STORESとは?ネットショップのメリット・デメリット、料金など徹底解説

STORESとは?ネットショップのメリット・デメリット、料金など徹底解説

ネットショップを始めたい方のなかには、低コストで簡単にネットショップを始められる「STORES(ストアーズ)」が気になっている方もいるでしょう。しかし、STORESの特徴や利用料金などの詳細がわからず、利用に踏み切れない方もいるかもしれません。

この記事では、STORESの概要からメリット、デメリットまで詳しく解説します。料金プランやサポート体制、導入事例もあわせて紹介するので、STORESが気になっている方はぜひ最後までごらんください。

※本記載は2025年7月時点の情報を元にしています

STORES(ストアーズ)とは?

STORES

画像出典:STORES

STORESは、STORES株式会社が運営するネットショップの開設・運営に便利なサービスです。STORESでは、ネットショップ以外にも以下のようにさまざまなサービスを提供しています。

  • STORES決済
  • STORES予約
  • STORESレジ
  • STORESデータ分析
  • STORESモバイルオーダー
  • STORESロイヤリティ

ネットショップ単体での導入はもちろん、複数サービスをまとめて利用できるスタンダードプランも用意されています。そのため、多額の予算を確保できない中小規模の事業者でも、手軽にネットショップをスタートすることが可能です。

STORESでネットショップを開設するメリット

STORESでネットショップを開設するメリットを紹介します。

無料テンプレートで簡単に本格的なショップを作成できる

STORES デザイン

画像出典:STORES

STORESには、48種類のデザインテンプレートがあります。ファッション・雑貨・フードなど、さまざまな商品に合うデザインが用意されており、どのテンプレートも無料で使用可能です。

デザインテンプレートは直感的な操作で自由にカスタマイズできるため、無料かつ簡単に本格的なショップをつくることができます。

ただし、HTML・CSSの直接編集には対応しておらず、細かなカスタマイズには制限があります。

固定費をかけずにネットショップ運営をスタートできる

STORESには、初期費用・月額費用無料で利用できる「フリープラン」があります。

フリープランで利用できる機能には一部制限がありますが、デザインテンプレートやデザインエディタは自由に使用可能、さらにアイテム登録数も無制限です。集客・販売促進・運営効率の向上を図れる機能まで揃っています。

デジタルコンテンツ・電子チケットの販売に対応

STORESは、デジタルコンテンツや電子チケットの販売にも対応しています。撮影した写真や動画、音楽などのデジタルコンテンツをダウンロードして販売できます。

ECカートでは、デジタルコンテンツを販売できないケースも多いので、形ある商品はもちろん、音楽や動画などのデジタルコンテンツも販売できるのはSTORESの大きなメリットといえるでしょう。

月額3,300円で7種類の便利なサービスを併用可能

STORES プラン

画像出典:STORES

STORESには月額3,300円で、以下7つのサービスを併用できる「スタンダードプラン」もあります。

キャッシュレス決済 クレジットカード・電子マネー・QRコードなどのキャッシュレス決済を導入するサービス
POSレジ 精算作業と同時に在庫管理・棚卸し、売上分析などができるレジシステム
請求書あと払い 支払いを最大60日後に延長できる個人・法人向けのサービス
ネットショップ ネットショップの開設・運営ができるサービス
予約システム 予約情報や事前決済、回数券などをまとめて管理できるサービス
モバイルオーダー スマートフォンなどの端末から商品の注文・決済ができるサービス
データ分析 チャネル別の商品情報の統合・分析、会員分析、売上分析などができる機能

ほかのECカートでは上記にあげたサービスを利用するために外部システムとの連携が必要になったり、オプション料金が発生したりするケースが多くあるため、自由に併用できるSTORESはとても便利でコストパフォーマンスも良いといえます。

幅広い決済手段を一括導入できる

STORESでは、以下のように幅広い決済手段をまとめて導入できます。

  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • 銀行振込
  • 楽天ペイ
  • Paypal
  • あと払い(ペイディ)
  • キャリア決済
  • Amazon Pay
  • PayPay
  • 代金引換

ほかのECカートでは各種決済手段を導入する際、決済代行会社との契約手続きが必要になるケースが多いなか、代金引換以外は各種決済アカウントの登録は不要です。

豊富な決済手段を面倒な手続き不要で一括導入できるのは、STORESの大きなメリットといえます。

STORESを利用するデメリットや注意点

STORESは、固定費0円からネットショップを始められるという大きなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在しています。

HTML・CSS編集に対応していないため独自のカスタマイズはできない

STORESのデザインは直感的な操作のみで簡単に編集できるのが強みですが、その分、編集できる範囲や選択できる項目が限定されています。

HTML・CSS編集には対応していないため、細かいデザインカスタマイズはできません。ブランド独自の世界観をネットショップに反映させたい方は、デザインカスタマイズの自由度が高いECカートをおすすめします。

フリープランは決済手数料が高い

フリープランは固定費0円で利用できますが、決済手数料が5.5%以上と比較的高めな設定になっています。そのため、売上が増加するにつれて決済手数料が大きな負担となる可能性が高いです。

STORESでは、売上が20万円を超えた場合、フリープランからベーシックプランに変更したほうがコストを抑えられる可能性があります。

フリープランを利用してネットショップ運営をスタートした場合は、ショップの状況をみながら適切なタイミングでプラン変更しましょう。

フリープランでは利用できる機能に制限がある

STORESには、ネットショップの構築・運用・改善に必要な機能が揃っていますが、フリープランで利用できる機能には一部制限があります。そのため、ショップの規模が拡大してくると不便さを感じる可能性も考えられます。

ショップの規模に応じて、ベーシックプランへの移行を検討しましょう。

STORESでのネットショップ開設にかかる料金

STORESには、おもに以下2種類の料金プランがあります。

料金プラン フリープラン ベーシックプラン
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 2,980円
決済手数料 5.5%~ 3.6%~
代金引換 ×
決済方法カスタマイズ ×
アイテム動画埋め込み ×
ニュース動画埋め込み ×
非公開文言カスタマイズ ×
独自ドメイン ×
サービスロゴ非表示 ×
品番管理 ×
在庫数CSV一括更新 ×
送り状CSV出力 ×
アイテム一括削除 ×
配送日指定 ×
アイテム限定公開 ×

参照:STORES

フリープランは初期費用・月額費用0円でネットショップの開設~運営まで問題なくできますが、アイテムの一括削除や配送日指定など一部利用できない機能があります。より効率のよいネットショップ運営を実現したい場合は、ベーシックプランの利用がおすすめです。

STORESには、POSレジや予約システム、モバイルオーダーなど7種類のサービスを併用できるスタンダードプランもあります。

初期費用 0円
月額費用 3,300円
決済手数料 対面クレカ:1.98%~
モバイルオーダー:3.6%+10円/回
ネット予約:4.9%+99円/回
決済端末代金 0円
サービス手数料 ビジネスあと払い:立替払い金額の2.7%
レジ
ネットショップ
モバイルオーダー
データ分析 一部の機能
予約 一部の有料機能
ビジネスあと払い

参照:STORES

スタンダードプランの契約期間は12カ月間と縛りがあります。契約期間の途中で解約した場合、解約金が発生します。また、利用できるサービスの機能にも一部制限があるので、利用前にはよく確認しましょう。

STORESの主な機能

STORESの主な機能を紹介します。

デザイン デザインテンプレート
デザインエディタ
シール
アイテム画像
アイテム動画埋め込み
ニュース作成
ニュース動画埋め込み
FAQ
告知ボード
年齢制限
非公開文言カスタマイズ
独自ドメイン
サービスロゴ非表示
英語対応
PC/SP対応
運用・管理 アイテム一括登録
アイテム一括削除
在庫数CSV一括更新
品番管理
倉庫サービス
送り状CSV出力
配送情報一括登録
オーダーCSV出力
納品書PDF出力
お問い合わせ
顧客管理
送料詳細設定
配送日設定
配送先別設定
アイテム限定公開
オーダー管理β
セキュリティ SSL対応
3Dセキュア2.0対応
集客・販売促進 メールマガジン
クーポン
再入荷リクエスト
レビュー
Googleで集客
物販
アイテム登録
電子チケット
定期販売
ダウンロード販売
予約販売
まとめ割引
販売期間設定
購入個数制限
バリエーション価格
シークレット販売
分析 データ分析
システム連携 Instagram販売連携
note for shopping
おみせコネクト連携
ネクストエンジン連携
freee会計連携
Instagram画像連携
GoQSystem連携
弥生会計連携
ラクダス連携
LOGILESS連携
マネーフォワード連携
Google Analytics
広告タグ

参照:STORES

STORESには、ネットショップの開設~運営、改善に必要な機能が揃っています。また、集客・販売促進に役立つ機能や、Instagram・弥生会計など連携可能な外部システムも豊富です。

STORESのサポート体制

STORESのサポートには、電話相談とカスタマーサポートの2種類が用意されています。

電話相談:10:00~18:00 土日祝・年末年始を除く

カスタマーサポート:24時間受付

また、STORESではWebセミナーやステップメールなど、ネットショップの成功につながる活用方法の共有も行っています。そのため、ネットショップ初心者でも成功しやすい環境といえます。

STORESネットショップの導入事例

ここからは、実際にSTORESを導入しているネットショップの事例を紹介します。

倉式珈琲店

倉式珈琲オンラインストア

画像出典:倉式珈琲オンラインストア

温かみのある喫茶文化と品質の高いコーヒーを提供する「倉式珈琲店」は、コロナ禍に突入したタイミングで自社開発のシステムを利用してネットショップを始めました。しかし、運営するにあたり多くの課題が出てきたためSTORESへ移行しています。

移行後は、定期販売やメールマガジンなど施策をスムーズに実行できるようになり、注文数が月数十件から、桁数が変わるほどの増加を実現しました。さらに、ネットショップでの購入者の約7割をリピーターが占めるようになるなど大きな変化がみられています。

intune vintage

intune vintage‘s STORE

画像出典:intune vintage‘s STORE

intune vintageは、ユニークでスパイスの効いたヴィンテージラグと花器を販売するショップです。ネットショップ自体の運営コストを安く抑えるために、STORESを導入。デザインを感覚的に編集できるなど、使い勝手の良さを実感しています。

かな料紙専門店 こきん

かな料紙専門店 こきん

画像出典:かな料紙専門店 こきん

かな料紙を販売する「かな料紙専門店 こきん」は、使い勝手の良さからSTORESでネットショップをオープンしました。ネットショップは、コロナ禍の売上の補填に大いに役立ったことを実感しています。また、地方からの注文数も増え、顧客数の増加を実現しています。

STORESでのネットショップの出店方法

STORESでのネットショップの開設方法は、以下のとおりです。

  1. STORESにアクセスし、「アカウントを作成する」をクリックする
  2. メールアドレス・パスワードなど必要事項を入力する
  3. メール認証を完了させる
  4. 事業者情報を入力する
  5. 利用したいサービスを選択する
  6. 事業内容を入力する
  7. ショップ名とIDを設定する
  8. ショップに記載する特商法の表示を入力する
  9. 事業者の名称・連絡先を設定する

上記の手順を踏めば、ネットショップを開設できます。

STORESなら無料で簡単にネットショップを始められる!

STORESは、ネットショップの開設・運営に便利なサービスです。48種類のデザインテンプレートは、すべて無料で使用できます。さらに、テンプレートは直感的な操作のみで自由にカスタマイズすることも可能。初期費用・月額費用0円のフリープランを利用すれば、無料で簡単に本格的なネットショップをスタートできます。

ただし、HTML・CSS編集には対応していないため、独自のデザインを構築できない点に注意が必要です。低コストで簡単に本格的なネットショップを始められるECカートを探している方は、STORESを利用してみてはいかがでしょうか。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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