Shopifyには、ネットショップ運営に便利な機能が多数用意されています。ただ、どのような機能があるのかいまいちわからず、利用を迷っている人もいるかもしれません。
本記事では、Shopifyの機能を徹底解説します。一般プランとShopify plusの違い、各機能の詳細もあわせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
Shopify Plusと一般プランの機能比較
Shopifyには、主に一般プラン(Basic・Shopify・Advanced)と、上位版のプランとしてShopify Plusプランの2種類があります。一般プランとShopify Plusでは、利用できる機能の幅が異なります。
プラン名 | Basicプラン | Shopifyプラン | Advancedプラン | Shopify Plusプラン |
---|---|---|---|---|
オンラインストア | フル機能 | フル機能 | フル機能 | フル機能 |
チェックアウト | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
商品登録 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スタッフアカウントの追加 | × | 5 | 15 | 無制限 |
アカウントのアクセス権付与 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ギフトカード・クーポンコード発行 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
在庫のロケーション | 10 | 10 | 10 | 200 |
不正注文解析機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カゴ落ち防止機能 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
財務レポート | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ストア分析 | スタンダード分析 | スタンダード分析 | カスタムレポートと分析 | カスタムレポートと分析 |
サポート | ライブチャット | ライブチャット | 機能拡張されたライブチャット | 電話・ライブチャットによる優先サポート |
Shopify POS | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
無料のSSL証明書 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カスタムドメイン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
連絡先登録 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
顧客セグメンテーション | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Shopifyメール | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Shopify Froms | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Shopify inbox | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
チェックアウトの拡張機能 | × | × | × | 〇 |
無料の追加ストア | × | × | × | 9 |
ボット防止 | × | × | × | 〇 |
専用APIアクセスとエンドポイント | × | × | × | 〇 |
機能のテストドライブ | × | × | × | 〇 |
Launchpad | × | × | × | 〇 |
Shopify Functions | × | × | × | 〇 |
組織の設定 | × | × | × | 〇 |
Shopify Plus Certified App Partners | × | × | × | 〇 |
※2024年11月時点
どのプランでも、ECサイトを構築し問題なく基本的な運用ができます。
Shopify PlusにはEC運営に必要な業務の効率化やより売上アップにつながる機能がそろっているため、運用に関わる人数が多かったり複数店舗を運営したりする事業者にはShopify Plusがおすすめです。
Shopifyの基本機能
画像出典:Shopify
ここからは、Shopifyの全プランで利用できる基本的な機能を紹介します。
カスタマイズ機能
ストアの見た目・動作を自分好みにできる機能です。既存のデザインテンプレートを使用して、トップページ・商品ページ・質問ページ・購入ボタン・タイトルタグ・メタディスクリプションなど細かい部分までカスタマイズできます。
商品管理機能
商品の登録・複製・サイズや色の設定などに関わる機能です。
商品の詳細入力や画像をアップロードして商品を追加できます。サイズや色などのバリエーションを追加することも可能です。
商品を複製すれば新しい商品としてすぐに登録できるため、商品登録にかかる時間の節約になります。
在庫管理機能
商品ごとの在庫数・在庫場所の設定から、在庫の移動・調整ができる機能です。本機能を活用すれば、商品の入出荷にともなう在庫数の変動を把握しながら適切な発注・販売が可能になります。
在庫追跡を設定すれば、在庫切れになったときに通知を受け取れます。そのため、売り切れ状態での機会損失リスクも防げるでしょう。
受発注機能
受発注機能は、注文の表示・編集・処理・印刷・エクスポートなど注文に関する業務を実行できる機能です。
注文のキャンセル・返金対応・リスクが高い注文などの情報も確認できます。
また、総注文数・返品数・配達済み注文数・フルフィルメント時間などから注文を分析し、在庫管理やプロモーション効果などの把握にも役立てられます。
決済機能
Shopifyは、さまざまな決済方法に対応しています。
- Shopifyペイメント
- PayPal
- Meta Pay
- Apple Pay
- Google Pay
- Paidy
- NP後払い
- 携帯キャリア決済 など
Shopifyペイメントは、Shopify内で利用できるクレジットカード決済です。外部サービスの登録や新たなアカウント作成の必要なく、いくつかの情報を入力するだけで利用できるようになります。取引手数料が0円であることも大きな魅力のひとつです。
配送管理機能
Shopifyアプリの中には、配送業務に役立つものが豊富にあります。アプリをインストールすれば、配送業務も効率よく進められます。
店舗受け取りやデリバリーなど、通常配送以外の方法を実装することも可能です。
海外配送にも対応しており、海外の各地域に合わせた税率の設定や多言語でのストア展開もできます。
Shopifyの集客・マーケティング機能
画像出典:Shopify App Store
ECサイトを運営するうえで、集客やマーケティングは欠かせません。Shopifyには、集客・マーケティングに活用できる機能があります。
ここでは、どのプランでも使用できる公式がリリースしている集客・マーケティングに役立つ機能を紹介します。
Shopifyメール
Shopifyが提供するメールマーケティングアプリです。
顧客データと連動させて、メールマガジンや最新の商品情報を管理画面から直接送信できます。クーポン発行やセール情報のお知らせなどを含めたメールも送れます。
支払いエラー・注文確認・かご落ちなどメールのテンプレートも多彩で、いつでも必要なメールを簡単に作成できるのも魅力です。
Shopify メールの設定方法は、以下の記事で詳しく説明していますので参考にしてください。
Shopify Flow
Shopify Flowは、Shopifyでの業務効率化に役立つアプリです。指定したイベントに反応して実行されるアクションを立て、注文管理・在庫管理・不正注文の防止など幅広い業務の効率化を実現できます。
Shopify Flowの設定方法は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
Shopify Flowとは?|メリットやデメリット、設定方法を紹介
Shopify inbox
売上アップに役立つ無料のメッセージツールです。リアルタイムで顧客が閲覧した商品やカートに追加した商品、過去の注文などを確認できるため、チャット中に顧客の情報を素早く把握できます。
チャットを離れずにおすすめの商品や割引を送信することも可能です。クイック返信・即時回答ができるため、inboxで対応した顧客の70%が購入につながっているといわれています。
Shopify Inboxの機能や導入方法は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
Shopify Inboxとは?導入メリットや料金プラン、使い方を紹介
Shopifyのデータ分析機能
画像出典:Shopify
Shopifyには、「ストア分析」とよばれるデータ分析機能も用意されています。
ストア分析
ストア分析では、以下の情報を確認できます。
- 店舗の売り上げ・返品・税金などの情報
- 不正の疑いが高い注文の割合・不正注文でキャンセルされた注文
- 平均注文額
- 配達所要時間
- ウェブサイトに訪れたユーザー数・セッション数
- 1日あたりの平均販売数
- 在庫残存日数
- 時間経過ごとの売上・商品別売上・ディスカウント別売上
- リピーター
- 新規とリピーターの販売比較 など
上記のような顧客が取った行動を確認しながら、ストア内の取引を分析できます。
Shopifyの機能を活用して理想的なECサイトを運営しましょう
Shopifyのプランには大きくわけて一般プランとShopify Plusの2種類がありますが、商品管理・在庫管理・配送管理などEC運営に必要な機能はすべてそろっています。
Shopifyを利用すれば、EC初心者でもスムーズにネットショップを開設することが可能です。より多くの機能が搭載されたShopify Plusなら、業務の効率化や大きな売上アップも期待できます。
Shopifyの機能を上手に活用して、理想のネットショップ運営をスタートさせましょう。
これからShopifyを1から開設したいかたは、下記のブログ記事もご参考にしてください