ShopifyとAmazonの連携ガイド|おすすめ連携アプリ3選をくわしく解説

ShopifyとAmazonの連携ガイド|おすすめ連携アプリ3選をくわしく解説

ShopifyとAmazonを連携させることで、両方のシステムでショップ開設している方やECでの販売チャネルを広げたい方にとって業務効率が大幅に向上します。連携にはいくつかステップがあるため、初めて連携を行う際には設定手順や注意点を理解しておくことが大切です。

この記事では、ShopifyとAmazonをスムーズに連携させるための基本の設定手順を解説。おすすめ連携アプリについて詳しく解説します。

ShopifyとAmazon連携の基本設定

ShopifyとAmazon連携

ShopifyとAmazonの連携には、いくつか準備と設定が必要になります。

step1:Amazonのセラーアカウントに申し込む

Amazonのセラーアカウント、Shopifyのアカウントをそれぞれ用意します。Amazonのセラーアカウントの取得には審査に時間がかかる可能性があるので、余裕を持って申込みを行ってください。

Step2:Amazon連携アプリをインストールする

ShopifyアプリストアからAmazonと連携できるアプリをインストールします。ShopifyとAmazonの連携にはShopifyアプリの導入が必須になります。

Step3 :Amazon連携アプリで同期設定を行う

Shopifyアプリ内でShopifyとAmazonのアカウントを接続し、商品の同期設定を行います。

上記の基本手順で、Shopifyで登録した商品が自動的にAmazonに反映されるようになります。また、商品の価格や在庫状況の自動更新も可能となります。

同期の手順についてはインストールしたアプリにより異なるため、詳しくは各アプリを確認してください。

ShopifyとAmazonを連携する際の注意

ShopifyとAmazonの連携ではいくつかの注意点があります。

Amazonの販売規約に違反しない

Amazonでは出品商品に関する基準や価格設定に細かい規則があります。Shopifyで問題なく出品できている商品でも、Amazonの基準を満たしているか確認してください。また、ShopifyとAmazonで商品情報が一致していない場合、在庫数や価格にズレが生じる可能性があるため注意が必要です。

定期的なアップデートをする

ShopifyやAmazon両者のシステム更新やアプリのバージョンアップがある際には、一時的な不具合が発生することもあります。不具合リスクを軽減するためには、常にそれぞれのソフトウェアが最新であることを確かめ、連携に問題ないかチェックする体制が必要です。

ShopifyとAmazon連携のメリット

ShopifyとAmazonでショップを運営している場合、連携することでさまざまなメリットがありますが、最大のメリットは業務の効率化です。ShopifyとAmazon連携で軽減できる業務負担を解説します。

商品管理の一元化

ShopifyとAmazonの連携により、商品登録や修正などの商品情報の更新が一度で完了します。複数のプラットフォームでそれぞれ商品情報を登録や更新をする作業がなくなるため、作業時間を大幅に節約できます。

在庫管理の一元化

連携によって在庫管理の一元化も可能になります。自動連携によって人的ミスも無くなり、売り越しや在庫不足といったリスクも回避することができます。

注文データを一括管理

ShopifyとAmazonの連携で、Shopifyの管理画面でAmazonの注文データも一括管理できるようになります。そのため、両方の注文処理や顧客対応がスムーズに漏れなく行えるようになります。

ShopifyとAmazonを連携のデメリット

ShopifyとAmazonの連携には多くのメリットがありますが、デメリットもあります。まず、連携アプリはほとんどが有料のものであり、運用には一定のコストがかかります。売上やビジネスの規模によっては毎月のコストが負担になる可能性があります。

また、システムの不具合や更新にともない、連携が一時的に途切れるリスクもあります。連携が切れた際に在庫管理の不備により欠品などが発生するおそれもあります。

ShopifyとAmazon連携のデメリットを理解したうえで、導入を検討しましょう。

ShopifyとAmazon連携のおすすめアプリ3選

ShopifyとAmazon連携にはアプリが必須です。さまざまなアプリがあるため、コストと機能を比較して自社のストア運営に合うアプリを選択しましょう。

なお、連携アプリは日本語が未対応のものが多く、この記事で紹介するアプリはすべて英語対応となっています。

CedCommerce Amazon Channel

CedCommerce Amazon Channel

画像引用:CedCommerce Amazon Channel

CedCommerce Amazon Channel は22カ国以上で活用されているShopifyとAmaozn連携のアプリです。複数のAmazonチャンネルをひとつのShopifyアカウントで一元管理できるところがこのアプリの強みです。製品情報、在庫状況、注文状況をリアルタイムで同期し、両方のプラットフォームでの業務効率化につながります。商品情報をテンプレート化し、一括インポートや編集が可能なことも特徴です。

1ヶ月の注文数によって価格プランが異なります。50注文までは無料のプランもあるので、小規模のストアでも始めやすいアプリです。

CedCommerce Amazon Channelの料金プラン

プラン名 価格 内容
Trial 無料 • 無制限のリスティング
• 50注文(1回限り)
• 無制限のAmazonアカウント
• 24時間365日無料サポート
Beginner 15ドル/月 • 無制限のリスティング
• 月100注文まで
• 無制限のAmazonアカウント
• 24時間365日無料サポート
Growth 49ドル/月<br> • 無制限のリスティング
• 月500注文まで
• メタフィールドサポート
• 無制限のAmazonアカウント
• 24時間365日無料サポート
Enterprise 250ドル/月 • 無制限のリスティング
• 月2500注文まで
• メタフィールドサポート
• 無制限のAmazonアカウント
• 24時間365日無料サポート
• 専任アカウントマネージャー

Reputon Amazon Importer

Reputon Amazon Importer

画像引用:Reputon Amazon Importer

Reputon Amazon Importerは、ShopifyとAmazonの基本的な連携機能は揃っており、さらにAmazonに掲載の商品をShopifyのストアに追加できるアプリです。ShopifyでAmazon商品の購入が発生した場合は、Amazonアソシエイトの販売手数料が得られます。製品バリエーションなども一括でインポートすることが可能で、価格設定なども自由に調整が可能です。また、在庫追跡や価格同期などの機能も搭載されています。

ただし、Shopifyの商品を自動でAmazonに反映させたり、Shopifyで行った自社商品の発送処理などは自動反映されることはありません。発送処理などはAmazon側で手動で行う必要があります。

Reputon Amazon Importerの料金プラン

プラン名 価格 内容
Free 無料 • 月20インポート
• 1時間あたり5インポートに制限
Lite 4.99ドル/月 • 月100インポート
• 時間制限なし
• アフィリエイトボタン
Standard 9.99ドル/月 • 月300インポート
• 時間制限なし
• 一括インポート
• アフィリエイトボタン
Advanced 19.99ドル/月 • 月1000インポート
※ 超過分は1商品あたり$0.02
• 時間制限なし
• 一括インポート
• アフィリエイトボタン
• 在庫と価格の同期

Amazon Importer Spreadr App

Amazon Importer Spreadr App

画像引用:Amazon Importer Spreadr App

Amazon Importer Spreadr App は、AmazonからShopifyへ商品情報を連携できるアプリです。管理画面の操作がわかりやすく、ドロップシッピングやAmazonアソシエイトなども可能です。Amazonが配送や在庫管理を担当するか、自分でドロップシッピングを管理するかの選択もできます。無料プランはありませんが、無料の体験期間があるため、気になる場合はまずはお試しで体験してみることが可能です。

Amazon Importer Spreadr Appの料金プラン

プラン名 価格 内容
Basic 5ドル/月 • 無制限の製品インポート
• Amazonボタンリンク
• 7日間の無料体験
Pro 10ドル/月 • 無制限の製品インポート
• 自動同期
• 地域ローカライズ
• 分析機能
• Chrome拡張機能
• 7日間の無料体験
Gold 20ドル/月 • 無制限の製品インポート
• 自動同期
• 地域ローカライズ
• 分析機能
• Chrome拡張機能
• 手動同期
• 一括操作
• 7日間の無料体験

ShopifyとAmazon連携でショップを成長させる

ShopifyとAmazonは、適切なアプリを導入すれば簡単に連携が可能です。連携アプリやAmaoznの出店にはコストがかかるので、費用対効果を比較し自社にあったアプリや販売形態を選択しましょう。

下記のブログ記事ではAmazon連携以外にも売上拡大や業務効率化などにおすすめのShopifyアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。

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編集プロセス

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