Shopify B2BでBtoB向けECを始めよう!機能や注意点、代替策を解説

Shopify B2BでBtoB向けECを始めよう!機能や注意点、代替策を解説

Tsun ライターチーム

卸売販売などのBtoBにも対応しているECカートのShopify。Shopifyは「Shopify B2B」というBtoB向けのオプション機能を提供しており、気になっている事業者の方も多いでしょう。

「Shopify B2Bは何ができるの?」

「Shopify B2Bを使わずに、BtoB向けECを行う方法を教えて」

この記事では上記のような疑問やニーズを解決します。

Shopify B2Bは、BtoB向けECに必要な機能や便利機能を多数備えている一方で、注意すべきこともあります。

この記事では、ShopifyB2Bの概要から注意点、Shopify B2Bを使わずにBtoB向けECを始める方法までを解説します。ShopifyでBtoB向けECを検討している方はぜひ参考にしてください。

※本記事は2026年4月時点の情報を元にしています。

💡2026年4月2日からすべてのプランでご利用可能になりました。(参考)

BtoBとは?BtoCとの違い

BtoBまたはB2Bは「Business to Business」の略語で、企業間で行われる商品やサービスの取引を指します。対して、BtoCまたはB2Cは「Business to Consumer」の略語で、取引対象は一般消費者です。取引の対象が異なることにより、BtoBとBtoCでは取引の性質や条件、ニーズが大きく異なります。

BtoBでは、法人顧客ごとに異なる価格設定や発注条件が必要になることが多く、請求書払いや後払いなどの多様な支払い方法のニーズがあります。取引金額や注文単位は、BtoCよりも大きくなりがちです。商品を購入する企業のニーズは自社利用以外にも、再販売などがあります。この場合、定価よりも割安な卸価格での販売が求められます。

一方で、BtoCは不特定多数の個人を対象とし、基本は定価販売、即時決済を前提とします。

BtoBとBtoCの違いを表で簡単にまとめました。

BtoB(企業間取引) BtoC(企業→消費者取引)
顧客 企業・法人 個人消費者
取引単位 大口注文が多い 小口注文が多い
価格設定 顧客ごとの契約価格
注文数量などの段階価格あり
公開価格(定価)が基本
セールやクーポンなどのディスカウントあり
支払い方法 請求書払い、後払い、分割など クレジットカード、スマホ決済などが主流
購買プロセス 複数担当者の承認を経る場合あり 個人の意思で即購入可能
購買サイクル 長期・継続的な取引関係 単発購入が多い

BtoBは一度契約や関係性を築くと長期的なリピートにつながる可能性が高い一方、条件設定や顧客管理の複雑さが課題となります。機能面では、卸売価格の設定、ボリュームディスカウント(大口注文時の値引き)などが必要になるでしょう。

こうした特徴を理解した上で、BtoB取引に適したEC構築を行うことが重要です。

Shopify B2Bとは?利用する際の注意点も

Shopify B2B

画像出典:Shopify

Shopifyは基本的にBtoCビジネスを前提とした設計になっており、標準機能ではBtoBビジネスに対応していません。  そこで用意されているのが「Shopify B2B」です。これは、法人向け販売や卸売といったBtoBビジネスをShopifyストア上で効率的に運営できるように設計された機能です

従来は外部アプリやカスタマイズが必要だった卸売価格の設定や、顧客ごとの注文条件の管理などを、Shopifyの管理画面から一元的に設定できるのが大きな特長です。

また、BtoBとBtoCを同じストア内で併用できるため、業態や取引形態に応じた柔軟なストア構築が可能です。さらに、顧客ごとの専用カタログや数量別価格設定、注文ワークフローの自動化といったBtoBに欠かせない機能が標準で搭載されており、効率的かつ拡張性の高いBtoBサイト運営を実現できます。

Shopify B2Bの注意点|契約プランごとに利用できる機能が異なる

このように、Shopify B2Bは追加アプリを使わずに本格的なBtoB向けECを始められる便利な機能ですが、契約しているShopifyのプランによって利用できる機能に違いがあります。

カテゴリー 機能 Basic Grow Advanced Plus
会社とお客様 会社 ◯ ◯ ◯ ◯
会社のロケーション ◯ ◯ ◯ ◯
ロケーションレベルの権限 (ロケーションの管理画面と注文のみ) ◯ ◯ ◯ ◯
カタログと商品 B2B カタログの数 (B2B マーケットに割り当て可能) 3 3 3 無制限
B2B カタログ (会社およびロケーションへの直接割り当て) ✕ ✕ ✕ ◯
数量ルール (最小、最大、増分) ◯ ◯ ◯ ◯
数量に応じた価格の基準 ◯ ◯ ◯ ◯
決済 決済期日の条件 ◯ ◯ ◯ ◯
決済リマインダー ◯ ◯ ◯ ◯
Automated Clearing House (アメリカのみ) ◯ ◯ ◯ ◯
保存済みのクレジットカード ◯ ◯ ◯ ◯
デポジットの要件 (会社) ✕ ✕ ✕ ◯
デポジットの要件 (下書き注文) ✕ ✕ ✕ ◯
一部決済 ✕ ✕ ✕ ◯
フルフィルメントごとの支払いリクエスト ✕ ✕ ✕ ◯
チェックアウトと注文 下書き注文から請求書へ ◯ ◯ ◯ ◯
チェックアウトから下書きへ ◯ ◯ ◯ ◯
簡単な再注文 ◯ ◯ ◯ ◯
発注書番号 ◯ ◯ ◯ ◯
コンテキストに応じたチェックアウト (Shopify Markets を使用) ✕ ✕ ◯ ◯
営業スタッフ 営業スタッフの権限 ◯ ◯ ◯ ◯
ストアフロント Trade テーマ ◯ ◯ ◯ ◯
クイック注文リスト ◯ ◯ ◯ ◯
コンテキストに応じたストアフロント (Shopify Markets を使用) ✕ ✕ ◯ ◯
B2B の補完的機能 Shopify Flow (B2B オブジェクトを使用) ◯ ◯ ◯ ◯

参考:プラン別の Shopify B2B 機能|Shopifyヘルプセンター

Shopify B2Bの主な機能

Shopify B2Bが提供する主な機能を紹介します。

顧客ごとの専用カタログと価格設定

取引先ごとに異なる商品ラインナップや価格表を設定でき、個社対応が可能になります。

Shopifyのカタログ機能に関しては、下記のブログ記事で詳しく解説しています。ご参考にしてください。

注文条件・支払い条件のカスタマイズ

顧客ごとに支払い方法、支払期日、最小注文数、免税設定などを細かく設定でき、契約内容に応じた取引を実現します。

注文履歴からの再注文

過去の注文履歴からの再注文を受け付けます。

複数ロケーション管理(拠点別条件設定)

同じ「会社」内でも、拠点ごとに価格や注文条件、配送先などを個別に設定できます。

支払い条件の自動適用

「請求書払い」や「30日後支払い」などの支払い条件を顧客ごとに設定し、チェックアウト時に自動で反映されます。

免税設定

消費税や輸入税の免除を取引先ごとに設定できます。

BtoB専用テーマ・テンプレートの活用

「Trade」など法人取引向けに最適化されたテーマを利用すれば、カタログ型のUIや注文導線を整備しやすくなります。

このようにShopify B2Bには、BtoB向けECに必要な機能や業務を効率化する便利な仕組みが多数備わっています。詳細はShopifyのヘルプページを参照してください。

BtoB向けにおすすめのShopifyアプリ

Shopify B2Bは、BtoB向けECに必要な機能を網羅した便利な機能ですが、すべてのBtoB販売のニーズを満たせるわけではありません。

そこでこの章では、B2B販売におすすめのShopifyアプリを紹介します。

RuffRuff購入特典

RuffRuff購入特典は、商品購入時にさまざまな特典(割引、送料無料など)を付与できるアプリです。Shopify B2Bでは「バリアント単位でB向け価格の設定ができない」、「一括で割引価格の設定ができない」、「ボリュームディスカウント以外のB向けの販促施策ができない」などの課題があります。そのような課題を解決できるのがRuffRuff 購入特典です。

このアプリを活用することで、以下のようなBtoB向け施策が実現可能です。

  • 取引先には卸価格で販売(一般消費者とは異なる価格での商品販売)
  • 大口注文に対するボリュームディスカウントの適用
  • 法人顧客に対する送料無料特典の提供
  • 卸会員ランクごとの価格設定(会員制BtoB)
  • B向け顧客にノベルティやサンプル商品を配布

RuffRuff購入特典は月額9.9ドルから利用可能で、3日間の無料体験期間があります。

RuffRuff予約販売

「RuffRuff予約販売」は、Shopifyストアに予約注文機能を追加できるアプリです。

一般消費者には販売せず、法人顧客専用の商品として予約受付を行うなど、BtoB向けに柔軟な販売戦略を構築できます。Shopify B2Bでは「バリアント単位でB向け価格の設定できない」、「Plusプランでないとデポジット販売ができない」、「優良会員だけに先行販売できない」などさまざまな課題があります。そのような課題を解決できるのがRuffRuff 予約販売です。

このアプリを活用することで、以下のようなBtoB向け施策が実現可能です。

  • 法人顧客専用の商品を予約販売(一般公開せず限定公開)
  • 支払い方法の柔軟な設定(後払い、一部先払いの対応)
  • 在庫切れ商品の自動予約切り替えによる販売機会の損失防止
  • 卸売会員だけに割引販売(一般会員は通常価格で販売)
  • 優良な法人会員に先行販売

BtoBでは、製造リードタイムや在庫状況に応じた「受注生産型」の販売形態も多く見られるため、予約販売機能は非常に相性が良い機能です。

下記のブログ記事では、卸売会員だけに割引販売を実施する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

RuffRuff予約販売には3日間の無料体験期間があります。料金プランは以下の通りです。

プラン名 スターター ベーシック プロ
月額料金 9ドル 52ドル 199ドル
予約販売手数料 3% 1% なし

RuffRuff注文制限

RuffRuff注文制限は、購入制限ルールを柔軟に設定できるアプリです。

BtoB取引では、大口注文のみを受け付けたい、または特定の決済方法に制限したいといったニーズがありますが、このアプリによって細かなコントロールが可能になります。Shopify B2Bでは「バリアント単位で個数制限ができない」、「異なる商品での合計購入点数に対して個数制限できない」、「一括での個数制限の設定ができない」、「金額や重量による複雑な購入制限ができない」などの課題があります。そのような課題を解決できるのがRuffRuff 注文制限です。

このアプリを活用することで、以下のようなBtoB向け施策が実現可能です。

  • 一定数量以上の注文のみ受付(小口注文の制限)
  • 大口注文に対して決済方法を制限(例:「銀行振込のみ対応」など)
  • 顧客タグや注文条件に応じた制限設定(例:特定法人顧客のみ発注可能)
  • 最低購入金額を制限(1万円以上から購入可能など)
  • 不正注文や転売目的の少額購入を防止

このような制限機能は、卸売や法人向けの取引において、取引条件の管理や業務効率の向上に役立つでしょう。

RuffRuff注文制限のLightプランは月額9.9ドル〜/年額99ドル〜、Fullプランは月額29.9ドル〜/年額299ドル〜です。累計個数ルールはFullプランで利用できます。3日間の無料体験期間があります。

ShopifyでBtoB向けECを始めよう!

Shopify B2Bは2026年4月2日にすべてのプランで利用可能になり、中堅・中小企業であっても、大企業と同等のBtoB取引環境を構築することが可能になりました。

顧客ごとの個別対応、効率的な注文管理、柔軟な支払い条件設定など、こうした機能により、ビジネスの成長機会は大幅に広がります。

本記事でご紹介した内容をもとに、今すぐ自社に最適なBtoB向けEC構築の戦略を立案してください。継続的な改善を通じながら、Shopify B2Bの可能性を最大限に活かしましょう。

👆️目次はShopifyアプリ「RuffRuff 目次作成」を利用

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