OmnisendとShopifyメールどちらが効果的?半年運用した検証結果で比較

OmnisendとShopifyメールどちらが効果的?半年運用した検証結果で比較

Shopifyではメールマーケティングはとても有効な販売促進の手法です。デフォルトで備わっているShopifyメールや、メールマーケティングのアプリも多数存在します。

本当のところ、どのメールマーケティングツールが一番売上があがるのでしょうか?

この記事では、実際に自身のShopifyストアでOmnisendとShopifyメールをどちらも半年以上運用した筆者が、それぞれのメールツールを比較して紹介。結果的にどちらのツールが効果がでたのか、実際のデータを用いて考察します!

omnisedについて詳しくはこちらの記事をごらんください。

【2024】Omnisendとは?Shopifyストアでオムニセンドを使うメリットと初期設定方法

OmnisendとShopifyメール何が違う?

OmnisendもShopifyメールも、Shopifyではどちらも人気のあるメールマーケティングツールです。それぞれの仕様の違いや実際に使用した観点から比較してみましょう。

アプリ名 Omnisend Shopifyメール
料金と配信可能数 無料プラン:
・最大250の連絡先の登録
・メール配信数 500通/月
スタンダードプラン 16ドル/月:
・最大500件の連絡先
・メール配信数6,000通/月
プロプラン 59ドル/月:
・最大2,500件の連絡先の登録
・メール配信数 無制限
10,000通/月まで無料
※10,000通以降、300,000通まで追加のメール1,000通につき1米ドル
デザイン性
メール制作の容易さ
サポート体制

※筆者の感覚値をもとに比較

料金と配信数

Shopifyメールの最大の利点は、無料で10,000通までのメールが送れることです。仮に3,000件の配信リストを持っている場合、月に3通までは無料、4通目以降も1通約3ドルと、とても安価に運用することができます。

一方Omnisendの無料プランでは配信数が少なく、連絡先リストの数によっては全員に1通送ることもできない可能性もあります。メールマーケティングに力をいれることを検討している場合は、少なくとも月16ドルのスタンダードプラン、配信リストの数によっては月59ドルのプロプランを契約することが望ましいでしょう。

Omnisendは固定費がかかるので、配信数が安定しない月がある場合は、余計なコストにもなります。料金と配信数ではShopifyメールが圧倒的に優れているといえます。

デザイン性

個人の好みによる部分にもなりますが、Omnisendの方がデザイン性は優れています。豊富なテンプレート、カスタマイズ可能な要素が多く、見出しひとつにとってもShopifyメールは1種類ですが、Omnisendではデフォルトで6種類から選択することができます。

Omnisendのメール編集画面
Omnisendのメール編集画面

ただし、Shopifyメールも最低限の要素は揃っているので、工夫や構成次第でOmnisendと遜色ないメールを作ることができるでしょう。

こちらも個人の感覚になりますが、実際に配信されるメールの印象はかなり異なります。Shopifyメールは余白の設定の影響でレスポンシブル対応の印象が強くでるため、洗練された印象を持ちやすいのはOmnisendで作成したメールになります。また、フッターについても、Shopifyメールはカスタマイズできる部分がかなり限られています。

メール配信を通じて一貫したブランディングやデザイン性に強くこだわりたい方は、Shopifyメールでは実現できないこともあるでしょう。

サポート体制

Omnisendはチャットサポートがあるため、管理ページ上でリアルタイムに質問が可能です。ただし、英語での質疑応答になることと、24時間いつでもチャットを使用できますが、海外にサポートセンターがあるからなのか、返信時間や内容によっては返答に時間がかかることがあります。

ShopifyメールもShopify公式のサポートが用意されています。日本語対応のヘルプセンターやメールサポートに加え、コミュニティも充実しています。サポート体制については、どちらのツールも充実しており安心して使用できます。

実際にどちらのサポートも利用した体験談としては、Omnisendの方が返信が早く提示された解決案もわかりやすかった印象があります。

メール制作の容易さ

どちらのツールも要素をドラッグ&ドロップなどではめ込んでいくため、基本的にはとても簡単で操作性は大きく変わりません。要素の種類が多いのはOmnisendで、よりデザインの自由度高くメールを作成できます。

ただし、気をつけたいのが**「文字の反映の不安定さ」**です。どちらのツールも自動保存になっているので、打った文字がそのまま上書き保存されていき、都度保存ボタンを押す必要はありません。

Omnisendでは比較的スムーズに文字が反映されていくのに対し、Shopifyメールではキーボードで打った文字の反映が遅かったり、なぜか文字が入れ替わったりすることがままあります。

場合によってはストレスフルだったり、作っていた文章が消えることもゼロではないので、メモツールなどを使用し下書きを作成してからShopifyメールにコピペしていくことをおすすめします。

Omnisend vs Shopifyメール売上につながったのは?

それぞれのツールで半年間、月5件程度行った配信の平均データで比較します。あくまで筆者のストアでのみの結果なので、あくまで参考程度にしてください。

開封率はOmnisendの方が良かった

Shopifyメール…32.47%

Omnisend…41.15%

10%前後、Omnisendのほうが開封率が良い結果となりました。

配信時間は共通して平日20時に設定しましたが、それぞれメールのタイトルも異なるので、結果に起因する要素を特定することは難しいでしょう。

配信がエラーになる割合はOmnisendのほうが若干高いデータでしたが、こちらは数%の違いなので誤差の範囲だと感じています。

リンクのクリック率はOmnisendの方が良かった

Shopifyメール…2.11%

Omnisend…7.23%

こちらも、メールの内容や紹介する商品が異なるため、単純な比較にはなりません。また、メールの内容によってもかなりの差があるため、あくまでメールの中身が最もクリック率に関わってくるといえます。

商品の購入率はOmnisendの方が良かった

購入率はOmnisendのほうが15%ほど良いという違いがでました。しかし、やはりクリック率と同様に、購入率はあくまでメールの中身が関係するといえるでしょう。

ただし、全体の印象としてOmnisendのほうがストーリーや世界観を出したメールを作成することができたため、ユーザーに商品の良さを訴えかけることで購買につながったといえるかもしれません。

しかし、本データについてはまだShopifyメールで検証を行っている段階のものなので、今後ShopifyメールでもOmnisendと同等の購入率にあげていくことは十分に可能でしょう。

結論:OmnisendがイケてるけどShopifyメールで事足りる

上記のデータを見ると、総合的にOmnisendの方が良いように感じます。ただし、もちろんShopifyメールでも購入に至ることもあり、運用にかかる固定コストを考えると、一概にOmnisendのほうが利益がでるとはいえません。実際、OmnisendからShopifyメールに切り替えを行い、今のところOmnisendに戻すことは考えてはいません。

やはり、メールマーケティングを効果的に行うためには、どのツールを使うかより、メールの内容や配信回数、セグメントを細かくしてターゲティングするなど、戦略が最も重要といえます。

なお、どのような配信回数やメール内容がいいかは、顧客の傾向により変わります。

自社の顧客に刺さりやすいメールの傾向を知るためには、メールの内容や配信頻度、配信時間などを変えて検証を重ね、自社独自のデータを蓄積していくことが一番大切でしょう。

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編集プロセス

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