STORESからShopifyへのデータ移行手順|注意点も紹介

STORESからShopifyへのデータ移行手順|注意点も紹介

STORESでECサイトを運営している人のなかには、決済手数料が安くカスタマイズ性も高いShopifyへの移行を考えている人もいるでしょう。

STORESからShopifyへのデータ移行は、移行データの取得に手間がかかります。

本記事では、STORESからShopifyへのデータ移行手順を詳しく解説。移行時の注意点や移行するメリットも紹介します。ぜひ最後までごらんください。

STORESからShopifyに商品データを移行する手順

STORESからShopifyに商品データを移行する手順は、以下の通りです。

  1. STORESから移行する商品データを用意する
  2. Shopifyに登録する
  3. ShopifyにてCSVのフォーマットを作成する
  4. STORESとShopifyのCSVデータをGoogleスプレッドシートに取り込む
  5. Shopifyに編集したCSVデータをインポートする

各ステップについて、順に詳しく解説します。

1. STORESから移行する商品データを用意する

STORESは、残念ながら商品のCSVデータの出力に対応していません。(2024年11月現在)。Shopifyへの移行では、商品データを手動で入力していく形になりますが、移行する商品数が多い場合などはWebサイトから情報を自動的に抽出・取得できる「スクレイピングツール」を使用してデータを取得することも可能です。

スクレイピングツールには、「Octoparse」「Scraper」などさまざまな種類があります。無料で利用できるものもたくさんあるため、自社で使いやすいツールを選択してください。

スクレイピングツールで商品データをエクスポートする

ダウンロードしたスクレイピングツールを開き、STORESの商品データページURLを入力します。

商品ページが表示されたら、データのなかで欲しい情報をエクスポートしましょう。

2.Shopifyに登録する

Shopifyに登録する

画像出典:Shopify

Shopifyへの登録手続きを進めます。Shopify公式サイトにアクセスし、上部にある「初月は150円」というボタンをクリックして登録をすすめましょう。

GoogleやAppleなど登録方法が表示されるため、自分に合う方法で選択しアカウントを開設を行います。

画像出典:Shopify

画像出典:Shopify

3.ShopifyにてCSVのフォーマットを作成する

Shopifyにログインし、「商品を追加」をクリックします。

商品追加ボタン:Shopify

画像出典:Shopify

入力欄に商品名を入力し、保存しましょう。商品名は仮のもので問題ありません。

商品登録 タイトル
商品登録 保存

前の画面に戻り、画面上部にある「エクスポートする」をクリックすればフォーマット用のCSV作成完了です。

商品登録 エクスポート
商品登録 CSV出力

4.STORESとShopifyのCSVデータをGoogleスプレッドシートに取り込む

続いて、ShopifyからエクスポートしたCSVのフォーマットをGoogleスプレッドシートに取り込みます。

その後、手動でデータを入力していくか、スクレイピングツールでダウンロードしたSTORESの商品CSVデータをGoogleスプレッドシートに貼り付けます。

5.Shopifyに編集したCSVデータをインポートする

Shopifyの商品管理画面上部にある「インポート」をクリックします。

商品登録インポート

「ファイルを選択」をタップし、完成したCSVデータを選択し、「アップロードとプレビュー」をクリックします。

CSVで商品をインポートする

プレビューの内容を確認し、問題なければ「商品をインポートする」をクリックし、ファイルを読み込めば商品データの移行作業は完了です。

最初の商品をプレビューする

STORESからShopifyへの顧客データの移行手順

STORESからShopifyへの顧客データの移行は簡単にはできません。STORESの顧客データCSVの出力はSTORES内ではできないため、顧客データを移すときは手動でデータを入力しインポートファイルを作成する必要があります。

複数の顧客データを一度にShopifyにインポートさせたい場合、以下のような手順で行います。

  1. ShopifyにてCSVのフォーマットを作成する
  2. CSVのフォーマットにデータを入力していく
  3. 作成した顧客データをインポートする

1.Shopifyにて顧客データCSVのフォーマットを作成する

Shopify公式サイトにログインし、CSVファイルのサンプルをダウンロードします。

2.CSVのフォーマットにデータを入力していく

ダウンロードしたShopifyのフォーマットに、手動で情報を入力していきます。

3.作成した顧客データをインポートする

Shopifyの管理画面にある顧客管理から、「顧客情報をインポートする」をクリックします。

顧客情報をインポート

画像出典:Shopify

「ファイルを選択」をクリックし、2で作成した顧客データCSVを選択します。

顧客情報ファイル

「顧客情報を追加」をクリックすれば、インポート完了です。

STORESからShopifyへデータを移行する際の注意点

Shopifyへのデータ移行時には、いくつか注意しなければならない点もあります。Shopifyへの移行後にトラブルが起こらないよう、確認しておきましょう。

データを移行した顧客にパスワードの再設定をしてもらう必要がある

STORESからShopifyへ顧客情報を移行した場合、データを移行した顧客全員にパスワードの再設定をしてもらう必要があります。

顧客のパスワード情報は、CSVデータとしてインポートできないからです。Shopifyの管理画面から、顧客一人ひとりのメールアドレス宛に招待メールを送りましょう。

顧客数が100人、1,000人などと多すぎて一人ひとり招待メールを送るのが難しいときは、顧客へ一括招待できるアプリが便利です。

商品画像を1つの商品で複数枚移行するにはCSVの書き方に工夫が必要

1つの商品に対して商品画像を複数枚移行したい場合、CSVの書き方を工夫する必要があります。CSVの項目に必要なのは、「Handle」「Image Src」「Image Position」の3つです。

Handle 商品ID
Image Src 商品画像URL
Image Position 商品画像の何番目に表示させるか

移行後は各種設定を忘れない

Shopifyへの移行後は、配送料や配送方法、税金、決済サービスなど各種設定が必要です。過剰請求・請求不足などが起こらないよう、配送料は正しく設定しましょう。適用する税金額は、商品によって異なるので間違いのないように確認が大切です。

決済サービスの設定を忘れると、顧客が商品を購入したくても支払いができない状態になってしまうので、決済サービスは公開前に設定しておきましょう。決済サービスは、できる限り豊富な種類を用意しておくと安心です。

STORESとShopifyを比較!移行を決める前に知っておくべきポイント

ここで、STORESからShopifyに移行する前に知っておくべきポイントを紹介します。

利用料金

STORESとShopifyの利用料金や決済手数料は、以下の通りです。

サービス名 STORES Shopify(年払)
プラン名 フリープラン:月額無料
ベーシックプラン:2,980円/月
Basic:3,650円/月
Shopify:10,100円/月
Advanced:44,000円/月
Shopify Plus:2,300ドル/月
決済手数料 3.6~5.5% 2.9~3.75%

※2024年11月時点

カスタマイズ性

Shopifyには、100種類以上のデザインテーマが用意されています。ストアの見た目・動作など細かい部分まで、ECサイト全体を自分好みにカスタマイズ可能です。

STORESのデザインテンプレートは、48種類とShopifyより少なくなっています。しかし、HTMLやCSSなどの知識不要で直感的にカスタマイズできるという魅力があります。

サポート体制

ShopifyとSTORESのサポート体制は、以下の通りです。

Shopify STORES "日本語対応のヘルプセンター 公式SNS・メールでの問い合わせ対応" "FAQページ メールサポート"

Shopifyでは日本語対応のヘルプセンターがあり、よくある質問への回答を閲覧可能。公式SNSやメールでの問い合わせにも対応しています。

STORESでは、FAQページやメールでのサポートを用意しています。

STORESからShopifyに移行するメリット

最後に、STORESからShopifyへ移行したときに得られるメリットを紹介します。

決済手数料が安く抑えられる

Shopifyの決済手数料は、業界最安値です。STORESの決済手数料が3.6%~5.5%に対し、Shopifyの決済手数料は2.9~3.75%と低くなっています。

そのため、STORESからShopifyへ移行すれば決済手数料を安く抑えられます。

より自分好みにカスタマイズできる

STORESのデザインテンプレートは48種類ですが、Shopifyには100種類以上のデザインテーマがあります。

そのため、STORESよりもECサイト全体を自分好みにカスタマイズできるのが魅力です。

海外での事業展開もしやすくなる

Shopifyでは、50以上の言語と130以上の通貨を利用できます。また、世界的に使用されている100種類以上の決済方法に対応しています。Shopifyを利用すれば、海外にも事業展開しやすくなるでしょう。

まとめ:STORESからShopifyへデータを正しく移行して、自分好みのお得なECサイト運営を実現しよう!

STORESからShopifyへのデータ移行には、スクレイピングツールの活用が欠かせません。移行には若干手間がかかりますが、ひとつひとつの作業自体はシンプルなので悩むことはないでしょう。

データ移行後は顧客全員にパスワードの再設定を依頼したり、配送料や決済サービスなどの設定をしたりなどやらなければならないことがいくつかあります。正しい手順でデータを移行し、Shopify移行後もスムーズにネットショップ運営を始めましょう!

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