Shopifyストアを運営する上で、適切な送料設定は顧客満足度と収益性の両面で重要な要素です。しかし、日本特有の複雑な配送事情に対応しつつ、柔軟な送料設定を行うことは容易ではありません。そこで注目されているのが、CustomShipというShopifyアプリです。本記事では、CustomShipの特徴、注意点、そして具体的な設定方法をご紹介します。
下記のブログ記事では、Shopifyでの配送方法の設定や配送業務効率化におすすめのShopifyアプリについて詳しく説明します。ご参考にしてください。
Shopify 配送ガイド|特徴や設定方法、配送業務効率化におすすめのアプリも紹介
Shopifyアプリ「CustomShip」とは
CustomShipはShopifyで人気の送料カスタマイズアプリです。CustomShipを使用することで、ストアオーナーは柔軟な配送オプションを提供し、配送コストの最適化を実現できます。このアプリは、離島配送やクール便対応など日本の複雑な配送状況に対応でき、Shopifyストアの運営をより効率的にサポートします。
Shopifyアプリ「CustomShip」の特徴
ノーコードで利用できる
後述の[CustomShipの設定方法]でも紹介しますが、Shipping Rateという送料の定義を作成するだけで簡単に利用できます。
無料で利用できる
CustomShipは無料で全ての機能を利用することができます。
様々な条件の送料設定ができる
CustomShipは郵便番号やベンダー、SKU、商品名などShopifyのデフォルト機能では設定できない条件を利用して送料の設定ができます。
Shopifyアプリ「CustomShip」の注意点
翻訳機能は存在しない
作成した送料の定義(Shipping Rate)内のテキストデータは翻訳できません。
開発ストアでテストできない
2024年7月3日時点では、本番ストアでCustomShipを利用することは可能ですが、開発ストアではエラーが表示されアプリを開くことができません。
Shopifyアプリ「CustomShip」の設定方法
アウトプット
本章では、商品のVendor情報によって送料を出し分ける設定方法をご紹介します。
本設定を行うことで、「カート内にVendorがSnowboard Vendorの商品が含まれる場合、送料を2,000円」にすることができます。
設定方法
CustomShipのアプリを開き、「New Shipping Rate」をクリックします。
Nameにチェックアウトページに表示する任意の名称を入力し、Base priceに送料2,000円を入力します。
FiltersのFieldよりVendor nameを選択、Verbよりincludeを選択、Valueに「Snowboard Vendor」を入力します。Value直下のラジオボタンから「One item must match the above」を選択し、保存します。
※ 今回は、カート内の商品に1つでもベンダー名が「Snowboard Vendor」の商品が含まれている場合に送料を2,000円にしたいので、「One item must match the above」を選択しています。カート内の全商品がベンダー名が「Snowboard Vendor」の商品場合に送料を2,000円にしたい場合は、「All items must match the above」を選択してください。
以上で設定は終了です。
【番外編】送料の異なる商品の同梱制御におすすめのアプリ
RuffRuff 注文制限
「RuffRuff 注文制限」は完全日本語対応で、日本初のCart and Checkout Validation APIを利用したShopify アプリです。
「Cart and Checkout Validation」を利用することにより、これまでフロントでしか対応できなかった注文制限の処理をサーバサイドで実現しました。そのため、既存の注文制限アプリに比べ、より突破されにくい堅牢な注文制限を実現することが可能です。
アプリ1つで個数制限や金額制限、同梱制限、決済制限を実現でき、同梱制限機能では「他の商品とは同時購入不可」「同じ商品のバリエーションは同時購入可能」「特定カテゴリの商品のみ同時購入可能」など様々な同時購入制限を実施できます。
RuffRuff 注文制限を利用した同梱制御の設定方法などは下記のブログ記事もご参考にしてください。
Shopifyで同梱制御を実現する方法(同時購入不可の制御)
最後に
CustomShipは、Shopifyストアにおける送料設定の課題を解決する強力なツールです。一方で、翻訳機能がないことや開発ストアでテストできないなどの制限もあります。
CustomShipを活用することで、ストアオーナーは顧客のニーズに合わせた柔軟な配送オプションを提供しつつ、配送コストの最適化を実現できます。特に日本市場向けのShopifyストアを運営する場合、CustomShipは非常に有用なツールとなるでしょう。
下記のブログ記事ではCutomShip以外の配送料をカスタマイズできるShopifyアプリ加え、配送方法を非表示にしたり、並び替えたり、名称変更できるアプリも紹介しています。ご参考にしてください。
Shopifyの配送カスタマイズアプリ 3選|送料変更や配送方法の非表示、並び替え、名前変更に
最後に、下記のブログ記事では配送効率化アプリ以外に「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なジャンルでおすすめのShopifyアプリを紹介しています。あなたのShopifyストアに適したShopifyアプリを探しましょう!