ネットショップの運営では顧客の個人情報を扱うことがとても多くあります。オンライン決済のクレジットカード情報、商品を届ける配送先など、重要な個人情報のやりとりが多数発生します。
安定なストア運用をしていくために、サーバーの稼働率やセキュリティ対策は販売プラットフォームを選ぶときに重要な確認事項のひとつになります。また、顧客にとっても安心して買い物ができるストア選びの指標にもなるでしょう。
この記事では、Shopifyのサーバーやセキュリティ対策についてわかりやすく解説します!万が一サーバーダウンが起こったときの対策や予防策も確認しましょう。
Shopifyサーバーにかかる費用は?
Shopifyでは全プランでサーバー代が含まれているため、追加のサーバー費用はかかりません。サーバーの管理やメンテナンスも全てShopify側で行われるため、サーバー管理に慣れていないストアや、サーバー管理専任の担当者がいない事業者にとっては大きなメリットといえます。
Shopifyサーバーの稼働率は99.98%
Shopify公式が発表しているサーバーの稼働率は99.98%と**、**とても優れた数値を誇っています。1分間に1万件以上の注文を処理することが可能とされており、ブラックフライデーなど世界的に注文が殺到する繁忙期にも安定した運用をすることができます。
Shopifyのサーバーはどこにある?
Shopifyの公式情報によると、Shopifyは世界中のデータセンターを活用しているとしています。ただし、具体的なサーバーの所在地やデータセンターの場所は明確には公開されていません。
世界的なクラウドネットワークにより、地理的に離れた全世界の顧客に対しても高速なページの読み込みが可能になっています。
Shopifyサーバーのセキュリティ対策
Shopifyは他のECプラットフォームを比較しても、とても高いセキュリティ対策を行っています。ここでは、Shopifyが行っているセキュリティ対策を紹介します。
常時SSLの導入
Shopifyはすべてのストアで常時SSLを提供しており、ストアを訪れる顧客との通信は常に暗号化されています。個人情報やクレジットカード情報など、重要なデータも暗号化されることで、第三者に盗まれるリスクが少なくなります。
また、Googleなどの検索エンジンは、SSL対応サイトを優先的に評価するため、SEOの観点からも有利といえるでしょう。
常時SSLの仕組み
常時SSLとは、ウェブサイト全体でSSL(Secure Sockets Layer)を使用して、すべてのデータ通信を暗号化する仕組みのことです。
SSLを使用すると、ウェブサイトのURLは「http://」から「https://」に変わります。ブラウザによってはURLバーに鍵アイコンが表示されることもあり、ユーザーからも安心なサイトであることが認識できます。
2段階認証の導入
Shopifyではログインの際に2段階認証を導入しています。ストア運営者は登録ユーザーごとに2段階認証が求められるため、不正にストアの管理画面にアクセスすることを防ぎます。
加えて、管理者アカウントのアクセス権限を各ユーザーごとに設定したり、不必要なスタッフアカウントは適宜削除したりすることで、不正アクセスのリスクをさらに減らすことにもつながります。
PCI DSSやISO認証取得
Shopifyは、クレジットカード情報の最高レベルのセキュリティ基準であるPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)レベル1を取得しています。
PCI DSSとは
PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)とは、クレジットカードの情報を安全に取り扱うための国際的なセキュリティ基準です。クレジットカードのブランド(Visa、MasterCard、American Express、Discover、JCBなど)によって定められたセキュリティ基準で、カード情報を取り扱うすべての事業者に対して適用されているルールです。
国際的なセキュリティ規格も遵守
ShopifyはISO/IEC 27001といった国際的なセキュリティ規格も遵守しています。ISO/IEC 27001は、「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)」の国際規格です。情報の機密性、完全性を確保するためのフレームワークを構築しており、事業者や起業のセキュリティリスクを管理したり軽減したりすることを目的に定められています。
サーバーダウンやエラーが起こったときの対策
Shopifyサーバーは高い稼働率やセキュリティ対策を保証しながら、サーバーダウンやエラーにもサポートできる体制を打ち出しています。
サーバーダウンの予防策
一般的なサーバーダウンの原因として、トラフィックの急増やサイバー攻撃が考えられます。Shopifyは、世界中に分散されたサーバー設備やセキュリティ対策を講じて、そもそもサーバーダウンが起こらないための対策を行っています。また、定期的に行われているメンテナンスも事前に通知するなど、メンテナンスの影響を最小限に抑えるよう工夫も行っています。
サーバーダウンは非常に稀ですが、ストアで重要なイベントを控え必ずサーバーダウンやエラーを避けたい際には、事前にShopifyサポートに連絡をとり、サーバーの稼働状況や事前に準備できる対策がないか確認しましょう。
Shopifyが提供するリアルタイムのサーバーステータスで、サーバー状況を随時チェックすることも可能です。
サーバーエラーが発生した場合
万が一サーバーエラーが発生した場合はまずは公式のサーバー状況を確認し、エラーの原因不明で問題が解決しない場合はShopifyサポートに連絡しましょう。エラーの原因によってはカスタムアプリやプラグインの不具合が影響している場合もあるため、最近行ったストアの変更などがないか確認することも有効です。
Shopifyサーバーと他のECプラットフォームの比較
Shopifyのサーバーやセキュリティ対策は、世界的に規模の大きなビジネスにも対応できる点が強みといえます。BASEやカラーミーなど、主に日本国内の小規模ECサイト向けのサービスと比較すると、比較的安全といえるでしょう。
安心できるShopifyサーバーでストア構築を
Shopifyのサーバーは、安定性とセキュリティ面で非常に優れているサーバーです。また、サーバー管理の手間がかからないため、事業者はビジネス運営に集中できることもメリットといえます。他のECプラットフォームと比較しても、セキュリティやサーバーパフォーマンスで優れたShopifyでECサイト運営を始めましょう。
下記のブログ記事ではShopifyのストア開設までの流れを詳しく紹介します。ご参考にしてください。