モバイルアプリを構築できるShopifyアプリ「Appify」の特徴と活用ポイント

モバイルアプリを構築できるShopifyアプリ「Appify」の特徴と活用ポイント

Shopifyアプリ「Appify」とは

Shopifyアプリ「Appify」

今回は、アパレル企業を中心に多くの有力ブランドに導入されているShopify専用のモバイルアプリ構築パッケージ「Appify - モバイルアプリ」についてご紹介します。

Appifyは、Shopifyと連携し、自社ブランド専用のネイティブアプリをノーコードで構築・運用できるShopify公式アプリです。商品・会員情報・ポイントなどをShopifyと連携しながら、モバイルに最適化された購入体験を提供します。

アプリ限定のプッシュ通知や抽選販売、会員証・チケット配布など、店舗・EC・アプリの垣根を越えた施策が可能です。

Appifyの特徴

ノーコードでブランド専用のネイティブアプリを構築

開発知識がなくても、Shopifyストアと連携したiOS/Android対応のショッピングアプリをノーコードで構築可能。Shopifyの商品・コレクション・顧客情報なども自動同期され、日々の運用負荷を最小限に抑えながらスムーズにアプリを公開できます。

プッシュ通知・抽選販売など、モバイル特化の機能を搭載

Shopifyの顧客セグメントに応じたプッシュ通知配信や、Bot対策としての抽選販売など、モバイルアプリならではの機能を標準搭載。エンゲージメントを高め、LTV向上に寄与する販促施策が可能です。

VIP - 会員プログラムとの連携でロイヤルティを強化

Stackが提供する「VIP-会員プログラム」と連携することで、マイページ上にポイント残高や会員ランクを表示可能。アプリ内のコンテンツ出し分けも可能で、ファン顧客に向けた特別な体験設計を実現できます。

Shopify Flowとの連携で柔軟な自動化が可能

アプリ上での会員登録・QRコードスキャン・お気に入り登録などの行動をトリガーに、Shopify Flowを通じてプッシュ通知やクーポン配信などを自動化。ノーコードで高度なCRM施策を実行できます。

外部サービスとの連携で購入体験を最適化

unisize(サイズレコメンド)、チャネルトーク(接客チャット)、STAFF START/LEEEP(コーディネート)など、他ツールとの連携も可能。アプリを通じてWeb以上の接客・接触体験を提供できます。

こんな企業・ストアにおすすめ

・ネイティブアプリでロイヤルカスタマーとの接点を強化したい  
・限定販売や抽選販売でファンを優遇したい
・ECと店舗の垣根を越えたオムニチャネル戦略を実現したい
・プッシュ通知やQRコード活用など、リアルタイムかつ多面的な販促を行いたい  
・Webと差別化したブランド体験をモバイルアプリで届けたい全てのShopifyストア

Appifyのおすすめ機能

ノーコードで簡単にアプリを作成できる

ノーコードで簡単にアプリを作成できる

Appifyは、直感的なインターフェースで誰でも簡単にネイティブアプリを構築できるノーコードツールです。Shopifyの販売チャネルとして「モバイルアプリ」が追加されるため、アプリ限定・先行販売といった施策もスムーズに実現可能。新しい販売チャネルを素早く立ち上げたいブランドに最適です。

無制限のプッシュ通知で顧客にアプローチ

無制限のプッシュ通知で顧客にアプローチ

Appifyでは、Shopifyの顧客セグメントを活用して、無制限にプッシュ通知を配信可能です。顧客情報はShopify上に集約されているため、別システムとの連携ミスや管理の煩雑さもありません。また、Shopify Flowと連携すれば、発送完了や来店ポイント付与などをトリガーに自動で通知配信ができ、リアルタイムで最適な顧客アプローチが実現します。

オフラインにも対応したOMOプラットフォーム

オフラインにも対応したOMOプラットフォーム

Appifyは、実店舗とオンラインの垣根を超えるOMOプラットフォームとして機能します。Shopify POSやスマレジと連携した会員証の表示に加え、イベント招待チケットや店頭クーポンの配信にも対応。さらに、店舗のお気に入り登録をもとにShopify上で顧客タグを自動付与することで、ローカル施策にも活用でき、来店促進からCRM強化まで一気通貫で実現します。

拡張機能も充実

拡張機能も充実

Appifyは、抽選販売やQRコードスキャン機能など、拡張機能も充実。抽選商品でロイヤルカスタマーに特別な体験を提供したり、QRコードで来店を促進するなど、アプリを活用した多彩な施策が可能です。特典設計はShopify Flowと連携して柔軟に設定でき、今後はモーダル機能などさらに多くのアップデートを予定しています。

売上はストア分析で確認できる

売上はストア分析で確認できる

Appify経由の売上は、Shopifyのストア分析機能から「モバイルアプリ」チャネルとして簡単に確認できます。GA4などの専門的な分析ツールを使わなくても、主要な指標はShopifyの管理画面上で把握できるため、運用担当者でも無理なくパフォーマンス管理が可能。売上分析と改善施策のサイクルをスムーズに回せます。

Appifyの料金プラン

Appifyの料金プラン

ベーシック(年間契約)¥150,000/月

次年度の利用料金は、基本料金の月額15万円に加えて、従量課金が発生する場合があります。前年度の販売チャネル「モバイルアプリ」の年間売上実績が5,000万円を超えるごとに、90万円分の従量課金が契約更新時に発生します。

エンタープライズ(年間契約)¥300,000〜/月

追加料金は導入時に御見積となります。

Appifyのセットアップ方法

ステップ1:AppifyをShopifyストアにインストールしましょう

ステップ1:AppifyをShopifyストアにインストールしましょう

Shopifyのアプリストアで「Appify-モバイルアプリ」と検索し、アプリをインストールしましょう。

ステップ2:担当サポートに連絡して、アプリ構築をスタートしましょう

Appifyをご利用いただくには、AppleおよびGoogleのデベロッパーアカウントの取得が必要です。また、アプリの構築には弊社Stack側での設定作業も含まれます。導入をご検討の際は、AppifyのアプリストアページまたはStack公式サイトより、お問い合わせください。

その他、よくある質問

問い合わせや導入サポートはありますか?

はい、安心してご利用いただけるよう、アプリ導入まで手厚いサポートをご用意しています。チャットやメールでの迅速な問い合わせ対応はもちろん、キックオフ時のオンラインミーティング等、運用面もサポートいたします。

途中でプランの変更はできますか?

はい、従量課金が予想以上に増加する見込みの場合は、担当営業から適切なプラン変更をご案内いたします。

連携可能なShopifyアプリやサービスはありますか?

はい、Appifyは複数のShopifyアプリや外部サービスと連携することが可能です。たとえば、「VIP - 会員プログラム」と連携することで、アプリ上に保有ポイントや会員ランクを表示し、ステージごとのコンテンツ出し分けが可能になります。

unisize x Appify


また、unisize(サイズレコメンド)、チャネルトーク(接客チャット)、STAFF START / LEEEP(コーディネート投稿)などとも連携でき、Webと同等以上の購入体験をモバイルアプリ上で提供可能です。
これらの連携を活用することで、より高度なロイヤルティ施策や顧客体験の最適化が実現できます。

導入事例などありますか?

はい、公式サイトにて多数の導入事例をご紹介しております。ぜひご参考ください。

▼公式事例はこちら

最後に 

モバイルアプリの開発方法には、WebView、スクラッチ開発、ノーコードなどさまざまな選択肢がありますが、Shopifyを利用しているストアにとって最適なのは、Shopifyの構造や機能を最大限に活かせる手法です。Appifyのように、Shopify Flowや顧客セグメント、チャネル設計と親和性の高いノーコードアプリは、開発・運用の負担を抑えつつ、成果につながる体験設計を実現します。構築手法の選定こそ、アプリ成功の第一歩です。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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