Shopify Plusとは?料金や手数料、できること、メリットをご紹介

Shopify Plusとは?料金や手数料、できること、メリットをご紹介

Shopify Plus(ショッピファイ プライス)とは?

Shopify Plus
出典:Shopify Plus

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Shopify Plus(ショッピファイ プライス)は、売り上げ規模が大きい大企業向け・大規模サイト向けのShopifyプランになります。

Shopify Plusは主要プランに比べ、月額費用がかなり高いプランで、手数料の安さや柔軟なカスタマイズ性、スタッフアカウント数無制限などがこのプランのメリットとなります。

また、Shopify Plusでは10サイトまで無料で開設ができ、11サイト目からは1サイトにつき月額$250で無制限にサイトを開設することが可能です。

他にも、チェックアウト画面などをストア独自にカスタマイズできたり、Amazon Payなどの外部決済に追加で発生する手数料が安くなるなど、Shopify Plusでしか利用できない追加機能が多数あります。

Shopify Plusの料金・決済手数料

  • 月額費用:$2,000
  • カード手数料:要問合せ
  • 取引手数料:要問合せ
スターター ベーシック スタンダード プレミアム プラス
初期費用 0円 0円 0円 0円 0円
月額費用 $5 $33 $92 $399 $2,000
カード決済手数料 - 3.4〜3.9% 3.3〜3.85% 3.25〜3.8% 要問合せ
取引手数料
5%
2%
1%
0.5%
要問合せ
スタッフアカウント数 1 2 5 15 無制限

下記の記事ではShopifyのプラン別に料金や手数料、機能などを徹底比較しています。ご参考になさってください。

【徹底比較】Shopifyのプランの選び方|費用・手数料・決済方法の違いについて

Shopify Plusでできること(メリット)

チェックアウトページのカスタマイズ

Shopifyストアのチェックアウトページをカスタマイズ出来るのはShopify Plusだけです。
チェックアウトページで利用規約に同意させたい、アップセル施策を打ちたい、配送日時指定指定をさせたいなどはShopify Plusに契約する必要があります。

複数サイトの構築

Shopify Plusでは10サイトまで無料で開設することができます。また、11サイト目以降は1サイトにつき月額$250で無制限にサイトを開設することが可能です。

手数料の削減(決済手数料・取引手数料)

Shopify PlusはShopify Paymentの決済手数料を他のプランよりも安く抑えることができ、Shopify Payment以外の決済方法で発生する取引手数料も大幅に削減できます。そのため、月間の取引金額が大きいストアにとっては、月額固定費の$2000を支払ってもShopify Plusのが一番お得になる場合があります。

SSO認証(シングルサインオン認証)

ShopifyストアでTwitterやFacebook、LINEなどSNSアカウントでログインさせたい(SSO認証* させたい)などあると思います。

弊社がお手伝いさせていただいたShopify Plusストアでは、dアカウントを利用したログイン認証が開発要件にありました。dアカウント認証やTwitter・Facebookなどを利用したSNSアカウントでの認証はShopify Plusから利用できるマルチパスAPIを利用する必要があります。

そのため、SSO認証したい場合はShopify Plusへ契約する必要があります。

* SSOは「Single Sign-On(シングルサインオン)」の略で、IDとパスワードを一度入力するだけで複数サービスにログインして利用できる仕組みのことです。

Shopify Plus専用アプリと専用チャネル

Shopify Plusでは下記の専用アプリや専用チャネルを利用することができます

  • B2B 卸売チャネル
  • Launchpad
  • Bulk Account Inviter
  • ShopifyQL Notebooks

Shopify Plus 専用のAPI

前述したとおり、マルチパスAPIを利用するにはShopify Plusに契約する必要があります。マルチパスAPI以外にもShopify Plusでは下記のAPIも利用することができます。

  • ギフトカード
  • マルチパス
  • ユーザー

スタッフの無限登録

従業員が多くセキュリティ意識の高い大企業にとって、従業員ごとに権限管理が必要になると思います。プレミアムプランでも登録できるスタッフは15人までなので、スタッフ登録人数が全然足りたいのでは無いでしょうか。

もし、ライターに多く所属しておりShopifyのスタッフ登録人数の制限により、ブログ記事に掲載できる著者が足りない場合は、Shopify Plusに契約しなくても「RuffRuff 著者情報」で解決できます。まずは「RuffRuff 著者情報」をお試しください。

RuffRuff 著者情報

「RuffRuff 著者情報」はShopifyストアの信頼性向上をサポートするShopifyアプリです。本アプリを利用することで、無制限に著者を登録でき、著者名以外のプロフィール画像やプロフィール情報、肩書などの著者情報をブログ記事上に表示することが出来ます。また、ノーコードで簡単に導入できるのも特徴です。

引用元:RuffRuff 著者情報


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Shopify Plus 導入事例

Kuradashi(クラダシ)

2023年6月30日に東証グロース市場に上場したばかりクラダシが運営するソーシャルグッドマーケット『Kuradashi』はShopify Plusを利用しています。KuradashiがShopify Plusを選んだ決め手は「サーバーの安定性」と「カスタマイズによる機能拡張」とのことです。詳しくは下記のインタビュー記事をご参考になさってください。

参考:フードロス削減を目指し成長中のKuradashiがShopify Plusで定期通販を始めた理由とは

Francfranc(フランフラン)

国内に100店舗以上を展開している株式会社Francfrancの公式通販「Francfranc ONLINE」もShopify Plusを利用しています。「Francfranc ONLINE」でShopifyを選んだ理由は「規模に応じてスケール拡大・海外展開できること」、「誰でも使えるSaasであること」、「物流インフラのロボット化が出来ること」の3つとのことです。詳しくは下記のインタビュー記事をご参考になさってください。

参考:3年で売上5倍!Francfrancが考える自社EC成長の秘訣!?

Soup Stock Tokyo(スープストックトーキョー)

全国に約60店舗以上を展開する食べるスープの専門店「Soup Stock Tokyo」のオンラインショップもShopify Plusを利用しています。実店舗とオンラインショップのシームレスな体験を実現するために「シングルサインオン」「実店舗とのポイント連携」「実店舗との会員情報のデータベース統合」などを実現させるためにShopify Plusを導入したいとのことです。詳しくは下記のインタビュー記事をご参考になさってください。

参考:「Shopify Plus」が叶えたSoup Stock Tokyoのお客様に寄り添うこだわり――店舗とECのシームレスな連携、細やかなギフト対応――

ブルーボトルコーヒー

アメリカ、日本、韓国、香港で約100店舗以上を展開しているコーヒー店「ブルーボトルコーヒー」のオンラインショップもShopify Plusを利用しています。Shopify Plusの導入理由は「Googleタグマネージャー」に対応していることだそうです。詳しくは下記のインタビュー記事をご参考になさってください。

参考:ブルーボトルコーヒーが語る「Shopify Plus」を活用した自社ECサイト運用のメリットと課題とは

Shopify PlusでないとチェックアウトページへGoogleタグマネージャーを設定できませんが、それ以外は設定可能です。下記の記事ではShopifyストアへ「Googleタグマネージャー(GTM)」を導入する方法を詳しく紹介しています。ご参考になさってください。

Googleタグマネージャー(GTM)とは?|Shopifyに導入する方法

コアラマットレス

オーストラリアはシドニーに本社を持つスD2Cタートアップ企業の日本向けオンラインサイト「コアラマットレス」もShopify Plusを利用しています。Shopifyを選んだ理由は、「すでにオーストラリアでShopifyを利用していたこと」と「世界一の導入数を誇るサービスという信頼性」、「拡張性の高さ」だそうです。詳しくは下記のインタビュー記事をご参考になさってください。

参考:コアラマットレスの日本進出大成功の裏側とは? Shopifyとオープンロジの連携で物流作業を大幅削減

 

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  • Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

    Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

    小笠原 京平

    Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

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  • Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

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    小笠原 京平

    Tsun Inc.の小笠原です!Shopifyアプリ開発をしていく中で、テーマ拡張機能を開発する際にLiquidを書くことがよくあります。今回はLiquidを書く上でかかせない変数を扱う際に、変数の初期値を設定する方法をご紹介します。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

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