ショップサーブとは?料金・機能・導入事例まで徹底解説

ショップサーブとは?料金・機能・導入事例まで徹底解説

多機能で手厚いサポートのあるECカートを探している方のなかには、ショップサーブが気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ショップサーブの主な機能や利用料金、メリット・デメリットまで詳しく解説します。ショップサーブの導入事例や、導入をおすすめする企業の特徴もあわせて紹介するので、ぜひ最後までごらんください。

ショップサーブとは?

ショップサーブ

画像出典:ショップサーブ

ショップサーブとは、株式会社Eストアーが運営するD2C専門のECサイト構築サービスです。

これまで25年間で11万社にサービスを提供するなかで、蓄積させた公式通販サイトの成功メソッドを持っており、業界内でも評価を得ています。

ECサイトの運営に必要な機能はすべて揃っているうえ、幅広い決済方法にも対応。豊富なデザインテンプレートが用意されており、ノーコードで簡単にショップが作成できます。

ショップサーブで利用できる主な機能

ショップサーブには、300以上の機能が標準搭載されています。ショップサーブで利用できるおもな機能は、以下のとおりです。

フロントエンド機能 CRM
eギフト
越境EC
アップセル・クロスセル
定期購入
会員ランク
店舗受け取り
アソート
プレゼント商品
電子領収書発行 など
バックエンド機能 決済代行
3Dセキュア2.0
キャッシングCDN
企業認証型SSL
代理注文
受注台帳
管理者権限設定
予約販売
入荷連絡待ちメール
PCIDSS準拠 など

上記のほか、API連携可能な100以上のサードパーティーツールも用意されています。

ショップサーブの利用にかかる料金

ショップサーブの利用にかかる費用には、基本料金・決済手数料・オプション利用料金の3つがあります。

基本料金

料金プラン プラン4S プラン4G プラン4P
開通料 30,000円 30,000円 30,000円
利用料(月額) 25,000円 65,000円 145,000円
顧客レコード数 50,000件 500,000件 1,000,000件

参照:ショップサーブ

(2025年3月時点)

開通料は初期費用にあたるもので、すべてのプランで30,000円です。対象となるプランは、顧客レコード数によって異なります。顧客レコード数とは、データベースに蓄積した顧客数を示すものです。

プラン4Sは小規模事業者向け、プラン4Gは中規模事業者向け、プラン4Pは大規模事業者向けのプランといえるでしょう。

決済手数料

ショップサーブは、利用する決済方法ごとに手数料を設定しています。以下、おもな決済手段ごとにかかる手数料をまとめたものです。

なお、d払い・Amazon Payに関しては、月額利用料も発生します。d払いは1,000円、Amazon Payでは3,000円の支払いが追加で必要となるため注意してください。

決済方法 手数料
クレジットカード決済 3.5%~
後払い決済 2.8%~
コンビニ・銀行ATM・ネットバンキング決済 300円~
コンビニ決済 370円
楽天銀行決済 4.18%
PayPay 4.18%
楽天ペイ 4.40%
au PAY 5.50%
後払いペイディ 3.75%~
d払い 6.00%
Amazon Pay 3.90%
注文処理手数料 34円

参照:ショップサーブ

(2025年3月時点)

オプション利用料金

ショップサーブには、オプション機能も用意されています。オプションの利用料金は、以下のとおりです。

機能 初期費用 月額利用料
定期購入 5,000円 5,000円
アソート 5,000円 5,000円
LPカート 20,000円 20,000円
CDN 無料 2,000円
クレジットカード本人認証サービス(3Dセキュア2.0) 無料 無料
CRM 無料 無料
eギフト 無料 無料
WordPress 無料 無料
Worldshopping Biz 無料 無料

参照:ショップサーブ

(2025年3月時点)

オプションには無料で利用できるものもありますが、初期費用や月額利用料が発生するケースもあります。オプション機能の利用前には、料金を必ず確認しましょう。

ショップサーブのメリット

ここからは、ショップサーブのメリットを解説します。

ネットショップ運営に必要な機能が揃っている

ショップサーブには、ショップ運営に最低限必要な機能から便利なものまで、幅広い機能が揃っています。

  • CRM
  • eギフト
  • 越境EC
  • アップセル・クロスセル
  • 会員ランク
  • 店舗受け取り
  • 決済代行
  • 企業認証型SSL
  • キャッシングCDN
  • 代理注文
  • 受注台帳
  • 予約販売
  • 入荷連絡待ちメール など

高度なセキュリティ機能も備えており、情報改ざんや通信傍受の心配もありません。高額商品を取り扱うネットショップも安心して利用できます。

専任担当のサポートが受けられる

ショップサーブでは店舗の状況に合わせて各ショップに専任のスタッフがつき、目標達成に向けたサポートをしてくれます。専任担当がついた店舗では、売上成長率120%アップするなどの実績もあります。

EC領域にとどまらず売上拡大に向けて必要な提案をしてくれるため、強力なサポートを求めている方にとくにおすすめです。

リピーター育成につながる豊富なCRM機能を利用可能

ショップサーブには、リピーター育成につながるCRM機能が豊富に揃っています。CRMは、顧客関係管理機能を示す言葉です。顧客の属性や購入履歴、問い合わせ履歴、リピート率などのデータを管理し、顧客1人ひとりに合わせたマーケティング施策を実行できます。

  • 誕生日おめでとうメールを送信
  • カートに商品が残っている顧客へリマインダを送信
  • 最終ログインから3か月経過した顧客へメールを送信
  • 一定金額以上の購入を済ませた顧客に特典メールを送信 など

ショップサーブのデメリットと注意

ここからは、ショップサーブのデメリットを解説します。

初期費用・月額費用が高め

ショップサーブのデメリットは、初期費用・月額費用が高めな設定であること。ショップサーブでは、すべてのプランで初期費用が30,000円かかります。月額費用は一番安いプランで25,000円、最も高いプランで145,000円です。

ほかのECカートには初期費用0円、月額費用も数千円~数万円程度と低額な料金設定になっているものも多く見受けられます。初期コストを最小限に抑えたい事業者にはあまり向いていません。

ショップサーブの導入事例

ここからは、ショップサーブの導入事例を紹介します。

デロンギ・ジャパン

デロンギ・ジャパン

画像出典:ショップサーブ

デロンギ・ジャパンは、実店舗で商品を購入した顧客に向けて製品のスペアパーツや消耗品の案内を目的に、ショップサーブでのEC運営をスタートしました。

ECサイト開始後、掲載するラインナップの増加やインフラ整備などさまざまな施策を実行することで、順調に売上を伸ばしています。

フランスベッド株式会社

ショップサーブ事例:フランスベッド株式会社

画像出典:ショップサーブ

フランスベッドは、ショップサーブを利用して介護に必要な福祉用具や消耗品などのオンライン販売に向けて「介護宅配便」を2006年から運営しています。

2019年にショップサーブの専任の担当者に相談し、シンプルで見やすくわかりやすいサイトへのリニューアルを実現。ユーザーがより使いやすい仕組みを実装したことで、付属品の注文を忘れてしまったという問い合わせが減少。1件あたりの注文単価も上昇しました。

株式会社洋菓子舗ウエスト

ショップサーブ事例:株式会社洋菓子舗ウエスト

画像出典:ショップサーブ

ウエストは、洋菓子販売のECサイトを1995年頃から運営。

当初は外部の制作会社がECサイトを構築し、自社運営していましたが、サイト運営のフォローがほとんどなくサイト上の掲載商品や配送時間の変更などができないことに課題がありました。

コロナ後からECサイトでの売上が伸びてきたため、ECサイトを改善するためにショップサーブの利用を開始。専任担当者による手厚いフォローがあり、顧客のためのサイト運営ができるようになりました。

ショップサーブの利用がおすすめな企業

ショップサーブの利用がおすすめなのは、以下のような企業です。

  • 専任のサポートを受けながら、ショップの課題解決を図りたい企業
  • 顧客との関係強化に力を入れたい企業
  • 中~大規模のECサイトを運営している企業

ショップサーブは、専任の担当者から目指すゴールに向けて最適な施策を提案する体制が整っています。問い合わせに対しても迅速かつ丁寧な回答を得られるため、課題解決に向けて手厚いサポートを求めている企業におすすめです。

顧客との関係性を深められるCRMも標準搭載されているため、リピーターを増やしたい企業にもおすすめです。上記に該当している場合は、ショップサーブの利用を検討してみましょう。

ショップサーブは豊富な機能と専任担当者の手厚いサポートが魅力!

ショップサーブは、D2C専門のECサイト構築サービスで、CRM・定期購入・会員ランク・予約販売・代理注文など豊富な機能を備えていることが魅力です。

3Dセキュア2.0や企業認証型SSLなどセキュリティ対策機能も豊富で、高額商品も安心して取引できます。ショップの課題解決に向けて、専任担当者による手厚いサポートを受けることも可能です。

課題解決に向けて強力なサポートを求めている企業、中~大規模のネットショップを運営する企業などはこの機会にショップサーブの利用を検討してみましょう。

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編集プロセス

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