花屋ネットショップを開業したい!サイト構築・集客のコツとは

花屋ネットショップを開業したい!サイト構築・集客のコツとは

「花屋のネットショップを始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない」「オンラインならではの運営のコツが知りたい!」そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、花屋のネットショップ開業に必要な基本ステップから運営のコツまでを紹介します!

ネットショップで花屋を始めるための基本ステップ

花屋のネットショップを開業するために、大きくわけて以下の4つのステップで進めていきます。

1. コンセプトを明確にする

最も大切なのが「どんなお客様に、どんなお花を、どんな想いで届けたいのか」というショップのコンセプトを明確にすることです。コンセプトがブレてしまうと、その後の商品選びや情報発信にも一貫性がなくなり、顧客の心に響くお店作りは難しくなります。

ターゲットを設定する

具体的なターゲット像を設定することで、商品やマーケティング戦略が明確になります。

例えば、誕生日や記念日、プロポーズなど、特別な日に花を贈りたい20代の男性をメインの顧客と設定する、など。法人向けのお店にするのであれば、開店祝いや周年祝いのスタンド花や胡蝶蘭などをラインナップするなど、ターゲット層によって扱う商材も変わってきます。

扱う商品を決める

ネットショップで販売できる花の種類は、以下のようにわけられます。

  1. 生花(花束やアレンジメント)
  2. ブリザーブドフラワー(長期間保存可能な加工花材)
  3. ドライフラワー(装飾用の乾燥花材)

生花は誕生日や記念日などの特別な日のギフトやお悔やみのお花など、幅広い用途で利用できます。ただし、配送方法や保管方法には注意が必要であり、その分コストもかかる商材でもあります。

ブリザーブドフラワーは、特殊な加工を施し、生花の美しさを長く楽しめるようにしたお花です。水やりなどの手間がかからず、インテリアとしても人気があります。ドライフラワーは、リースやスワッグなど、インテリア雑貨としても販売できます。

定期便(サブスクリプション)も検討

毎月、季節のお花をセレクトしてご自宅やオフィスにお届けするサービスは、安定した収益につながるだけでなく、顧客との継続的な関係を築くことができます。

花の種類は決まっていないおまかせ注文や、ピンク系でまとめたアレンジメント、ナチュラルテイストのブーケなど、顧客の好みに合わせたオリジナリティのあるコースを用意すると、顧客満足度の向上にもつながります。

2.花の仕入れ先を決める

株式会社オークネット

画像出典:株式会社オークネット

ECサイトの安定的な運用では、品質の良い花材を安定して仕入れることが必須になります。仕入れ先ごとのメリット・デメリットを理解した上で、ショップに最適な仕入れ先を選びましょう。

仕入れ先 メリット デメリット
インターネット花市場 全国各地の生産者から、多種多様な花材を、24時間いつでも選べる ・実際に手に取って品質を確認できない
・送料がかかる場合がある
地域の市場や卸業者 ・実際に花を見て、鮮度や品質を確認できる
・対面での価格交渉ができる場合がある
・市場の開催時間に合わせて、足を運ぶ必要がある
契約農家 ・特定の生産者から、こだわりの花材を安定的に仕入れることができる
・生産者の顔が見えるため、安心感がある
・天候などによって、収穫量や品質が変動する可能性がある
・ある程度の量の購入が求められることが多い

複数の仕入れ先を比較検討し、実際に利用してみて信頼できるパートナーを見つけましょう。

3.ネットショップを開設するプラットフォームを選ぶ

どこのプラットフォームでネットショップを開設するか、初期費用や運営の自由度などを指標にして選びます。

販売形態 代表例 メリット デメリット
自社サイト ・Shopify
・BASE
・カラーミーショップ
・Makeshop
・独自ドメインを取得し、レンタルサーバーなどを契約して、自分でオンラインショップを構築できる
・デザインや機能を自由にカスタマイズできる
・ブランディングを徹底できる
・ECモールの規約に縛られない
・ショップの構築や運営に専門知識が必要
・集客を自分で行う必要がある
ECモール ・楽天
・Amazon
・Yahoo!ショッピング
・auPAYマーケット
・dショッピング
・専門知識がなくても、比較的簡単にショップを開設できる
・ショップの知名度が低くてもある程度の集客が見込める
・決済システムや顧客管理機能などが、あらかじめ用意されている
・利用料や販売手数料がかかる
・ECモールの規約に縛られる
・デザインや機能の自由度が、自社サイトに比べて低い

デザインのカスタマイズ性や、将来的な拡張性を重視するなら、Shopifyがおすすめです。Shopifyであれば80種類以上のテンプレートからお店のコンセプトに合ったデザインを見つけられます。カスタマイズもしやすく、デザインを重視する方にもおすすめです。

Shopifyについて詳しくは以下の記事をごらんください。

Shopifyの始め方(構築方法)|会員登録からストア開設(立ち上げ)までの流れ

一方、初期費用を抑えたい場合は、BASEやカラーミーショップなどの無料プランから始めるのも良いでしょう。

4.集客をする

どんなに素敵なショップを作っても、顧客に見つけてもらえなければ、売り上げにはつながりません。特に、オープンしたばかりのショップは積極的に情報発信を行い、存在を知ってもらうことが大切です。

SNS活用

InstagramをはじめとするSNSは、花の美しさを視覚的にアピールするのに最適なツールです。季節の花、アレンジメント、顧客の利用シーンなどを投稿しましょう。リール動画を活用して、動きのある投稿でユーザーを引き付けることも効果的です。これらのコンテンツを定期的に投稿し、フォロワーとのコミュニケーションを大切にすることで、ファンを増やしていきましょう。

広告やキャンペーンの実施

オープン記念として、初回購入割引や送料無料キャンペーンなどを実施し、新規顧客の獲得を目指しましょう。また、フォロワーが少なく拡散しづらい段階では、オンライン広告を活用することも効果的です。

花屋のネットショップを成功させるポイント

ネットショップは開業して終わりではありません。多くの顧客に愛され、長く続けていくためには、日々の運営の中でさまざまな工夫を重ねていくことが大切です。ここでは、特に重要な3つのポイントを紹介します。

1.SNSでショップのファンを増やす

実店舗と異なり、ネットショップでは顧客と直接顔を合わせる機会が少ないため、オンラインでのコミュニケーションが非常に重要になります。コメント欄などを積極的に活用し、顧客と直接コミュニケーションをとることで信頼関係を築き、ショップのファンを増やしていきましょう。

Instagramで商品の美しさをアピール

Instagramは視覚的な魅力が求められるSNSの代表格です。花束やアレンジメントの写真を投稿し、商品の魅力を直接届けましょう。特に、季節に合わせたアレンジメントや特別なギフトセットなど、商品や贈るシーンをイメージしやすい写真は顧客の購買にもつながります。

ハッシュタグを活用する

「#フラワーギフト」「#ネット花屋」「#誕生日プレゼント」などのハッシュタグを活用して、フォロワーじゃないターゲット層にも投稿を届けます。ハッシュタグは、人気のキーワードだけでなく、自分のブランド独自のものを作るのも戦略のひとつです。

2.口コミレビューを最大限に活用する

実際に商品を購入された顧客からの口コミは、新規の顧客にとって、非常に重要な情報源となります。良い口コミを増やすために、以下のような仕組みを取り入れましょう。

  • レビュー投稿のお願い

    商品発送時にレビュー投稿のお願いを添えたメッセージカードを同封する

  • 特典の提供

    レビューを投稿してもらう顧客に、次回使えるクーポンや、ちょっとしたプレゼントなどを提供する

  • レビューの紹介

    良い口コミはショップのウェブサイトやSNSで積極的に紹介する

3.フラワーロスを減らす

生花を扱う花屋にとって、売れ残ってしまった花「フラワーロス」をいかに減らすかは、経営上の大きな課題です。ロスを減らすことは、損を防ぐだけでなく環境負荷を軽減し、社会貢献にもつながります。

注文をもらってから花を仕入れて制作する受注生産方式は、ロスを減らすための最も効果的な方法のひとつです。

メリット 余分な在庫を抱える必要がなく、常に新鮮な花を顧客に届けられる
デメリット 注文からお届けまでに、ある程度の日数がかかる

受注生産にする場合は、トラブル回避のためにもショップのウェブサイトやSNSで受注生産であること、発送までの日数などをわかりやすく記載しましょう。

急ぎの顧客には、在庫のある商品や即日配送可能な商品をご案内するなど、柔軟な対応も必要です。

どうしても売れ残ってしまった花は、ドライフラワーや押し花などに加工して、新たな商品として販売することも可能です。近年、環境問題や社会貢献への関心が高まる中、サステナブルな取り組みを行っている企業やショップは消費者から支持され、共感を得やすくなっています。

花屋ネットショップの紹介

ここからはオンラインで花屋を運営しているショップを紹介します。

KARENDO

KARENDO

画像出典:KARENDO

KARENDO -花恋人(かれんど)は、関西を拠点に店舗を展開しているショップです。生花だけでなく花を使用したインテリア雑貨の販売まで幅広く商品を展開しています。

Ana Hana Flower

Ana Hana Flower

画像主点:Ana Hana

Ana Hana Flowerはシンガポールを拠点に店舗を構えている花屋です。花束だけでなく、サンリオとコラボしたぬいぐるみブーケなど独自のギフトを販売しています。

実店舗とオンラインショップの連携はShopifyで!

この記事では、花屋のネットショップの開業方法から運営のポイントを解説しました。コンセプト作り、仕入れ先の選定、効果的な集客方法など、花屋のネットショップ開業の参考になれば幸いです。

実店舗とネットショップの連携も視野に入れている方にはShopifyがおすすめです。ShopifyではShopifyPosを使って実店舗とネットショップの在庫管理もスムーズに行うことができます。実店舗とネットショップをうまく連携させてショップを伸ばしていきましょう。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。