BASEでネットショップを開設するメリット・デメリット|機能や料金なども徹底解説

BASEでネットショップを開設するメリット・デメリット|機能や料金なども徹底解説

「ネットショップを始めたいけど、運営コストが大きな負担になりそうで不安がある」という理由から、なかなかEC販売を始められない方もいるでしょう。

ECカートのBASEには、売上が上がるまで料金が発生しないプランがあります。そのため、運営コスト負担が心配な方も気軽にネットショップをオープンできます。

本記事では、BASEの特徴から利用するメリット・デメリット、利用料金まで詳しく解説します。主な機能や導入事例もあわせて紹介するので、BASEが気になる方はぜひ最後までごらんください。

BASE(ベイス)とは?

BASE

画像出典:BASE

BASE(ベイス)は、BASE株式会社が提供するネットショップ構築サービスです。直感的な操作で簡単に本格的なデザインのショップを簡単に作成できます。ネットショップ運営に必要な機能はもちろん、商品が売れやすい仕組みも兼ね備えています。

初期費用・月額費用が無料のプランを提供しており、過去に「ネットショップ開設実績5年連続No.1」「今もっとも使われているネットショップ作成サービスNo.1」の獲得実績もある人気の高いサービスです。

BASEの特徴

ここからは、BASEの特徴を解説します。

初期費用・月額費用0円でネットショップを始められる

BASE 料金

画像出典:BASE

BASEのスタンダードプランでは、初期費用・月額費用0円でネットショップを始められるのが大きな特徴です。サービス利用料・決済手数料の負担だけで済むため、売上がない時も赤字になる心配なくショップを運営できます。

1,600万人が集まるショッピングアプリ「PayID」に出品できる

BASE PayID

画像出典:PayID

BASEでは、登録者数1,600万人のショッピングアプリ「PayID」を利用できます。「PayID」は、BASEで作成されたショップが集まるECモールのようなショッピングアプリです。

BASEで開設されたショップであれば、無料で出店可能。PayIDを活用すれば、ショップの認知拡大や新規顧客の集客が期待できます。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

直感的な操作でショップデザインをカスタマイズ可能

BASE テンプレート

画像出典:BASE

BASEには、デザイン性の高いテンプレートが100種類以上用意されています。テキストや画像、ピックアップ商品などをドラッグ&ドロップでカスタマイズできるデザインパーツもあり、直感的な操作のみでショップデザインを作成できます。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

80種類以上の豊富な拡張機能を用意

BASEには、商品管理・注文管理・デザイン編集などの基本的な機能のほか、80種類以上の拡張機能も用意されています。

売上向上につながるクーポン発行やメールマガジン配信機能、定期販売を可能とする定期便や音楽・動画などを販売できるデジタルコンテンツ販売など種類が豊富。ショップの状況に合わせて、必要な機能をカスタマイズできます。

BASEでネットショップを開設するメリット

ここからは、BASEでネットショップを開設するメリットを紹介します。

専門知識がなくても簡単にショップを構築できる

BASEでは、商品が魅力的に映る100種類以上のデザインテンプレートや、テキスト・画像・SNSバナーなどを直感的にカスタマイズできるデザインパーツを使用できます。クリエイターが作成した有料テンプレートを活用すれば、簡単に本格的なショップデザインを制作可能です。

そのため、HTMLやCSSなどの専門知識がなくても、ブランドのコンセプトに合う魅力的なショップを構築できます。

コストをかけずにネットショップを始められる

BASEのスタンダードプランは、初期費用・月額費用0円で利用できます。ショップの開設時はもちろん、運営をスタートしたあとも商品が売れるまではコストが発生しません。

そのため、売上が上がらないときのコストの負担が不安な方でも気軽にネットショップを始められます。

外部サービスと連携不要で幅広い決済方法をスムーズに導入できる

BASEには、幅広い決済手段をスムーズに導入できる「BASEかんたん決済」が用意されています。BASEかんたん決済を利用することで、クレジットカード決済・Pay ID あと払い・コンビニ決済・銀行振込決済・キャリア決済・Amazon Pay・PayPal決済の計7種類の決済手段を一括導入できます。

他のECカートで必要となる煩雑な設定や契約の手間が省け、ショップ運営に専念できます。

多彩な集客機能やPayIDの活用で新規顧客を獲得しやすい

BASE 集客

画像出典:BASE

BASEは、新規顧客を獲得しやすい仕組みがあるのもメリットです。

BASEの拡張機能には、Google広告連携・Instagram広告、TikTok商品連携など、各種媒体からショップへ誘導できる機能が複数用意されています。

また、BASEでショップを開設すれば累計1,600万人が利用する「PayID」への商品の掲載も可能です。「PayID」では、共感する可能性が高い方にショップをおすすめとして表示できます。これらの機能により、新規顧客の獲得が期待できます。

ショップの成長に合わせて機能をカスタマイズ可能

BASE 拡張機能

画像出典:BASE

BASEには80種類以上の拡張機能があり、ショップの成長に合わせて機能をカスタマイズできるのも魅力です。拡張機能として提供されている機能には、配送日設定・送料詳細設定・商品検索などの商品ルール設定機能、デジタルコンテンツ販売・抽選販売・予約販売といった販売ルールの設定機能など多彩な機能があります。

基本機能だけでの運営が難しくなってきたときにも、拡張機能を利用すれば必要な機能を備えたショップを構築できます。

また、「ロゴ非表示機能」以外の拡張機能は、すべて無料で利用可能です。ほかのECカートでは、外部サービスと連携しないと必要な機能を追加できなかったり、初期費用・月額費用などのコストがかかったりするケースも多いです。そのため、コストをかけずに機能を自由に追加できるのはBASEの大きなメリットといえるでしょう。

BASEをネットショップ開設に利用するデメリット

BASEは専門知識不要でコストをかけずにECサイトを始められるという、非常に魅力的なサービスです。しかし、BASEでの利用にもデメリットがいくつかあります。

ここからは、BASEをネットショップの開設に利用するデメリットを解説します。

売上が多くなると手数料が大きな負担となる

初期費用・月額費用0円のスタンダードプランでは、サービス利用料3%、決済手数料として3.6%+40円がかかります。売上が少ない段階では問題ないですが、売上が多くなってきた場合にはサービス利用料・決済手数料が大きな負担となる可能性があります。

売上が増えてきたら、サービス利用料・決済手数料が安価なグロースプランに切り替えるのがおすすめです。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

グロースプランでは月額費用が発生する

BASE グロースプラン

画像出典:BASE

BASEを無料で運営できるのはスタンダードプランを利用した場合のみです。

グロースプランは初期費用0円で決済手数料も低く設定されていますが、月額費用として16,580円がかかります。そのため、売上が上がっていない段階でグロースプランを利用した場合、月額費用が大きな負担となる可能性があります。

売上が少ないうちは、運営コストがかからないスタンダードプランの利用をおすすめします。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

専門知識不要で構築できるデザインには限界がある

BASEは専門知識不要でショップデザインをカスタマイズできるのがメリットである一方で、簡単にカスタマイズできる範囲は限定されています。

細部までこだわり抜いたデザインにしたい場合には、HTML・CSS・Javascriptの編集が必要です。

ショップやブランドのコンセプトにもとづいて、唯一無二のこだわり抜いたショップデザインを作成するには専門知識がないと難しいでしょう。

拡大してきたネットショップでは機能面に物足りなさを感じる可能性がある

BASEは、かんたんにネットショップを作成できることが特徴であるため、基本機能はECサイトの運営に最低限必要な機能のみを揃えた形になっています。

「BASE Apps」と呼ばれる拡張機能も用意されていますが、ほかのECカートのなかには数百、数千種類以上の機能があるところも多いです。そのため、ネットショップが拡大してきた場合、BASEの機能では物足りなさを感じる可能性があります。

このようなネットショップの場合には、より幅広い機能をそろえている「Shopify」の利用がおすすめです。Shopifyには8,000種類以上の多彩なアプリがそろっており、ショップの成長に合わせて機能を最適化しやすくなっています。

ネットショップが拡大してきて、ShopifyとBASEどちらを利用するか悩む方はBASEからShopifyへの完全移行ガイド|移行手順やメリットを徹底解説をごらんください。

BASEの利用料金

BASEの利用料金は、以下のとおりです。

料金プラン スタンダードプラン グロースプラン
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 16,580円
サービス利用料 3% 0円
決済手数料 3.6%+40円/4.6%+40円 2.9%/3.9%

参照:BASE

スタンダードプランの利用にかかる料金は、サービス利用料と決済手数料のみ。そのため、商品が売れるまでは無料で利用できます。グロースプランは月額費用として16,580円かかりますが、サービス利用料や決済手数料が低いため、商品が売れたときのコストを安く抑えられます。

売上が少ない場合にはスタンダードプラン、売上が拡大してきたらグロースプランを利用するのがおすすめです。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

BASEの標準機能

BASEの標準機能は、以下のとおりです。

商品管理 商品登録・在庫管理ができる機能
デザイン編集 デザインテーマ・背景・ロゴ・パーツなどを編集できる機能
顧客管理 顧客情報を一覧で管理する機能
金銭管理 売上残高・入出金履歴・振込申請履歴を管理する機能
データ分析 ショップ別・商品別の売上、注文数、閲覧数を分析する機能

標準機能には、ネットショップの作成・運営に最低限必要な機能が備わっています。そのため、ネットショップの構築~運営までスムーズに進めることが可能です。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

BASEの便利な拡張機能(Apps)

BASEには、ネットショップ運営に便利な拡張機能が80種類以上用意されています。おもな拡張機能は、以下のとおりです。

ショップのルール設定機能 独自ドメイン
シークレットEC
配送日設定
送料詳細設定
外貨対応
年齢制限
商品検索
商品ルール設定機能 カテゴリ管理
デジタルコンテンツ販売
数量制限
定期便
抽選販売
予約販売
商品オプション
テイクアウト
販売期間設定
ショップデザイン機能 BASEロゴ非表示
ショップロゴ作成
HTML編集
ページ追加
お知らせバナー
注文管理/発送機能 注文データダウンロード
納品書ダウンロード
送り状データダウンロード
かんたん発送
CROSS MALL
ロジモプロ
商品の保管・梱包・配送代行サービス
集客機能 SEO設定
Blog
TikTok商品連携・広告
YouTube&Google連携
Instagram広告
CAMPFIRE連携
noteストア
おとりよせネット
プリスリリース配信配信 by ValuePress!
売上向上機能 メンバーシップ
クーポン
メールマガジン
レビュー
セール
商品説明カスタム
Instagram販売
AdSIST
おみせコネクト
運営効率向上機能 スタッフ権限管理
商品コード
メッセージ
売上データダウンロード
CSV商品管理
再入荷自動通知
海外販売代行
THE 直行便
仕入れサイト スーパーデリバリー
orosy
NAWABARI
タオバオ新幹線
AYATORI
ChatPlus
スマレジ在庫連携
Square連携
金銭管理機能 定期振込
不正決済保証
売上管理 by freee
売上管理 by マネーフォワード

拡張機能を利用すれば、クーポン発行やセール価格設定、メールマガジンの配信など既存顧客に対して、商品購入を促すアプローチができます。

TikTok・Instagram・Googleなどと連携し、新規顧客の集客も期待できます。定期販売や予約販売など、販売方法を増やす機能や、商品の一括登録や再入荷通知を自動送信する機能などの運営効率を向上させる機能も満載です。

拡張機能を利用すれば、より成果の出るネットショップ運営を実現できるでしょう。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています

下記のブログ記事では、BASEで予約販売やブログを作成する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

BASEをこれから始める方向け|ブログ活用・予約販売・発売予告のポイントまとめ

BASEでの出店方法

BASEでは、以下5つのステップでネットショップを開設できます。

  1. BASEでアカウントを作成する
  2. メールアドレス認証を完了させる
  3. 運営情報を設定する
  4. 商品を登録する
  5. ショップデザインを設定する

まずは、BASEの公式サイトにアクセスし、メールアドレス・パスワード・ショップURLを入力してアカウントを作成しましょう。

その後、登録したメールアドレス宛に届いたメールを確認し、認証コードを入力します。メールアドレス認証の完了後は、特定商取引法に基づく表記で定められている運営情報の設定に移ります。各項目の内容を確認し、必要な部分を入力しましょう。

運営情報を登録したあとは、商品管理画面から商品を登録します。商品名・商品説明文・商品画像・商品価格・送料などを設定しましょう。最後に、ショップデザインの設定をすれば、ネットショップをオープンできます。

BASEの導入事例

ここからは、BASEの導入事例を紹介します。

青果ミコト屋

青果ミコト屋

画像出典:micotoya

青果ミコト屋は、自然栽培を中心とした野菜・果物を販売しているネットショップです。運用を楽にする仕組みが整っていることから、BASEを導入しました。BASEを利用してネットショップを開設したあとは、年間を通した売上の安定を実現しています。

Macha Cameras

Macha Cameras

画像出典:Macha Cameras

Macha Camerasは、レトロカメラを販売するネットショップです。当初はフリマサイトでの販売をしていましたが、一対一の顧客とのやり取りが大きな負担となり、初期投資やサイト構築にかかる労力の少ない「BASE」に移行しました。

Macha Camerasは現在もBASEの利用を継続しており、負担の少ないネットショップ運営を実現しています。

TOKYO COWBOY

TOKYO COWBOY

画像出典:TOKYO COWBOY

TOKYO COWBOYは、フルオーダーカットの和牛を専門に販売しているネットショップです。BASEの親身なサポートが気に入り、BASEを利用してネットショップを開設しました。

ネットショップでは顧客の7割がリピーターとなっており、実店舗よりもBASEの売上の割合が大きくなっていることを実感しています。

BASEはコストをかけずにネットショップを始めたい方におすすめ

BASEは、初期費用・月額費用0円でネットショップの開設・運営をスタートできるECカートです。100種類以上のテンプレートとデザインパーツがあり、専門的な知識がなくても直感的な操作のみでネットショップを作成できます。

集客や売上拡大、運営効率化などにつながる80種類以上の拡張機能も用意されており、ショップの状況に合わせて機能をカスタマイズ可能。1,600万人が利用する「PayID」に無料で出店できるため、集客もしやすいです。

できる限りコストをかけずにネットショップを始めたい方は、BASEの利用を検討してみてください。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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