ShopifyアプリCandy Rackとは?メリット・デメリットから使い方まで徹底解説

ShopifyアプリCandy Rackとは?メリット・デメリットから使い方まで徹底解説

Shopifyのマーケティングアプリ「Candy Rack(キャンディラック)」は、多彩なアップセル・クロスセル機能をストアに実装できます。「売上アップを目指したい」というストア運営者の中には、気になっている方も多いでしょう。

「Candy Rackは何ができるの?メリット・デメリットは?」

「Candy Rackの使い方を教えて」

この記事を読むことで上記のような疑問やニーズが解決します。

チェコの企業が提供するCandy Rackは、アップセル・クロスセルに特化したアプリで操作が簡単。AIによるオファー(アップセルやクロスセルの提案)の自動生成も可能です。

この記事を読むことで、Candy Rackがあなたのストアにマッチするかどうかのヒントが見つかるでしょう。ぜひ参考にしてください。

Shopifyのアップセル・クロスセルアプリ「Candy Rack」とは?

Candy Rack|Shopifyアプリストア

画像出典:Candy Rack|Shopifyアプリストア

「Candy Rack」はアップセル・クロスセルの機能をShopifyストアに実装するアプリで、ストアの売上アップをサポートします。商品ページやカート、チェックアウトページなど、顧客の購買プロセスにおけるさまざまな場面で、関連性の高い商品を提案。これにより、見込み顧客に効率的にアプローチでき、一人あたりの購入単価向上が期待できます。

導入と設定は簡単で、Webの専門知識は必要ありません。ストア運営が初めての方でも安心して利用できるでしょう。

Candy Rackの主な機能・できること

Candy Rackの主な機能・できることを紹介します。

多彩なアップセル・クロスセル機能

Candy Rackの一番の特徴は、顧客の購買プロセスのさまざまな段階で、アップセルやクロスセルのオファーを行える点です。

例えば、顧客が特定の商品を閲覧している際には関連商品を、商品をカートに追加した際には一緒に購入すると便利な商品を、さらには購入手続き完了後にも「こちらもいかがですか?」といった形で追加のおすすめを表示できます。

これらのオファーは主にポップアップ形式で表示され、顧客の視線を引きつけやすく、追加購入やより高額な商品への変更を自然な形で促すことができ、購入単価アップに貢献します。

Candy Rackで実装できるアップセル・クロスセルの機能は以下の通りです。

  • アップセル提案 閲覧中の商品より高機能・高価格な商品や、関連性の高い商品を提案します。
  • クロスセル提案 カート内の商品と合わせて購入されやすいアクセサリーや補完品などを提案します。
  • ワンクリックアップセル 顧客がワンクリックで簡単に追加購入できる特別なオファーを提示します。
  • 商品バンドル(セット販売) 複数の商品を組み合わせたお得なセットとして提案し、まとめ買いを促します。
  • 数量割引(ボリュームディスカウント) 同じ商品を複数購入する場合に、購入数に応じて割引を提供します。
  • BOGO(ひとつ購入するともう一つプレゼント) 「特定の商品を購入すると、別の商品が無料または割引になる」といった形式のプロモーションを実施します。
  • ギフト提案 「一定金額以上の購入で無料ギフトをプレゼントする」などのインセンティブを提供します。
  • サービス追加提案 ギフトラッピング、延長保証、優先配送といった付加価値サービスを提案します。

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています。

下記のブログ記事では、アップセルとクロスセルの基本的な概念から、実践的な手法、注意点を紹介しています。ご参考にしてください。

AIによる商品レコメンデーション

Candy RackはAIを活用した商品レコメンデーション機能を備えており、ストア運営の効率化をサポートします。この機能は、「この商品を見た人にはこちらもおすすめ」「この商品と一緒に購入されやすい商品はこちら」といった形で、トリガーとなる商品に最適なアップセル・クロスセル対象商品を自動で選定します。

これにより、ストアオーナーは一つひとつ手動で商品を選択、設定する手間を削減できます。

デザインや表示ルールの自由なカスタマイズ

Candy Rackでは、アップセルやクロスセルの提案を行うポップアップのデザインを、ストアのブランドイメージに合わせて柔軟にカスタマイズできます。レイアウト、色、テキスト内容はもちろん、どのオファーを優先的に表示するかなど、表示ルールも細かく設定可能です。

これにより、顧客に違和感を与えることなく、ストアの雰囲気に溶け込んだ自然な形で商品をアピールできます。

ShopifyにCandy Rackを導入するメリット

ShopifyにCandy Rackを導入することで得られるメリットを4つ紹介します。

顧客単価と売り上げの向上

Candy Rackの一番のメリットは、アップセルやクロスセルを通じて顧客一人あたりの購入金額(顧客単価)を引き上げることです。関連商品や上位グレードの商品、お得なセットなどを効果的に提案することで、顧客は追加購入をしやすくなり、結果としてストア全体の売上向上に直結します。

顧客満足度の向上

適切にパーソナライズされた商品提案は、顧客にとって「便利な情報」です。自分では気づかなかった関連商品や、よりニーズに合った上位商品、お得なセットなどを知ることで、顧客はより満足のいくショッピング体験を得られます。

このようにして高められた顧客満足度は、顧客のリピート購入を促し、ひいては好意的な口コミによる新規顧客の獲得にも貢献するでしょう。

運用効率の改善

AIによる商品レコメンデーション機能を活用することで、手動で関連商品を設定する手間を大幅に削減できます。これにより、ストアオーナーはマーケティング活動や商品開発など、他の重要な業務により多くの時間を割けるようになります。

プロモーションの多様化

Candy Rackは関連商品や上位商品を提案するだけでなく、商品バンドル、数量割引、ギフト設定など、多様なプロモーション(販売促進)も実施できます。「自社ストアに最も合ったプロモーションはどれか?」を手軽に試すことができ、プロモーションの幅も広がるでしょう。

Candy Rackのデメリット

とても有用なCandy Rackですが、いくつかデメリットもあります。

アップセル・クロスセル以外の機能は不十分

ECサイトにおけるマーケティング施策は多岐に渡ります。さまざまな施策を通じて、ショップ全体の売上向上を目指すのが一般的ですが、Candy Rackはアップセル・クロスセルに特化したアプリのため、それ以外のマーケティング機能は不十分といえます。

例えば、顧客情報を元にした割引(会員割引など)や、過去の購入履歴に基づいた特典提供などはできません。他にもキャンペーンの利用数制限などの機能も有していません。

アップセル・クロスセル以外のマーケティング施策も実施したい場合、他のアプリを追加する必要があり、ランニングコストが高くなる可能性がある点には注意してください。

サポートが海外

Candy Rackはチェコの企業が提供するアプリです。操作画面は日本語に対応しているものの、日本に専用デスクはありません。

そのため、不明な点があったり、不具合があったりした場合のチャット&メールサポートでは、英語で対応する必要があるでしょう。英語が苦手な方は注意してください。

ShopifyアプリCandy Rackの料金プラン

Candy Rackの料金は、月間注文数によって変動します。支払う料金による機能の差異はありません。月間注文数と月額料金の関係は以下の表の通りです。

プラン名 月間注文数 月額料金
Starter 0〜200件 39.99ドル
Growth 201〜500件 59.99ドル
Scale 501〜1,000件 79.99ドル
Advanced 1,001〜2,000件 149.99ドル
Pro 2,001〜3,000件 199.99ドル
Premium 3,001〜5,000件 299.99ドル
Elite 5,000件〜9,999件 399.99ドル
Enterprise 10,000件〜 要見積もり

含まれる内容

  • 6つのアップセル表示位置
  • AIによるアップセル提案
  • アップセルによる注文・売上は無制限
  • 24時間365日のチャット・メールサポート

※本記載は2025年6月時点の情報を元にしています。

Candy Rackには14日間の無料体験期間があります。気になった方は導入して試してみるとよいでしょう。

ShopifyアプリCandy Rackの導入方法と初期設定

Candy Rackの導入方法について解説します。

はじめにShopifyアプリストアより、「Candy Rack」をインストールします。

Candy Rack|Shopifyアプリストア

画像出典:Candy Rack|Shopifyアプリストア

Shopifyストアで再度インストールの確認が表示されますので、「インストール」をクリックします。

Shopifyストアで再度インストールの確認が表示されますので、「インストール」をクリック

画像出典:Shopify管理画面

インストールが完了したら、セットアップガイドに沿って初期設定を行います。初めに「テーマエディタでキャンディラックを有効にする」の「有効にする」をクリックします。

「テーマエディタでキャンディラックを有効にする」の「有効にする」をクリック

テーマエディタが自動で表示されますので、「Candy Rack」のスイッチを有効にし、「保存する」をクリックします。

テーマエディタが自動で表示されますので、「Candy Rack」のスイッチを有効にし、「保存する」をクリック

続いて、オファーの動作確認をします。

「最初のアップセルオファーを設定する」の項目にある「オファーを有効にする」をクリック。これによりAIが自動でオファーを作成してくれます。

「最初のアップセルオファーを設定する」の項目にある「オファーを有効にする」をクリック

最後に「キャンディラックの動きをチェック」にある「お店に行く」をクリックし、オンラインストアを表示しましょう。

最後に「キャンディラックの動きをチェック」にある「お店に行く」をクリック

商品をカートに追加した際、オファーのポップアップが表示されれば、初期設定は完了です。

商品をカートに追加した際、オファーのポップアップが表示されれば、初期設定は完了

AIが作成したオファーは管理画面のステータスで「無効」に変更できます。

AIが作成したオファーは管理画面のステータスで「無効」に変更できます

ShopifyアプリCandy Rackの具体的な使い方

Candy Rackの具体的な使い方について解説します。

Candy Rackのホーム画面で「オファーを作成」をクリックします。

Candy Rackのホーム画面で「オファーを作成」をクリック

「アップセルオファーを作成」のページが表示されます。左側には設定項目が、右側にはプレビューが表示されます。

左側には設定項目が、右側にはプレビューが表示されます。

主な設定項目は以下の通りです。途中の選択により、項目は変動します。

  • オファー名:内部向けのオファー名称(顧客には表示されません)
  • 位置づけ:オファーの表示場所
    • 製品ページ
    • カートページ
    • チェックアウト(Shopify Plusのみ)
    • 購入後
  • ディスプレイ:オファーのトリガーとなる商品やコレクションを選択
    • すべての製品
    • 特定の製品
    • 特定のコレクション
  • アップセルタイプ:オファーの対象となる商品の選択方法を選択
    • AIモード:AIが自動で選択
    • 手動モード:手動でオファー商品を選択
    • 同じ商品:トリガー商品と同じ商品が対象
    • カスタムサービス:ギフト包装や延長保証などのサービスを提案
  • 説明:顧客向けにオファーの説明(提案)を記載
  • 割引:アップセル商品に割引を適用。割引率または割引額
  • 追加の設定:オファーが複数ある時の表示順位などを設定

アップセルタイプで「AIモード」を選択すると、「どの商品を提案するか」をAIが自動生成してくれます。

設定が完了したら、「保存」をクリックします。

実際の画面で確認してみましょう。今回のサンプルでは、シューズを購入すると、Tシャツが1,000円オフでクロスセル提案されます。

シューズをカートに追加すると、 ポップアップが表示され、Tシャツが割引価格で表示されました。

シューズをカートに追加すると、 ポップアップが表示され、Tシャツが割引価格で表示されました。

「追加」をクリックすると、カートにTシャツが追加されます。「続行」をクリックして遷移したカートページでも、Tシャツが割引価格でカートに追加されたのが確認できました。

「追加」をクリックすると、カートにTシャツが追加されます。「続行」をクリックして遷移したカートページでも、Tシャツが割引価格でカートに追加されたのが確認できました。

具体的な使い方の解説は以上です。

アップセル・クロスセルアプリを導入して、売上アップを目指そう

この記事ではShopifyのアップセル・クロスセルアプリ「Candy Rack」について解説しました。

Candy Rackは日本語にも対応しているアプリで、簡単な設定でアップセル・クロスセル施策を始められます。一方で、機能は限定的で総合的なマーケティング施策を実施したい場合、他のアプリの導入も必要になるでしょう。

「Candy Rackでできる施策のみで十分」という方は、ぜひ導入して、売上アップを目指してみてください。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。