モバイルアプリ化できるShopifyアプリ 5選|Shopifyストアをスマホ用に最適化!

モバイルアプリ化できるShopifyアプリ 5選|Shopifyストアをスマホ用に最適化!

Shopifyストアをモバイルアプリ化することは、多くのEC事業者にとって重要な選択肢のひとつとなりつつあります。公式APIや開発ツールの進化により、以前よりも容易に自分のオンラインショップをiOSやAndroid端末向けのアプリとして提供できるようになりました。

本記事では、Shopifyストアのアプリ化における基本概念から、アプリ化できる主要なShopifyアプリの紹介、料金プラン、そして導入時の注意点まで、包括的に解説します。Apple App StoreやGoogle Playでの審査プロセス、セキュリティとプライバシーの配慮など、実践的な情報も含めて、アプリ化を検討する際の判断材料を提供します。

Shopifyストアのアプリ化とは

Shopifyストアのアプリ化とは、Shopifyで作成したECサイトをApp StoreやGoogle Playなどのアプリケーションストア経由でダウンロードできるネイティブアプリに変換することです。

ユーザーはスマートフォンのホーム画面から直接ストアにアクセスでき、商品の閲覧や購入がより簡単に行えるようになります。

注意点: この記事で紹介するのは、Shopifyストアをネイティブアプリにするためのツールであり、Shopifyストアに機能を追加する「Shopifyアプリ」とは異なる概念です。

Shopifyストアをアプリ化するメリット

ユーザビリティの向上

Shopifyストアをアプリ化することで、ユーザーはスマートフォンのホーム画面から直接ストアにアクセスできるため、商品検索や購入が格段に手軽になります。

販売チャネルの拡大とリピーター獲得

アプリという新たな販売チャネルを追加することで、これまでWebサイトやSNSだけでは届かなかった顧客層にアプローチできる可能性が高まります。スマートフォンを日常的に使用するユーザーが多い現在、アプリ化によってストアへのアクセス頻度が増加し、リピーターの増加が期待できます。

プッシュ通知機能の活用

アプリ化により、ストアに関するお知らせやキャンペーン情報をプッシュ通知機能で直接ユーザーに配信できるようになります。この機能を活用することで、カゴ落ち対策、商品の再入荷情報、おすすめ商品の紹介など、ユーザーがストアにアクセスするきっかけを効果的に作ることができます。

下記のブログ記事では、Shopifyで実施できるカゴ落ち対策を紹介しています。ご参考にしてください。

また、下記のブログ記事では、Shopifyでおすすめの再入荷通知アプリを紹介しています。ご参考にしてください。

実店舗との連携強化

実店舗とオンラインの両方で商品販売を行っている場合、アプリを通じて店舗でのプロモーションやセール情報を発信でき、実店舗の利用者には来店時に直接アプリのダウンロードを促すことが可能です。これにより、実店舗の顧客をオンラインへ、オンラインの顧客を実店舗へ相互に誘導し、より濃厚なファン層を構築できます。

Shopifyストアアプリ化のデメリット

開発・運営コストの負担

アプリ化には高額な開発コストがかかり、定期的なメンテナンスやアップデート対応によって継続的な費用が発生します。自社で内製すれば外注コストは抑えられますが、リソースがない場合は制作会社への外注が必要となり、予算の確保が重要な課題となります。

ユーザーのダウンロード促進と継続利用の課題

アプリは通常のWebサイトと異なり、ユーザーにインストールしてもらう必要があります。ダウンロードを促すためのマーケティング活動や、アプリの評判向上への努力が必要です。また、ユーザーのスマートフォンのストレージ容量を消費するため、継続的に利用してもらうための価値提供と施策が重要になります。

アプリストア審査とOSアップデート対応

AppleとGoogleのアプリストアでの公開には審査が必要で、このプロセスには時間がかかり、予期しない問題が発生することもあります。審査が通過しない場合は修正が必要となり、リリーススケジュールに遅れが生じる可能性があります。さらに、OSがアップデートされた際の対応も継続的に必要となり、永続的な保守体制の構築が求められます。

セキュリティとプライバシーの配慮

アプリはユーザーの端末から情報を取得できるため、個人情報の適切な保護と安全な管理が必要不可欠です。ユーザーのプライバシーに関する問題への対策を講じながら、アプリ化のメリットを最大限に活用することが重要です。

Shopifyストアのアプリ化方法

Shopifyストアをモバイルアプリ化する方法は、主にフルスクラッチ開発とアプリビルダーの利用の2通りに分かれます。

フルスクラッチ開発

フルスクラッチ開発は、アプリケーションを一から全て開発する方法です。機能や画面レイアウトを自社の要望に合わせて自由に決められるため、競合他社との差別化が図りやすいのが特徴です。Shopifyが提供するAPIを活用することで、商品情報の取得、カートへの商品追加、注文処理、顧客情報の管理などの機能を実現できます。

ただし、自由度が高い反面、開発コストや工数が大幅にかかるため、予算や開発期間に十分な余裕があるかの検討が必要です。

アプリ化できるShopifyアプリの利用

より簡単で効率的な方法として、Shopifyアプリストアで提供されているアプリ化できるShopifyアプリを利用する方法があります。フルスクラッチ開発と比較して開発コストや工数を大幅に削減でき、低コストかつスピーディーなリリースが可能です。

機能面や画面レイアウトは各アプリが定めている範囲から選択して作成するため自由度は制限されますが、どのアプリもShopifyの利便性やデザイン性を損なわない仕様となっており、実用的なアプリを構築できます。

アプリ化できるShopifyアプリ 5選

Appify

Appify|Shopifyアプリストア

出典:Appify|Shopifyアプリストア

Appifyは、Shopifyと連携し、自社ブランド専用のネイティブアプリをノーコードで構築・運用できるShopifyアプリです。商品・会員情報・ポイントなどをShopifyと連携しながら、モバイルに最適化された購入体験を提供します。

アプリ限定のプッシュ通知や抽選販売、会員証・チケット配布など、店舗・EC・アプリの垣根を越えた施策が可能です。

下記のブログ記事では、Appifyの特徴やおすすめ機能、セットアップ方法を詳しく紹介しています。ご参考にしてください。

Appifyの料金プラン

プラン名 料金 内容
ベーシック(年間契約) 月額150,000円 ・次年度の利用料金は基本料金の月額15万円に加えて、従量課金が発生する場合があります
・前年度の販売チャネル「モバイルアプリ」の年間売上実績が5,000万円を超えるごとに、90万円分の従量課金が契約更新時に発生します
エンタープライズ(年間契約) 月額300,000円〜 ・追加料金は導入時にお見積となります

Mobile App Builder ‑ Plobal

Mobile App Builder ‑ Plobal|Shopifyアプリストア

出典:Mobile App Builder ‑ Plobal|Shopifyアプリストア

簡単な操作とグラフィカルインターフェースを特徴とするアプリビルダーです。多種のテンプレートやデザインオプションが提供され、開発者がアプリ開発に不慣れな場合でも使いやすく設計されています。効率的にアプリを作成したい場合に適したツールです。

最上位のENTERPRISEプランでは、Shopify SDK統合、Apple Pay、Android Pay、Native Checkout、高度な分析、専用アカウントマネージャーなどの機能も利用できます。

Mobile App Builder ‑ Plobalの料金プラン

プラン名 料金 内容
Starter Plan 無料
※初期費用なし、アプリ内売上の3%の成功報酬のみ(アプリがライブになってから支払い)
・2つの標準統合
・ネイティブiOS+Android
・ドラッグ&ドロップアプリビルダー
・無制限プッシュ通知
・メール&ライブチャットサポート
・リアルタイム分析
Growth 月額199ドル
年額1,990ドル(17%お得)
・4つの標準統合
・ネイティブiOS+Android
・ドラッグ&ドロップアプリビルダー
・無制限プッシュ通知
・メール&ライブチャットサポート
・リアルタイム分析
・30日間の無料体験
Essential 月額499ドル
年額4,990ドル(17%お得)
・7つの標準統合
・放棄された閲覧キャンペーン
・ユーザーセグメント通知
・商品フィルター
・Apple Pay
・専任サクセスマネージャー
・30日間の無料体験
Enterprise 月額1,199ドル
年額11,990ドル(17%お得)※アプリ内売上の1%の成功報酬
・無制限の高度な統合
・アプリパーソナライゼーション
・マルチページ設定
・カスタマイズ可能フォント
・優先サポート
・30日間の無料体験

ハルクモバイルアプリビルダー

ハルクモバイルアプリビルダー|Shopifyアプリストア

出典:ハルクモバイルアプリビルダー|Shopifyアプリストア

高度なコーディングスキルを必要としない、完全モバイル対応のアプリビルダーです。iOSとAndroidの両方に対応しており、各アプリストアへ迅速にアプリを展開できます。SNSアカウント情報を利用したログイン機能や、最適化された検索結果により商品を素早く見つけられる機能など、ユーザビリティを重視した機能が充実しています。

ハルクモバイルアプリビルダーの料金プラン

プラン名 料金 内容
ベーシックプラン 月額79ドル
年額790ドル(17%お得)
・ネイティブiOSおよびAndroidアプリ
・無制限の製品
・無制限のセクション
・5プッシュ通知
・メールサポート
・すべての一般的なモバイルアプリ機能
・14日間の無料体験
プロプラン 月額149ドル
年額1,490ドル(17%お得)
・プッシュ通知をスケジュール配信
・高度なレポート
・10プッシュ通知
・チャットとメールのサポート
・Facebookアプリイベント
・14日間の無料体験
グローバルプラン 月額249ドル
年額2,479ドル(17%お得)
・プロプランのすべて
・放棄されたカートプッシュオートメーション
・高度なアプリ統合
・無制限のプッシュ通知
・専用実装スペシャリスト
・14日間の無料体験

モバイルアプリビルダー‑OneMobile

モバイルアプリビルダー‑OneMobile|Shopifyアプリストア

出典:モバイルアプリビルダー‑OneMobile|Shopifyアプリストア

iOSおよびAndroid対応のモバイルアプリを最短30分で構築できるアプリビルダーです。既存のテーマを活用することで迅速なモバイルアプリ構築を実現し、カウントダウンタイマーやアナウンスバーなど、ユーザーの購入意欲を促進する機能が組み込まれています。上位プランでは専門エンジニアによるカスタマイズサービスも提供されており、より細かな要望にも対応可能です。

モバイルアプリビルダー‑OneMobileの料金プラン

プラン名 料金 内容
FREE 無料 ・デフォルトテーマ1+5デザイン
・カスタム1+デフォルト4スクリーン
・ブランドカラー設定
・アプリ内ほしい物リスト
・リンク
・アプリ提出用コンテンツ(1回)
・商品おすすめ機能
・テキスト検索機能
・メールサポート
SCALE•UP 月額99ドル
※モバイル収入が月2,000ドル以下の場合は成功報酬なし、注文1件につき2.9%の手数料が適用
・全機能FREEプランに含む
・7テーマ+25デザインブロック
・セグメント&自動プッシュ通知
・テキスト&音声検索
・大量AIコンテンツ作成(50回)
・多言語&通貨対応
・高度なデータ分析&連携
・ライブチャットサポート
・14日間の無料体験
BRAND•UP 月額299ドル
※モバイル収入が月10,000ドル以下の場合は成功報酬なし、注文1件につき1.9%の手数料が適用
・全機能SCALEUPプランに含む
・カスタムインターフェース設計
・35ブロック&スケジュール設定
・ショッパーテイメント&動画販売
・テキスト
・音声
・バーコード検索
・実装スペシャリスト対応
・カスタマーサクセス担当
・30日間満足保証
・14日間の無料体験
OMNI 月額990ドル
※モバイル収入が月100,000ドル以下の場合は成功報酬なし、注文1件につき1.2%の手数料が適用
・全機能BRANDUPプランに含む
・60ブロック+追加10画面
・店舗専用の機能
・社内システムと連携
・アップデート随時または四半期
・OneLoyalty月額無料
・専任サクセスマネージャー
・30日間満足保証

Shopney ‑ Mobile App Builder

Shopney ‑ Mobile App Builder|Shopifyアプリストア

出典:Shopney ‑ Mobile App Builder|Shopifyアプリストア

コードやデザインスキルがなくても、Shopifyストアを数分でモバイルアプリに変換できるアプリビルダーです。ファッション系やニッチなジャンルなど、さまざまな分野に対応したデザインテーマが系統ごとに用意されており、事業のイメージに合うテーマを選択できます。

ユーザーとのコミュニケーションを促進するアプリ内チャット機能により、会話を通じて購入意欲を高め、売上向上につなげることができます。また、アプリの使い方や事業者の悩みを解決する充実したカスタマーサポートも提供されています。

Shopney ‑ Mobile App Builderの料金プラン

プラン名 料金 内容
Silver Plan 月額149ドル
年額1,428ドル(20%お得)
・柔軟なデザイン(7要素まで)
・無制限プッシュ通知
・再入荷通知
・テーマオプション
・アプリ内ライブチャット
・Google、Facebook広告連携
・30日間無料体験
Gold Plan 月額299ドル
年額2,868ドル(20%お得)
・デザイン(20要素まで)
・スケジュール配信プッシュ通知
・カート放棄通知
・多言語
・多通貨対応
・商品レビュー連携
・高度な検索機能連携
・30日間無料体験
Platinum Plan 月額599ドル
年額5,988ドル(17%お得)
・無制限デザイン要素
・スケジュール配信アプリデザイン
・ロイヤルティ
・リワード連携
・Klaviyo、Gorgias連携
・拡張現実(AR)、バーコードスキャナー
・専用サポート
・30日間無料体験

まとめ

Shopifyストアのアプリ化は、ユーザビリティの向上、販売チャネルの拡大、リピーター獲得など多くのメリットをもたらす一方で、開発コストやメンテナンス、ユーザーのダウンロード促進などの課題も存在します。

フルスクラッチ開発は高い自由度を実現できますが、アプリビルダーを利用することで、コストを抑えながら効率的にアプリ化を進めることが可能です。各アプリビルダーはそれぞれ特徴が異なるため、自社のビジネス規模、予算、求める機能に応じて最適なツールを選択することが成功への鍵となります。

アプリ化を検討する際は、事前に予算の確保、マーケティング戦略、継続的な運営体制の構築を十分に計画し、長期的な視点でプロジェクトを進めることが重要です。

最後に、下記のブログ記事ではアプリ化するShopifyアプリ以外にも売上拡大や業務効率化に役立つおすすめアプリを紹介しています。Shopifyアプリ選びのご参考にしてください。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。