Shopifyアプリ「Track To Inventory」で輸入在庫管理を自動化!OCRで書類読み取り&ワンクリック同期

Shopifyアプリ「Track To Inventory」で輸入在庫管理を自動化!OCRで書類読み取り&ワンクリック同期

Shopifyアプリ「Track To Inventory」とは

SI単位で入荷・在庫を可視化し、在庫に反映。書類アップロードだけで、進捗と在庫を一元管理できます。
「Track To Inventory」は、輸入商品の入荷・在庫管理を効率化するアプリです。出荷書類をアップロードすることで、OCRとAIが情報を読み取り、商品別・ステータス別の入荷状況を一覧化します。SI(Shipping Instruction)単位で進捗を管理でき、倉庫到着後はShopify在庫へ数量を自動反映することが可能です。人為的ミスや確認作業を減らし、在庫管理の精度と作業効率を向上させます。

出荷書類のアップロードで在庫連携 PDFや画像をアップロードするだけで、出荷情報を読み取り、Shopify在庫に反映できます。
SI単位での進捗・在庫管理 出荷ごとにステータスを管理し、入荷状況や倉庫到着状況を一覧で確認できます。
商品別の視覚的な入荷スケジュール表示 商品ごとにチャートとテーブルで入荷予定を確認でき、在庫の過不足リスクを軽減します。
AI補完で入力作業を最小限に 読み取りきれなかった情報も、AIが自動補完。手入力の負担を減らします。
Freeプランでも基本機能をお試し可能 お試し利用から始めて、業務に応じて上位プランへの移行ができます

Track To Inventoryの特徴

OCRによる輸入書類データの自動読取

OCRによる輸入書類データの自動読取

手入力は不要。InvoiceやShippingInstructionをOCRで自動認識し、商品名・数量・トラッキング番号などの情報を正確に抽出。人的ミスや作業時間を大幅に削減できます。

Shipment Trackingの統合管理

Shipment Trackingの統合管理

扱いやすいトラッキング管理機能。ShippingInstructionごとに配送状況(現地出発済・通関中...etc)を追跡できるため、納期管理・入荷状況把握もスムーズに行えます。

ワンクリック同期(Sync in One Click)

ワンクリック同期(Sync in One Click)

すべての処理は「ワンクリックでShopify在庫に同期」。抽出されたデータはそのままShopifyの注文・在庫に反映され、リアルタイムで更新されます。操作も直感的で、特別な知識は不要です。

こんな企業・ストアにおすすめ

海外から商品を仕入れている輸入販売ストアや、在庫・入荷管理に課題を感じている事業者にとって、「TrackToInventory」は非常に頼れるツールです。

✅ インボイスやShipping Instructionでの商品追跡に毎回時間がかかっている
✅ 入荷した商品の数量や品番を手入力していて、ミスが起きやすい
✅ 在庫をShopifyに反映する作業をもっとスピーディーにしたい

といった課題を持つストアには特におすすめです。
特に、個人で複数業務をこなす小規模事業者(Entrepreneur)や、少人数で運営しているD2Cブランドにとっては、作業効率の大幅アップとヒューマンエラー削減の両方を実現できる強力なアプリです。

Track To Inventoryのおすすめ機能

OCRで簡単データ取り込み

ShippingInstructionやInvoiceなどの貿易書類をスマートにOCR(文字認識)で読み取り。面倒な手入力を大幅に削減し、数量や品番のミスを防ぎます。

入荷状況の可視化と管理

商品ごとに「通関中」「倉庫到着済」など、入荷プロセスをステータスで一元管理。Notionなど別システムで管理せず、一括Shopify内で完結させることができます。SKU単位での追跡が可能で、複数便・複数仕入れの把握もスムーズです。

ワンクリックでShopify在庫と同期

倉庫へ入荷が完了したら、「同期」ボタンをクリックするだけで、該当商品の在庫数をShopifyに即時反映。販売機会を逃しません。

Track To Inventoryの料金プラン

Track To Inventoryの料金プラン

Free Plan 無料

  • SI番号を最大2件まで同時登録可能
  • 月5回までのOCR機能が利用可能
  • ファイル最大4枚(各10MBまで)/1SIの保存が可能
  • 月2回までSI削除が可能
  • AIによる入力支援を月5回まで利用可能
  • Shopifyとの在庫連携機能は未対応
  • サポート対応なし
  • 機能をお試ししたい方向けのエントリープラン

Basic Plan $6.99/月

  • SI番号を最大20件まで同時管理可能
  • SIの削除は無制限
  • 月50回までのOCR利用が可能
  • ファイル最大4枚(各10MB)/1SIの保存が可能
  • Shopifyとの在庫連携が可能
  • 通常サポートあり
  • AI入力支援は月50回まで利用可能
  • 小〜中規模の出荷管理業務に最適

Pro Plan $19.99/月

  • SI登録・削除が無制限
  • OCR機能の使用回数も無制限
  • ファイル保存容量最大40MB/1SI(運用状況により制限の可能性あり)
  • Shopify在庫連携に対応
  • 優先サポートあり
  • AI入力支援は無制限(過剰利用時は制限の可能性あり)
  • 毎日の実務で使える本格的な業務支援ツール
  • 自動化・効率化・拡張性を重視する事業者向け

Track To Inventoryのセットアップ方法

ステップ1:配送書類をアップロード

まずは、ShippingInstructionやInvoiceのPDF/画像ファイルをアップロードします。
TrackToInventoryが自動で文字を認識し、SKUや数量などの情報を読み取ります。
(手入力も可能ですので、貿易書類なしで手入力からスタートすることも可能です)
🔍POINT:OCR結果は画面上で編集・確認可能。不正確なデータも手入力補助ですぐに修正できます。

ステップ2:入荷ステータスを更新

読み取った商品は「Shipment(入荷グループ)」単位で管理されます。
各Shipmentには、「輸送中」「通関中」「倉庫到着済」などのステータスを設定し、進捗を可視化できます。
🚚複数SKU・複数納品も一括で管理OK!

ステップ3:Shopify在庫と同期

商品が倉庫に到着したら、「同期」ボタンをワンクリック。
該当SKUの在庫数が、あなたのShopifyストアに即座に反映されます。
🔄手動での在庫修正は不要。更新漏れによる販売機会損失も防げます。

アプリ開発のストーリー・裏側 

アプリを開発したきっかけは?

もともと貿易実務に長く携わる中で、「商品がいつ・どこにあるか分からない」「納品情報を手作業でまとめるのが大変」といった課題を日常的に感じていました。
あるとき、Shopifyを導入している企業の方が、Notionで輸入商品の入荷状況を管理しているという話を聞き、「この手間の多い管理業務、アプリで自動化できるのでは?」と着想を得ました。

大規模なERPやSAPシステムほどではないにせよ、RPA的な効率化をShopifyアプリで再現できるはず——そう思い立ち、TrackToInventoryの開発が始まりました。

アプリ開発で一番印象に残ったこと

開発で一番印象に残ったのは、自分自身が困っていた業務フローを一つひとつ見直し、「アプリでできる形」に落とし込んでいく過程でした。
たとえば、「通関→倉庫着」などの在庫移動管理をNotionで手作業していた頃は、いつ荷物が届くのか、在庫が反映されるのか常に気にかけておく必要がありました。これをワンクリックでShopifyに反映できるよう設計できたとき、"こういう仕組みが本当に欲しかった"と自分自身が実感できたのは、とても印象深かったです。

アプリ開発で苦労したこと

TrackToInventoryでは、「入荷済みの商品を、ワンクリックでShopifyの在庫に反映する」ことが大きな特徴ですが、Shopify側の在庫管理ロジックやAPIの制約を理解しながら、それに沿ったかたちで正確に・過不足なく在庫数を反映させる設計は、想像以上に複雑でした。

特に、複数SKUや複数ロケーションに対応したケースでは、「人間の感覚でやっていたこと」をシステムに落とし込むことの難しさを痛感しました。

とはいえ、この仕組みが安定して動くようになったことで、“人がエクセルやNotionで管理していた在庫管理”が、アプリのボタン一つで完結するようになったのは、自分自身にとっても大きな前進でした。

アプリ開発で最も力を入れていること

とにかく「シンプル」で「実用的」なアプリであること。
これを一貫した開発ポリシーとして大切にしています。
業務アプリにありがちな「多機能だけど使いこなせない」状態を避け、必要な機能に絞って、誰でも直感的に使えるUI/操作感を重視しました。特に貿易・入荷業務は複雑になりがちなので、ユーザーが迷わず、「今すべきこと」に集中できる設計を心がけています。

たとえば、「Sync in One Click」のように、一見地味でも現場で“本当に助かる”機能を磨き込むことにこだわっています。現場出身だからこそ見える、シンプルさの重要性を反映させました。

アプリの今後の展開や挑戦したいこと

今後は、ユーザーの業務効率をさらに高めるための機能拡張にも力を入れていく予定です。
たとえば、AI OCRの追加利用オプションを提供し、ヘビーユーザーのニーズにも応えられるようにしていきます。

また、Slackとの外部連携による通知機能など、既存の業務フローに溶け込む形でのアラート・リマインダー機能も計画中です。

「使いやすいだけでなく、“頼れる存在”へ」。そう思ってもらえるようなアプリを目指して、今後も改善・拡張を続けていきます。

その他、よくある質問

問い合わせや導入サポートはありますか?

はい、基本的な導入マニュアルはご用意しています。また、導入に不安のある方には有償でのサポート対応も可能です(個人開発のため、対応には若干お時間をいただく場合があります)。
ご希望の方は、アプリ内の問い合わせフォームまたはメールにてご連絡ください。可能な限り、実務に寄り添ったサポートを心がけています。

途中でプランの変更はできますか?

はい、途中でのプラン変更は可能です。ただし、Shopifyの課金システムを通じての変更となりますので、アプリ画面上から直接切り替える形になります。
プラン変更をご希望の方は、Shopify管理画面 → アプリ → [TrackToInventory] → サブスクリプション設定からお手続きください。

連携可能なShopifyアプリやサービスはありますか?

現在のところ、特定の他アプリやサービスとの連携は行っておりません。
ただし、今後のアップデートでSlackなどの外部ツールとの連携や、データ出力機能の強化なども検討しています。
ご要望があれば、ぜひフィードバックをお寄せください!

導入事例などありますか?

現在はリリース初期段階のため、具体的な導入事例はまだありません。
ただし、輸入商材を扱う小規模〜中規模の事業者様から関心をいただいており、実運用に向けたテスト導入が進んでいます。
導入第一号として一緒に改善していける事業者様、大歓迎です!

最後に 

輸入商品を扱う事業者の皆さまへ。
「輸入商品の入荷管理は、通関や倉庫着など工程も多く、複雑で手間がかかる」
そんなお悩みを少しでも軽減したいと考えています。
大規模なERPを導入する余裕はなくても、
Excel管理の限界を感じている方にとって、
TrackToInventory はまさに「ちょうどいい」仕組みです。

入荷の進捗を見える化し、
Shopifyの在庫とシームレスに同期することで、
貴重な時間を「販売」に集中できるようサポートします。

今後も輸入業務の現場の声を反映しながら、
使いやすく実用的な機能を提供していきます。
ぜひ一度お試しください!

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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