Shopifyを活用して、特定の条件に基づいた誕生日クーポンを発行する方法をご存じですか?この記事では、Shopifyの純正機能やアプリを利用して、例えば「3月生まれ(3月1日〜3月31日生まれ)のユーザーに対して、3月限定で利用できる20%OFFの誕生日クーポン」を発行する具体的な手順を解説します。顧客の誕生日情報を活用したマーケティング施策を検討している方にとって、実践的な内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
Shopifyで誕生日クーポンを発行する方法
ディスカウント機能を利用する
Shopify純正のディスカウント機能を利用する方法です。ディスカウント機能はもともと備わっている機能ですので、無料で利用することができます。
ディスカウント機能を利用することで、誕生月のユーザーだけに利用期間を絞ったクーポンコードを発行することができます。
下記のブログ記事ではディスカウント機能の種類や使い方を詳しく解説しています。ご参考にしてください。
Shopifyアプリを利用する
次に、Shopifyアプリを利用する方法です。ディスカウント機能では実現できない複雑な条件での誕生日クーポンを発行したい場合や自動で誕生日クーポンを発行したい場合におすすめです。デメリットとしては、アプリ利用料が発生する場合や日本語に対応していない場合があることなどが挙げられます。
ディスカウント機能で誕生日クーポンを発行する方法
今回は「3月生まれ(3月1日〜3月31日生まれ)のユーザーに対して、3月限定で利用できる20%OFFの誕生日クーポン」を発行する方法を紹介します。
前提条件:生年月日を顧客メタフィールドで管理

今回紹介する方法では、生年月日の情報を顧客メタフィールド(metafields.facts.birth_date)で管理している前提で紹介します。
ステップ1: 3月生まれのセグメントを作成

(1) Shopifyの管理画面よりセグメントをクリック
(2) セグメント一覧より「セグメントを作成」をクリック

(3) セグメント名に任意の名称に変更
今回は「3月生まれ」と設定しています。
(4) 絞り込み条件で「anniversary('metafields.facts.birth_date') BETWEEN 2025-03-01 AND 2025-03-31」を入力
(5) 絞り込みを適用
(6) 「保存」をクリック
ステップ2: 3月限定の誕生日クーポンを発行

(1) Shopifyの管理画面から「ディスカウント」をクリック
(2) ディスカウント一覧ページの「ディスカウントを作成」をクリック

(3) 表示されたポップアップより「注文の割引金額」を選択

(4) 方法から「クーポンコード」を選択
(5) クーポンコードに任意の文字列を入力
(6) ディスカウント価格セクションより「割引率」を選び、20を入力
(7) 資格セクションより「特定のお客様セグメント」を選択
(8) 直下の入力フォームよりステップ1で作成したセグメントを選ぶ
(9) 最大のディスカウント使用するセクションより「お客様1人につき1回のみの使用とする」にチェックをつける

(10) 有効期間にて、実施したい期間(今回は2025-03-01 0:00〜2025-03-31 23:59)を設定
(11) 「ディスカウントを保存」をクリック
ステップ3: 動作確認

(1) 誕生月のユーザーでアクセスし、チェックアウトページにてクーポンコードを入力
今回の場合は、2025年3月に3月生のユーザーでアクセスして確認します。
(2) 割引が適用されていることを確認

(1) 誕生月ではないユーザーでアクセスし、チェックアウトページにてクーポンコードを入力
今回の場合は、2025年3月に3月生以外のユーザーでアクセスして確認します。
(2) 割引が適用されずにアラートメッセージが表示されることを確認
クーポンコードが意図した通りに動作することを確認できたら、設定は完了です。
番外編: 誕生日クーポンをメールで配布する方法

Shopifyメールを利用することで、ステップ1で作成した顧客セグメントのユーザーだけに誕生日クーポンを配布するためのメルマガを配信することができます。
Shopifyメールの特徴や料金プラン、使い方などは下記のブログ記事で詳しく解説しています。ご参考にしてください。
最後に
Shopifyのディスカウント機能やアプリを活用することで、誕生日クーポンの発行や配布を簡単に実現できます。純正機能を使えば無料でシンプルなクーポン発行が可能ですが、アプリを利用することで、より複雑な条件設定や自動化が可能になります。また、Shopifyメールを活用すれば、特定の顧客セグメントに対して効率的にクーポンを配布することもできます。この記事を参考に、顧客体験を向上させる施策をぜひ実践してみてください。
最後に、今回はディスカウントタイプ「注文の割引金額」の活用方法を紹介しました。他のディスカウントタイプの活用方法も詳しく知りたい場合は、下記のブログ記事をご参考にしてください。