Shopifyでアクセス制限を実施する方法 3選|閲覧制御におすすめのアプリも紹介

Shopifyでアクセス制限を実施する方法 3選|閲覧制御におすすめのアプリも紹介

Shopifyでストアを運営していると、「特定の顧客だけに商品を販売したい」「準備中のページを一般公開したくない」「卸売と小売を分けて運営したい」といったニーズが生まれることがあります。

このような場合に役立つのが「アクセス制限」機能です。アクセス制限を活用することで、ページや商品の閲覧・購入できるユーザーを限定でき、ビジネスの目的に応じた柔軟な販売戦略を実現できます。

本記事では、Shopifyでアクセス制限を実施する3つの方法と、おすすめのShopifyアプリ、さらにアプリ選びのポイントまで詳しく解説します。

アクセス制限とは

アクセス制限とは、ECストアの特定のページやコンテンツに対して、閲覧できるユーザーを限定する機能です。パスワードや会員登録、特定の条件を満たしたユーザーのみがアクセスできるように設定することで、ビジネスの目的に応じた柔軟な販売戦略を実現できます。

アクセス制限の主な用途

商品の先行販売・限定販売

新商品の発売前に、VIP会員や既存顧客に先行して商品を公開したい場合に活用できます。一般公開前にコアなファンへ優先的に販売することで、顧客満足度の向上やロイヤリティの強化につながります。

卸売・BtoB販売

小売価格とは異なる卸売価格で商品を販売する際、一般顧客と卸売業者のアクセスを分離できます。卸会員のみが閲覧・購入できるページを作成することで、価格の混乱を防ぎ、BtoC・BtoB両方のビジネスを1つのストアで運営できます。

会員限定コンテンツの提供

会員登録したユーザーのみがアクセスできる限定商品やコンテンツを提供することで、会員登録を促進できます。また、会員ランクに応じて異なるコンテンツを表示することも可能です。

開発中・準備中のストア保護

ストアの構築中やリニューアル作業中に、パスワードでストア全体をロックすることで、一般ユーザーからは非公開の状態を保ちながら、関係者のみが確認できる環境を作れます。

下記のブログ記事では、Shopifyでテスト注文を実施する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

プライベートセール・招待制販売

特定の顧客やインフルエンサーを対象とした招待制のセールやイベント販売を実施する際に、URLやパスワードを共有した人のみがアクセスできるようにすることで、特別感を演出できます。

アクセス制限のメリット

  • ビジネスモデルの多様化: BtoC・BtoB・会員制など、複数の販売形態を1つのストアで管理できる
  • 顧客体験の向上: 顧客属性に応じた適切なコンテンツや価格を表示できる
  • マーケティング戦略の強化: 限定感や特別感を演出し、購買意欲を高められる
  • 情報管理の最適化: 公開前の商品情報や価格情報を事前確認・テストができ、適切に管理できる

このように、アクセス制限はShopifyストアの販売戦略を広げる重要な機能となります。次の章では、具体的な実施方法について解説していきます。

Shopifyでアクセス制限を実施する方法 3選

1. Shopifyの標準機能を利用する

はじめに、Shopifyの標準機能を利用する方法です。この方法のメリットは無料で実施できる点で、デメリットは高度なアクセス制限ができない点です。

Shopifyの標準機能では下記2種類のアクセス制限が実施できます。

  • パスワードを知っている人のみアクセス可能
  • URLを知っている人のみアクセス可能

パスワードを知っている人のみアクセス可能

パスワードを知っている人のみアクセス可能

ストア全体にパスワードでロックをかけ、パスワードを知っている人のみストアへアクセスできます。この方法はストア全体にのみアクセス制限ができ、特定ページを制限することはできません。

ストア全体にパスワードでロックをかける方法は下記のブログ記事をご参考にしてください。

URLを知っている人のみアクセス可能

「非公開(unlisted)」ステータス

対象商品のステータスを「非公開(unlisted)」ステータスに設定することで、その商品のURLを知っている人しかアクセスできないようになります。「非公開(unlisted)」ステータスが設定された商品は、コレクションページや検索結果ページにも表示されず、Googleなどの検索エンジンからのインデックス登録を避けることができます。

この方法は、商品ページのみ対応しており、特定のブログ記事や特定ページを非表示にすることはできません。

2. Shopifyアプリを利用する

続いて、Shopifyアプリを利用する方法です。

この方法のメリットは、Shopifyの標準機能では実現できない下記のような高度なアクセス制限を実施できる点で、デメリットは月額費用が発生する点です。

(高度なアクセス制限の例)

  • 特定ページでアクセス制限
  • 会員限定にアクセスを許可
  • VIP会員限定にアクセスを許可
  • 卸会員限定にアクセスを許可
  • アクセス不可のユーザーを任意のページ(ログインページなど)にリダイレクト
  • アクセス不可のユーザーにカスタムページ(ログインを促すページなど)を表示

など

3. ソースコードをカスタマイズする

最後に、ソースコードをカスタマイズする方法です。

この方法のメリットは、Shopifyの標準機能やShopifyアプリでは実現できないアクセス制限を実現できたり、一度実装すると費用が発生しない点です。一方で、デメリットはプログラミング知識を必要とするため難易度が高い点と外注する際に一度に多額の費用が発生する点です。

各方法のまとめ

方法 メリット デメリット コスト 難易度
Shopifyの標準機能 ・無料で利用可能
・追加のアプリ不要
・設定が簡単
・高度なアクセス制限ができない
・ストア全体or商品ページのみ対応
・柔軟性が低い
無料
Shopifyアプリ ・高度なアクセス制限が可能
・会員限定、VIP会員限定などの細かい設定
・ノーコードで実装可能
・月額費用が発生
・アプリによって機能が異なる
月額数ドル〜
ソースコードのカスタマイズ ・独自要件に柔軟に対応可能
・ランニングコストが不要
・標準機能やアプリで実現できない制限も可能
・プログラミング知識が必要
・初期費用が高額になる可能性
・メンテナンスが必要
初期費用高額(外注時)

アクセス制限におすすめのShopifyアプリ 3選

RuffRuff 注文制限 - 日本語対応で様々な購入制限も実現したい方向け

RuffRuff 注文制限は、様々な購入制限をオールインワンで実現できるShopifyアプリです。例えば、以下のような購入制限をアプリ1つで実現できます。

  • 個数制限
  • 倍数制限
  • 金額制限
  • 顧客制限
  • 同梱制限
  • 決済制限
  • 閲覧制限(アクセス制限)

日本企業が開発したアプリのため、日本語サポートも充実しており、Shopify公式の最高品質アプリの証「Built for Shopify」も獲得しています。

従来のアクセス制限アプリとは異なり、テーマへコード変更は加えませんので、アンインストール後のコード残留やテーマ破損のリスクもなく安心してご利用できます。

料金:9ドル/月

下記はRuffRuff 注文制限で、会員のみアクセスできるようにアクセス制限を実施したデモ商品になります。ご参考にしてください。

下記のブログ記事では、RuffRuff 注文制限を利用して、特定商品で会員のみアクセス可能にする方法を紹介しています。ご参考にしてください。

LockSmith - 商品ページ以外でもアクセス制限を実施したい方向け

LockSmith|Shopifyアプリストア

出典:LockSmith|Shopifyアプリストア

LockSmithは特定ページへのアクセスを制御できるShopifyアプリです。LockSmithはShopifyで最も人気のあるアクセス制御アプリの1つです。特定地域からしかアクセスできないようにしたり、特定のパスワードを知っている人や特定のタグが付与された会員しかアクセスできないように制御できたりします。

LockSmithを利用することで、特定の会員だけがアクセスできる会員限定ページを作成することができます。

下記のブログ記事では、Locksmithのプランや導入方法、具体的な使い方を紹介しています。ご参考にしてください。

料金:12ドル/月〜

Easy Wholesale Lock for B2B - 安価に始めたい方向け

Easy Wholesale Lock for B2B|Shopifyアプリストア

出典:Easy Wholesale Lock for B2B|Shopifyアプリストア

Easy Wholesale Lock for B2Bは、LockSmith同様に特定のページや商品へのアクセスを制限できるアプリです。Easy Wholesale Lock for B2Bは高機能に加え、LockSmithよりも安価に利用できるのが特徴です。

IP制限やジオロケーションによるアクセス制御ができたり、パスワードによるアクセス制御ができたり、会員グループごとのアクセス権限設定できたりします。

Easy Wholesale Lock for B2Bを利用することで、特定の会員だけがアクセスできる会員限定ページを作成することができます。

下記のブログ記事では、Easy Wholesale Lock for B2Bのプランや導入方法、具体的な使い方を紹介しています。ご参考にしてください。

料金:9ドル/月

各アプリのまとめ

アプリ名 料金 主な特徴
RuffRuff 注文制限 9ドル/月 ・日本企業開発 / 日本語対応
・Built for Shopify獲得
・商品ページのみアクセス制限可能
・アクセス制限以外の購入制限も可能
 ・個数制限
 ・倍数制限
 ・金額制限
 ・顧客制限
 ・同梱制限
 ・決済制限
・テーマへのコード挿入 なし
LockSmith 12ドル/月〜 ・Shopifyで最も人気のアプリの1つ
・商品ページ以外でもアクセス制限可能
・下記のようなアクセス制限が可能
 ・地域制限
 ・パスワード制限
 ・タグベースの制限
・テーマへのコード挿入 あり
・日本語未対応
Easy Wholesale Lock for B2B 9ドル/月 ・LockSmithより安価
・商品ページ以外でもアクセス制限可能
・下記のようなアクセス制限が可能
 ・IP制限
 ・ジオロケーション制限
 ・会員グループごとの権限設定
・テーマへのコード挿入 あり
・日本語未対応

アクセス制限アプリの選び方

求める機能があるか

アクセス制限アプリには、それぞれ出来ることと出来ないことがありますので、アプリを選択する前に絶対に必要な機能を洗い出しておくと良いでしょう

RuffRuff 注文制限は商品ページのみアクセス制限を実施できる一方で、個数制限や金額制限、同梱制限、顧客制限など様々な購入制限をアプリ1つで実現できます。

一方で、LockSmithやEasy Wholesale Lock for B2Bは、商品ページ以外のページでもアクセス制限を実施できる一方で、アクセス制限以外の購入制限は実施できません。

使いやすいか・導入しやすいか

導入のしやすさは、出来るだけノーコードで導入可能か、自身のテーマでも導入可能かを確認しましょう。また、アプリベンダーによっては導入までサポートしてくれるベンダーもあります。

使いやすさは、設定画面がシンプルで使いやすいか、複数の商品を一括で設定できるかなどを確認しましょう。

コストはいくらか

アクセス制限アプリは、月額固定やShopifyのプランに応じて変動するなど様々な料金体系のものがあります。

求める機能を満たした上で、ご自身の状況に応じて最適なものを選ぶと良いでしょう。

日本語対応しているか

LockSmithやEasy Wholesale Lock for B2Bなど有名な海外製アプリがあります。

有名だからと言って安易にアプリを選択すると見えない作業コスト(日本語変換やなにか問題が発生したときの問い合わせなど)が発生するため、十分に注意が必要です。

まずは、下記が日本語に対応されているか確認しましょう。

  • サイト表示部分
  • アプリの管理画面
  • ヘルプページ
  • 問い合わせ担当者

テーマへのコード挿入があるか

LockSmithやEasy Wholesale Lock for B2Bは、ご利用中のShopifyテーマへ独自コードを挿入します。一方で、RuffRuff 注文制限はShopifyテーマへのコード挿入なしに動作します。

独自コードを挿入するメリットは、検索エンジンからもコンテンツにアクセスさせないようにするなどの完全な保護が可能になります。

一方で、デメリットとしてアンインストール後の独自コードが残留したり、Shopifyテーマ自体が壊れたりします。

メリットとデメリットを並べてどちらを選ぶべきかを判断しましょう。

アプリの選び方のまとめ

項目 確認内容
求める機能 ・必要な制限機能が含まれているか
・商品ページのみか、他のページも対応しているか
使いやすさ・導入しやすさ ・ノーコードで導入可能か
・自身のテーマで動作するか
・設定画面がシンプルか
・一括設定が可能か
・導入サポートがあるか
コスト ・月額料金体系
・Shopifyプランとの連動性
・費用対効果
日本語対応 ・サイト表示部分
・管理画面
・ヘルプページ
・問い合わせサポート
テーマへのコード挿入 ・独自コードの挿入が必要か
・アンインストール時のコード残留リスク
・テーマ破損のリスク

最後に

本記事では、Shopifyでアクセス制限を実施する方法として、下記3つの方法を紹介しました。

(1) Shopifyの標準機能を利用する

無料で実施できるが、ストア全体のパスワード保護や商品の非公開設定など、基本的な制限のみ対応

(2) Shopifyアプリを利用する

月額費用が発生するが、会員限定やVIP会員限定など高度なアクセス制限が可能

(3) ソースコードをカスタマイズする

初期費用が高額になる可能性があるが、独自の要件に応じた柔軟な実装が可能

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、ご自身のビジネスニーズと予算に合わせて最適な方法を選択することが重要です。

まずは無料で利用できるShopifyの標準機能で試してみて、より高度な機能が必要になった段階でアプリの導入を検討すると良いでしょう。アプリを選ぶ際は、「求める機能があるか」「使いやすいか」「コスト」「日本語対応」「テーマへのコード挿入の有無」などを総合的に判断することをおすすめします。

アクセス制限を適切に活用して、あなたのShopifyストアのビジネスをさらに成長させていきましょう。

最後に、下記のブログ記事ではアクセス制限以外にも様々な購入制限を実施する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。