Shopifyで「予約販売」を実現する方法を検討している方にとって、アプリを使わずにテーマの機能を活用する方法はコストを抑える有効な手段です。予約販売とは、入荷前の商品や在庫切れの商品を先行販売する手法で、顧客にとっては商品を確保する安心感を提供し、販売者にとっては需要を事前に把握できるメリットがあります。
本記事では、予約販売機能を備えたShopifyテーマの特徴や設定方法について詳しく解説します。テーマ選びの参考になる情報を提供し、効率的に予約販売を導入するためのヒントをお届けします。
予約販売とは
「予約販売」とは入荷前の商品を先行で販売することで、「まだ発売されてない商品」や「現時点で在庫がない商品」を販売する販売手法のことを指します。
予約販売を実施することで下記メリットがあります。
- 機会損失を防げる
- 需要を予測できる
- 先手必勝が狙える
- 繁忙期の負担を軽減できる
- 低リスクで始められる
詳しくは下記のブログ記事もご参考にしてください。
【徹底比較】Shopifyの予約販売 アプリ 7選 | 予約購入のメリット・デメリットも紹介
Shopifyテーマで予約販売を実施するメリット
追加費用が発生しない
すでに購入済みのShopifyテーマの中に存在する機能のため、予約販売を実施するための追加費用は発生しません。
問題が発生しづらい
予約販売アプリの中には、すべてのShopifyテーマに対応できていないアプリも多くあります。理由は各Shopifyテーマごとに実装が大きく異なるためです。
しかし、Shopifyテーマに組み込まれている予約販売機能であれば、そのテーマを知り尽くしている開発元が開発・提供しているため、機能しないなどの問題は発生しづらいと考えられます。
Shopifyテーマで予約販売を実施するデメリット
高度な予約販売は実施できない
予約販売に対応しているShopifyテーマのほとんどが、専用テンプレートや商品タグを利用した方法になります。そのため、専用テンプレートや商品タグを設定した商品は「常に予約販売」の状態となります。
バリエーションごとに予約販売を実施しり、期間のある予約販売を実施したり、在庫切れで予約販売を実施したり、後払いや割引のある予約販売を実施したりなど高度な予約販売は実施することができません。
高度な予約販売を実施したい場合は、最高品質アプリに選ばれた「RuffRuff 予約販売」を利用しましょう。
マニュアルが日本語対応していない
各テーマのマニュアルは日本語対応していないケースが多いです。そのため、英語が苦手な方は設定に苦労するかもしれません。
英語が苦手な方は、日本企業が開発した「RuffRuff 予約販売」を利用することも1つの方法です。
Shopifyテーマで予約販売を実施する方法 3種類
予約販売用の商品テンプレートを設定する
画像引用:Expanseのヘルプページ
予約販売に対応しているShopifyテーマのほとんどが専用の商品テンプレートを利用して予約販売を実施できるようにしています。設定方法は、すでにShopifyテーマ内に予約販売用の商品テンプレートが用意されていますので、商品管理にて予約販売したい商品のテンプレートを予約販売用のテンプレートへ変更するだけとなります。
商品テンプレートで設定する主なテーマとしては、Be YoursやEmpire、Expanseなどです。
予約販売用の商品タグを設定する
次に、予約販売用の商品タグを設定する方法です。設定方法は、Shopifyテーマ側が指定する商品タグを予約販売したい商品に設定するだけです。
商品タグで設定する主なテーマとしては、Palo Altoなどです。
予約販売用のメタフィールドを作成し、設定する
画像引用:Pipeline ヘルプページ
最後に、予約販売用のメタフィールドを作成し、設定する方法です。
設定方法は、Shopifyテーマ側が指定する商品メタフィールドを新たに作成し、商品管理にて予約販売したい商品のメタフィールドに対して指定の値を設定します。
メタフィールドで設定する主なテーマとしては、BroadcastやPipeline、Reformationなどです。
Shopifyテーマの予約販売機能の有無
下記の表では、無料テーマから有料テーマまで、Shopifyテーマストアの人気順上位25件のテーマの「予約販売機能の有無」や「予約販売の設定方法」を紹介しています。Shopifyテーマ選びのご参考にしてください。
テーマ名 | 調査時のバージョン | 開発元 | 料金 | 予約販売機能 | 予約販売の設定方法 |
---|---|---|---|---|---|
Be Yours | 8.0.0 | RoarTheme | 320ドル | あり | 商品テンプレート |
Broadcast | 5.8.3 | Invisible Themes | 400ドル | あり | 商品メタフィールド |
Colorblock | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Concept | 2.1.1 | RoarTheme | 320ドル | なし | |
Craft | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Crave | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Dawn | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Empire | 11.1.2 | Pixel Union | 340ドル | あり | 商品テンプレート |
Enterprise | 1.6.1 | Clean Canvas Ltd | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Expanse | 6.0.0 | Archetype Themes | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Focal | 12.3.0 | Maestrooo | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Impact | 6.4.1 | Maestrooo | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Impulse | 7.5.2 | Archetype Themes | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Mono | 1.1.0 | Slash Themes | 200ドル | なし | |
Motion | 10.5.2 | Archetype Themes | 360ドル | あり | 商品テンプレート |
Origin | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Palo Alto | 6.0.0 | Presidio | 360ドル | あり | 商品タグ |
Pipeline | 7.4.1 | Groupthought | 360ドル | あり | 商品メタフィールド |
Prestige | 10.4.0 | Maestrooo | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Publisher | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Reformation | 6.0.0 | Fuel Themes | 320ドル | あり | 商品メタフィールド |
Refresh | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Ride | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Rise | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Sense | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Shapes | 3.0.1 | Switch | 360ドル | なし | |
Sleek | 1.6.0 | FOXECOM | 300ドル | なし | |
Spotlight | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Stiletto | 3.2.4 | Fluorescent Design Inc. | 350ドル | あり | 商品テンプレート |
Studio | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Symmetry | 7.3.0 | Clean Canvas Ltd | 380ドル | あり | 商品テンプレート |
Taste | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Trade | 15.2.0 | Shopify | 無料 | なし | |
Venue | 14.0.1 | Safe As Milk | 360ドル | なし | |
Warehouse | 6.2.0 | Maestrooo | 320ドル | あり | 商品テンプレート |
最後に
Shopifyテーマを活用した予約販売は、追加コストなく実装できる反面、機能面では一定の制限があります。具体的には下記になります。
- メリット
- 追加費用が不要
- テーマ開発元による安定した機能提供
- 設定方法がシンプル
- 制限事項
- バリエーションごとの個別設定不可
- 期間限定予約販売の実施不可
- 後払いなどの実施不可
- マニュアルが英語中心
予約販売機能の必要性と、これらの制限事項を十分に検討した上で、自社のビジネスニーズに合ったテーマを選択することをお勧めします。より高度な予約販売機能が必要な場合は、予約販売アプリの導入も検討しましょう。
おすすめの予約販売アプリ「RuffRuff 予約販売」
「RuffRuff 予約販売」はシンプル設定で簡単に予約販売を実施できるShopifyテーマ内にアプリです。
高度な予約販売も実現可能で、「バリエーションごとに予約販売」を実施したり、「在庫切れ時に予約販売」を実施したり、「期間限定で予約販売」を実施したり、「後払いありの予約販売」を実施たりも可能です。
また、アプリ1つで「期間限定販売」や「期間限定セール」、「発売前予告」、「繰り返し販売」、「VIP会員限定セール」、「VIP限定販売」、「後払い」、「1人1個までの販売(個数制限)」などの様々な販売も可能です。