【Shopify】パンくずリストの表示方法|アプリや無料の実装方法も紹介

【Shopify】パンくずリストの表示方法|おすすめアプリや無料の実装方法も紹介

Shopifyでオンラインストアを運営する上で、ユーザビリティとSEOの観点から重要な要素の一つがパンくずリストです。パンくずリストは、ユーザーが現在サイト内のどこにいるかを示し、簡単に前のページに戻れるようにする便利な機能です。

本記事では、Shopifyのブログ記事にパンくずリストを表示するメリットやデメリット、実装方法を解説します。

パンくずリストとは

パンくずリストはお客様が今どこにいるのかを示す道しるべのようなものです。例えば、「ホーム > 婦人服 > ドレス > 夏物」というように、現在の位置をわかりやすく表示します。これは、まるでお店の中で「婦人服売り場のドレスコーナーにある夏物コーナー」にいるようなものです。

このナビゲーション機能は、お客様がサイト内を迷わずに移動できるようサポートします。例えば、ドレスのページから婦人服全体のカテゴリーに戻りたい場合、パンくずリストの「婦人服」をクリックするだけで簡単に移動できます。

また、パンくずリストは検索エンジンにもサイトの構造を理解しやすくさせるため、SEO(検索エンジン最適化)の観点からも有益です。これにより、あなたのShopifyストアが検索結果で上位に表示される可能性が高まります。

 

パンくずリストを出すメリット

ユーザービリティが向上する

パンくずリストを出すことで、訪問者は現在地を把握でき、現在地の親階層へすぐにアクセスでき、探しているShopifyサイト内の商品やブログ記事を見つけやすくなります。

たとえば、「iPad Air 第5世代」の商品ページに「Apple > iPad > iPad Air 第5世代」というパンくずリストを表示した場合、「iPad Air 第5世代」の商品ページにアクセスした訪問者はサイト内の「他のiPad商品」も確認したい場合に、パンくずリスト内の「iPad」をクリックすることで、「他のiPad商品」の一覧情報へアクセスすることができます。

SEOに良い効果を期待できる

上述のとおり、他の情報へアクセスしやすくなることで回遊率やPVが伸びたり、botのクローラビリティーも向上するためSEOへ良い効果を期待できます。

下記の記事では、SEOのメリットやShopifyで出来るSEO対策について解説しています。参考にしてください。

SEOのメリット・デメリット|Shopifyで出来るSEO対策

 

パンくずリストを出すデメリット

サイトが見にくくなる可能性がある

文字数が多かったり、構造が深すぎるとパンくずリストが1行で収まらない場合、訪問者がスマホなど画面が小さい端末で閲覧していると、サイトが見にくくなる可能性がでてきます。

誤タップする可能性がある

パンくずリストはサイトの上部に表示させるケースが多く、スマホでページスクロールさせる際に誤ってパンくずリストをタップし、別のページへ遷移してしまう可能性があります。

Shopifyでパンくずリストを出す方法

パンくずリスト対応のShopifyテーマを利用する

まずはじめに、パンくずリストに対応しているShopifyテーマを利用する方法もあります。一例としてExpanseなどはブログ記事にパンくずリストを出すことが出来ます。

メリットとしては、簡単にパンくずリストを出すことができることです。

デメリットとしては、デザインやパンくずリスト内の情報を自由にカスタマイズできないことです。また、対応しているテーマを探すのにも時間がかかります。

Shopifyアプリを利用する

次に、Shopifyアプリを利用する方法です。

メリットとしては、簡単に導入ができ、好みのデザイン(色味)にカスタマイズができることです。また、細かな調整や動作テスト等に貴重なエンジニアのリソースを割かなくて済むのも大きなメリットと言えます。

デメリットとしては、日本語対応のアプリが少ないことや5ドル前後ではありますが月額費用が発生することです。 

後述の「Shopifyのパンくずリストアプリ3選」でもおすすめのパンくずリストアプリを紹介しています。ご参考にしてください。

ソースコードをカスタマイズする

最後に、Shopifyのソースコードをカスタマイズして導入する方法です。

メリットとしては、無料で作ることができることと自由にデザインなどをカスタマイズ出来ることです。

デメリットとしては、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング知識が必要になることです。また、開発だけでなく、意図したとおりに動くかテストする時間も発生するのがデメリットです。

後述の「 ソースコードをカスタマイズしてパンくずリストを表示する方法」で、アプリを利用せずにパンくずリストを表示する方法を紹介しています。ご参考にしてください。 

Shopifyのパンくずリストアプリ3選

PH Breadcrumbs

PH Breadcrumbs|Shopifyアプリストア

出典:PH Breadcrumbs|Shopifyアプリストア

「PH Breadcrumbsは、あなたのShopifyストアに簡単にパンくずリストを追加できる便利なアプリです。セットアップが非常に簡単で、直感的に使用できます。このアプリを使えば、ウェブサイトのナビゲーションが改善され、ユーザーエクスペリエンスが向上します。ユーザーからの高評価を得ており、5つ星の評価を多数獲得しています。迅速で丁寧なサポートも好評です。

PH Breadcrumbsの特徴

  • 簡単なセットアップ
  • カスタマイズ可能なパンくずリスト
  • SEOの改善
  • 優れたカスタマーサポート

PH Breadcrumbsの料金プラン

Basicプラン 月額 4.98ドル

Schema & Breadcrumbs by Bogdan

Schema & Breadcrumbs by Bogdan|Shopifyアプリストア

出典:Schema & Breadcrumbs by Bogdan|Shopifyアプリストア

Schema & Breadcrumbs by Bogdanは、あなたのShopifyストアのSEOとナビゲーションを大幅に改善する強力なツールです。このアプリを使用することで、ウェブサイトの構造を簡単に最適化し、検索エンジンでの可視性を向上させることができます。

Schema & Breadcrumbs by Bogdanの特徴

  • SEOに効果的なスキーママークアップの実装
  • 使いやすいパンくずリストの追加
  • ウェブサイト構造の改善
  • 迅速で専門的なサポート

Schema & Breadcrumbs by Bogdanの料金プラン

Standardプラン 月額 4.99ドル

Category Breadcrumbs

Category Breadcrumbs|Shopifyアプリストア

出典:Category Breadcrumbs|Shopifyアプリストア

Category Breadcrumbsは、Shopifyストアのナビゲーションを簡単かつ効果的に改善するアプリです。このアプリを使用することで、顧客の買い物体験を向上させ、SEOにも貢献します。

Category Breadcrumbsの特徴

  • 簡単なセットアップと使用
  • カスタマイズ可能なパンくずリスト
  • SEO向上のためのBreadcrumbList schema対応
  • 迅速で親身なカスタマーサポート

Category Breadcrumbsの料金プラン

Basicプラン 月額5ドル

ソースコードをカスタマイズしてパンくずリストを表示する方法

アウトプット

本記事で紹介する方法は、「TOPページ > ブログ一覧ページ > メインのタグで絞り込んだブログ一覧ページ > ブログ記事ページ」の順にパンくずリストを表示する方法になります。また、メインタグが設定されていない場合は、「TOPページ > ブログ一覧ページ > ブログ記事ページ」の順にパンくずリストを表示します。

スマホの場合は、長すぎるテキスト部分が「…(三点リーダー)」へ自動で変換されます。

Shopifyのブログ記事に表示したパンくずリスト

今回紹介するサンプルコードは、パンくずリストを表示するだけで、パンくずリストの構造化データは含みません。構造化データに関しては、下記のページを参考にしてください。

参考:パンくずリスト(BreadcrumbList)の構造化データ|Google 検索セントラル

※ Dawnテーマを対象にしたパンくずリストの表示方法になります。サンプルコードが正常に動かない場合もありますので、ご了承ください。

ステップ1.ブログ記事にメタフィールドを作成する

まず初めに、ブログ記事にパンくずリスト用のメタフィールドを作成します。

(1)Shopify管理画面より「設定 」をクリック

(2)カスタムデータ > ブログ記事の順に遷移

(2)カスタムデータ > ブログ記事の順に遷移

(3)「定義を追加する」をクリック

(3)「定義を追加する」をクリック

(4) 名前(任意の名称)とネームスペースキー(custom.main_tag)を入力  (5) 単一行のテキストを選択  (6)「保存」をクリック

(4) 名前(任意の名称)とネームスペースキー(custom.main_tag)を入力

(5) 単一行のテキストを選択

(6)「保存」をクリック

ステップ2.ブログ記事にタグを設定する

次に、ブログ記事に「タグ」と「ステップ1で作成したメタフィールドの値」を設定します。

(1)Shopify管理画面 > ブログ記事の順に遷移

(2)タグを設定するブログ記事をクリックし詳細ページを開く

(3)タグセクションにて、タグを追記  (4)「保存」をクリック

(3)タグセクションにて、タグを追記

(4)「保存」をクリック

(5)メタフィールドセクションの「すべて表示」をクリック

(5)メタフィールドセクションの「すべて表示」をクリック

(6)ステップ1で作成したメタフィールドにメインのタグを入力  (7)「保存」をクリック

(6)ステップ1で作成したメタフィールドにメインのタグを入力

(7)「保存」をクリック

ステップ3.カスタムLiquidでパンくずリストを表示する

最後に、ブログ記事テンプレートにカスタムLiquidを利用して、パンくずリストを表示するコードを挿入します。

(1)オンラインストア > テーマの順にアクセス  (2)パンくずリストを表示したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック

(1)オンラインストア > テーマの順にアクセス

(2)パンくずリストを表示したいShopifyテーマの「カスタマイズ」をクリック

(3)画面中央上部のセレクトボックスより「ブログ記事テンプレート」を選択  (4) プラスアイコン(または、セクションを追加する)をクリック  (5)カスタムLiquidを選択

(3)画面中央上部のセレクトボックスより「ブログ記事テンプレート」を選択

(4) プラスアイコン(または、セクションを追加する)をクリック

(5)カスタムLiquidを選択

(6)カスタマイズされたLiquidの入力フォーム内にサンプルコードを挿入  (7)「保存する」をクリック

(6)カスタマイズされたLiquidの入力フォーム内にサンプルコードを挿入

(7)「保存する」をクリック

サンプルコード

<nav aria-label="breadcrumbs" class="page-width page-width--narrow">

<ol class="breadcrumb">

<li class="breadcrumb-item"><a href="{{ routes.root_url }}">TOP</a></li>

<li class="breadcrumb-item"><a href="{{ blog.url }}">{{ blog.title }}</a></li>

{%- assign main_tag = article.metafields.custom.main_tag -%}

{%- unless main_tag == blank -%}

{%- capture url %}{{ blog.url }}/tagged/{{ main_tag | handle }}{% endcapture -%}

<li class="breadcrumb-item"><a href="{{ url }}">{{ main_tag }}</a></li>

{%- endunless -%}

<li class="breadcrumb-item">{{ article.title }}</li>

</ol>

</nav>

 

<style>

.page-width .breadcrumb {

list-style: none;

margin: 0;

padding: 8px 0;

border-radius: 5px;

font-size: 12px;

white-space: nowrap;

overflow-x: auto;

}

.page-width .breadcrumb a {

color: #3cb48c;

text-decoration: none;

}

.page-width .breadcrumb a:hover {

text-decoration: underline;

}

.page-width .breadcrumb-item {

display: inline;

color: #6c6c6c;

}

.page-width .breadcrumb-item + .breadcrumb-item:before {

content: ">";

padding: 0 8px;

color: #6c6c6c;

}

@media (max-width: 767px) {

.page-width .breadcrumb {

display: flex;

overflow-x: hidden;

}

.page-width .breadcrumb-item {

flex: 0 0 auto;

max-width: 100px;

overflow: hidden;

text-overflow: ellipsis;

white-space: nowrap;

}

.page-width .breadcrumb-item:last-child {

flex: 1;

max-width: none;

}

}

</style>

番外編. パンくずリストをカスタマイズする

パンくずリストの親階層を「TOP」以外の名称にしたい

サンプルコードの下記該当箇所の「TOP」の記載を好きな名称へ変更してください。

たとえば、ホームやサイトトップなど好きな名称に置き換えてください。

<li class="breadcrumb-item"><a href="{{ routes.root_url }}">TOP</a></li>

テキストリンクの色を変更したい

サンプルコードの下記該当箇所の「color」を好きな色へ変更してください。

.page-width .breadcrumb a {

color: #3cb48c;

text-decoration: none;

}

パンくずリストの上下余白を調整したい

カスタムLiquidを開き、セクションの余白の値を変更することで、余白調整が可能です。

カスタムLiquidを開き、セクションの余白の値を変更することで、余白調整が可能です。

パンくずリスト以外の内部リンク施策

目次

目次を表示した事例

目次はブログ記事の「読みやすさの向上(利便性向上)」など様々なメリットがある内部リンク施策の1つです。下記の記事で目次のメリットを解説していますので、ご参考になさってください。

目次を入れるメリット|Shopifyの目次作成アプリもご紹介

また、下記のページではShopifyストアに無料で目次生成してくれるShopifyアプリ「RuffRuff 目次作成」に関して紹介していますので、ご参考になさってください。

【日本初】Shopifyに目次を自動生成するアプリ「RuffRuff 目次作成」とは?

タグ一覧

タグ一覧を表示した事例

タグ一覧は「情報を探しやすさ向上(利便性向上)」など様々なメリットがある内部リンク施策の1つです。下記の記事でタグ一覧のメリットを解説していますので、ご参考になさってください。

タグ一覧を入れるメリット|Shopifyのタグ一覧アプリもご紹介

また、下記のページではShopifyストアに無料でタグ一覧を生成しくれるShopifyアプリ「RuffRuff タグ一覧」に関して紹介していますので、ご参考になさってください。

【無料】Shopifyサイトにタグ一覧を出すアプリ「RuffRuff タグ一覧」とは?

最後に

パンくずリストは、ユーザービリティの向上やSEO効果を期待できる便利な機能であり、Shopifyサイトの運営において重要な役割を果たします。本記事では、パンくずリストの導入方法として、Shopifyテーマやアプリの活用、さらにはカスタムLiquidを用いたカスタマイズ手順を紹介しました。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあるため、自身のサイトに合った方法を選択することが大切です。

また、パンくずリスト以外にも目次やタグ一覧などの内部リンク施策を活用することで、さらにユーザー体験を向上させることができます。これらの施策を取り入れ、より魅力的なShopifyサイトを構築していきましょう。

最後に下記のブログ記事ではパンくずリスト以外にもブログ記事を拡張する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyのブログ機能をフル活用|ブログ記事をカスタマイズするアプリも紹介

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。