au Payは、KDDI株式会社が提供する主要なスマホ決済サービスとして、約3,438万人(2024年3月末時点)の会員数を誇ります。スマートフォンでQRコードやバーコードを表示して決済でき、Pontaポイントの利用も可能な便利なサービスです。本記事では、Shopifyストアにau Payを導入するメリット・デメリットと具体的な設定方法について解説します。
au Payとは?
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出典:au Pay公式サイト
au Payは、KDDI株式会社が提供するスマホ決済サービスです。スマホに表示されるバーコードもしくはQRコードを利用して支払いができ、街中のお買い物だけでなく、ネットショッピングでも利用できます。また、Pontaポイントが貯まるのも特徴です。
Shopifyにau Payを導入するメリット
クレカ情報の入力の手間を削減できる
au Payはauのアカウント情報が分かれば決済することができます。クレジットカード決済の場合、クレジットカード番号や使用期限、セキュリティコードなどを入力しないといけませんが、それらの情報の入力の手間が不要です。
Pontaポイントが貯まる、使える
注文時の決済方法としてau Payを利用することで、お客様はPontaポイントを貯めたり、使用したりすることができます。普段からPontaポイントを活用しているauユーザーに自身のShopifyストアを選んでもらう理由にもなります。
下記のブログ記事では、Shopifyにポイントシステムを導入するメリットやおすすめポイントアプリを紹介しています。ご参考にしてください。
カゴ落ち対策になる
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出典:Baymard Institute
Baymard Institute社の調査ではカゴ落ちの理由として、3番目に多いのが「クレジットカード情報を入力したくない」、9番目に多いのが「決済の選択肢が少ない」です。カゴ落ちの原因の大半を占めるのは「希望する決済種別がない」という理由です。クレジットカードを保有していない方や、好まない方のカゴ落ちを防ぐためにも、au Payの導入を検討しても良いでしょう。
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出典:au PAY、2024年3月の新規加盟店について|KDDI株式会社
KDDI株式会社の公開情報によるとau Payの会員数は約3,438万人(2024年3月末時点)を突破しており、日本人口の約3.5人に1人が利用している決済サービスまで成長しています。
auユーザーの中には、「au Payを利用してクレジットカード情報を入力せずに決済したい」、「Pontaポイントを貯めたいのでau Payを利用したい」と考えている人も多いのでないでしょうか。
そのため、au Payを導入することでauユーザーへのカゴ落ちの対策に繋がると考えています。
下記のブログ記事では、その他のカゴ落ち理由や決済種別を増やす以外のカゴ落ち対策も紹介しています。ご参考になさってください。
Shopifyで出来るカゴ落ち対策|原因やShopifyアプリも紹介
Shopifyにau Payを導入するデメリット
コストがかかる
au Payを利用するデメリットはコストが発生することです。
au Payを利用するためには、初期費用や月額費用、決済手数料が増える場合があります。また、au PayはShopifyペイメント以外の決済方法になりますので、取引手数料(📍)も発生します。
手数料が高額になるとストア側の利益が少なくなってしまうため、なるべくコストを削減したい場合は手数料が安い事業者を選びましょう。
下記のブログ記事ではShopifyペイメントを導入するメリットや決済手数料などを詳しく解説しています。ご参考になさってください。
📍 取引手数料とは?
取引手数料は、ユーザーから支払いを受ける際に発生する手数料のことです。
取引手数料はShopifyペイメント以外の外部の決済事業者の決済方法を利用する場合に、支払金額に以下の手数料率を乗じた費用が発生します。
プラン名 | スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | プラス |
---|---|---|---|---|---|
取引手数料 | 5% | 2% | 1% | 0.50% | 0.15% |
Shopifyにau Payを導入する方法
Shopifyでau Payを導入するためには、以下の決済事業者のいずれかと契約する必要があります。
KOMOJU
KOMOJUは、初期費用や月額費用が発生しないのと、審査が早いことが特徴です。
au Payの費用
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
0円 | 0円 | 物販 3.5% デジタルコンテンツ 15% |
参考情報:https://ja.komoju.com/payment-methods/japan/au-pay/
SBペイメント
SBペイメントは、豊富な決済方法に対応できるのが特徴です。
au Payの費用
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料率 | 利用料率 | トランザクション費 |
---|---|---|---|---|
1,000円 | 1,000円 | 4% | 0% | 5円 |
参考情報:https://www.sbpayment.jp/service/partner/shopify/lp02/
au Payを自動で非表示にできるShopifyアプリ
au Pay導入後に「デジタル商品は手数料が高いので、au Payを非表示にしたい」などau Payを非表示にしたいケースが発生するかと存じます。
本章では、あらゆる条件でau Payを非表示にできるShopifyアプリを紹介します。
RuffRuff 注文制限
「RuffRuff 注文制限」は完全日本語対応で、日本初のCart and Checkout Validation APIを利用したShopify アプリです。
「Cart and Checkout Validation API」を利用することにより、これまでフロントでしか対応できなかった注文制限の処理をサーバサイドで実現しました。そのため、既存の注文制限アプリに比べ、より突破されにくい堅牢な注文制限を実現することが可能です。
アプリ1つで個数制限や金額制限、同梱制限、顧客制限、決済非表示を実施できます。
本アプリを利用することで、下記のようなことが実現できます。
・カート内の合計金額が3,000円以上になったら、d払いを非表示
・カート内にデジタル商品が含まれている場合は、d払いを非表示
・ゲスト会員だけ、d払いを非表示
まとめ
Shopifyストアへのau Pay導入は、クレジットカード情報の入力を避けたいユーザーや、Pontaポイントを活用したいauユーザーのニーズに応える有効な選択肢となります。ただし、導入にあたっては初期費用や手数料などのコストを考慮する必要があります。KOMOJUやSBペイメントなど、複数の決済事業者から自社に適した選択をすることで、効果的な導入が可能です。決済手段の多様化によるカゴ落ち対策として、au Pay導入をご検討ください。
また、Shopifyでは他にも様々な決済方法を利用することができます。下記のブログ記事でau Pay以外にもShopifyで導入できる決済方法も紹介しています。新たな決済方法の導入を検討している方はご参考にしてください。