【個人向け】ネットショップ開業の基礎知識!失敗しないポイント・おすすめサービスを紹介

【個人向け】ネットショップ開業の基礎知識!失敗しないポイント・おすすめサービスを紹介

初めてネットショップを開業するにあたり、「立ち上げにおすすめのサービスはどこだろう?」「開業のやり方がわからない」などの悩みはありませんか?

本記事では、ネットショップ開業のための基本的な知識から開業の方法、必要資金まで詳しく解説します。よくある失敗例やネットショップの開業におすすめのサービスもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ネットショップ開業前に知っておきたい基本知識

まず、ネットショップのメリット・デメリットなど開業前に知っておくべき基本的な内容を解説します。

ネットショップ開業のメリット

  • 実店舗と比較して開業コストを安く抑えられる
  • 24時間営業できる(問い合わせ対応の時間は別途設定)
  • 全国に向けて販売できる

ネットショップは、実店舗より安いコストで出店・運用できるのが最大のメリットです。実店舗での開業では数百万円かかるケースも多いですが、ネットショップの場合は数万〜数十万円と低コストで開業・運営できます。また、ネットショップであれば自宅にいながら全国に向けて24時間販売が可能です。

ネットショップ開業のデメリット

  • 競合が多い
  • 集客・リピーター獲得が難しい

ネットショップは低コストで気軽に始められるため、競合が多く自社サイトへの集客が難しいというデメリットがあります。実店舗のような接客ができないため、ファン化が起こりにくくリピーター獲得につながりにくいのも難点といえるでしょう。

ネットショップを開業する場合には、集客・リピーター獲得に向けた戦略をしっかりと練る必要があります。

個人事業主か法人どちらで始めるべき?

個人でネットショップ開設を考えている場合、まずは個人事業主として開業するのがおすすめです。個人での開業には、以下のメリットがあるからです。

  • 一定の所得までは税率が低い
  • 法人設立の初期費用がかからない
  • 開業に必要な手続きが簡単
  • 消費税の優遇期間も長い

年間利益が800万円を超える場合は法人を設立

年間の事業所得の金額によっては、個人のほうが税金が高くります。目安として事業での所得が800万円を超える、または超えることが予想される場合は法人でスタートしたほうがよいケースもあります。

従業員を雇ってスタートさせる場合にも法人がおすすめです。法人のほうが経費として計上できる範囲が広いうえ、資金調達しやすい傾向があります。

ネットショップの規模や運営方針に合わせて、個人事業主か法人かどちらでスタートするか検討してください。

ネットショップ開業の5ステップ

ネットショップの基本的な開業ステップを紹介します。

  1. 事業計画を立てる
  2. 商品の仕入れ方法・仕入れ先を決める
  3. 販売可否や必要な届出を確認する
  4. プラットフォームを決める
  5. ネットショップを制作する

各ステップについて、順に詳しく解説します。

ステップ1.事業計画を立てる

まずは、事業計画を立てましょう。以下3点は、ショップの今後を左右する重要な要素であるため、慎重に決める必要があります。

  • ショップ名
  • コンセプト
  • 販売する商品

ネットショップは競合が多いため、自社で買ってもらうためには「どんな人に何を売るショップなのか」「他社ではなく自社のショップで買ったほうがよい理由」を顧客に伝えなければなりません。

そのため、ショップのコンセプトや販売する商品は開業前の段階で明確に決めておく必要があります。ショップ名は、顧客に覚えてもらうために重要な部分です。コンセプトや商品の断定が終了したあとは、ショップ名をじっくり考えましょう。

ステップ2.商品の仕入れ方法・仕入れ先を決める

オリジナル商品を製造して販売するのか、既製品を仕入れて販売するのか決めます。

オリジナル商品を販売する場合、製造は自社で完結させるのか他社に委託するのかまで詰めて考えます。既製品を仕入れて販売する場合は、仕入れ先を明確に決めましょう。

ステップ3.販売可否や必要な届出を確認する

ネットショップには販売できない商品や、販売に資格や届出が必要な商品もあります。

| 販売できない商品 | • 違法薬物 • 刀剣類・武器等 • たばこ • 商品券・プリペイドカード・切手 • 金融商品に関連する情報商材 など | | --- | --- | | 販売に資格や許可が必要な商品 | • 加工食品 • 酒類 • 化粧品 など |

上記のほかにも、販売が禁止されているものや販売に資格や許可が必要なものは多数あります。取り扱う商品を決めたら、販売禁止の商品に該当していないか、必要な資格や許可はないか確認しましょう。

ステップ4.プラットフォームを決める

ネットショップの立ち上げに利用できるプラットフォームには、大きくわけてモール型とASP型の2種類があります。

モール型は、1つのECサイトに複数のショップが出店する形態です。AmazonやYahoo!ショッピング、楽天市場などが該当します。モール型はモール自体の集客力が強いため、自社で集客に力を入れなくても流入を見込めるのが魅力です。

しかし出店・販売手数料が高かったり、競合に埋もれる可能性が高かったりといったデメリットがあります。

ASP型は、ネット販売に必要な機能を備えたシステムです。簡単かつ低コストで独自のネットショップを開設できます。カスタマイズ性・拡張性もモール型と比較すると高いです。ただし、集客は自社で行う必要があります。

ステップ5.ネットショップを制作する

プラットフォームを決めたら、実際にネットショップを構築していきましょう。

ブランドの世界観が伝わるよう、サイトトップのデザインにはとくに力を入れるのがおすすめです。買い物のしやすさへの配慮も忘れないように意識します。

ネットショップ開業に必要なお金は?

ここからは、ネットショップ開業に必要な資金を解説します。

開業にかかる費用内訳

ネットショップ開業にかかる費用の主な項目は、以下の通りです。

  • ネットショップ構築費用
  • PCなどの機材費用
  • 広告宣伝費用
  • 製造・仕入れ費用
  • 資格・認可取得費用

ネットショップの開業に必要な資金は、取り扱う商品やサイトの作り込み方にもよりますが、少なくても30万円程度をみておくとよいでしょう。サイト構築を外部に委託する場合は数百万円を超えることもあります。

開業費用を抑えるコツ

開業費用を極力抑えるためには、ASP型のプラットフォームでショップを立ち上げるのがもっとも効果的です。

また、商品撮影やSNS・広告運用などEC運営に必要な業務はできる限り社内で完結させましょう。小規模事業者持続化補助金やキャリアアップ助成金など、ネットショップ開業に適用される補助金・助成金で資金調達するのもおすすめです。

仕入れ費用の占める割合が大きい場合は、仕入れ先を見直しましょう。

ネットショップ開業にありがちな失敗とは?

ここで、ネットショップの開業にありがちな失敗例を紹介します。

集客できない

ネットショップは開設しても、集客活動をしないとお客さんに気づいてもらえません。とくにモール型以外でネットショップを開設した場合、集客できないとショップへの流入や売上は期待できません。ネットショップの開設後は、集客のためにサイトのSEO対策やSNS発信などを積極的に行いましょう。

市場調査が甘く需要を見誤る

市場調査が甘いと、需要に合わない商品を販売して失敗する可能性があります。

どんなに集客がうまくいっても商品自体に需要がなかったり、価格設定や商品の見せ方がずれていたりすると購入にはつながりません。

ネットショップ開業前には、市場調査とテストを重ねることが大切です。

商品の仕入れ過多により資金繰りが困難になる

商品を仕入れ過ぎると、仕入れ費用はもちろん保管にかかるコストも高額になります。そのため、資金繰りが難しくなる可能性もあります。適切な在庫数を把握し、仕入れ過ぎないように注意しましょう。

ネットショップ運営の注意点

ここからは、ネットショップ運営における注意点を解説します。

SEO対策やSNSを駆使して集客する

ネットショップは、基本的に集客しなければ顧客の流入が見込めません。Googleなどで検索をかけたときに自社サイトが上位に表示されるようにする「SEO対策」や、X・InstagramなどのSNSを活用して集客を試みましょう。

使いやすいサイト設計にする

ECサイトは、見やすく使いやすい設計になっていないと訪問者が離脱しやすい傾向があります。デザインだけではなく、商品の検索しやすさ、購入までの導線のシンプルさを意識してサイト設計しましょう。見やすいサイトにするために、十分な余白を設けることで、視認性を高めることが重要です。

かご落ち対策をする

ネットショップの訪問者は、70%程度がかご落ちしているといわれています。かご落ちとは、カートに商品を入れたものの購入せずにサイトから離脱することを指す言葉です。

そのため、かご落ち対策をするだけで大きな売上アップを見込めます。

かご落ち対策には、購入までのプロセス改善や配送料の見直しなどさまざまな方法があります。詳しくは、「【2024】Shopifyでカゴ落ち対策!原因や対策方法、Shopifyアプリも紹介を参照してください。

ネットショップ開業では何を勉強すべき?

ネットショップを開業するときには、以下の3つを勉強するのがおすすめです。

  • マーケティング
  • SNS・広告運用
  • Webデザイン

マーケティングを学べば、商品を売るための効果的な施策を打ち出すことにつながります。SNS・広告運用の知識を身に付ければ、ネットショップで売上を伸ばすために必要な集客ができるようになるでしょう。また、オリジナリティのあるサイトを設計できるようにWebデザインの知識も頭に入れておくのがおすすめです。

初心者におすすめのネットショップ開業サービス

ここからは、初心者におすすめのネットショップ開業サービスを紹介します。

1.Shopify

Shopify

画像出典:Shopify


Shopifyは、世界170カ国以上で利用されているサービスです。初期費用は0円、月額費用も数千円~数万円程度と比較的安価な設定になっています。

ECサイト運営に必要な機能がすべてそろっており、サイト制作の知識がなくても簡単にネットショップを立ち上げられます。

Shopifyアプリストアには8,000以上の専用アプリがあり、インストールすればストアの機能を自由に拡張可能。そのため、低コストにもかかわらず理想的なECサイト運営を実現できます。

2.BASE

BASE

画像出典:BASE

BASEは登録料・月額料金・年間料金が一切かからないため、リスクなく開業できるのが魅力です。画面の指示に従って簡単な操作をするだけで、ネットショップを立ち上げられます。

700万ダウンロード参考情報)を突破しているBASEのショッピングアプリから、ショップへの流入を期待できるのも魅力です。

3.STORES

STORES

画像出典:STORES

STORESでは、48種類のデザインテンプレートから好きなものを選ぶだけで簡単にサイトを設計できます。動画・バナー・ニュースを自由に配置できるなど、カスタマイズ性の高さも魅力です。

フリープランなら初期費用0円、売上が上がったときに発生する決済手数料も低く初心者でも利益を出しやすいでしょう。

ネットショップ開業するならShopifyがおすすめ

ネットショップは、実店舗よりも低コストで開業できます。正しい開業方法に沿ってショップを立ち上げれば、大きな失敗は防げるでしょう。

失敗したくない人は、低コストでありながら理想的なECサイト運営ができる「Shopify」の利用がおすすめです。初期費用0円で、月額費用も数千~数万円と低い金額が設定されています。機能の拡張性・ストアのカスタマイズ性が高いため、理想に近いECサイトを構築することも可能です。

Shopifyを利用して、ネットショップを開業してみましょう。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。