初級者向けハンドメイド販売ガイド!おすすめ販売サイトを徹底解説

【2024年】初級者向けハンドメイド販売ガイド!おすすめ販売サイトを徹底解説

昨今、インターネットで物販をする環境やサービスが急速に広がり、個人や小規模事業者でも簡単にネットショップを始められるようになりました。今までハンドメイド作品を趣味で作っていて、どこかで販売してみたいけどやり方がわからない…と思っていた方にもチャンスが広がっています。

この記事では、ハンドメイド販売の方法やコツ、選ぶべき販売プラットフォーム、そして販売に関わる税金や法律について、ネット販売が初めての方向け、これから始めたい方向けにわかりやすく解説します。

ハンドメイド販売までの事前準備

ハンドメイド作品の販売を始めるとき、作品だけがあっても販売は軌道にのりません。作品づくりと並行して、ハンドメイド販売を成功させるために事前に準備しておきたいポイントを紹介します。

1. 販売する顧客像やターゲットを決める

まず最初に、自分の作品のターゲットとなる顧客像を設定しましょう。顧客を設定することで作品のデザイン、価格、打ち出し方の方向性が見えてきます。例えば、子育て世代向けなのか、若年層向けなのかで、作品のスタイルやデザイン、販売する価格帯も変わってきます。

また、同じジャンルの作品が市場でどのように販売されているか、競合の調査も必要です。類似の商品を調べ差別化ポイントを考えましょう。オリジナリティや他の商品と違う売り出し方が選ばれる理由になります。

2. 販売するプラットフォームを選ぶ

ハンドメイド作品を販売するためのプラットフォームは数多くあります。楽天やYahoo!などのモール型への出品、BASEやShopifyなど独自の自社ECサイトを開設する方法などがありますが、それぞれの特徴や販売手数料などを比較して、自身が目指す売上に適したプラットフォームを選定しましょう。

例えば、EC販売の初心者には、minneやcreemaなどのハンドメイドに特化したマーケットプレイスから始めることもおすすめです。売上が安定してきた段階やブランドカラーを押し出したい場合は、独自のオンラインショップが適しています。

3. 販売にかかる費用を算出する

ハンドメイド販売では材料費などの製作費に加えて、販売プラットフォームの使用料、梱包資材を含む配送費などが発生します。

特に、月額料金や販売ごとに発生する手数料、配送費は運営コストに影響するので事前に試算しておきましょう。

原材料費だけを経費と考えてしまうと、販売価格や手間によっては赤字がでる可能性もゼロではありません。売上から経費を抜いた金額が利益となるため、販売価格を決める前に、商品を販売するのにかかる経費が全部合わせていくらになるのか確認しましょう。

ハンドメイド販売にかかる税金を知ろう

ハンドメイド販売を行う際には、税金に対する理解も必要です。特に、個人事業主として活動する場合、確定申告や消費税の扱いについて把握しておきましょう。

年間の売上が一定額を超える場合は、所得税や住民税が発生する可能性があるため、事前に税理士に相談したり、国税庁のホームページで調べたりすることをおすすめします。また、消費税についても、課税業者になる基準や納税のルールを把握しておくと良いでしょう。

副業の場合は確定申告が必要?

副業としてハンドメイド作品を販売して得た収入にも税金がかかる場合があります。具体的には、ハンドメイド売上が年間20万円を超える場合は、確定申告を行う必要があります。売上から経費を差し引いた利益が課税対象となるため、材料費や配送費用などの経費はしっかり管理しておきましょう。

確定申告では、必要な書類や領収書をまとめておく必要があるので、普段から領収書や納品書などのペーパー類の整理をする習慣をつけておくことをおすすめします。

メルカリやフリマアプリの税金対応

メルカリやフリマアプリでの売買も税金がかかる場合があります。洋服や生活用品等の不要品を売却した収入は、所得税の課されない譲渡所得となるため基本的に課税されません。しかし、ハンドメイド作品を継続的に販売し利益を得ている場合は課税対象となる場合があるので、必要に応じて確定申告をしましょう。

参考情報:

メルカリ|メルカリの売上は確定申告が必要ですか?

国税庁|給与所得者がネットオークション等により副収入を得た場合

ハンドメイド販売サイトの選び方

ハンドメイド作品の販売は、どの販売プラットフォームを選択するかが安定した運営のカギを握る重要な要素のひとつです。それぞれのプラットフォームにはメリット、デメリットがあり、ターゲットや販売戦略によって選び方が異なります。以下に、主なプラットフォームの特徴を解説します。

プラットフォーム メリット デメリット
ハンドメイドマーケットプレイス ・ハンドメイド作品好きの顧客を集客
• 顧客との繋がりや評価システム
• 出品までのプロセスが簡単
・販売/振込手数料発生
・競合が多い
・価格競争に陥りやすい
・サイトのカスタマイズ不可
minne、creemaなど
フリマアプリ ・利用者が多く幅広い顧客にアプローチ
・ハンドメイド作品以外も出品可
• 顧客との繋がりや評価システム
• 出品までのプロセスが簡単
・販売/振込手数料発生
・競合が多い
・値段交渉対応
・サイトのカスタマイズ不可
メルカリ、ラクマなど
独自のショップ開設 ・ブランド力強化
・SNSやメルマガと連携
・顧客データを利用したマーケティング
・独自の施策実施
・独自の集客が必要
・SNSやSEO、広告の知識が必要
・ショップ構築は自分or外注
BASE,Shopifyなど

ハンドメイドマーケットプレイス

ハンドメイド特化のマーケットプレイスは、初心者に最適な選択肢です。代表的なプラットフォームには「minne」や「Creema」などがあります。これらのサイトは、ハンドメイド作品専用のマーケットプレイスで、ハンドメイド好きの顧客が多く集まるため、初心者でも比較的早く認知されやすく売上がたつ可能性があるのが特徴です。

メリット

  • 集客している顧客がハンドメイド作品好き
  • フォローなどユーザー同士のつながりや評価システムが整っている
  • 手軽に始められて出品までのプロセスが簡単

デメリット

  • 販売/振込手数料が発生する
  • 競合が多い
  • 価格競争に陥りやすい
  • サイトのデザインや機能をカスタマイズできない

フリマアプリ

「メルカリ」や「ラクマ」など、フリマアプリもハンドメイド作品の販売に適しています。こちらは、ユーザー数が多く、幅広い顧客層にアプローチできる点が大きなメリットです。特に、安価な商品を手軽に購入したい顧客のアプローチに向いています。

メリット

  • 利用者数が非常に多く、幅広い顧客にアプローチできる
  • ハンドメイド作品以外のアイテムも出品できる
  • フォローなどユーザー同士のつながりや評価システムが整っている
  • 手軽に始められて出品までのプロセスが簡単

デメリット

  • 販売/振込手数料が発生する
  • 競合が多い
  • 価格競争に陥りやすい
  • フリマアプリ特有の価格交渉の対応が必要
  • サイトのデザインや機能をカスタマイズできない

独自のショップを開設

独自のショップを開設することで、より自由にブランディングが可能です。代表的なプラットフォームには「BASE」「STORES」、そして「Shopify」があります。独自の世界観がすでにある方は、最初からオリジナルのサイトを作成することもよいでしょう。

メリット

  • 独自のデザインでのショップ運営が可能でブランド力が強化できる
  • SNSやメルマガと連携して集客ができる
  • 顧客データを利用した施策(メルマガやクーポンなど)が可能
  • 売上UPやキャンペーン、SEO対策など独自の施策が実施できる

デメリット

  • 自分で集客する必要がある
  • 露出が少ないため、SNSやSEO、広告運用の知識が必要
  • ショップの構築を自分するor外注する必要がある

2024年おすすめのハンドメイド販売サイト

ハンドメイド販売の方へおすすめしたい販売プラットフォームをピックアップして紹介します。

実際に使用するプラットフォームは、ハンドメイド作品のターゲットや販売スタイルを考慮して選びましょう。

ハンドメイド販売が初めての方・時間をかけすぎずに始めたい方向け:minne

minne

画像出典:minne

minneは、ハンドメイド作品に特化した国内最大級のハンドメイド商品のマーケットプレイスです。初心者からプロの作家まで、幅広い層のクリエイターが作品を出品しています。

出品の手続きも比較的簡単なので、ネットショップの知識があまりなく操作に不安がある方も手軽に始められることが魅力です。また、スマートフォンアプリも使いやすく、作品の管理や購入手続きもパソコンがなくてもスムーズに行えます。

初期登録料や月額の基本料金がなく、販売手数料のみなので、まずは固定のコストを抑えてハンドメイド販売をスタートさせたい方におすすめできるプラットフォームです。

自分のブランドの色をだしたい方へ・目標金額を設定して収入につなげたい方へ:Shopify

Shopify

画像出典:Shopify


独自のブランドを強化したい方や、販売をがんばって一定以上の売上をあげたい方には、Shopifyを活用したネットショップの開設がおすすめです。

Shopifyは、コードや専門的な知識がなくても、独自のオンラインサイトを構築することができる集客に必要な機能/アプリが充実しており、カスタマイズ性の良いプラットフォームです。特に、デザインのカスタマイズでブランドイメージを確立したり、SNSやメルマガで顧客とショップの直接的な関係を築けるのが強みです。

成功するハンドメイド販売のコツ

ハンドメイド販売で安定した運営を行うためには、作品のクオリティやプラットフォーム選びだけでなく、ブランディングや販売戦略、顧客とのコミュニケーションも重要です。

独自の世界観をみせる

ハンドメイド作品は、製作者の個性やストーリーが強く反映されるものです。そのため、作品やブランドに独自の世界観をもつことが他の作品との差別化に繋がります。作品やショップのデザインはもちろん、納品時の梱包や同封物の書類関係(納品書やお礼のメッセージ)など、一貫性のあるデザインやストーリーを打ち出すことで、購入者に強い印象を残しファン化につながるでしょう。

商品ストーリーを伝える

単なるモノの販売だけではなく、作品が生まれた背景やコンセプトを顧客に伝えることも重要です。商品の特徴や作り手の想い・こだわり、できあがるまでの開発秘話を、商品ページなどに盛り込みましょう。

視覚的な統一感を出す

ブランドの視覚的な統一感も重要です。ロゴ、カラー、フォントなど、ブランド全体で統一感を持たせることで、一目見るだけでどのブランドや作品なのか認知できることが大切です。

最初に手にとってもらうための工夫

たくさんのハンドメイド作品の中から、まずは最初に手にとってもらったり目に入れてもらったりするための工夫が必要です。自分のブランディングから外れないことを意識しながら、手にとってもらうためのマーケティングを行いましょう。

入口商品を決める

まずは手に取りやすい価格を設定した商品を準備することもひとつの手です。初回購入のハードルを下げる「入口商品」を用意することは、基本の商品を高価格帯で売りたい場合にも効果的です。

初回販売キャンペーンをうつ

購入を後押しするための施策として、期間限定のキャンペーンや特典を提供することもよいでしょう。例えば「期間限定で送料無料」や「初回購入限定の割引」といった施策は、興味を持ってもらえた方の購入を促すことにつながります。

顧客とコミュニケーションを密にとる

顧客にとって、ハンドメイド販売の購入では作家と直接連絡をとれることは魅力のひとつです。丁寧なコミュニケーションをとることで、より作家への理解が深まりファンになるきっかけとなります。

SNSを上手に活用する

今や多くのブランドで集客の要となるSNS。ハンドメイド作品を広く知ってもらうためには欠かせないツールです。固定費をかけずに戦略や実行力次第で売上につなげることもできるので、ハンドメイド販売を行う方はぜひ活用しましょう。

作品の制作過程、新作への想いなどを伝える投稿や顧客とのメッセージのやり取りを通じてファンを増やしていきます。

口コミの活用

広く知られる雑貨やアパレルブランドと違って、ハンドメイド販売はブランドの知名度が低い分、既存顧客からの口コミやレビューは新規顧客にとって信頼できる情報源となります。購入者にはレビューの掲載をお願いするなど、口コミが広がるようなマーケティング施策も検討しましょう。

便利なプラットフォームを活用してハンドメイド販売を始めよう

ハンドメイド販売をスタートさせることは、今や難しくありません。昨今はプラットフォームを活用して、自分のハンドメイド作品を世界に届ける環境が整っています。ぜひ、今回ご紹介したポイントを参考に、販売をスタートしてみてください。

初めての方には「minne」や「メルカリ」などのマーケットプレイスが手軽でおすすめですが、販売が軌道に乗ってきたり、ブランドカラーをより強調したい場合には「Shopify」でのネットショップ開設をおすすめします。

下記のブログ記事ではShopifyのストア開設までの流れを詳しく紹介します。ご参考にしてください。

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    Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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