを活用し、顧客とのコミュニケーションやブランド認知度の向上を図る手法です。ターゲット層に適したプラットフォームを選び、定期的な投稿や顧客との対話でエンゲージメントを高めます。ユーザーが情報を拡散してくれれば、低コストで広範囲にリーチ可能です。
SNSマーケティング:Instafeed
画像出典:Instafeed|Shopifyアプリストア
InstafeedはInstagramの投稿をストアに表示するアプリです。Instagramと連携するだけですぐに表示することができ、有料プランでは動画の自動再生も可能です。
料金: 無料/月〜
SNSマーケティング:CRM PLUS on LINE
画像出典:CRM PLUS on LINE|Shopifyアプリストア
CRM PLUS on LINEはLINEとストアをシームレスに連携するアプリです。ストアの顧客データを元に誕生月クーポンを配信したり、発送完了通知をLINEに配信したりすることなどができます。
料金: 無料/月〜
ロイヤルティプログラム
ロイヤルティプログラムは、ポイントや特典を通じて顧客のロイヤリティ(忠誠心)を高める手法です。購入ごとにポイントを付与し、割引や限定商品と交換できる仕組みを提供します。
ロイヤルティプログラムの導入は、競合他社との差別化や長期的な売上向上に寄与します。
参考記事:Shopifyの会員ランクアプリ4選|「VIP」や「らんキィ ‑ シンプル会員ランク&会員証」など紹介
ロイヤルティプログラム:KINCHAKU
画像出典:KINCHAKU|Shopifyアプリストア
KINCHAKUはロイヤリティプログラムをノーコードで導入できるアプリで、商品発送時に顧客にポイントを付与します。顧客は貯めたポイントを決済時に利用できるディスカウントコードと交換することができます。
料金: $25/月〜
利便性の向上やブランディングで購入を促すマーケティング
オムニチャネルマーケティング
オムニチャネルマーケティングは、、オンライン(ECサイトSNS)とオフライン(実店舗)など複数の販売チャネルを統合し、顧客に一貫した購買体験を提供する手法です。例えば、オンラインで購入した商品を実店舗で受け取ることを可能にしたり、実店舗で商品を購入した顧客をオンラインでサポートしたりする施策が該当します。
この施策は顧客の利便性と満足度を向上させ、リピート購入や売上増加につながります。
Shopifyマーケティングを成功させるコツ
Shopifyでマーケティング施策を成功させるコツについて解説します。
分析ツールの活用でデータ主導の戦略を立てる
Shopifyには、売上や顧客行動を分析するツールがデフォルトで備わっています。またGoogle Analyticsやヒートマップツールなどとの連携も可能です。これらのツールから得られるデータを活用することで、どの商品が人気なのか、どのページで顧客が離脱しているのかなど、サイトの具体的な課題を明確にできます。
そしてデータに基づいたマーケティング戦略を立てることで、効果的な施策を実行でき、無駄なコストを削減できるでしょう。
顧客体験の最適化でコンバージョン率を上げる
顧客が快適にショッピングできる環境を整えることは、コンバージョン率の向上に直結します。
例えばライブコマースやSNSで商品を紹介した際、興味を持った顧客がすぐに購入できる導線を設けることはとても重要です。
顧客視点でサイトや導線を見直し、継続的に改善を行いましょう。
顧客のファン化でブランドロイヤルティを強化する
一度購入してくれた顧客をファンに育てることは、長期的な売上向上に欠かせません。メールマーケティングやSNSを活用して、顧客とのコミュニケーションを継続し、特別なオファーや最新情報を提供しましょう。ロイヤルティプログラムを導入すれば、ポイントや特典で再購入を促せます。
顧客満足度を高めることで、口コミによる新規顧客の獲得も期待できます。顧客との信頼関係を築き、ブランドのファンを増やすことが成功への鍵です。
自社に合った効果的なマーケティングを実施しよう!
この記事ではShopifyと相性の良いマーケティング施策とアプリを紹介しました。情報が溢れている現代では、自社に合ったマーケティング施策を実施しないと商品は売れません。
効果的なマーケティング戦略を継続的に実施し、競合他社との差別化を図りましょう。