Shopifyカートパーマリンクガイド:事前に商品が入ったカートへの直リンクの作り方

Shopifyカートパーマリンクガイド:事前に商品が入ったカートへの直リンクの作り方

Shopifyの「カートパーマリンク機能」を利用すれば、特定の商品やカート内容をあらかじめ設定した状態で、顧客に手軽に共有できます。本資料では、カートパーマリンクの基本的な作成方法とその活用メリットについて、初心者にも分かりやすく手順をまとめました。

Shopifyのカートパーマリンクを使うと、特定の商品や割引をあらかじめカートに入れた(カートに適用した)状態で、直接チェックアウト画面に遷移できるリンクを作成できます。この記事では、その活用方法を分かりやすくご紹介します。

カートパーマリンクとは?

簡単に言うと、選択した商品(バリアント)や割引コードが事前に入力された状態のカート/チェックアウト画面に直接移動できるURLです。

カートパーマリンクのメリット

通常、商品ページやコレクションページなどにリンクを貼ると、お客様はいくつかの追加ステップ(2~5回のクリック)が必要です。その間に別商品が気になったり、購入意欲が下がってしまう可能性もあります。

カートパーマリンクを使えば、お客様は余計な操作なしで、特定商品が入ったカートからすぐ購入手続きに進むことができ、コンバージョン率アップが期待できます。

カートパーマリンクの活用シーン例

  • SNSプロモーション時に商品と割引をセットで直接カートへ誘導できます。
  • メールマーケティング限定割引とセットで直接購入導線を作れます。
  • サイト記事やブログから商品詳細ページへのリンクよりも、ショートカット的に使えます。
  • 顧客への直接サポート購入希望の商品をダイレクトに案内可能。

カートパーマリンクの作り方(Buy Buttonで作成する方法)

Buy Button Channel

(1) Shopifyアプリストアより「Buy Button Channel」をインストール

商品管理よりリンクを作成したい商品にアクセス

(2) 商品管理よりリンクを作成したい商品にアクセス

(3) 「その他の操作」をクリック

(4) 「Create checkout link」をクリック

「リンクをコピー」をクリック

(5) 「リンクをコピー」をクリック

カートパーマリンクの作り方(手動で作成する方法)

ステップ1:バリアントIDを取得

バリアント商品が存在しない場合

(1) Shopify管理画面の商品ページのURL末尾に「.json」を追記したURL「https://admin.shopify.com/store/ストアID/products/プロダクトID.json」にアクセス

jsonデータの中の「variants > id」の数字

(2) 表示されているjsonデータの中の「variants > id」の数字が「バリアントID」です。

バリアント商品が存在する場合

Shopify管理画面の商品バリアントページのURL末尾に表示されている数字が「バリアントID」

Shopify管理画面の商品バリアントページのURL末尾に表示されている数字が「バリアントID」です。

ステップ2:カートパーマリンクを作成

カートパーマリンクの基本構成は「ストアドメイン/cart/バリアントID:数量」となり、数量「:1」を「:2」にすれば2個追加も可能です。

カートパーマリンクの基本構成を参考に、以下のサンプルリンクのようなリンクを作成します。

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、商品が2個追加されている状態で、チェックアウトページへ直接遷移できます。

カートパーマリンクをさらにカスタマイズ

割引コードを追加したい場合

商品追加だけでなく、割引コードも適用したい場合は、「?discount=割引コード」をパラメータとして付与することで、実現できます。

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2?discount=WARIBIKICODE

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、商品が2個追加され、10%割引のクーポンコード「WIRBIKICODE」が適用されている状態で、チェックアウトページへ直接遷移できます。

複数商品を追加したい場合

複数の商品を自動追加したい場合は、「バリアントID:数量,バリアントID:数量」のように「,(カンマ)」で追加したい商品と数量の組み合わせをつなげることで実現できます。

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2,43924464599293:1

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、複数の商品がカートに追加されている状態で、チェックアウトページへ直接遷移できます。

Shop Payで決済したい場合

商品の自動追加だけでなく、決済方法をShop Payだけに絞りたい場合は、「?payment=shop_pay」をパラメータとして付与することで、実現できます。

顧客情報を入力した状態で遷移したい場合

商品追加だけでなく、顧客情報も入力した状態でチェックアウトページへ遷移させたい場合は、下記のパラメータ一覧のパラメータを付与することで、実現できます。

パラメータ一覧

パラメータ 説明
checkout[email] 顧客のメールアドレス
checkout[shipping_address][first_name] 配送先住所の「名」
checkout[shipping_address][last_name] 配送先住所の「姓」
checkout[shipping_address][address1] 配送先住所の「住所1」
checkout[shipping_address][address2] 配送先住所の「住所2」
checkout[shipping_address][city] 配送先住所の「市区町村」
checkout[shipping_address][province] 配送先住所の「都道府県」
checkout[shipping_address][country] 配送先住所の「国」
checkout[shipping_address][zip] 配送先住所の「郵便番号」

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2?checkout[email]=hogehoge@example.com

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、商品がカートに追加され、メールアドレスが入力された状態でチェックアウトページへ遷移できます。

カートページに遷移したい場合

チェックアウトページに遷移させるのではなく、カートページへ遷移させたい場合は、「?storefront=true」をパラメータとして付与することで、実現できます。

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2?storefront=true

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、商品がカートに追加されている状態で、カートページへ遷移できます。

複数のパラメータを設定したい場合

複数のパラメータを追加する際は「?」で始め、2つ目以降は「&」で繋げます。

例: ?discount=WIRBIKICODE&checkout[email]=hogehoge@example.com

サンプルリンク

https://tsun.ec/cart/43924464959741:2?discount=WARIBIKICODE&checkout[email]=hogehoge@example.com

ℹ️ 上記のサンプルリンクをクリックすると、商品がカートに追加され、10%割引のクーポンコードが適用され、メールアドレスが入力されている状態で、チェックアウトページへ遷移できます。

カートパーマリンクの注意点

即時チェックアウトに誘導する場合、商品説明を十分に読んでもらう機会が減るため、事前に商品内容や特徴をしっかり伝えておくことが重要です。

Shopifyのチェックアウト画面には、カート内商品の詳細ページリンクが表示されません。説明不足だと、離脱されるリスクがあるのでご注意ください。

最後に

カートパーマリンクは、顧客にとってもストア運営者にとっても、購入導線をシンプルにできる便利な機能です。商品の提案やセール案内、サポート対応の効率化など、さまざまなシーンで活用できます。本資料を参考に、ぜひShopifyストア運営にご活用ください。

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編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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