KOMOJUとShopifyの連携ガイド!コンビニ決済の導入方法とは?

KOMOJUとShopifyの連携ガイド!コンビニ決済の導入方法とは?

KOMOJU

画像出典:KOMOJU

KOMOJUは、クレジットカードや電子マネーなど、オンラインショップでさまざまな決済方法を可能にする決済代行サービスです。Shopifyで構築したサイトでKOMOJUと連携させることで決済方法の選択肢が広がり、顧客の購入を後押しすることにもつながります。

本記事では、KOMOJUの特徴やShopifyとの連携方法、メリットについて詳しく解説します。

KOMOJUとは?

ShopifyにKOMOJUを導入することで、キャッシュレス決済だけではなくコンビニ決済や銀行振込など、幅広い決済ニーズに応えるオンラインショップを構築することが可能です。

PayPayなどの電子マネー決済やコンビニ決済などの決済方法を直接契約して導入する場合、各決済サービスと個別に契約したり設定したりする必要がありますが、KOMOJUとの契約だけでさまざまな決済が利用可能になります。

さまざまな決済方法が選択可能

画像出典:KOMOJU

画像引用:KOMOJU

KOMOJUは、日本国内では以下の決済方法が可能です。

  • クレジットカード決済
  • コンビニ決済
  • デジタルウォレット・スマホ決済
  • 後払い決済
  • 銀行振込決済
  • プリペイド決済
  • キャリア決済

クレジットカード、キャリア決済、PayPayなどの電子マネーなどキャッシュレス決済だけではなく、コンビニ決済、銀行振込も可能です。

決済方法の選択肢が増えると、購入のハードルが下がり、売上向上につながります。特に、クレジットカードを利用しない方々向けの決済方法であるコンビニ決済やモバイル決済は重要な選択肢となります。

安全な決済システムを搭載

ECサイトの運営において、決済にまつわるセキュリティ対策は重要な課題です。

KOMOJUは世界レベルのセキュリティ基準に基づいたセキュリティを提供しています。(PCI DSS v3.2.1:2024年8月時点)顧客の支払い情報を安全に処理しデータ漏洩のリスクを抑えることが可能です。また、不正検知機能も備えるなど、不正な取引を自動的に見つけて防止する仕組みが整っています。

KOMOJUの導入で、顧客もショップも安心してショップでの購買ができる環境が整います。

KOMOJUの決済手数料

KOMOJUでは、決済を行った金額に対して決済手数料が発生します。決済手数料は利用する決済方法によって異なります。

決済方法 決済手数料
クレジットカード 3.25%
コンビニ決済 2.75%
銀行振込 1.4%
スマホ決済(paypayなど) 3.5%〜15%
キャリア決済 6.6%〜15%
プリペイド決済 12%
ATM支払い(ペイジー) 2.75%
あと払い(paidy) 3.5%

(決済手数料は2024年8月時点の国内サイトの料金)

なお、KOMOJUでは、固定費や初期費用は発生しません。決済手数料以外にかかる費用として、売上金の振込手数料が発生します。

  • 振込金額が3万円未満の場合:220円
  • 振込金額が3万円以上の場合:410円

※海外加盟店の場合や海外口座への送金の場合は上記の金額と異なります。

ShopifyのKOMOJU連携ステップ

KOMOJU連携ステップ

画像引用:KOMOJU

KOMOJUとShopifyの連携にはいくつかの設定ステップがあります。連携作業は簡単に行えるように設計されていますが、設定過程でつまずくことのないよう、KOMOJU設定の詳細な手順をここで解説していきます。

1.KOMOJUアカウントを作成する

KOMOJUを利用するためには、アカウントの作成が必要になります。

KOMOJUアカウントを作成する

KOMOJU管理画面にログインし、管理画面上部の「決済を始める」ボタンをクリックし、本番環境の申込みページを開きます。

※テストモードは仕様確認用になります。実際の決済としては使えません。

「決済を始める」ボタンをクリック

その後、登録しているメールアドレスの確認を行います。「確認メールの再送信」ボタンをクリックします。

「確認メールの再送信」ボタンをクリックします。

登録したメールアドレスに送られてくるメール内の「メールアドレスの確認」リンクをクリックします。

登録したメールアドレスに送られてくるメール内の「メールアドレスの確認」リンクをクリックします。

メールアドレスの確認が完了した場合、管理画面上部の「決済を始める」ボタンをクリックし、ショップ情報入力ページを開きます。

管理画面上部の「決済を始める」ボタンをクリックし、ショップ情報入力ページを開きます。

必要情報を全て入力・選択して申し込みを行います。

必要情報を全て入力・選択して申し込みを行います。

登録に必要な項目や情報を添付し申し込むと、審査が行われます。

2.Liveモードに切り替える

次に、テストモードからLiveモード(本番モード)に切り替え、Shopifyで使用できる状態にします。

次に、テストモードからLiveモード(本番モード)に切り替え、Shopifyで使用できる状態にします。

画像引用:KOMOJU

その後、「設定」から「Shopifyをセットアップ」を選択し、KOMOJU側の設定を完了させます。

「設定」から「Shopifyをセットアップ」を選択し、KOMOJU側の設定を完了させます。

3.Shopifyストアでの設定を行う。

最後に、Shopifyストアで設定を行います。

Shopifyの管理画面>決済で「別の決済方法」から決済方法を追加します。その後、画面の指示に従い、決済方法の追加を完了させます。

KOMOJU決済で返金も簡単

KOMOJUの決済では返金処理がとても簡単なことも特徴のひとつです。健全なショップ運営では、返金は必要なプロセスであり、迅速かつ正確に行うことが求められます。

ここでは、ShopifyとKOMOJUを連携させた場合の返金方法と、返金にかかる時間や手数料について解説します。

ShopifyとKOMOJUの管理画面で行う

KOMOJU経由で決済された注文の返金手続きは、決済方法により異なります。

<クレジットカード決済など:Shopifyの管理画面>

Shopifyの管理画面から、該当する注文の詳細画面を開き返金手続きを行います。

<銀行振り込み、コンビニ決済など:KOMOJUの管理画面>

コンビニ決済や銀行振込などの返金は、顧客に返金先をヒアリングしKOMOJUの管理画面から返金リクエストを送信します。

返金の進捗状況はそれぞれの管理画面で確認できます。顧客から問い合わせがあった場合は、進捗状況を確認しましょう。

返金にかかる時間と手数料

返金が完了するまでの時間は、顧客の決済方法によって異なります。通常、クレジットカードでの返金は数日以内に処理されますが、銀行振込やコンビニ決済の場合は、数日から1週間程度かかることがあります。

KOMOJUでは、クレジットカードや電子マネーの返金に手数料は発生しませんが、その他の支払い方法については返金毎に300円の手数料が発生します。

なお、決済時の決済手数料は返金の対象外として計算されますが、決済手数料も返金対応することも可能です。

KOMOJUコンビニ決済の導入

コンビニ決済は、オンラインサイトでのクレジットカードの登録などに不安がある方々に役立つ決済方法です。

総務省が発表している令和5年度の通信利用動向調査報告書によると、インターネット購入時のコンビニ決済の割合は34.7%と、引き続き主要な支払い方法のひとつといえます。

参考情報:通信利用動向調査報告書|経産省

Shopifyでコンビニ決済を可能にするためには、KOMOJUの利用が最も手軽でおすすめできます。ここでは、コンビニ決済の設定方法について4ステップで解説します。

1.KOMOJUの管理画面にログインし「 設定」から「Shopifyをセットアップ」を選択する。

2.コンビニ決済 の「接続」ボタンを押し、Shopify App Storeへ遷移します。

3.接続する決済内容「KOMOJU - コンビニ決済(Convenience Store)」が表示されているのを確認して「連携」をクリックし、「アプリをインストール」をクリックします。

4.「KOMOJU - コンビニ決済(Convenience Store)を有効化にする」ボタンをクリックします。(完了)

以上の設定が完了すると、顧客は購入時にコンビニ決済を選択できるようになります。

KOMOJU PayPay決済の導入

画像出典:PayPay

画像出典:PayPay

PayPayは主要なモバイル決済サービスの一つです。PayPayを導入することで、若年層やスマートフォンユーザーを中心とした顧客層に対して、より便利で柔軟な支払い方法を提供することができます。

KOMOJUを利用すれば、簡単にShopifyにPayPayを導入することができます。

PayPay決済の設定方法

1.KOMOJUの管理画面にログインし「設定」から「Shopifyをセットアップ」を選択する。

2.スマホ決済 の「接続」ボタンを押し、Shopify App Storeへ遷移します。

3.接続する決済内容「KOMOJU – スマホ決済(Smartphone Payments)」が表示されているのを確認して「連携」をクリックし、「アプリをインストール」をクリックします。

4.「KOMOJU – スマホ決済(Smartphone Payments)を有効化する」ボタンをクリックします。(完了)

以上の設定が完了すると、顧客は購入時にPayPayを選択できるようになります。また、Shopifyの「決済」設定画面から設定することも可能です。

KOMOJUと他の決済サービスの比較

KOMOJUはShopifyと連携できるすぐれた決済方法ですが、その他の決済サービスの導入を検討するときに確認したいポイントを紹介します。

海外決済に対応しているか

KOMOJUは国内の決済方法に強みがありますが、越境ECへの対応もすすんでいます。KOMOJUでは、韓国・中国・東南アジア・ヨーロッパ・ブラジルの決済方法に対応しています。

国際的な展開を視野に入れるなら、海外からの決済ができるかどうかは重要なポイントです。決済サービスでは扱っている通貨や対応国を確認しましょう。

コストと機能のバランス

決済手数料はショップの収益に直接影響を与える重要なポイントです。ただし、決済サービスは単純に決済手数料だけで比較するのではなく、月額利用料や付加される機能も考慮する必要があります。コスト面と機能面を合わせて比較し検討しましょう。

導入のしやすさとサポート体制

決済サービスの導入の際には、サポート体制も確認してください。

KOMOJUの導入は非常に簡単で、Shopifyに慣れていない方でもスムーズに導入することができます。Shopifyとの連携や設定のヘルプページも充実しているため、技術的な知識がなくても問題ありません。また、導入後の問い合わせ窓口やサポート体制も整っています。

ShopifyとKOMOJUの連携でよりよい購買体験を

KOMOJUは国内向けのECサイト運営において、顧客の利便性を大きく向上させる決済サービスのひとつです。多様な決済方法の選択肢、そして手軽な導入と充実したサポート体制は、顧客にもショップにもメリットとなります。

Shopifyとの連携で、顧客のユーザビリティを向上させ満足度を高めながら、ビジネスの信頼性と収益性を強化したECサイトを構築していきましょう。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。