Klaviyoとは?ShopifyストアでKlaviyoを使うメリットと初期設定方法 Tsun Inc.

Klaviyoとは?ShopifyストアでKlaviyoを使うメリットと初期設定方法

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
自身のShopifyストアに驚くほど簡単に予約販売を実現し、無制限での予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。また、予約商品と通常商品を同時に注文させないように制限したり、入荷時期が未定な場合は再入荷通知も可能です。
他の予約販売アプリにはない商品出荷前に支払回収できる「後払い」機能などのユニークな機能もたくさん存在します。

引用元: RuffRuff 予約販売




ECサイトにおいて、メールマーケティングは顧客との関係構築や売上拡大に大切なマーケティング手法の一つです。

メールマーケティングについて下記の記事で紹介していますで、ご参考にしてください。

メールマーケティングのメリットは?

本記事ではShopifyサイトでも人気のメルマガ配信アプリの「Klaviyo」について、特徴や機能、料金、使い方を詳しく解説します。

Klaviyoとは?

Klaviyo|Shopifyアプリストア
出典:Klaviyo|Shopifyアプリストア
 

Shopifyアプリの中でも人気の高いメール配信アプリです。メール配信に必要な機能が十分揃っており、連携できるShopifyアプリも豊富なのが特徴です。Klaviyoを利用することで「〇〇のタイミングでXXの内容メールをお客様へ自動配信したい」などのオートメーションメールも可能です。
また、在庫切れ時に再入荷通知フォームを表示したり、商品入荷時に再入荷通知にエントリーした人に自動でメール通知することも可能です。

特徴

Klaviyoの主な特徴は3点あります

  • 豊富な機能
  • ノーコードで利用できる
  • 無料から始められる

それぞれ詳しく解説します

豊富な機能

Klaviyoはメールマガジンを配信するだけでなく、メールアドレスを収集するためのフォーム作成機能や条件に応じてメールマガジンを自動配信するオートメーション機能、配信したメールマガジンを分析するアナリティクス機能など豊富な機能が揃っています。

ノーコードで直感的に利用できる

Shopfy管理画面で「通知」を触ったことのある人は、メール本文をカスタマイズするのにある程度のHTMLとCSSの知識が必要であることを知っていると思います。そして、カスタマイズするのを諦めた人も多いのではないでしょうか?

Klaviyoにはメールを簡単に作成できるエディタ機能が存在するため、自由にカスタマイズしたHTMLメール(リッチメール)を直感的に作成することが出来ます。

Klaviyoのメールエディタ

無料から始められる

KlaviyoはEメールは250件までSMSは50件まで無料で、利用することが出来ます。

実際に使えるアプリかどうかをお金かけずにある程度触りながら試すこともが出来るのも特徴です。

機能

Klaviyoの基本機能は下記の4点になります

  • メールアドレスの収集
  • メールアドレスの管理
  • メールマガジンの配信
  • 配信したメールマガジンの分析

それぞれ詳しく解説します

メールアドレスの収集

メールマガジンを配信するためには、配信対象のメールアドレスが必要になります。

Klaviyoではメールアドレスを収集するためのメルマガフォームを簡単に作成し、Shopifyストアへ埋め込むことが出来ます。

メールアドレスの管理

収集したメールアドレスを「どの様に収集したのか?」「メルマガ購読してるのか?」「商品を買ったことがあるのか?」などの付加情報を紐付けて管理することができ、その付加情報を利用して、セグメントを切ることも可能です。

メールマガジンの配信

メルマガ配信アプリなので当たり前の機能にはなりますが、Klaviyoには2種類のメルマガ配信機能があります。1つ目は「Campagin」という手動で配信する機能です。2つ目は「Flows」というある条件を基に自動配信する機能です。

この2つの機能を駆使してメールマーケティングを効率的に実施することが出来ます。

配信したメールマガジンの分析

Klaviyoは配信したメールマガジンが「実際に管理しているメールアドレス宛に届いたのか?」「開封されたのか?」「メール内のリンクがクリックされたのか?」など分析する機能があります。

Klaviyoを利用することで、メールマガジンを配信して終わりではなく、計測、分析、改善というメールマーケティング施策のPDCAを回すことが可能になります。

料金

前述の通りKlaviyoは無料から利用することが出来ますが、メールアドレスのリスト数やメールの配信数に応じて金額が変わります。

参考金額を記載します。詳しく確認したい場合はKlaviyoの公式サイトにある料金シミュレーションでご確認ください

Klaviyo Pricing

コンタクト数
(人)
月間メール配信数
(通)
料金
(ドル)
250 500 $0
500 5,000 $20
1,000 10,000 $30
5,000 50,000 $100
10,000 100,000 $150
50,000 500,000 $720
100,000 1,000,000 $1,380
500,000 要問い合せ 要問い合せ
1,000,000 要問い合せ 要問い合せ

 

Klaviyoを使うメリット

Shopifyデータと自動連携(同期)

Shopifyストアが他のメルマガ配信アプリではなく、Klaviyoを利用する理由はShopifyデータと自動で連携出来るからではないでしょうか。

Shopifyの顧客リストや商品データと連携できるため、わざわざShopify上のメールアドレスをKlaviyoへ移行する手間やメールマガジンで紹介する商品をShopifyで探し、商品情報をコピー&ペーストする手間を省く事ができます。

HTMLメール(リッチメール)を簡単に作成

前述しましたが、HTMLメール(リッチメール)をエディタ無しに作成するのは、とても大変なことです。Klaviyoのエディタは利用したいパーツ(画像やボタンなど)をドラッグ&ドロップで設置し、内容を微調整するだけなので、簡単にHTMLメールを作成することが出来ます。また、テンプレートも豊富ですので目的に沿ったテンプレートを利用することで、短時間でメールマガジンを作成することも出来ます。

メールマガジンの自動配信

ステップメールやシナリオメールはメールマーケティングにおいて大事なメール配信手法です。

ステップメールやシナリオメールを人が手動でタイミングを見計らって配信するのは、「工数」や「人的ミスのリスク」の観点からから避けたほうが良いです。

Klaviyoでは条件に応じて、メールマガジンを自動で配信できる機能がありますので、一度設定してしまえば、あとはステップメールやシナリオメールを自動で配信してくれます。

Klaviyoを使うデメリット

費用が発生する

無料から使えますが、ある程度のメールリスト数やメール配信数が必要になる場合、費用が発生します。大規模なShopifyストアでは数百ドル以上かけているところもあります。

メールマガジン経由で顧客との関係構築や売上増加とKlaviyoにかかるコストを比較し、利用すべきか検討しましょう

管理画面が英語

Klaviyoの管理画面は日本語に対応していないです。管理画面で利用している英語はそこまで難しい英語ではありませんが、英語が苦手な方には少し取っ掛かりにくいかもしれません。

Klaviyoの管理画面は日本語対応していないですが、Klaviyoで日本語のメールマガジンは配信できますので安心してください。

初期設定・セットアップ方法

  1. Shopifyストアにアプリをインストール
  2. Klaviyoのアカウントを作成する
  3. ShopifyとKlaviyoを同期する

下記で詳しく解説します

1. Shopifyストアにアプリをインストール

Klaviyo | Shopify アプリストア
出典:Klaviyo | Shopify アプリストア
 
 
ShopifyアプリストアのKlaviyoページにアクセスし、アプリをインストールしてください。

2.Klaviyoのアカウントを作成する

Klaviyo アカウント作成
出典: Klaviyo 認証画面
Klaviyoアプリをインストールするとアカウント認証画面に飛びますので、認証画面の手順に従いKlaviyoのアカウントを新規で作成してください。

3.ShopifyとKlaviyoを同期する

Shopifyアプリストア経由でKlaviyoのアカウントを作成すると、既にShopifyストアと連携されており、商品データに関してはデフォルトで同期されています。しかし、顧客データ(メールアドレスリスト)に関しては、デフォルトで同期されていないため、下記の手順で顧客データも同期する設定を進めます。

Klaviyo | Home
出典:Home | Klaviyo
3.1 Klaviyoの管理画面左下のアカウント名をクリックし、表示されるメニュー内の「Integration」をクリックします
Integration | Klaviyo
出典:Integration | Klaviyo
3.2 Shopifyのストア名が表示されますので、ストア名をクリックします
Integration Shopify | Klaviyo
出典:Integration Shopify | Klaviyo
 
3.3 Collect email subscribersにチェックを入れる
3.4 Shopifyストアのメールアドレスを格納するメールリストを選ぶ
3.5 Updateボタンをクリックする
 
以上で、Klaviyoの初期設定は完了になります。

Klaviyoで再入荷通知を設定する方法

下記の記事では、Klaviyoを利用した再入荷通知を設定する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

Klaviyoで再入荷通知(Back In Stock)を設定する方法

Klaviyoをより便利に拡張するShopifyアプリ

RuffRuff 予約販売

RuffRuff 予約販売

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
ノーコードで簡単にセットアップでき、日本語に対応しています。無制限で予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。

引用元: RuffRuff 予約販売


 

RuffRuff 予約販売の再入荷通知機能を利用することで、Klaviyoの再入荷通知を下記のように便利に拡張できます。

  • 商品ページ以外でも再入荷機能を導入できる
  • 再入荷通知ボタンを表示・カスタマイズできる
  • 商品ごとに再入荷通知の出し分けができる
  • 再入荷通知の導入、カスタマイズを簡単に行える

    (コレクションページで再入荷通知)

    (商品ページで再入荷通知)

    詳しくは、下記のヘルプページをご参照ください

    再入荷通知をする|RuffRuff 予約販売 ヘルプセンター

    Klaviyo Reviews

    Klaviyo Reviews|Shopifyアプリストア
    出典:Klaviyo Reviews|Shopifyアプリストア

    Klaviyo ReviewsはShopifyで人気のメール配信アプリを提供しているKlaviyoが開発したレビューアプリです。Klaviyoとシームレスに連携できる点が大きな特徴で、メール配信アプリKlaviyoと連携して、レビュー収集や収集したレビューのコンテンツ活用などを簡単に行う事ができます。

    引用元:Klaviyo Reviewsとは

    料金:無料〜
    ※ 注文数に応じて金額が異なりますので、詳しくはShopifyアプリストアをご確認ください。

    下記の記事ではKlaviyo Reviewsの特徴やセットアップ方法を紹介しています。ご参考になさってください。

    Klaviyo Reviewsとは?特徴やセットアップ方法をご紹介

    最後に

    下記の記事ではメルマガ配信アプリ「Klaviyo」以外にも「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なおすすめアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。

    おすすめのShopifyアプリ|ジャンル別に紹介

    ブログに戻る
    1 6
    • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

      【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

      小笠原 京平

      Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

      【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

      小笠原 京平

      Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

      Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

      小笠原 京平

      今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

      Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

      小笠原 京平

      今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

      Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

      小笠原 京平

      ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

      Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

      小笠原 京平

      ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

      Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

      小笠原 京平

      今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

      Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

      小笠原 京平

      今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    • Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

      Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

      小笠原 京平

      Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

      Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

      小笠原 京平

      Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

    • Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

      Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

      小笠原 京平

      Tsun Inc.の小笠原です!Shopifyアプリ開発をしていく中で、テーマ拡張機能を開発する際にLiquidを書くことがよくあります。今回はLiquidを書く上でかかせない変数を扱う際に、変数の初期値を設定する方法をご紹介します。

      Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

      小笠原 京平

      Tsun Inc.の小笠原です!Shopifyアプリ開発をしていく中で、テーマ拡張機能を開発する際にLiquidを書くことがよくあります。今回はLiquidを書く上でかかせない変数を扱う際に、変数の初期値を設定する方法をご紹介します。

    1 6

    編集プロセス

    EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

    掲載情報に関して

    掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。