ShopifyでSMS認証を導入するメリット・デメリット|SMS認証アプリも紹介

ShopifyでSMS認証を導入するメリット・デメリット|SMS認証アプリも紹介

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
自身のShopifyストアに驚くほど簡単に予約販売を実現し、無制限での予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。また、予約商品と通常商品を同時に注文させないように制限したり、入荷時期が未定な場合は再入荷通知も可能です。
他の予約販売アプリにはない商品出荷前に支払回収できる「後払い」機能などのユニークな機能もたくさん存在します。

引用元: RuffRuff 予約販売




オンラインショップの安全性と信頼性を高めるために、SMS認証は今や欠かせないセキュリティ対策となっています。本記事では、ShopifyストアにおけるSMS認証の重要性、メリット、デメリット、そして導入方法について詳しく解説します。急速に変化するデジタル環境で、顧客の個人情報を守り、不正アクセスを防ぐための最新の認証方法をご紹介します。

SMS認証とは?

SMS認証(SMS authentication)とは、ユーザーが自身のアイデンティティを確認するために携帯電話への短信サービス(SMS)を利用するセキュリティ手段の一つです。この認証方法は、多くのオンラインサービスやアプリケーションで広く採用されており、特に二要素認証(2FA)の一部として使用されることが多いです。

SMS認証の基本的な流れ

  1. ユーザー登録またはログイン時に携帯電話番号を入力: ユーザーは自分の携帯電話番号をサービスに登録します。
  2. 認証コードの送信: ユーザーがログインや重要な操作を行う際、サービス側は登録された携帯電話番号に一時的な認証コードを含むSMSを送信します。
  3. 認証コードの入力: ユーザーは受信したSMSから認証コードを読み取り、それをウェブサイトやアプリケーションの指定された場所に入力します。
  4. アクセスの承認または拒否: 入力されたコードが正しい場合、ユーザーのアクセスが承認されます。認証コードが間違っている場合や期限切れの場合は、アクセスが拒否されます。

SMS認証のメリット

導入・運用が簡単

SMS認証は、特別な機器や高度な技術を必要とせずに始められます。ほとんどの人がすでに携帯電話を持っているため、新たに何かを買う必要もありません。また、Shopifyアプリを利用することで簡単に導入できます。

多くの人に手軽に使ってもらえる

現在、多くの人がスマートフォンを持っていますから、SMS認証は非常にアクセスしやすい認証方法です。また、多くのアプリやサービスで既に使われているため、新しいサービスでも抵抗なく使い始めることができます。

セキュリティが強化される

SMS認証を使うことで、アカウントの安全性が高まります。携帯電話は普段から持ち歩いているものなので、他人が簡単にアクセスすることは難しいです。さらに、認証コードは電話番号に直接送られるため、パスワードのように第三者に漏れる心配が少ないです。

不正アカウントの登録を防ぐ

SMS認証では、1つの電話番号につき1つのアカウントしか登録できません。これにより、偽のアカウントが作られるのを防ぐことができます。IDやパスワードだけで登録するよりも、不正利用をずっと防ぎやすくなります。

転売対策になる

SMS認証は転売対策として有効です。抽選販売では、SMS認証(本人認証)を完了したユーザーのみがエントリーできるように設定することで、一人のユーザーが複数回エントリーすることを防ぐことが可能です。電話番号はメールアドレスと比較して一人のユーザーが複数持つケースが少ないため、メール認証よりもSMS認証の方が効果的である言えます。

下記のブログ記事でShopifyで抽選販売を実施する方法を紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyで抽選販売を実施する方法|メリットやデメリットも紹介

SMS認証のデメリット

受信設定によってはSMSが届かない場合がある

たとえば、もしスマホで特定の番号からのメッセージを受け取らないように設定していたら、大切な認証コードが届かないことがあります。これにより、そのサービスを使えなくなるかもしれません。ただ、ほとんどの人はこのような設定をしていないので、心配しすぎる必要はないです。

格安SIMによってはSMSが受信できない場合がある

データ通信専用で電話番号を持たないタイプの格安SIMもあります。このようなプランを使っていると、SMSを受け取ることができません。ただし、多くの格安SIM会社ではSMSを受け取れるプランも用意されていますので、全員がSMSを受け取れないわけではありません。

デバイスを失くしたり、電話番号が変わったりしたらログインできなくなる

もしスマホを無くしたり、電話番号を変更したりすると、認証コードを受け取ることができなくなります。その結果、サービスにログインできなくなることがあります。この場合、新しいデバイスや新しい電話番号で認証設定を変更する必要があります。

コストがかかる

SMS認証を利用する際には、通常、メッセージを送信するためのコストがかかります。

SMS認証を導入できるShopifyアプリ

miniOrange OTP Login/Register

miniOrange OTP Login/Register|Shopifyアプリストア
出典:miniOrange OTP Login/Register|Shopifyアプリストア

miniOrange OTP Login/Registerは、OTP認証(One-Time Password認証)や 2FA(二要素認証)を簡単に導入できるShopifyアプリです。SMS認証だけでなく、メール認証、WhatsAppでの認証など様々な認証に対応できます。10通まで無料でSMSを送信できますので、一度お試しください。

miniOrange OTP Login/Registerの料金プラン

プラン名 無料プラン SMS 100 SMS 1000
料金 0 $20 $150
内容 10通まで 100通まで 1000通まで

※ OTP認証(One-Time Password認証)とは、一度限りのパスワードを使用する認証方法です。このパスワードは、一定の時間ごとに自動的に変更されるか、あるいは特定の操作(たとえばログイン試行)が行われるたびに新しく生成されます。OTPは、セキュリティを強化するために多要素認証(MFA)の一環として使用されることが多いです。

※ 2FA(二要素認証)とは、セキュリティを強化するために2つの異なる認証要素を用いる認証方法です。これにより、単にパスワードだけを使用するよりも、アカウントへの不正アクセスを効果的に防ぐことができます。

Simply OTP Login

Simply OTP Login|Shopifyアプリストア
出典:Simply OTP Login|Shopifyアプリストア

Simply OTP LoginはOTP認証(One-Time Password認証)を簡単に導入できるShopifyアプリです。miniOrange OTP Login/Register同様にSMS認証だけでなく、メール認証、WhatsApp認証に対応しています。

Simply OTP Loginの料金プラン

料金プラン FREE PRE PRO ALPHA
料金 無料 $10.99/月 $17.99/月 $39.99/月
SMS OTP料金 $0.02/OTP $0.01/OTP $0.005/OTP Firebase利用
Email OTP料金 $0.01/OTP $0.01/OTP $0.01/OTP $0.01/OTP
WhatsApp OTP料金 $0.02/OTP $0.02/OTP $0.02/OTP $0.02/OTP
内容 OTPウィジェットの無料インストール
ウィジェットのカスタマイズ
FREEプランの全機能
送信者IDとテンプレート設定のサポート
SMS OTPが半額
PREプランの全機能
カスタムブランディング、HTMLテンプレートサポート
個別のカスタマーサポート
SMS OTPが半額
PROプランの全機能
エキスパートによるウィジェットカスタマイズ
Google Firebaseを共有して国際SMS OTP
月10,000SMS

Extendons OTP Login with Phone

Extendons OTP Login with Phone|Shopifyアプリストア
出典:Extendons OTP Login with Phone|Shopifyアプリストア

Extendons OTP Login with Phoneは、OTP認証(One-Time Password認証)を簡単に導入できるShopifyアプリです。メールとパスワードによる従来のログイン認証から電話番号によるログイン認証へ変更することが出来ます。契約中のShopifyプランに応じて金額が変動し、Basicプランをご利用の方は比較的安価にアプリを利用することが出来ます。

Extendons OTP Login with Phoneの料金プラン

プラン名 月額料金
BASIC SHOPIFY $4.99/月
STANDARD SHOPIFY $7.99/月
ADVANCED SHOPIFY $9.99/月
SHOPIFY PLUS $12.99/月

最後に

本記事では、Shopifyアプリを使用したSMS認証の導入について詳しく解説しました。SMS認証は、セキュリティを強化するための効果的な手段であり、不正アクセスからユーザーアカウントを守るために重要な役割を果たします。特に、miniOrange OTP Login/Register、Simply OTP Login、Extendons OTP Login with Phoneなどのアプリを利用することで、Shopifyストアの認証プロセスを簡単に強化できます。

最後に、下記のブログ記事ではSMS認証アプリ以外にも「集客」や「売上拡大」、「ブログ記事拡張」など様々なおすすめアプリをジャンル別に紹介しています。ご参考にしてください。

おすすめのShopifyアプリ|ジャンル別に紹介

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。