Shopify予約販売アプリ「PreProduct next-gen pre-order」とは?メリット・デメリットから使い方まで徹底解説

Shopify予約販売アプリ「PreProduct next-gen pre-order」とは?メリット・デメリットから使い方まで徹底解説

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
自身のShopifyストアに驚くほど簡単に予約販売を実現し、無制限での予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。また、予約商品と通常商品を同時に注文させないように制限したり、入荷時期が未定な場合は再入荷通知も可能です。
他の予約販売アプリにはない商品出荷前に支払回収できる「後払い」機能などのユニークな機能もたくさん存在します。


Shopifyの予約販売アプリ「PreProduct next-gen pre-order」(以降、PreProductと表記)は、Shopifyストアでの予約販売を可能にするアプリです。「発売前に商品の予約注文を受け付けたい」というストア運営者の中には、PreProductが気になっている方も多いでしょう。

「PreProductは何ができるの?メリット・デメリットは?」

「PreProductの使い方を教えて」

この記事を読むことで上記のような疑問やニーズが解決します。

ロンドンの企業が提供するPreProductは、単に予約注文を受け付けるだけではなく、さまざまなオプション設定が可能ですが、一方で、コードの知識が求められるなどいくつか注意点もあります。

今回の内容を読めば、PreProductがあなたのストアにマッチするかどうかのヒントが見つかるでしょう。ぜひ参考にしてください。

Shopifyの予約販売アプリ「PreProduct next-gen pre-order」とは?

PreProduct|Shopifyアプリストア

画像出典:PreProduct|Shopifyアプリストア

PreProductは、Shopifyストア向けの予約販売アプリです。新製品の発売前や在庫切れ時でも予約注文を受け付け、商品の早期販売や継続販売を可能にします。

このアプリの特徴は、柔軟な支払いオプションです。前払いやデポジット(一部金額の前払い)で事前に代金を請求し、キャッシュフローを改善したり、後払いで後から代金を回収し、商品準備リスクを軽減したりできます。

また、新商品の製造前に予約注文キャンペーンを実施し、需要をテストすれば、大規模投資のリスクを軽減することにもつながります。顧客とのコミュニケーション機能も充実しており、予約後の顧客の期待感を高められます。

PreProduct next-gen pre-orderの主な機能・できること

PreProductの主な機能、できることを紹介します。

商品の予約販売

在庫が手元にない状態でも、新商品や在庫切れ商品の予約注文を受け付けられます。予約販売をする商品は一つひとつ手作業で登録することもできますし、タイトルやタグを用いて一括登録も可能です。

予約注文を受け付ける期間は1日〜500日の間で指定でき、期間を指定しないことも可能。予約注文をした顧客を対象に、割引を適用することもできます。

柔軟な支払いオプション

PreProductは、前払い、後払い、そしてデポジットの3つの支払い方法に対応しています。前払いやデポジットを選択した場合には、商品発送前に代金を得られるため、キャッシュフローの改善が見込めます。

後払いは、商品の準備ができた段階で顧客へ代金を請求。これは海外輸入製品など準備時期が不確定な商品や、生産数に変動が生じやすい商品に適しており、商品を準備できなかった際のトラブル回避に役立つでしょう。

また繰延請求機能(Deferred Charge)を用いると、将来の支払いに対し顧客から事前承認を得られます。これにより、ストア運営者は需要を把握できる一方、顧客は「商品が準備できるまで支払わなくてよい」という安心感が得られます。

顧客ポータルとキャンペーンメール

予約注文の各プロセスにおいて、顧客とコミュニケーションが取れるツールを用意しています。顧客ポータルは、予約注文をした顧客がアクセスできるページです。自身の注文の確認や数量変更、キャンセルなどが行えます。

キャンペーンメールは、予約注文をした顧客に対して、支払いリンクを案内したり、最新情報を届けたり、請求失敗の連絡をしたりできます。

これらの機能により、予約注文の最初から最後まで、顧客は常に最新情報を得られ、ストアへの信頼と安心感を高めることができるでしょう。

PreProduct next-gen pre-orderのメリット

ShopifyにPreProductを導入することで得られるメリットを3つ紹介します。

キャッシュフローの改善

PreProductを導入することで、在庫が手元になくても事前に予約注文を受け付けられるため、新製品の発売前から売上を確保できます。特に事前に代金を受け取る前払いやデポジットを活用することで、キャッシュフローを早期に改善可能です。

在庫リスクの軽減

予約注文を用いることで、商品を製造する前に市場の需要を正確に知ることができます。これは、例えば新製品の開発段階や、海外からの輸入などリードタイムが長い商品において特に有効です。

実際の注文数に基づいて生産量や仕入れ量を決定できるため、過剰な在庫を抱えるリスクを軽減できます。

販売機会の損失防止

PreProductを導入することで、商品が一時的に在庫切れになった場合でも、ストアは顧客からの予約注文を受け付け続けることができます。これにより、「在庫がないから今は買えない」という理由で、顧客が競合他社の商品に流れてしまうことを防ぎます。

また、発売前の新製品についても、発売を待たずに予約販売を開始できるため、顧客の購入意欲が高まった瞬間に注文を取り込むことができるでしょう。販売機会の損失防止は、売上アップに直結します。

ShopifyアプリPreProduct next-gen pre-orderのデメリット

メリットが多いPreProductですが、デメリットもあるので紹介します。

機能が限定的

予約注文の受付や早期注文割引など、予約注文に関するさまざまな機能を提供しているものの、PreProductの機能は限定的です。

例えば、予約注文に購入数量制限を設けたり(例:1人1個まで)、特定の顧客にのみ予約販売を可能にしたり(例:VIP会員向け先行予約)するなど、細かい設定はできません。

転売対策や予約注文を活用したマーケティングを実施したい方には、向いていないかもしれません。

コーディングの知識がないと導入が難しい

PreProductをストアに導入する際、テーマのコード編集が必要です。この編集箇所はShopifyのテーマによって異なり、Shopifyのテーマ構造に関する専門的な知識が求められます。しかも、コードの編集を誤ると、顧客が商品を購入できなくなるなど、致命的なエラーを引き起こす恐れがあるため、注意してください。

Shopifyのテーマファイル編集に関する知識や経験がない場合、専門家に依頼するか、導入が容易なアプリの使用がおすすめです。

日本語に対応していない

ロンドンの企業が提供するPreProductは、英語にしか対応していません。もちろん、サポートも英語のみです。

このアプリはShopifyの管理画面上で操作をしますが、この画面はブラウザの翻訳機能の対象外です。そのため、英語が苦手な方は英文を一つひとつ翻訳して確認する必要があるでしょう。

このアプリの設定には専門用語が多く使われているため、英語が苦手な方は注意してください。

ShopifyアプリPreProduct next-gen pre-orderの料金プラン

PreProductの料金プランは4つありますので、表形式で紹介します。

料金プラン Starter Growth Scale Scale Plus
月額料金 無料 29.99ドル 59.99ドル 159.99ドル
手数料 予約販売収益の5.0% 予約販売収益の0.5% 予約販売収益5,000ドルまでは0%
以降は0.5%
なし
機能・サポート 予約注文受付
後払い・前払い
無制限の予約注文
メールキャンペーン
デザインカスタマイズ
テンプレート
限定的なサポート
Starterの全機能
予約注文の自動チャージ
メールサポート
Growthの全機能
リスティングマネージャーの自動化アクセス
APIアクセス
優先サポート
Scaleの全機能
開発者サポート

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています。

有料プランは年払いにすると、8%お得になります。また、有料プランには7日間の無料体験期間がありますので、気になった方は試してみるとよいでしょう。

ShopifyアプリPreProduct next-gen pre-orderの導入方法と使い方

PreProductの導入方法について解説します。

はじめにShopifyアプリストアより、「PreProduct」をインストールします。

PreProduct|Shopifyアプリストア

画像出典:PreProduct|Shopifyアプリストア

Shopifyストアで再度インストールの確認が表示されますので、「インストール」をクリックします。

画像出典:Shopify管理画面

画像出典:Shopify管理画面

料金プランを選択します。

料金プランを選択します。

定期購入を承認します。

定期購入を承認します。

インストールが完了したら、セットアップをしていきます。

Shopify管理画面に表示されるPreProductの画面にて、メニュータブより、「Setup」の画面を表示。「Install by tagging buttons(ボタンにタグを付けてインストール)」の箇所のコードを、コピーボタンでコピーして、Shopifyテーマのソースコードに貼り付けます。

メニュータブより、「Setup」の画面を表示

※解説の方法は、既存の「カートに追加」ボタンを「予約注文」ボタンに変更する場合です。新規でボタンを作成したい場合には、HTMLとCSSなどを用いて、ソースコードに記述してください。

オンラインストアのテーマページにて、予約注文を設定したいテーマの「⋯(3点リーダー)」をクリック。「コードを編集」を選択します。

オンラインストアのテーマページにて、予約注文を設定したいテーマの「⋯(3点リーダー)」をクリック。「コードを編集」を選択します。

テーマファイルの中から、「カートに追加」ボタンの箇所を探してください。

※「カートに追加」というテキストはテーマによって異なる可能性があります。また、「カートに追加」という文言ではボタンは見つけられないので注意してください。

参考までに、Dawnテーマの場合、「buy-buttons.liquid」のファイルに「カートに追加」ボタンがあります。

「カートに追加」ボタンを「予約注文」ボタンに変更して使用する場合、buttonタグ内の属性に先ほどコピーしたコードを挿入します。改行してペーストしてください。

※コード編集に不慣れな方は、他のコードを変更しないよう注意してください。

「カートに追加」ボタンを「予約注文」ボタンに変更して使用する場合、buttonタグ内の属性に先ほどコピーしたコードを挿入します。

貼り付けたら、「保存」します。

続いて、管理画面のオンラインストア > テーマにある「カスタマイズ」ボタンをクリックし、テーマエディタ画面を表示します。

左サイドメニューにある「埋め込みアプリ」を選択し、「Optimized button loading」を有効化し、保存します。

左サイドメニューにある「埋め込みアプリ」を選択し、「Optimized button loading」を有効化し、保存します。

商品ページを開き、商品情報のセクションで「ブロックを追加」をクリック。アプリの「PreProduct」を選択します。カートに追加ボタンの前後に移動して、保存します。

商品ページを開き、商品情報のセクションで「ブロックを追加」をクリック。アプリの「PreProduct」を選択

予約注文の対象商品を選択しましょう。PreProductの画面で「New Listing(予約注文を新規作成)」のタブを選択し、予約注文を受け付けたい商品を選択します。

予約注文の対象商品を選択しましょう。PreProductの画面で「New Listing(予約注文を新規作成)」のタブを選択し、予約注文を受け付けたい商品を選択

予約注文の設定を行います。主な設定項目は以下の3つです。

  • 商品の発送予定時期
  • 早期割引のパーセンテージ
  • 支払いタイミング
予約注文の設定を行います

設定したら、最後に「Create listing(予約注文の作成)」をクリックします。これで予約注文の設定が完了です。

最後に「Create listing(予約注文の作成)」をクリックします。これで予約注文の設定が完了

実際の画面で見てみましょう。画像のように、「カートに追加」ではなく、「予約注文」が表示されました。

※予約注文の対象商品でない場合には、通常通り「カートに追加」が表示されます。

実際の画面で見てみましょう。画像のように、「カートに追加」ではなく、「予約注文」が表示されました。

「予約注文」をクリックすると、ポップアップが表示されます。

「予約注文」をクリックすると、ポップアップが表示されます

再度「予約注文」をクリックすると、カートに追加されます。

再度「予約注文」をクリックすると、カートに追加されます。

使い方の解説は以上です。

予約販売を始めて、販売機会の最大化を目指そう!

この記事ではShopifyの予約販売アプリ「PreProduct next-gen pre-order」について解説しました。

PreProductを使えば、Shopifyストアで予約販売を始められます。しかもStarterプランでは、月額利用料が無料です。一方で、機能は限定的なため、転売対策や予約販売を用いたマーケティング施策を行なうことは難しいです。また、設定画面は英語のみで、コーディングの知識が必須です。

「PreProductの機能で十分、英語とコーディングも大丈夫」という方は、PreProductを導入して、販売機会の最大化を目指してみてください。

最後に、下記のブログ記事では、「PreProduct next-gen pre-order」以外にもおすすめの予約販売アプリを紹介しています。予約販売アプリを選ぶ際のご参考にしてください。

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