みなさんは、Shopifyでどのような決済方法を導入していますか? 本記事ではShopifyストアにShop Pay(ショップペイ)を導入するメリットやデメリット、Shop Payを導入する方法を紹介したいと思います。
Shop Pay(ショップ ペイ)とは
Shop Pay(ショップペイ)は、Shopifyが提供する決済サービスです。
Shopifyペイメントを利用しているストアでは、Shop Payを簡単に導入でき、導入にあたって初期費用や月額費用、取引手数料はかかりません。また、Shop Payを利用するお客様は、自分のShopアカウントに登録されているクレジットカード情報や配送先情報を使ってスムーズに商品を購入できるため、購入時の情報入力の手間を減らすことができます。これにより、入力の手間が負担となっていたお客様の離脱を防ぎ、購入完了率(コンバージョン率)の向上が期待できます。
Shop Payは、購入者の利便性を向上させるだけでなく、Shopifyストアにとってもユーザー体験の改善や売上アップにつながる決済サービスです。
Shop Payの特徴
簡単登録・ワンクリック決済
メールアドレスと電話番号を登録するだけで、次回以降はクレジットカード情報や配送先住所の入力が不要になります。
追加費用ゼロ
Shopifyペイメントを利用中のストアなら、追加の初期費用や月額利用料なしで導入できます。※ 決済手数料は発生します。
マルチプラットフォーム対応
Shopifyストアはもちろん、SNSやメール、チャットなど様々なプラットフォームで利用可能です。
高いセキュリティ
クレジットカード業界のセキュリティ基準(PCI DSS)を満たし、パスキーや6桁のShop Payコードによる認証で不正利用を防止します。
環境への配慮
購入時に追加料金なしで炭素除去プロジェクトに貢献でき、サステナビリティを重視する顧客にもアピールできます。
Shop Payを導入するメリット
カゴ落ち対策になる
前述の通り、Shop Payを利用することで、お客様の購入時の手間をできるだけ削減できるため、カゴ落ち率の低下を期待することができます。

また、Baymard Institute社の調査では、カゴ落ちの理由として9番目に多いのが、決済の選択肢が少ないということです。自社のShopifyストアでしか購入できずどうしても買いたいと思っている商品であれば、お客様が普段利用している決済種別が使えなくてもそこまで問題ないかもしれません。しかし、どこでも購入できる商品やそこまで購入意欲が高まりきれていない場合は、他のストアや他の商品へ流れてしまう原因になります。
カゴ落ち対策として、決済の選択肢を増やせるなら増やしておくのに越したことはないでしょう。
下記の記事では決済種別を増やす以外にもShopifyで出来るカゴ落ち対策を紹介しています。
コンバージョンの向上を期待できる

出典:Shopify ブログ
2020年に行われた10,000店舗を対象とするShopifyの調査によるとShop Payと通常の決済方法のコンバージョンを比較したところ、Shop Payのほうがコンバージョンが1.72倍高い結果がでたそうです。
エビデンス:Shop Payとは? Shopifyのショップペイのメリットを徹底解説
導入が簡単
Shopify Paymentを利用している場合、Shop Payを導入するのはとても簡単です。設定方法はShopify Paymentの設定画面にて、Shop Payのチェックボックスにチェックを入れるだけとなります。詳しい設定方法は後述しますので、参考にしてください。
コストが安価
Shopify Paymentを利用している場合、Shop Payを利用する際に初期費用や月額費用、取引手数料などは発生しません。発生するのは決済手数料のみとなり、安価に始められることもメリットの1つと言えます。
Shop Payを導入するデメリット
動的チェックアウトボタンにShop Payが表示される場合がある
Shopifyストアの商品ページにはカートボタンと動的チェックアウトボタンの2種類のボタンが表示されるかと思います。エクスプレスチェックアウトはApple PayやGoogle Pay、Shop Pay、PayPalの中からアクセスしたお客様が使いそうな決済手段をShopify側が自動で表示します。
そのため、Shop Payを導入すると「Apple Payだけを表示させたい」ケースなどで、意図せずShop Payが表示されてしまう場合があります。
Shop Payを導入する方法
ShopifyストアにShop Payを導入する方法は下記になります。
(1) Shopifyの管理画面より「設定 > 決済 > 管理」の順に遷移
(2) 「決済方法を管理する」をクリック

(3) Shop Payを有効にする
特定条件下でShop Payを非表示にできるShopifyアプリ
RuffRuff 注文制限
「RuffRuff 注文制限」は完全日本語対応で、日本初のCart and Checkout Validation APIを利用したShopify アプリです。
「Cart and Checkout Validation API」を利用することにより、これまでフロントでしか対応できなかった注文制限の処理をサーバサイドで実現しました。そのため、既存の注文制限アプリに比べ、より突破されにくい堅牢な注文制限を実現することが可能です。
アプリ1つで個数制限や金額制限、同梱制限、顧客制限、決済非表示を実施できます。
下記のブログ記事では、RuffRuff 注文制限を利用して、Shop Payを非表示にする方法を紹介しています。ご参考にしてください。
最後に
今回はShopifyストアにShop Payを導入するメリットやデメリット、設定方法をご紹介しました。
Shopifyでは他にも様々な決済方法を利用することができます。下記のブログ記事でShop Pay以外にもShopifyで利用できる決済方法も紹介しています。ご参考になさってください。