ShopifyにLINE Pay(LINEペイ)を導入するメリット・デメリット、設定方法

ShopifyにLINE Pay(LINEペイ)を導入するメリット・デメリット、設定方法

みなさんはShopifyでどのような決済方法を導入していますか? 本記事ではShopifyストアにLINE Payを導入するメリットやデメリット、LINE Payを導入する方法を紹介したいと思います。

下記の記事では、ShopifyでLineを活用するメリットやLINE連携におすすめのShopifyアプリを紹介しています。ご参考になさってください。

ShopifyでLINEを活用しよう!LINEのメリットやShopifyアプリも紹介

LINE Pay(LINEペイ)とは?

LINE Pay(LINE ペイ)は、LINE Pay株式会社が提供するスマホ決済サービスです。スマホに表示されるバーコードもしくはQRコードを利用して支払いができ、街中のお買い物だけでなく、ネットショッピングでも利用できます。銀行口座、コンビニ払いなど、さまざまな方法で残高をチャージできるのも特徴です。

ShopifyにLINE Pay(LINEペイ)を導入するメリット

クレジットカードを保有していない顧客の獲得(ストア側)

ECサイトでの主要な支払い方法の1つにクレジットカード決済がありますが、多くのクレジットカード会社はカード発行対象年齢を18才〜20才以上と設定しています。そのため、クレジットカード支払いのみのストアでは未成年者が購入する事ができないケースが殆どです。

LINEユーザーはアプリのウォレットタブから規約に同意するだけで、LINE Payに登録ができます。銀行口座やコンビニから簡単にチャージができるので、LINE Pay残高を利用して、商品やサービスを購入することができます。

また、成人済の方でもクレジットカード決済に抵抗感を持っている方は多く存在します。クレジットカード決済を避けたい方でもストアで購入ができるように、LINE Payを導入しておくことはストアとお客様の双方にメリットが生まれます。

カゴ落ち対策になる(ストア側)

カゴ落ちの理由|Baymard Institute
出典:Baymard Institute

Baymard Institute社の調査ではカゴ落ちの理由として、3番目に多いのが「クレジットカード情報を入力したくない」、9番目に多いのが「決済の選択肢が少ない」です。

LINEの月間ユーザー数9,500万人:LINE for Bussiness
出典:LINE for Bussiness

LINEは、月間ユーザー数9,500万人(2023年3月末時点)と多くのユーザー数を抱えています。LINE PayはLINEアプリ内の基本機能に含まれています。LINEユーザーの中には、「LINE Payを利用して決済したい」と考えている人も多いのではないでしょうか。そのため、LINE Payを導入することでLINEユーザーへのカゴ落ちの対策に繋がると考えています。

下記の記事では、その他のカゴ落ち理由や決済種別を増やす以外のカゴ落ち対策も紹介しています。ご参考になさってください。

Shopifyで出来るカゴ落ち対策|原因やShopifyアプリも紹介

クレジットカード情報の入力が不要(購入者側)

LINE PayはLINEアプリが入っていれば簡単に決済することができます。クレジットカード決済の場合、クレジットカード番号や使用期限、セキュリティコードなどを入力しないといけませんが、それらの情報の入力の手間が不要です。

支払いにLINEポイントが使える(購入者側)

保有しているLINEポイント(1ポイント=1円)は、LINE Payでの支払い時に利用するに使うことができます。

ShopifyにLINE Pay(LINE ペイ)を導入するデメリット

コストがかかる

LINE Payを利用するデメリットはコストが発生することです。

LINE Payを利用するためには決済手数料に加え、Shopifyペイメント以外の決済方法になりますので、取引手数料も発生します。また、決済代行サービスによっては初期費用や月額費用も発生します。

手数料が高額になるとストア側の利益が少なくなってしまうため、なるべくコストを削減したい場合は手数料が安い事業者を選びましょう。

【参考記事】

下記の記事ではShopifyペイメントを導入するメリットや決済手数料などを詳しく解説しています。ご参考になさってください。

Shopifyペイメント徹底解説 - 決済手数料・メリット・デメリットまで

取引手数料とは?

取引手数料は、ユーザーから支払いを受ける際に発生する手数料のことです。

取引手数料はShopifyペイメントを利用する場合は免除となりますが、それ以外の外部の決済事業者を利用する場合は以下の費用がかかります。

Shopifyプラン名 スターター ベーシック スタンダード プレミアム プラス
取引手数料 5.00% 2.00% 1.00% 0.50% 0.15%

Shopifyペイメントを利用すると決済手数料のみで済みますが、それ以外の事業者を利用すると、決済手数料と取引手数料の二重の手数料が発生します。

【参考記事】

下記の記事では、Shopifyペイメントを導入するメリットや決済手数料などを詳しく解説しています。ご参考になさってください。

Shopifyペイメント徹底解説 - 決済手数料・メリット・デメリットまで

下記の記事では、取引手数料以外に月額費用やスタッフ人数など様々な項目でShopifyのプランを徹底比較しています。参考になさってください。

【徹底比較】Shopifyのプランの選び方|費用・手数料・決済方法の違いについて

ShopifyにLINE Payを導入する方法

ShopifyでLINE Payを導入するためには、以下の決済事業者のいずれかと契約する必要があります。

SBペイメント

SBペイメントは、豊富な決済方法に対応できるのが特徴です。

LINE Payの費用

初期費用 月額費用 決済手数料 決済サービス
利用料率
トランザクション費
500円 500円 3.5% 0.0% 5円

参考:Shopify決済プラン|SB Payment Service 

KOMOJU

KOMOJUは、初期費用や月額費用が発生しないのと、審査が早いことが特徴です。

LINE Payの費用

初期費用 月額費用 決済手数料
0円 0円 物販 3.5%
デジタルコンテンツ 9%

参考:LINE Pay|KOMOJU

PingPong Checkout

最後にPingPong Checkoutです。海外の決済代行サービスなので、あまり聞き慣れないかもしれません。LINEペイだけでなくPayPayや楽天 Payなど日本の代表的なスマホ決済サービスにも大応しています。

LINE Payの費用

要問合せ

参考:PingPong Checkount

LINE Pay(LINEペイ)に関するQ&A

GMOイプシロンでLINE Pay(LINEペイ)利用できますか?

GMOイプシロンのLINE Payを使えるカートシステムはカラーミーショップのみとなりますので、Shopifyではご利用できません。

参考:LINE Payはどのショッピングカートで利用できますか?

まとめ

今回はShopifyストアにLINE Payを導入するメリットやデメリット、設定方法をご紹介しました。

Shopifyでは他にも様々な決済方法を利用することができます。下記の記事でLINE Pay以外の決済方法も紹介しています。ご参考になさってください。

Shopifyペイメント徹底解説 - 決済手数料・メリット・デメリットまで

Shopifyストアに後払いを導入するメリット|Paidyなどのあと払いサービスも紹介

ShopifyストアにPayPayを導入するメリット|決済事業者や手数料を紹介

ShopifyにAmazon Payを導入するメリットや決済手数料

Shopifyストアにコンビニ決済を導入するメリットや導入方法

Shopifyに銀行振込を設定する方法|銀行振込を導入するメリット・デメリット

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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