「ネットショップを始めたけれど、注文が増えるたびに商品の取り違えや発送ミスが心配...」そんな悩みを抱えていませんか?
注文件数が1日数件の頃は頭で覚えていても大丈夫でしたが、10件、20件と増えてくると「あれ、この注文にはどの商品を入れるんだっけ?」「さっき取った商品、どの注文分だったかな?」といった混乱が生じやすくなります。
そこで活躍するのがピッキングリストです。これは単なる「商品リスト」ではなく、出荷作業を正確かつスムーズに進めるための実用的なツールです。今回は、EC初心者の方でもすぐに理解・活用できるよう、基本から実践的な工夫まで分かりやすく解説していきます。
ピッキングリストとは
ピッキングリストとは、ECサイトで注文を受けた商品を倉庫から効率的に集めるための「買い物リスト」のようなものです。お客様からの注文内容をもとに作成され、倉庫作業者が商品を間違いなく、効率的に集荷(ピッキング)するために使用します。
Shopifyでは、Shopify純正の帳票アプリ「Shopify Order Printer」を利用することで、簡単にピッキングリストを作成することができます。
Shopify Order Printerとは

Shopify Order Printerは、Shopifyが提供している完全無料のアプリで、Shopifyにおいて明細書や領収書・請求書・ピッキングリストなど、配送の際に必要になる書類を簡単に印刷することができます。
HTML(Liquidファイル)を編集することで書類のテンプレートのカスタマイズをすることもできます。
カスタマイズして、会社のロゴの画像を挿入したり、文字や線の色を変更したり、注文を起点に出力したいストア独自の書類を作成することも可能です。
ストア独自の書類を作成することで、ブランドの印象を顧客に認識してもらうこともできるようになります。
下記のブログ記事では、Shopify Order Printerについて詳しく解説しています。ご参考にしてください。
Shopify Order Printerを利用してピッキングリストを作成する方法
Shopify Order Printerはデフォルトで、ピッキングリストのテンプレートが用意されています。本章では、Shopify Order Printerを利用してピッキングリストを作成する方法を紹介します。
まだ、Shopify Order Printerをインストールしていない方は、先にインストールをお願いします。
注文管理からピッキングリストを作成する方法
ここでは、注文管理画面からShopify Order Printerを利用したピッキングリストの作成方法をご紹介します。

(1) Shopify管理画面より、注文管理を開く
(2) 対象注文にチェックをつける
(3) アクションメニューより「印刷 > Order Printer」の順にクリック

(4) Order Printerのポップアップが表示されるため、書類より「ピッキングリスト」にチェックをつける
(5) 「印刷を続ける」をクリック

(6) ブラウザの印刷メニューが表示されるため、印刷(または、PDFを保存する)
アプリからピッキングリストを作成する方法
ここでは、Shopify Order Printerアプリから対象注文のピッキングリストの作成方法をご紹介します。

(1) Shopify管理画面から「アプリ > Order Printer」の順に遷移
(2) 対象注文にチェックをつける
(3) 「書類を印刷する」をクリック

(4) 書類セクションより、ピッキングリストにチェックをつける
(5) 「書類を印刷する」をクリック

(6) ブラウザの印刷メニューが表示されるため、印刷(または、PDFを保存する)
ピッキングリストをカスタマイズする
本章では、Shopify Order Printerのピッキングリストをカスタマイズする方法を紹介します。

(1) Shopify管理画面から「アプリ > Order Printer」の順に遷移
(2) 左メニューの「テンプレート」をクリック
(3) テンプレート一覧より、「ピッキングリスト」を選択

(4) ピッキングリストの名前やデザイン、表示項目、表示順をカスタマイズ
(5) 「保存」をクリック
ピッキングリストに棚番を表示させる方法
本章では、Shopify Order Printerのピッキングリストに棚番を表示する方法を紹介します。
※ 棚番とは、商品棚一つ一つに付けられた「住所」のようなもので、スタッフが迷わず目的の商品を見つけられるようにします。
ステップ1:在庫データにBin nameを設定する

(1) Shopify管理 > 商品管理 > 在庫の順に遷移
(2) 「エクスポート」をクリック

(3) (2)で出力したCSVファイルを表計算ツール(スプレッドシートなど)で開く
(4) 「Bin name」という名称のカラムに棚番を入力
(5) 入力が完了したら、再度csvをエクスポート

(6) 在庫ページに戻り、「インポート」をクリック

(7) (5)で出力したcsvファイルをアップロード
(8) 「ファイルをアップロード」をクリック
(9) 「インポートを開始」をクリック
ステップ2:ピッキングリストのテンプレートにてBin nameを表示設定する
(1) Shopify管理画面から「アプリ > Order Printer」の順に遷移
(2) 左メニューの「テンプレート」をクリック
(3) テンプレート一覧より、「ピッキングリスト」を選択

(4) 列セクションの「ビン名」にチェックを付ける
(5) 「保存」をクリック
ステップ3:動作確認する

(1) 前章で紹介した「Shopify Order Printerを利用してピッキングリストを作成する方法」を参考にピッキングリストを作成
(2) ビン名(棚番)が表示されていることを確認
以上で設定は完了です。
最後に
ピッキングリストの導入は、大規模な倉庫管理システムがなくても、「Shopify Order Printer」を利用することで、今すぐ始められます。
「今日から使えるピッキングリスト」を作って、EC運営の基盤をより強固にしていきましょう。
最後に、下記のブログ記事では「Shopify Order Printer」以外にも業務効率化に役立つおすすめのShopifyアプリを紹介しています。アプリ選びのご参考にしてください。