Shopifyのメニュー項目を追加、削除、編集、階層構造化する方法|メニューの種類も紹介

Shopifyのメニューをカスタマイズ|メニュー項目を追加、編集、削除、階層構造化する方法

Shopifyでオンラインストアを運営する上で、適切なメニュー設計は顧客体験を向上させ、売上増加につながる重要な要素です。本記事では、Shopifyのメニューの種類やメニューを構成するメニュー項目の追加・編集・削除・並べ替えの方法について詳しく解説します。初心者の方でも簡単に理解し、実践できる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。

メニュー(ナビゲーションメニュー)の種類

Shopifyのオンラインストアを運営する上で、メニュー(ナビゲーションメニュー)は顧客がサイト内を移動する際の道しるべとなる重要な要素です。初心者の方にとって、様々な種類のメニューがあることを知ると少し複雑に感じるかもしれませんが、それぞれに役割があり、顧客の買い物体験を向上させるために活用できます。

適切に設計されたメニューは、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、売上増加にも貢献します。

メインメニュー(ヘッダーメニュー)

メインメニュー(ヘッダーメニュー)
メインメニュー(ヘッダーメニュー)の事例

まず、最も基本的なのが「メインメニュー」です。これはサイトの上部、通常はロゴの横や下に配置され、ホームページや商品一覧、お問い合わせページなど、重要なセクションへのリンクを含みます。顧客がサイトを訪れた際、最初に目にするナビゲーションツールなので、シンプルで分かりやすい構成が求められます。

フッターメニュー

フッターメニュー
フッターメニューの事例

次に、「フッターメニュー」があります。これはページの一番下、フッター部分に配置されるメニューです。会社概要、利用規約、プライバシーポリシーなど、補足的な情報へのリンクを置くのに適しています。メインメニューほど目立ちませんが、詳細情報を求める顧客にとっては重要な役割を果たします。

ドロップダウンメニュー

ドロップダウンメニュー
ドロップダウンメニューの事例

サイトの規模が大きくなると、「ドロップダウンメニュー」の活用が有効です。これはメインメニューの項目にマウスを乗せたり、タップしたりすると表示される追加のメニューです。例えば、「商品一覧」という項目の下に「メンズ」「レディース」「キッズ」などのカテゴリーを表示させることができます。多くの商品カテゴリーがある場合に、整理整頓するのに役立ちます。

ハンバーガーメニュー

ハンバーガーメニュー
ハンバーガーメニューの事例

モバイル対応を考える際には、「ハンバーガーメニュー」が重要になります。これは三本の横線(≡)で表現されるアイコンで、タップすると全てのメニュー項目が表示されます。スマートフォンなど画面の小さいデバイスでスペースを節約しつつ、必要な時にメニューを表示できる便利な機能です。

サイドバーメニュー

サイドバーメニュー
サイドバーメニューの事例

商品ページや検索結果ページでは、「サイドバーメニュー」が活躍します。ページの左側や右側に縦長に表示され、商品のフィルタリングやカテゴリーの詳細な分類に使用されます。顧客が欲しい商品を絞り込む際に非常に便利です。

パンくずリスト

パンくずリスト
パンくずリストの事例

最後に、「パンくずリスト」も忘れてはいけません。これは現在のページの位置を階層的に示すナビゲーションで、通常ページの上部に「ホーム > カテゴリー > サブカテゴリー > 商品名」のように表示されます。顧客が自分の位置を把握し、簡単に前のページに戻れるようにする役割があります。

下記のブログ記事では、パンくずリストのメリット・デメリット、Shopifyサイトにパンくずリストを出す3つの方法を紹介しています。ご参考にしてください。

パンくずリストを出すメリット|Shopifyサイトへの導入方法

メニュー項目とは

メニュー項目とは、Shopifyストアのメニュー(ナビゲーションメニュー)を構成する個々のリンクのことです。例えば、メインメニューに「ホーム」「商品一覧」「お問い合わせ」などの項目があります。

メニューの事例

メニューの事例

メニューは、これらのメニュー項目を集めて構成される全体的なナビゲーション構造です。メインメニュー、フッターメニュー、サイドバーメニューなどが該当します。

メニュー項目の事例

メニュー項目の事例

メニュー項目は、特定のページやセクションへのリンクとして機能し、階層構造を作ることも可能です。例えば、「商品一覧」の下に「メンズ」「レディース」などのサブカテゴリーを配置できます。

Shopifyでは、メニュー項目の追加、編集、削除、並べ替えが簡単にできます。これにより、ストアの成長に合わせてナビゲーション構造を柔軟に調整できます。

適切にメニュー項目を設定し整理することで、顧客が欲しい情報や商品を簡単に見つけられる、使いやすいナビゲーションを構築できます。

Shopifyのメニュー項目に設定可能なリンク

Shopifyでは、様々な種類のページやリソースにリンクするメニュー項目を作成できます。主な設定可能なリンク先には以下があります:

  • TOPページ:ストアのメインページへのリンク
  • コレクションページ:特定の商品カテゴリーへのリンク
  • 商品ページ:個別の商品詳細ページへのリンク
  • ブログページ:ストアのブログセクションへのリンク
  • ブログ記事ページ:特定のブログ記事へのリンク
  • ポリシーページ:返品ポリシーや利用規約などへのリンク
  • 外部ウェブサイト:他のウェブサイトへのリンク
  • メールリンク:顧客が直接メールを送れるリンク

メニューを追加する方法

新しいメニューを追加するには、以下の手順に従います。

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(2)「メニューを追加」するをクリック

(3)メニューの「タイトル」と「ハンドル」を入力

(3)メニューの「タイトル」と「ハンドル」を入力

(4)「メニューを保存」をクリック

メニュー項目を追加する方法

新しいメニュー項目を追加するには、以下の手順に従います。

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(2)目的のメニューを選択

(3)「メニュー項目を追加」をクリック

(3)「メニュー項目を追加」をクリック

(4)リンク先のタイプを選択し、必要な情報を入力

(5)「追加する」をクリック

(6)メニュー項目が追加されているのを確認し、「メニューを保存」をクリック

(6)メニュー項目が追加されているのを確認し、「メニューを保存」をクリック

これらの手順により、簡単に新しいメニュー項目を作成し、ストアのナビゲーションを拡張できます。

メニュー項目を編集する方法

既存のメニュー項目を編集するプロセスは簡単です。

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(2)目的のメニューを選択

(3)編集したいメニュー項目をクリック

(3)編集したいメニュー項目をクリック

(4)メニュー項目名やリンク先を変更

(5)「変更を適用する」をクリック

(6)メニュー項目が変更されているのを確認し、「メニューを保存」をクリック

(6)メニュー項目が変更されているのを確認し、「メニューを保存」をクリック

この方法で、ストアの成長や変更に合わせてメニューを柔軟に調整できます。

メニュー項目を削除する方法

不要になったメニュー項目は以下の手順で削除できます。

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(1)Shopify管理画面 > 「オンラインストア」>「メニュー」の順に遷移

(2)目的のメニューを選択

(3)削除したいメニュー項目の右側「削除」をクリック

(3)削除したいメニュー項目の右側「削除」をクリック

(4)確認ダイアログの「削除」をクリック

(4)確認ダイアログの「削除」をクリック

削除する前に、そのメニュー項目が他の重要なページにリンクしていないか確認することが重要です。

メニュー項目の表示順を変更する方法

メニュー項目の順序は、顧客のナビゲーション体験に大きな影響を与えます。順序を変更するには下記の手順で変更できます。

(1)メニュー編集画面で、項目をドラッグ&ドロップで希望の位置に移動

(1)メニュー編集画面で、項目をドラッグ&ドロップで希望の位置に移動

(2) 希望の表示順になったら、「メニューを保存」をクリック

(2) 希望の表示順になったら、「メニューを保存」をクリック

メニュー項目の階層構造化する方法

階層構造のメニューを作成することで、複雑なナビゲーションをシンプルに整理できます。

(1)親となるメニュー項目と子となるメニュー項目を作成

(1)親となるメニュー項目と子となるメニュー項目を作成

(2)子となるメニュー項目を選択し、親メニュー項目の下にドラッグ・アンド・ドロップします。

(2)子となるメニュー項目を選択し、親メニュー項目の下にドラッグ・アンド・ドロップします。

(3)メニュー項目が階層構造になっているのを確認し、「メニューを保存」をクリック

階層構造を作る際は、深すぎる階層を避け、ユーザーが迷子にならないよう注意しましょう。

まとめ

効果的なメニュー設計は、Shopifyストアの成功に不可欠な要素です。本記事で紹介した様々なメニューの種類と管理方法を活用し、顧客にとって使いやすいナビゲーション構造を構築しましょう。以下のポイントを常に意識することで、ストアのユーザビリティを向上させることができます:

  1. 顧客のニーズと行動パターンを理解し、それに合わせたメニュー構造を設計する
  2. シンプルで直感的なナビゲーションを心がける
  3. モバイル対応を忘れずに、ハンバーガーメニューなどを適切に活用する
  4. 定期的にメニュー構造を見直し、必要に応じて調整する
  5. 階層構造を作る際は、深すぎる階層を避け、ユーザーが迷子にならないよう注意する

これらの点に注意しながら、常に改善を心がけることで、顧客満足度を高め、結果として売上増加につなげることができるでしょう。Shopifyの柔軟なメニュー管理機能を最大限に活用し、あなたのオンラインストアを成功に導いてください。

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    Shopifyアプリの課金とは? Shopifyアプリの課金方法は、大きく分けてShopify内で決済する方法とShopify外で決済する方法の2つあります。 Shopify内で決済する場合、Shopifyアプリの料金は、マーチャントからShopifyに支払われ、税金や手数料を除いた料金がShopifyからアプリベンダーに支払われます。 Shopify内で決済する一番のメリットはマーチャントが課金する際にクレジットカード等の入力が不要なため、そのぶんの課金ハードルが低いことです。 デメリットは手数料をShopifyに支払う必要があることですが、現状ではよっぽど稼ぐアプリを作らない限り気にするほどではないので、Shopify内で決済させるのがよいと思います。 Shopify外で決済する場合、アプリベンダーは独自の決済フローを用意する必要があります。 こちらについては今回は触れません。以下はすべてShopify内の課金についての説明になります。 Shopifyアプリの課金の流れ Shopifyアプリで課金するための道具はすべてShopify側が用意してくれています。 したがって、Shopifyアプリは決められたパターンの実装するだけで、簡単に課金が行なえます。 Shopifyアプリの課金はざっくりと以下の流れで行われます。 【アプリ】Shopifyアプリの画面内に配置された課金ボタンをユーザーがクリック 【サーバー】課金の種類(種類については後述します)、課金額、プラン名などを元にShopify GraphQL APIにリクエストを送る 【サーバー】ユーザーに課金してもらうためのURLを含むデータをAPIから受け取り、アプリに渡す 【アプリ】課金用のURLにリダイレクト 4で表示された課金用のページでユーザーが課金を選択したら、課金が行われます。 (もちろん、キャンセルを選択して離脱する可能性もあります) 課金の種類 Shopifyでの課金方法はいくつかあります。 1つ目は定額料金プラン(固定額プラン)です。 定額料金には月払いと年払いのどちらかを選ぶことができます。 2つ目は使用状況に基づくプランで、いわゆる従量課金と呼ばれるプランです。 何の使用状況によって、どのくらいの課金をするかはアプリが決めることができます。 (メール配信をするアプリならメールの配信量、商品販売に関連するアプリなら販売された商品金額など) 3つ目は1と2を組み合わせたプランです。 ここでは定額料金の年払いは選択できませんので、月払い + 従量課金の組み合わせのみになります。...

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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