Shopifyストアでランディングページやリッチな商品ページを作成したい場合、ページビルダーアプリ「PageFly」の活用がおすすめです。
この記事ではPageFlyの概要や使い方、LP作成のポイントについて解説します。
PageFlyとは?基本機能やメリット、料金を解説
画像出典:PageFly|Shopifyアプリストア
PageFlyはShopifyのページビルダーアプリで、コーディングの知識がなくてもドラッグ&ドロップで直感的にページを作ることができます。主にLP(ランディングページ)や商品ページなどを作成する際に使用されています。
PageFlyの基本機能
PageFlyは手軽に魅力的なページを作れるだけではありません。多数ある基本機能を紹介します。
マーケティング機能
PageFlyにはセール時のカウントダウンタイマーや、アップセル&クロスセル商品を表示するリストなど、マーケティングを支援するさまざまな機能が備わっています。
これらを活用することで、よりコンバージョン率の高いLPや商品ページを作成することができるでしょう。
SEO対策
ECサイトなどのWebページはインターネット上に公開するため、SEO(検索エンジン最適化)対策が必須です。SEO対策とは、GoogleやYahooなどの検索エンジンからの評価を高め、検索時の上位表示を狙う施策です。
PageFlyで作成したページは表示スピードが速く、またメタタグや画像のalt属性などSEO対策に寄与する設定も行えるので上位表示を狙いやすいといえます。
下記のブログ記事では、ShopifyでできるSEO対策を紹介してます。ご参考にしてください。
Shopifyで出来るSEO対策|SEOの基本やメリット、おすすめSEO対策アプリも紹介
他アプリとの連携
PageFlyはShopifyの170以上のアプリと連携でき、ページを強化することが可能です。連携できるアプリはレビューやメールマーケティング、サブスクなどさまざまです。
これらのアプリと連携することで、より訴求力の高いページやユーザビリティの高いページを作ることができ、コンバージョン率のアップや顧客満足度の向上が期待できるでしょう。
多言語対応
Shopifyはカナダ発のプラットフォームです。そのため、アプリの中には管理画面が英語しか対応していないものも多くあります。
しかしPageFlyの管理画面は10カ国以上の多言語に対応しています。もちろん日本語にも対応しているため、英語が苦手な方でも扱いやすいアプリです。
作成したページのインポート&エクスポート
PageFlyで作成したページはインポート&エクスポートが可能です。そのため、バックアップを取っておいたり、ページを複製したり、他のストアに流用したりと便利に扱えます。
特にブランドごとにストアを分けているようなアパレル企業などでは重宝する機能です。
PageFlyの料金プラン
PageFlyは無料でも使用できますが、有料プランもあります。有料と無料で機能に差はなく、サポートも同じです。異なる点は、スロット数(公開できるページやセクションの数)のみになります。
3つの料金プランの違いは以下の通りです。
プラン名 | 無料 | 従量課金制 | 無制限 |
---|---|---|---|
料金 | 無料 | $24〜$69 | $99 |
スロット数 | 1スロット | 5〜50スロット | 無制限 |
(2024年10月時点)
PageFlyを利用するメリット
PageFlyを利用するメリットを解説します。
高いカスタマイズ性
元々カスタマイズ性が高いShopifyですが、詳細なカスタマイズを行うにはコーディングスキルが必要です。
しかし、PageFlyではコーディングスキルがなくても、ピクセル単位での詳細カスタマイズが可能です。さらにSNSフィードの表示やカウントダウンタイマー、グラフ表示など多様な機能が提供されており、サイトのカスタマイズ性を強化できます。
LP作成の制限がない
LPは通常、1ページ内に必要なすべての情報を掲載します。そのため縦長のページになる傾向があります。ここで注意したい点は、”Shopifyのページカスタマイズ画面において、ページ作成におけるセクション数は25個まで”という制限があることです。(セクションとは、テキストエリアや画像スライダー、FAQなどのページを構成する要素のことです。)
この制限があることで、ShopifyでのLP作成を断念した方もいることでしょう。
PageFlyを利用することで、セクション数の制限を受けないLP作成が可能になり、必要な情報を網羅したLPを作成することができます。
豊富なテンプレート
PageFlyでは、ランディングページやコレクションページなど130種類のテンプレートが提供されています。(2024年10月時点)テンプレートを元に画像を差し替えたり、テキストを変更したりするだけで、初心者でもプロ顔負けのページを短時間で作ることができます。
充実した操作ヘルプと手厚いサポート
PageFlyの操作ヘルプサイトは日本語に対応しており、ユーザーが抱く質問の多くに、事前に回答を用意しています。またセットアップガイドやチュートリアル動画も多数提供されており、操作方法の学習が可能です。
24時間365日稼働のライブチャットサポートも提供しており、ストア運営者の質問に迅速に答える体制を整えています。
万全の体制でユーザーを支える姿勢が、支持される理由の一つといえるでしょう。
他のページビルダーアプリとの違い
ShopifyにはPageFly以外にも多数のページビルダーアプリがあります。
その多くは日本語に対応していません。また無料プランがないもの、テンプレートの数が少ないもの、使い方記事が乏しいものなど、今ひとつ物足りないアプリが多い印象です。
一方で、PageFlyは日本語に対応しており、無料で使い始められ、豊富なテンプレートを提供しています。使い方記事も多数公開されているため、迷うことは少ないでしょう。例え迷ったとしても24時間365日のライブチャットサポートがあるため安心です。
PageFlyはLPを作成したい日本のストア事業者にとって、最適解の一つといえます。
参考記事:Shopifyのページビルダーアプリ 3選|PageFlyやGempageなどの特徴や料金も紹介
PageFlyの使い方
PageFlyの基本的な使い方について、画像付きで解説します。
インストールと初期設定
まずShopifyのアプリストアにアクセスし、PageFlyのアプリをインストールします。
画像出典:PageFly|Shopifyアプリストア
データアクセスの確認が表示されますので、そのまま「インストール」をクリックします。
画像出典:Shopify
PageFlyより言語設定の確認が表示されます。「Change Language now」を選択すると、設定画面が日本語表示に切り替わります。
あとで変更したい場合には、「Preferences」 > 「User interface」 > 「Language」の箇所にて言語を変更できます。
PageFlyについて理解するには、ダッシュボードを表示し、「PageFlyで開始する」の一番目の項目「PageFlyの紹介を早く見る」を確認することがおすすめです。
ページの作成とカスタマイズ
ページの作成方法を解説します。
アプリ画面のPagesを選択します。ゼロから作成したい場合には「空白のページを作成する」を、テンプレートを使用して作成したい場合には「テンプレートから作成する」を選択してください。今回はテンプレートを使用します。
ページのタイプ(目的)を以下の中から選択します。
- Regular
- Home
- Product
- Collection
- Blog post
- Password
今回はLPを作りますので、Regularを選択しました。
ページを作成するエディターを選択します。「Gen 2 Editor」はより柔軟なレイアウト設定ができる高度なエディターですが、利用できるのは従量課金プランのみです。また「Legacy Editor」の方が使用できるテンプレートの数が多いです。今回は「Legacy Editor」を選択します。
利用するテンプレートを選択します。フィルタを使用すれば、目的に合ったテンプレートが簡単に探せます。
テンプレートを選択するとプレビューで確認できます。テンプレートが決まったら、「選択する」をクリックします。
テンプレートのカスタマイズ画面です。操作画面の使い方はShopifyのカスタマイズ画面とほぼ同じです。テンプレートはすでにレイアウトが決まっており、画像を差し替えたり、テキストを変更したりするだけで、ページを作成できます。
ページにセクションを追加したい場合には、左のメニューバーよりセクションの項目を選択します。追加したいセクションを選択し、ドラッグ&ドロップでページ内に追加します。
以上のようにして、ページのカスタマイズを行います。ページの作成が完了したら、画面右上の「保存」をクリックします。
ページの公開
公開前にプレビューでページの確認をしましょう。
カスタマイズ画面右上の「プレビュー」ボタンをクリックすると、オンラインストアのデザインに沿って、ページが表示されます。
確認して問題なければ、作成画面に戻り、右上に表示されている「公開する」ボタンをクリックします。
ページのタイトルとURLを設定しましょう。
設定後、URL入力欄下部にある「公開する」をクリックします。
これでページが公開されます。
効果的なLPを作るためのポイント
効果的なLPを作るためのポイントを3つ紹介します。
ユーザーを引きつけるデザインのコツ
ユーザーを引きつけるデザインを作成するためには、視覚的な表現と使いやすさのバランスが大切です。まず、ブランドイメージに合ったカラーやフォントを選び、一貫性を持たせましょう。
ヘッダー画像には製品の魅力が伝わる高品質な写真を配置し、その下に簡潔な見出しとベネフィットを記載します。読みやすさを高めるため、要素間には適度な余白を設けることも大切です。
さらに、アクセントカラーでキーメッセージやCTA(行動喚起)ボタンを目立たせることで、ユーザーの注目を引きつけ、行動を促す効果があります。
最後にモバイル、タブレット、PCすべての端末で表示の確認をし、各デバイスに最適化されたレイアウトに整えましょう。
コンバージョン率を上げるCTAの配置
CTA(行動喚起)は、ユーザーの行動を促すための重要な要素です。
まず、ファーストビューに1つ目のCTAボタンを配置し、ユーザーの初期アクション率を高めます。スクロールしながら製品情報を確認した後の2つ目のCTAは、商品詳細の直後に設置することで、興味が高まったタイミングでの購買を促せます。
ボタンのデザインは、背景色と強いコントラストを持たせ、「今すぐ購入」「詳細を見る」など、具体的で行動を誘発する言葉を使いましょう。
また、モバイルユーザーのために、画面下部に固定表示するフローティングCTAも効果的です。
A/Bテストを行い、ボタンの色やサイズ、文言などを最適化し続けることが重要です。
他アプリを活用したユーザーエクスペリエンスの向上
ユーザーエクスペリエンスを高めるために、レビュー表示アプリや関連商品表示アプリとの連携が有効です。
例えば、レビュー表示アプリを用いて実際の購入者の声をLPに組み込むことで、信頼性を向上させることができます。関連商品表示アプリを活用すれば、ユーザーの興味に応じた商品をレコメンドすることができ、購買機会を増やせます。
他にも、在庫状況の表示やセール期間のカウントダウンタイマーなどの動的コンテンツを組み込むことで、購買意欲を刺激する仕掛けを作ることも可能です。
これらのアプリとの連携は、PageFlyで簡単に実現できます。
PageFlyを活用して効果の高いランディングページを作ろう!
この記事ではPageFlyの概要や使い方、LP作成のポイントについて解説しました。
PageFlyを活用することで、初心者からプロまで手軽にランディングページを作れるようになります。今回の内容を参考に、ぜひ効果的なランディングページを作ってみてください。
最後に、下記のブログ記事ではPageFly以外にも売上拡大や業務効率化に役立つShopifyアプリをジャンル別で紹介しています。ご参考にしてください。