Shopifyで初回割引の方法|アプリやディスカウント機能でのクーポンコード発行など

【2025】Shopifyで初回割引の方法|アプリやディスカウント機能でのクーポンコード発行など

オンラインショップにおいて、新規顧客の獲得は売上向上の重要なカギの一つです。そんな中、多くのビジネスオーナーが利用しているのが「初回割引」という戦略です。

本記事では、Shopify を活用して初回割引を簡単に設定・運用する方法を詳しく説明します。ディスカウント機能やアプリを用いた方法など、初心者にも分かりやすく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

初回割引とは

初回割引とは、サービスや商品を初めて利用・購入する顧客に対して提供される特別な値引きのことです。例として、「新規会員登録で10%オフ」「特定商品はお試しで初回だけ50%引き」といった形で提供されることがあります。

初回割引の実施方法 2選

ディスカウント機能を利用する

はじめに、ディスカウント機能を利用する方法です。ディスカウント機能はShopifyにデフォルトで備わっている機能のため、無料で利用することができます。

ディスカウント機能では、クーポンコードのみ1人1回までの制御ができません。そのため、お客様に直接クーポンコードを入力いただき、初回割引を適用頂く必要があります。

ショップ全体で初回割引を実施する際には注文ディスカウントを利用し、特定商品のみで初回割引を実施する際には商品ディスカウントを利用します。

下記のブログ記事では、Shopifyのディスカウント機能について詳しく解説しています。ご参考にしてください。

Shopifyアプリを利用する

次に、Shopifyアプリを利用する方法です。Shopifyアプリを利用することで、クーポンコードを入力する手間を削減したり、商品ページ上で割引後の価格を表示したりできます。

ただし、Shopifyアプリを利用する際は、アプリ利用料が発生します。

ディスカウント機能で初回割引を実施する方法

今回はストア全体で利用できる初回割引クーポン(1人1回だけ利用できる25%OFFクーポン)を発行します。

本設定を行うことで、過去に一度も初回割引クーポンを利用したことない方は、初回割引クーポンを1度だけ利用することができます。

ステップ1:注文ディスカウントでクーポンコードを発行

ディスカウント一覧ページの「ディスカウントを作成」をクリック

(1) Shopifyの管理画面から「ディスカウント」をクリック

(2) ディスカウント一覧ページの「ディスカウントを作成」をクリック

表示されるポップアップから「注文の割引金額」をクリック

(3) 表示されるポップアップから「注文の割引金額」をクリック

ℹ️ ディスカウントタイプの違いは、「Shopifyで発行できるディスカウントの種類」をご参考にしてください。

方法より「クーポンコード」を選択

(4) 方法より「クーポンコード」を選択

ℹ️ 自動ディスカウントは、発行するクーポンコードに対して1人1回までの利用制限ができないため、ここではクーポンコードを選択する必要があります。

(5) クーポンコードに任意の文字列を入力

今回はWELCOME25にしています。

(6) ディスカウント価格にて「割引率」を選択

(7) 右横の入力フォームに「25」を入力

「お客様1人につき1回のみの使用とする」にチェックを付ける

(8) 「お客様1人につき1回のみの使用とする」にチェックを付ける

(9) 有効期間にて開始日時を入力

ℹ️ クーポンコードをすぐに利用したい場合は、ここに過去の日付を設定してください。

(10) 「ディスカウントを保存」をクリック

ステップ2:動作をテスト

一度もクーポンコードを利用していないアカウントで、クーポンコードを適用する

(1) 一度もクーポンコードを利用していないアカウントで、クーポンコードを適用する

(2) 注文金額が25%割引になっていることを確認し、注文する

(1)(2)と同じアカウントで、再度クーポンコードを適用する

(3) (1)(2)と同じアカウントで、再度クーポンコードを適用する

(4) エラーになることを確認する

以上で設定は完了です。

本章で発行したクーポンコードは、新規会員登録時に自動でメール配信することで配布したり、ストア上にクーポンコードを直接記載するなどして、お客様へ案内しましょう。

Shopifyアプリで初回割引を実施する方法

RuffRuff 予約販売で初回割引を実施した様子

今回はRuffRuff 予約販売というShopifyアプリを利用して、特定商品だけ初回割引で販売する設定を行います。

本章の設定を行うことで、特定商品はアクセスするユーザーの状態によって下記の挙動になります。

  • ゲスト会員 → 通常販売
  • 特定商品を未購入の会員 → 割引販売
  • 特定商品を既に購入済みの会員 → 通常販売

下記はデモ商品です。実際にお試しください。

RuffRuff 予約販売とは

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどのタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。
自身のShopifyストアに驚くほど簡単に予約販売を実現し、無制限での予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。また、予約商品と通常商品を同時に注文させないように制限したり、入荷時期が未定な場合は再入荷通知も可能です。
他の予約販売アプリにはない商品出荷前に支払回収できる「後払い」機能などのユニークな機能もたくさん存在します。



ステップ1:Shopifyアプリをセットアップ

Shopify App StoreからRuffRuff 予約販売をインストール

(1) Shopify App StoreからRuffRuff 予約販売をインストール

Shopify App Storeで「ruffruff」と検索することで、「RuffRuff 予約販売」を発見することができます。または、下記のURLからからインストール可能です。

RuffRuff 予約販売のインストールはこちら

アプリを開き、左メニューの「料金プラン」を選択

(2) アプリを開き、左メニューの「料金プラン」を選択

(3) 「利用規約に同意する」にチェックを付ける

(4) 契約したいプランの「プランを変更する」をクリック

プランの内容を確認し、「承認」をクリック

(5) プランの内容を確認し、「承認」をクリック

Shopify管理画面から「オンラインストア」へ移動

(6) Shopify管理画面から「オンラインストア」へ移動

(7)「テーマ」を選択し、「カスタマイズ」をクリック

「RuffRuff 予約販売」という名称の埋込アプリを有効化

(8) 画面左の「埋め込みアプリ」を選択

(9)「RuffRuff 予約販売」という名称の埋込アプリを有効化

(10)「保存」をクリック

以上で、アプリのセットアップは完了です。

ステップ2:初回割引用のルールを作成

ここでは、予約販売ルールを作成します。予約販売ルールでは、「未購入者への割引設定やそれ以外のユーザーへのメッセージ」などを設定します。

アプリの左メニューにある「予約販売ルール一覧」をクリック

(1) アプリの左メニューにある「予約販売ルール一覧」をクリック

(2) 「ルールを作成」をクリック

表示されるポップアップから「購入オプションを利用した予約販売」を選択

(3) 表示されるポップアップから「購入オプションを利用した予約販売」を選択

ℹ️ 「購入オプションを利用した予約販売」のみ割引の設定が可能なのため、間違えずに選びましょう。

「アカウント登録している人のみに販売する」にチェックを付ける

(4) ルール名に任意の名称を入力

(5) 開始日時に初回割引を実施したい日付を設定

ℹ️ すぐに実施したい場合は、ここに過去の日付を設定してください。

(6) 「アカウント登録している人のみに販売する」にチェックを付ける

(7) 除外する顧客タグに「購入済み」を追記

アクションセクションより「予約販売時」を選択

(8) アクションセクションより「予約販売時」を選択

ℹ️ ここでは、未購入者への挙動を設定します。

(9) カートボタンテキストに任意のテキストを入力

(10) 商品メッセージに任意のテキストを入力

(11) 購入数の制限に「1」を入力

ℹ️ 本設定で、1人1回しか初回割引価格での購入ができなくなります。

アクションセクションより「条件外」を選択

(12) アクションセクションより「条件外」を選択

ℹ️ ここでは、ゲスト会員や購入済みの会員への挙動を設定します。

(13) カートボタンの状態で、「カートボタンを表示する」を選択

(14) 商品メッセージに任意のテキストを入力

「購入オプションを有効にする」にチェックを付ける

(15) 「購入オプションを有効にする」にチェックを付ける

ℹ️ ここでは、未購入者への割引を設定します。

(16) 予約販売プラン名に割引の説明文などの任意のテキストを入力

(17) ディスカウントにて、「割引率」を選択

(18) 右横の入力フォームに「50」を入力

任意:「チェックアウトページでの堅牢な制限」にチェックをつける

(19) 任意:「チェックアウトページでの堅牢な制限」にチェックをつける

ℹ️ 本設定を行うことで、初回割引価格の商品を不正に2個以上購入しようと試みた場合もチェックアウトページで、阻止することができます。

(20) 「保存」をクリック

ステップ3:初回割引対象の商品にルールを適用

ここでは、ステップ2で作成したルールを初回割引したい商品に適用します。

アプリの右メニューにある「商品一覧」をクリック

(1) アプリの右メニューにある「商品一覧」をクリック

(2) 初回割引したい商品にチェックを付ける

(3) 「ルールを適用」をクリック

表示されたポップアップより、ステップ2で作成したルールを選択

(4) 表示されたポップアップより、ステップ2で作成したルールを選択

(5) 「適用」をクリック

ステップ4:Flowで顧客タグをつけるワークフローを作成

ここでは、Shopify Flowにて商品購入時に購入者の顧客タグに「購入済み」タグを自動で追加するワークフローを作成します。

ステップ2で作成したルールでは、「購入済み」タグのついている会員は通常価格になるように設定しています。

Shopify Flowを開き、「ワークフローを作成」をクリック

(1)Shopify Flowを開き、「ワークフローを作成」をクリック

トリガーに「Order Created」を設定

(2)トリガーに「Order Created」を設定

(3)条件に初回割引商品を特定する条件を設定

※ 添付画像ではSKUが一致しているかを条件に設定しています。

(4)アクションに「Add Customer Tags」を選び、付与するタグとして「購入済み」を設定

(5) ワークフローをオンにする

ステップ5:動作をテスト

ゲストアカウントで対象商品にアクセスする

(1) ゲストアカウントで対象商品にアクセスする

(2) 通常価格の状態であることを確認する

未購入のアカウントでログインして、対象商品にアクセスする

(3) 未購入のアカウントでログインして、対象商品にアクセスする

(4) 対象商品が50%OFFの割引価格になっていることを確認する

(5) 対象商品を実際に注文する

注文後に、対象商品に再度アクセスする

(6) 注文後に、対象商品に再度アクセスする

(7) 通常価格の状態であることを確認する

以上で、設定は完了です。

注意事項

本章で紹介した方法は、1つの商品のみで初回割引を実施する方法になります。もし、実施したい商品が複数ある場合は、その分だけ異なる予約販売ルールと顧客タグが必要になりますので、ご注意ください。

また、初回割引を実施する前に既に購入されているユーザーに対しては、セグメント機能を活用し、一括で「購入済み」タグを付与していただく必要があります。

最後に

本記事では、Shopify を活用して初回割引を効率よく運用する方法について解説しました。ディスカウント機能を用いたシンプルな設定から、アプリを活用しクーポンコードなしに初回割引を実現する方法まで、ショップのニーズに応じた多様な手法を学ぶことができたかと思います。

初回割引は、新規顧客の獲得や商品を実際に試してもらうのに役立つ施策です。ぜひ本記事の内容を踏まえて、あなたのShopifyストアでも活用してみてください!

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編集プロセス

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