定期の単品リピート通販・D2C向けのECプラットフォーム「侍カート」。定期販売を始めたいEC担当者のなかには、利用を検討している方も多いでしょう。
そこで、本記事では侍カートで利用できる機能や料金プラン、利用のメリット・デメリットまで詳しく解説します。侍カートの利用が最適なショップの特徴もあわせて紹介するので、気になる方はぜひ最後までごらんください。
侍カート(SAMURAI CART)とは

画像出典:侍カート
侍カートは、株式会社FIDが提供する定期単品リピート通販・D2C事業者向けECプラットフォームです。
ネットショップ構築からコンテンツ管理、商品管理、顧客管理、CRM施策などECサイト構築〜運用に必要な機能を搭載したオールインワンのシステムです。
同梱物管理・クーポン機能・ポイント機能・広告コード発行・ステップメール配信など、売上・LTV向上につながる機能も多数搭載。
システム提供だけでなく専任担当者によるサポートや、専門家チームによる分析・マーケティング戦略などのプランニング、ECショップの運営代行など幅広い支援を受けられます。
ヤマト運輸・佐川急便・アフィリエイト広告など、外部システムとの連携も柔軟に可能です。
侍カートに搭載されている機能
侍カートに搭載されている機能には、以下のようなものがあります。
販促 | • 定期購入 • フォーム一体型LP • どの画面でもアップセル • ステップメール • 簡易EFO • クーポン • ポイント • アンケート • 注文回数縛り設定 • 多段階価格設定 |
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分析 | • 広告分析 • RFM分析 • 広告別LTV分析 • 定期引上率分析 • 定期継続率分析 • 定期購入LTV分析 |
運営 | • 商品管理 • 販売管理 • 顧客管理 • レビュー • 自動メール返信 • 受注ステータス管理 • 入金管理 • 各種データのCSV管理 • サイト構築 • コンテンツ管理 • 定期自動決済 |
参照:侍カート
※本記載は2025年5月時点の情報を元にしています
侍カートにはECサイト構築機能はもちろん、商品管理・顧客管理・定期自動決済などサイト運営に必須の機能が標準搭載されています。
定期購入に関わる分析機能も豊富で、分析結果を簡単に抽出可能。このデータを活用することで、施策の改善ポイントが明確になり、定期購入の売上・CVR向上を実現できるでしょう。
侍カートの料金プラン・手数料
侍カートには、ASPプラン・カスタマイズプラン・フルスクラッチプランの3つの料金プランがあります。料金プランの詳細は、以下の通りです。
料金プラン | ASPプラン | カスタマイズプラン | フルスクラッチプラン |
---|---|---|---|
初期費用 | ¥100,000 | ¥150,000 | ¥1,000,000~ |
月額費用 | ¥70,000 | ¥120,000 | ¥300,000~ |
注文処理手数料 | 1,000件超過した場合、¥20/件 | 1,000件超過した場合、¥20/件 | 1,000件超過した場合、¥20/件 |
参照:侍カート
※本記載は2025年5月時点の情報を元にしています
どのプランでも利用できる機能に変化はありませんが、利用できるサーバーやサポート体制、機能カスタマイズの対応可否が異なります。
ASPプランの場合、利用できるサーバーは共用クラウドサーバーのみで、機能のカスタマイズはできません。
カスタマイズプランでは、共用または専用クラウドサーバーのどちらかを選べるようになります。ASPプランとは違い、機能のカスタマイズも可能です。フルスクラッチプランでは、システム構築・サーバーまでカスタマイズできます。
侍カートでは、各プランの料金や注文処理手数料にくわえて、決済手数料もかかります。決済手数料は、以下の通りです。
クレジットカード決済 | 3.25~5.0% |
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後払い決済 | 2.7~5.0% |
AmazonPay | 3.90% |
atone翌月後払い | 1.9~2.9% |
参照:侍カート
※本記載は2025年5月時点の情報を元にしています
決済の種類によっては、初期費用や月額利用料がかかるケースもあります。侍カートを利用する際には、料金をよく確認しましょう。
侍カートのメリット
ここからは、侍カートを利用するメリットを解説します。
外部サービスを検討せずスムーズに定期販売ができる

画像出典:侍カート
侍カートには、定期通販向けとよばれる通り、定期購入に必要な機能が備わっています。
クーポンやポイント、アップセル機能などリピート率を向上させる機能や、定期引上率分析・定期継続率分析・定期購入LTV分析など、定期購入の売上改善につながる分析機能も豊富です。
外部サービスの導入を検討しなくても、侍カート1つでスムーズな定期販売を実現できます。
フォーム一体型のLPを簡単に作成できる
侍カートは、フォーム一体型LPを簡単に作成できるのもメリットです。フォーム一体型LPとは、ランディングページ(LP)と個人情報の入力フォームを一体化したページのこと。
LPと入力フォームを分けた場合よりも、少ないページ遷移で商品購入や資料請求などができるようになるため、ユーザーの離脱率が改善しCVR向上が期待できます。
フォーム一体型LPを簡単に作成できるのは、侍カートの大きな魅力といえます。
「MOTENASU」の併用により顧客へのアプローチ強化や業務効率化が期待できる

画像出典:侍カート
株式会社FIDでは、AI搭載のCRM/MAシステム「MOTENASU」を提供中です。MOTENASUでは、LINE・メール・SMS・DMによる配信を一元管理できます。
「購入回数〇回目の顧客にはクーポンをメールで送付」など、シナリオを設定して配信できる「シナリオ配信機能」があります。これにより、顧客一人ひとりにより効果的なアプローチをすることが可能です。
配信を自動化できる「MA(マーケティングオートメーション)」も搭載しており、業務効率化につなげられます。
希望の機能を随時追加して理想のサイトを構築できる
侍カートには、ECサイトの運営に必要な機能が500以上搭載されています。基幹システム・顧客管理・分析機能・外部システムと柔軟に連携可能。
カスタマイズプラン以上であれば、自社ECサイトの状況に応じて希望の機能を自由に追加できます。フルスクラッチプランであれば、システム・サーバーのカスタマイズも可能です。
侍カートであれば、機能やシステムなどを自由にカスタマイズして理想のサイトを構築できます。
侍カートのデメリット
侍カートにはさまざまなメリットがある一方で、1つだけデメリットがあります。ここからは、侍カートのデメリットを解説します。
利用料金が高額になりやすい
侍カートは独自機能を追加したりシステムのカスタマイズをしたりできる一方で、利用料金が高額になりやすいというデメリットがあります。
もっとも安いASPプランでも初期費用で10万円、月額費用が7万円かかります。カスタマイズ性が高いフルスクラッチプランでは初期費用で100万円、月額費用は30万円です。
そのため、侍カートを利用する際には予算内で無理なく運用できるかどうかよく確認しましょう。
一般的なECや越境ECには不向き
侍カートは定期購入・リピート通販に特化しており、一般的なECや多品種展開、越境ECには不向きです。多言語対応や多通貨決済、SNS連携、マーケットプレイス連携(Amazon・楽天など)といった機能が標準搭載されておらず、汎用的なECビジネスを展開するには機能面で物足りなさが残ります。
特定の販売モデルに最適化されている反面、自由度が必要なEC事業には適していないケースがあります。
実店舗との連携機能が標準搭載されていない
ネットショップを開設するユーザーの中には、実店舗と併用する方も多いでしょう。しかし、侍カートには在庫や顧客情報を実店舗と連携する機能は標準搭載されていません。
店舗とネットショップの在庫を一元管理したり、顧客情報を共有してサービス品質を向上させたりしたい場合には、外部の在庫管理システムや顧客管理システムとの連携が必要です。この場合、追加コストや設定の手間が発生します。
ShopifyやSTORESのようにPOS連携を標準で備えるカートと比べると、実店舗を併用する事業者は不便さを感じるでしょう。
侍カートの利用が向いているショップ
侍カートの利用がおすすめなのは、以下のようなショップです。
- カスタマイズ自由度が高い定期購入向けECカートを探しているショップ
- 予算に余裕があり、手厚いサポートを受けたいショップ
侍カートは、カスタマイズ性の高い定期購入向けのECプラットフォームです。サイト構築・運用、分析まで必要な機能が揃っているため、定期購入を始めたいショップにおすすめです。
また料金は高めなものの、手厚いサポートや有料のコンサルティング、デザインサービスなどが充実しています。
システムや機能などをカスタマイズして理想のサイトを構築したい方や、予算に余裕があって手厚いサポートを受けたい方は、侍カートを利用してみるとよいでしょう。
侍カートは定期販売におすすめのECプラットフォーム
侍カートは、定期単品リピート通販向けのECプラットフォームです。ECサイトの運営に必要な基本機能はもちろん、定期購入の売上拡大につながる販促機能や分析機能などが豊富に用意されています。外部システムとも柔軟に連携できるため、定期販売をスムーズにスタートできます。
カスタマイズプラン以上であれば、自社サイトの状況に応じて独自の機能を自由に追加可能。そのため、侍カートであれば理想的なサイトを再現できるでしょう。
ただし、侍カートは一番安いプランでも初期費用10万円以上、月額費用が7万円以上かかります。利用を検討する際には、予算内で無理なく運用できるかどうか確認することが大切です。