Omnisendとは?Shopifyストアでオムニセンドを使うメリットと初期設定方法

Omnisendとは?Shopifyストアでオムニセンドを使うメリットと初期設定方法

ECサイトにおいて、メールマーケティングは顧客との関係構築や売上拡大に大切なマーケティング手法の一つです。

メールマーケティングについて下記の記事で紹介しています。ご参考にしてください。

メールマーケティングのメリットは?

本記事ではShopifyサイトでも人気のメルマガ配信アプリの「Omnisend」について、特徴や機能、料金、使い方を詳しく解説します。

Omnisend(オムニセンド)とは?

Omnisend|Shopifyアプリストア
出典:Omnisend|Shopifyアプリストア

アプリを見る

OmnisendはKlaviyoの次に有名なメール配信アプリです。Klaviyoに比べて比較的安価に始めることができたり、英語ですが設定画面も直感的にわかりやすい作りになっています。

特徴

Omnisendの主な特徴は3点あります

  • 豊富な機能
  • ノーコードで利用できる
  • 無料から始められる

それぞれ詳しく解説します

豊富な機能

Omnisendはメールマガジンを配信するだけでなく、メールアドレスを収集するためのフォーム作成機能や条件に応じてメールマガジンを自動配信するオートメーション機能、配信したメールマガジンを分析するアナリティクス機能など豊富な機能が揃っています。

ノーコードで直感的に利用できる

Shopfy管理画面で「通知」を触ったことのある人は、メール本文をカスタマイズするのにある程度のHTMLとCSSの知識が必要であることを知っていると思います。そして、カスタマイズするのを諦めた人も多いのではないでしょうか?

Omnisendにはメールを簡単に作成できるエディタ機能が存在するため、自由にカスタマイズしたHTMLメール(リッチメール)を直感的に作成することが出来ます。

Omnisendのメールエディタ

無料から始められる

OmnisendはEメールは500件/月まで無料。SMSは250件/月までは無料で利用することが出来ます。実際に使えるアプリかどうかをお金かけずにある程度触りながら試すこともが出来るのも特徴です。

機能

Omnisendの基本機能は下記の4点になります

  • メールアドレスの収集
  • メールアドレスの管理
  • メールマガジンの配信
  • 配信したメールマガジンの分析

それぞれ詳しく解説します

メールアドレスの収集

メールマガジンを配信するためには、配信対象のメールアドレスが必要になります。

Omnisendではメールアドレスを収集するためのメルマガフォームを簡単に作成し、Shopifyストアへ埋め込むことが出来ます。

メールアドレスの管理

収集したメールアドレスを「どの様に収集したのか?」「メルマガ購読してるのか?」「商品を買ったことがあるのか?」などの付加情報を紐付けて管理することができ、その付加情報を利用して、セグメントを切ることも可能です。

メールマガジンの配信

メルマガ配信アプリなので当たり前の機能にはなりますがOmnisendには2種類のメルマガ配信機能があります。1つ目は「Campaigns」という手動で配信する機能です。2つ目は「Automations」というある条件を基に自動配信する機能です。

この2つの機能を駆使してメールマーケティングを効率的に実施することが出来ます。

配信したメールマガジンの分析

Omnisendは配信したメールマガジンが「実際に管理しているメールアドレス宛に届いたのか?」「開封されたのか?」「メール内のリンクがクリックされたのか?」など分析する機能があります。

Omnisendを利用することで、メールマガジンを配信して終わりではなく、計測、分析、改善というメールマーケティング施策のPDCAを回すことが可能になります。

料金

前述の通りOmnisendは無料から利用することが出来ますが、メールアドレスのリスト数やメールの配信数に応じて金額が変わります。

参考金額を記載します。詳しく確認したい場合はOmnisendの公式サイトにある料金シミュレーションでご確認ください

Omnisend Pricing

コンタクト数
(人)
月間メール配信数
(通)
料金
(ドル)
250 500 $0
500 6,000 $16
1,000 12,000 $20
5,000 60,000 $65
10,000 120,000 $115
50,000 600,000 $330
100,000 1,200,000 $720
500,000 要問い合せ 要問い合せ
1,000,000 要問い合せ 要問い合せ

Omnisendを使うメリット

Shopifyデータと自動連携(同期)

Shopifyストアが他のメルマガ配信アプリではなく、Omnisendを利用する理由はShopifyデータと自動で連携出来るからではないでしょうか。

Shopifyの顧客リストや商品データと連携できるため、わざわざShopify上のメールアドレスをOmnisendへ移行する手間やメールマガジンで紹介する商品をShopifyで探し、商品情報をコピー&ペーストする手間を省く事ができます。

顧客の行動データをトラッキングできる

Omnisendには顧客の行動データを自動でトラッキングしてくれる機能があります。この機能は無料から利用でき、顧客がどのようにサイト内を遷移し、商品の購入に至ったのかを知ることができます。

行動データのトラッキング機能|Omnisend

HTMLメール(リッチメール)を簡単に作成

前述しましたが、HTMLメール(リッチメール)をエディタ無しに作成するのは、とても大変なことです。Omnisendのエディタは利用したいパーツ(画像やボタンなど)をドラッグ&ドロップで設置し、内容を微調整するだけなので、簡単にHTMLメールを作成することが出来ます。また、テンプレートも豊富ですので目的に沿ったテンプレートを利用することで、短時間でメールマガジンを作成することも出来ます。

メールマガジンの自動配信

ステップメールやシナリオメールはメールマーケティングにおいて大事なメール配信手法です。

ステップメールやシナリオメールを人が手動でタイミングを見計らって配信するのは、「工数」や「人的ミスのリスク」の観点から避けたほうが良いです。

Omnisendでは条件に応じて、メールマガジンを自動で配信できる機能がありますので、一度設定してしまえば、あとはステップメールやシナリオメールを自動で配信してくれます。

Omnisendを使うデメリット

費用が発生する

無料から使えますが、ある程度のメールリスト数やメール配信数が必要になる場合、費用が発生します。大規模なShopifyストアでは数百ドル以上かけているところもあります。

メールマガジン経由で顧客との関係構築や売上増加とOmnisendにかかるコストを比較し、利用すべきか検討しましょう

管理画面が英語

Omnisendの管理画面は日本語に対応していないです。管理画面で利用している英語はそこまで難しい英語ではありませんが、英語が苦手な方には少し取っ掛かりにくいかもしれません。

Omnisendの管理画面は日本語対応していないですが、Omnisendで日本語のメールマガジンは配信できますので安心してください。

初期設定・セットアップ方法

1. Shopifyストアにアプリをインストール

Omnisend|アプリストア
出典:Omnisend|アプリストア

ShopifyアプリストアからOmnisendのアプリページにアクセスし、アプリをインストールしてください。下記の「アプリを見る」のボタンからもOmnisendのアプリページにアクセスできます。

アプリを見る

2. Omnisendのアカウントを作成する

Omnisendアプリをインストールするとアカウント登録画面に遷移しますので、アカウント登録画面の手順に従いOmnisendのアカウントを新規で作成してください。

Omnisend会員登録ページ

3. ShopifyとOmnisendを連携する

Omnisendアプリ経由でOmnisendアカウントを作成すると、Shopifyと既に連携されています。ここでは、ちゃんと連携されているか確認する方法だけ紹介します。

右上のアカウント名をタップし、表示されたメニューリストの中から「Store Settings」を選びます。

Store Settings|Omnisend

Store Settingsページの左にあるメニューの中から、「Connect store」を選択します。

下記の添付画像のようにShopifyのロゴとストア名が表示されたら連携されています。

ShopifyとOmnisendが連携できるか確認できる画面

もし、連携できていない場合は下記のOmnisendのサポートページの手順に従い連携を勧めてください。

Integration with Shopify|Omnisend

Omnisendで再入荷通知を設定する方法

下記の記事では、Omnisendを利用した再入荷通知を設定する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

Omnisendで再入荷通知(Back In Stock)を設定する方法

Omnisendをより便利に拡張するShopifyアプリ

RuffRuff 予約販売

RuffRuff 予約販売

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
ノーコードで簡単にセットアップでき、日本語に対応しています。無制限で予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。

引用元: RuffRuff 予約販売


アプリを見る

 

RuffRuff 予約販売の再入荷通知機能を利用することで、Omnisendの再入荷通知を下記のように便利に拡張できます。

  • 商品ページ以外でも再入荷機能を導入できる
  • 再入荷通知ボタンを表示・カスタマイズできる
  • 商品ごとに再入荷通知の出し分けができる
  • 再入荷通知の導入、カスタマイズを簡単に行える

    (コレクションページで再入荷通知)

    (商品ページで再入荷通知)

    詳しくは、下記のヘルプページをご参照ください

    再入荷通知をする|RuffRuff 予約販売 ヘルプセンター

    最後に

    下記の記事ではメルマガ配信アプリだけでなく、「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なおすすめアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。

    おすすめのShopifyアプリ|ジャンル別に紹介

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    • RuffRuff 予約販売|Shopifyアプリ

      RuffRuff 予約販売

      Shopifyストアに予約販売機能を簡単に導入できるShopifyアプリ

      詳しくみる 
    • RuffRuff 目次作成|Shopifyアプリ

      RuffRuff 目次作成

      Shopifyのコンテンツに自動で目次を表示するShopifyアプリ

      詳しくみる 
    • RuffRuff タグ一覧|Shopifyアプリ

      RuffRuff タグ一覧

      Shopifyストアにタグ一覧を自動で表示するShopifyアプリ

      詳しくみる 
    • RuffRuff 著者情報|Shopifyアプリ

      RuffRuff 著者情報

      Shopifyストアに著者プロフィールを簡単に表示できるShopifyアプリ

      詳しくみる 
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      今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

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    • Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

      Shopifyアプリの課金ってどうやるの? 課金方法とサブスクリプション設計を解説

      小笠原 京平

      Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

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    • Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

      Shopify Liquidで変数に初期値を設定する

      小笠原 京平

      Tsun Inc.の小笠原です!Shopifyアプリ開発をしていく中で、テーマ拡張機能を開発する際にLiquidを書くことがよくあります。今回はLiquidを書く上でかかせない変数を扱う際に、変数の初期値を設定する方法をご紹介します。

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    編集プロセス

    EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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