Shopifyアプリ「ギフトオプションプラス」とは?機能やメリット、使い方を解説

Shopifyアプリ「ギフトオプションプラス」とは?機能やメリット、使い方を解説

ECサイトを運営していて、「贈り物として購入したい」というお客様への対応に悩む方も多いのではないでしょうか。

Shopifyには、ギフト用のラッピングやのし(熨斗)を指定する機能がデフォルトで備わっていません。そこで活躍するのが、Shopifyアプリ「ギフトオプションプラス」です。このアプリを活用すれば、ストアにギフトオプション(ラッピングやのしなど)を簡単に実装できます。

本記事では、ギフトオプションプラスの特徴や機能、導入メリット、使い方をわかりやすく解説。ギフトオプションを取り入れたいストア運営者は、ぜひ参考にしてください。

ギフトオプションプラス以外の熨斗・ギフトラッピングアプリを知りたい方は、下記のブログ記事もご参考にしてください。

Shopifyのギフトオプションアプリ「ギフトオプションプラス」とは?

ギフトオプションプラス|Shopifyアプリストア

画像出典:ギフトオプションプラス|Shopifyアプリストア

ギフトオプションプラスは、Shopifyストアに「ギフト用のオプション設定」を簡単に実装できるアプリです。商品のラッピング、のし、メッセージカードなど、贈り物として購入される際に役立つオプションを顧客向けに提供できます。

日本語で設定することができ、基本設定に専門知識は不要。誰でも簡単にストアに合わせたカスタマイズが可能です。

ギフトオプションプラスの主な機能・できること

ギフトオプションプラスの主な機能、できることを紹介します。

商品ページ・カートページ・チェックアウトページにギフトオプションを追加

ギフトオプションプラスでは、購入フローの各ステップ(商品ページ・カートページ・チェックアウトページ)にギフトオプションを追加可能。ギフトオプションはウィジェット形式で提供され、複雑な設定はありません。

設置できるウィジェットの数は料金プランによって異なります。

※チェックアウトページへのギフトオプション追加は、Shopify Plusプランでのみ可能。

ギフトオプションの有料・無料提供

ギフトオプションを有料で提供するのか、または無料で提供するのかを設定できます。たとえば、基本包装は無料、特別ラッピングは有料にするといった柔軟な設定が可能です。

これにより、顧客満足度を高めながらも追加収益を得られます。シーズンイベントやキャンペーン時に価格を調整することで、販売戦略の幅も広がるでしょう。

多言語対応

ギフトオプションプラスは多言語表示に対応しており、日本語以外の複数言語でのギフトオプション提供も可能です。これにより、越境ECやインバウンド対応を行うショップなど、海外顧客を対象としたストアでも安心して利用できます。

自動タグ付け

顧客がギフトオプションを選択した際、自動で注文に「ギフト」などのタグを付与できます。スタッフは管理画面上でギフト注文を簡単に識別できるため、ラッピングやメッセージ対応を漏れなく行えます。

手動確認やメモ管理の必要がなくなり、業務ミスの防止と作業効率の向上につながるでしょう。

ウィジェットのデザイン変更

ギフトオプションのウィジェットは、ストアの雰囲気に合わせて、色・文字サイズ・位置などを変更可能です。CSSを使えば、よりブランドの世界観になじむようなカスタマイズもできます。

Shopifyにギフトオプションプラスを導入するメリット

Shopifyストアにギフトオプションプラスを導入することで得られるメリットを解説します。

ギフト需要を取り込み販売機会を拡大

「ギフトとして贈りたいから、対応していないストアでは買わない」という顧客心理は意外と多いものです。ギフトオプションプラスを導入すれば、贈り物需要の購買層を取り込むことができるため、季節イベントや記念日の売上を逃しません。

通常の自家消費だけでなく、贈答用途の需要も見込めることで、売上アップが期待できます。

顧客体験とブランド印象の向上

ギフト対応の有無は、購入体験の印象を大きく左右します。ラッピングやのし、メッセージカードなどを選べるようにすれば、贈る側の「気持ちを伝えたい」という意図を叶えられ、顧客満足度が高まるでしょう。

また、「丁寧な対応ができるブランド」という信頼感が生まれ、リピート購入や口コミによる新規顧客獲得も期待できます。ギフト対応は単なるオプションではなく、ブランド価値を高める要素です。

ギフト対応業務の効率化

ギフトオプションプラスでは、注文時に選ばれた内容が自動的に注文情報へ反映され、ギフトタグの自動付与も可能です。これにより、スタッフが個別にメモやメールを確認する手間が省け、人的ミスを防ぎつつ業務負担を軽減できます。

ギフト注文が増える繁忙期でもスムーズに処理できるため、運用効率の向上と顧客満足度の維持を両立できます。

Shopifyアプリ「ギフトオプションプラス」の料金プラン

ギフトオプションプラスの料金プランについて解説します。料金プランは以下の3つ。上位プランは下位プランの機能も含みます。

プラン名 スターター スタンダード プレミアム
月額料金 2.99ドル 4.99ドル 9.99ドル
機能 カート/商品/チェックアウトページへのウィジェット表示 (1つまで)
ウィジェット、オプション商品のカスタマイズ
多言語対応
最大5個までのウィジェット表示
注文への自動タグ付け
注文メモへのオプション情報追加
最大10個までのウィジェット表示
優先的な機能リクエスト対応

※本記載は2025年10月時点の情報を元にしています。

全てのプランに7日間の無料体験期間があります。気になる方は試してみるといいでしょう。

Shopifyアプリ「ギフトオプションプラス」の導入方法と使い方

ギフトオプションプラスの導入方法と具体的な使い方について解説します。

導入と準備

はじめにShopifyアプリストアより、「ギフトオプションプラス」をインストールします。

ギフトオプションプラス|Shopifyアプリストア

画像出典:ギフトオプションプラス|Shopifyアプリストア

Shopifyストアで再度インストールの確認が表示されますので、「インストール」をクリックします。

「インストール」をクリック

続いて料金プランの選択をすると、7日間の無料体験期間が始まります。

料金プランの選択

ラッピングやのし、メッセージカードなどのギフトオプションを商品として登録しておきましょう。有料にする場合には、価格を入力します。在庫管理を複雑にせずに、常にギフトラッピングを提供可能にするためにも「在庫」は追跡しないように設定するのがおすすめです。

ギフトオプション商品の登録

これで導入と準備は完了です。

具体的な使い方

ここからはアプリの使い方を画像付きで解説します。初めにメニューの「セットアップ」を選択しましょう。「スタートガイド」や「かんたんセットアップガイド」が確認できます。

大まかな設定手順は以下の通りです。

  1. テーマへの組み込み
  2. 表示設定
  3. ギフトオプションの設定
  4. 動作確認
セットアップページ

各項目をクリックすると簡単な解説とリンクが表示されます。まず「テーマへの組み込み」の箇所にある「テーマの編集を開始」をクリックします。

「テーマの編集を開始」をクリック

テーマ編集画面が表示されます。「アプリを埋め込む」を選択し、「ギフトオプション機能」を有効化。「保存」をクリックします。

「アプリを埋め込む」を選択し、「ギフトオプション機能」を有効化

続いて、メニューの「ウィジェット管理」を選択します。ここでは先程の設定手順のうち、「2.表示設定」と「3.ギフトオプションの設定」を行います。「ウィジェットを追加」をクリック。

「ウィジェットを追加」をクリック

新規ウィジェットの名前とオプションの表示方法を選択。表示方法は、ギフトメッセージと数量を入力・選択する画面の表示方法のことです。選択したら、「実行」をクリックします。

「実行」をクリック

遷移した画面で、具体的な設定を行っていきます。

  • 共通設定:ストア内のギフト表示に関する共通の設定です。
  • ページ設定:カートページや商品ページなど、ウィジェットを表示したいページで「機能を有効化」します。
  • 商品設定:ギフトオプションの対象商品(ラッピングやのしなど)を選択します。

ページ設定では横にある「管理」をクリックすると、「フィルター設定」(対象商品によってウィジェットの表示を制限する)や、「カート追加設定」(オプション商品がカートに追加されるときの動作を変更する)の設定が可能です。

ウィジェット設定

「商品設定」でギフトオプションの商品を選択します。ギフトオプションの商品は事前に登録しておきましょう。商品は複数選択が可能です。

ギフトオプション商品を選択
ギフトオプション商品の選択2

基本の設定は以上です。

ウィジェットの設定完了の様子

最後にギフトオプション表示のデザインについて解説します。ウィジェットの上下の余白や画像のサイズ、文字サイズなどは、テーマ編集画面の「アプリを埋め込む」の箇所で調整が可能です。

テーマ編集画面の「アプリを埋め込む」の箇所で調整が可能

デフォルト設定では少し文字サイズが大きく、上部の余白が狭いので、調整しておくと良いでしょう。

※ギフトオプションの表示位置の変更方法は、アプリ設定画面の「セットアップ」 > 「オプション」 > 「ウィジェットの表示位置を変更する」にて確認できます。

画面の確認

実際の画面で動作を確認してみましょう。今回は商品ページとカートページにギフトオプションを追加しています。

商品ページを表示すると、「ギフトを設定する」というチェックボックスが「カートに追加する」ボタンの下に表示されました。

「ギフトを設定する」というチェックボックスが「カートに追加する」ボタンの下に表示

チェックボックスにチェックを入れると、ギフト商品が表示されます。

チェックボックスにチェックを入れると、ギフト商品が表示

プルダウンメニューをクリックすると、複数登録したギフトオプションと価格が表示されます。選択すると、ギフトオプションが切り替わりました。

ギフトオプション商品の選択ボックス
選択ボックスを選択後に商品が切り替わった様子

「オプション設定」をクリックすると、メッセージや数量を入力できます。のしの名前やメッセージカードのメッセージなどは、こちらで入力してもらいます。

メッセージ入力フォーム

カートページを見てみると、ギフトオプションもカートに追加されているのが確認できました。

ギフトオプションもカートに追加されている様子

カートページにてギフトオプションを選択できるようにした場合には、以下の画像のようにカートページにギフトオプションのウィジェットが表示されます。

カートページにギフトオプションウィジェットが表示されている様子

他にも注文メモにギフトオプションの情報を自動で追加したり、ギフトオプション付きの注文に自動でタグを付けたりすることなどができます。

使い方の解説は以上です。

ギフト対応でストアの魅力を高めよう!

この記事ではShopifyストアでギフト対応を可能にする「ギフトオプションプラス」について解説しました。

このアプリは、ギフト需要を逃さず売上を伸ばすための実用的なアプリです。ラッピングやのし、メッセージカード対応を導入できるだけでなく、顧客体験の向上やブランドイメージの強化にもつながります。導入も簡単で、専門知識のない方でも、すぐにストアへ実装することが可能です。

「贈る人・贈られる人、どちらにも喜ばれるストア」を目指すなら、ギフトオプションプラスを活用してみてください。

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編集プロセス

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