リピストX(クロス)とは?メリット・デメリット、料金、導入事例まで解説

リピストX(クロス)とは?メリット・デメリット、料金、導入事例まで解説

リピストX(クロス)は、EC運営に必要な機能を標準で備えているECカートです。新規顧客や顧客育成に役立つマーケティング機能も豊富に用意されています。

本記事では、リピストXの特徴から導入のメリット・デメリット、利用にかかる料金まで詳しく解説。実際に導入しているショップの事例もあわせて紹介するので、リピストXの導入を検討している方はぜひ最後までご覧ください。

※本記載は2025年8月時点の情報を元にしています

リピストX(クロス)とは?

リピストX(クロス)

画像出典:リピストX

リピストX(クロス)は、株式会社リピストが運営するECカートシステムです。

在庫管理・決済処理・分析・広告管理機能から新規集客や顧客ロイヤル化など、ECに欠かせない機能が基本プランに搭載されています。導入したEC事業者の平均売上成長率は426%、CVRは平均342%向上、LTVは平均1.4倍など、高い効果を実現しています。

迅速かつ丁寧な密着サポートも評判となっており、サポート満足度99.8%となっています。

リピストXの特徴

リピストXには、主に3つの特徴があります。

ECに必要な機能を標準搭載

リピストXの特徴:ECに必要な機能を標準搭載

画像出典:リピストX

リピストXには、自社通販・D2C事業に便利な機能が標準機能として搭載されています。ECサイト構築はもちろん、決済連携や受注管理などのバックオフィス、顧客対応までEC運営に必要な機能はリピストXのみで完結できます。

新規集客から顧客ロイヤル化に効果的な機能も豊富

リピストXの特徴:新規集客から顧客ロイヤル化に効果的な機能も豊富

画像出典:リピストX

リピストXには、LP一体型フォームやSNS連携、ポップアップ表示など新規集客につながりやすい機能が豊富です。会員ランクやクーポン・ポイント機能、頒布会や定期回数別の施策設定など、顧客のロイヤル化に役立つ機能も多数揃っています。

導入フェーズから密接なサポートを提供

リピストXでは、顧客一人ひとりに専任の担当者がついて導入フェーズから密着サポートを提供しています。トラブルが発生したときだけでなく、運用するなかで出てきた不安や疑問、事業課題の解決まで迅速かつ丁寧な対応を受けられます。

リピストXのメリット

リピストXの導入には、新規集客や顧客ロイヤル化のしやすさ、契約期間の縛りがないことなどさまざまなメリットがあります。ここからは、リピストXにあるメリットについて詳しく解説します。

事業が拡大してもランニングコストが高額になりにくい

リピストXの基本プランには、ブランドページの構築や定期販売、リピート施策機能、分析・集計、広告管理機能などECサイトの立ち上げ~運用までに必要な機能が一通りそろっています。基本プランのみで年商1億円以上のショップ構築を実現可能です。

ほかのECカートの場合、基本プランは必要最低限の機能のみで、事業フェーズの変化に合わせて機能を追加したり、外部サービスと連携させたりする必要のあるケースが多いです。そのため、ランニングコストが大きな負担になりやすい傾向があります。

ショップが成長してもランニングコストが変化しにくいのは、大きなメリットといえるでしょう。

多彩なマーケティング機能で新規集客・顧客ロイヤル化が期待できる

リピストXには、多彩なマーケティング機能が用意されています。リピストChatや確認ページスキップなどのかご落ち防止に役立つ機能、LP一体型フォームやポップアップ機能などがあり、新規顧客を獲得しやすい仕様になっています。

定期販売・頒布会、単品通販以外の販売スタイルを提供できる機能、会員ランクやクーポン・ポイント機能など顧客育成に役立つ機能も豊富です。そのため、リピート率向上も期待できます。

契約期間の縛りがないため気軽に始められる

リピストXは、最低契約期間が設けられていません。利用してみて合わないと感じたら、すぐに解約できるため、気軽に利用できます。ほかのECカートは、数か月~1年単位で契約しなければならないケースも多いです。そのため、契約の縛りがないのはリピストXの大きな魅力といえるでしょう。

手厚いサポートがありEC初心者でも安心

リピストXでは、質問への回答はすべて当日の営業時間内に対応する形になっています。サポートを提供するのは、リピストXに精通している正社員のみであるため、困ったことやわからないことが出てきたときにも解決に向けて迅速かつ的確なアドバイスがもらえます。

また、ショップの課題解決に向けたアドバイスをもらうことも可能。導入したばかりの方に向け、毎月無料の勉強会も開催中です。そのため、EC初心者も安心してネットショップを運営できます。

リピストXのデメリット

リピストXは標準機能の充実度や手厚いサポートなど、メリットが多くある一方で、デメリットもいくつか存在しています。ここからは、リピストXのデメリットを解説します。

カスタマイズに制限がある

リピストXでは、チャット購入フォームやブランドページなど、ほぼすべてのページを自由にカスタマイズできます。ただし、一部にはカスタマイズできないページもあります。そのため、完全オリジナルの設計は困難です。

また、カスタマイズするためにはオプション機能の追加が必要なケースもあります。ブランドページや購入フォームなどネットショップのデザインを自由に設計したい方は、ほかのECカートにするのがおすすめです。

利用にかかる料金が高め

リピストXには、スタートアッププラン・スタンダードプラン・エキスパートプランの3種類の料金プランがあります。どのプランも初期費用・月額費用・従量料金がかかる形になっており、最も安いプランでも初期費用で69,800円、月額費用として42,800円がかかります。

オプション機能を利用する場合、各機能の初期費用・月額費用も負担しなければなりません。ほかのECカートには初期費用や月額費用が無料~数千円程度のものも多数あるため、できる限りコストを安く抑えたい方には利用しにくいサービスといえます。

※2024年11月からの料金改定に基づく記載です。

リピストXの利用にかかる料金

リピストXの料金プランは、以下のとおりです。

プラン名 スタートアッププラン スタンダードプラン エキスパートプラン
初期費用 69,800円 99,800円 398,000円
月額費用 42,800円 83,800円 158,000円
従量課金 25円/件 25円/件 20円/件
想定受注件数 ~1,999件/月 2,000件~/月 10,000件~/月

参照:リピストX

スタートアッププランを利用できるのは、月間の受注件数が2,000件未満の段階までです。2,000件を超えた場合、スタンダードプランに自動でグレードアップされます。オプション機能を利用する場合には、別途で機能別の初期費用・月額費用がかかります。

リピストXの導入事例

リピストXは、1,700社以上のネットショップに導入されており、平均売上成長率426%、平均CVR342%向上を実現しています。ここからは、実際にリピストXを導入したネットショップの事例を紹介します。

And you.株式会社

リピストXの導入事例:And you.株式会社

画像出典:ACell

And you.株式会社は、美容業界で注目されている成分「AC-11」を使用した整えドリンク「ACell」を販売するネットショップを運営しています。

新規獲得やLTV改善に課題を感じ、リピストXへの切り替えを実施。事業成長に合わせた料金・機能の最適化、洗練された定期購入機能、迅速かつ丁寧なサポートなど、リピストXの長所がうまく噛み合い、売上700%アップを実現しています。

株式会社トルーク製薬

リピストXの導入事例:株式会社トルーク製薬

画像出典:株式会社トルーク製薬

株式会社トルーク製薬は、メンズ美容商品を販売するネットショップを運営している企業です。リピストXのWMS連携により、EC運営における日常業務の20%削減に成功しています。迅速かつ丁寧なサポートにより、疑問点や不安点などもスムーズに解消できています。

株式会社ECスタジオ

リピストXの導入事例:株式会社ECスタジオ

画像出典:ReDECORATE

株式会社ECスタジオは、健康食品や化粧品の単品リピート通販事業を展開する企業です。自社でECサイトを構築していたものの、新機能追加の難しさや知識の属人化など多くの課題を感じていました。

リピストXを導入後は、WMS連携で受注処理速度の大幅な改善に成功。管理画面が使いやすいUI設計であるため、各担当がスムーズに仕事を進められるようにもなっています。

リピストXは手厚いサポートと標準機能の充実度が魅力

リピストXは、EC運営に必要なあらゆる機能が標準で搭載されているECカートシステムです。ブランドページの構築や在庫管理・決済処理、顧客対応などEC運営に必要な機能が網羅されています。多彩なマーケティング機能により、新規顧客の獲得から顧客のロイヤル化まで一気通貫で実現可能です。

導入フェーズから迅速かつ丁寧なサポートを提供しており、多くの利用者から高い評価を得ています。ただし、カスタマイズに制限があったり導入コストが高めであったりとデメリットも存在しているため、予算内で理想のEC運営を実現できるかどうか事前の確認が大切です。

ランニングコストを抑えながら事業拡大を目指したい人、万全なサポート体制を整えているECカートを利用したい人は、リピストXでのEC運営を始めてみましょう。

ブログに戻る
1 6
  • Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

    Shopify Liquidとは|特徴や基本構文、学習リソースまで紹介

    Tsunライターチーム

    Shopify Liquidは、Shopifyが開発したオープンソースのテンプレート言語です。本記事では、Shopify Liquidの基本概念、主な特徴、そしてその学習に役立つリソースについて解説します。

  • Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

    Shopify Polarisとは? 効率的なShopifyアプリ開発に!

    Tsunライターチーム

    Shopify Polarisは、Shopifyのエコシステムにおいて重要な役割を果たす包括的なデザインシステムです。本記事では、Shopify Polarisの概要やメリット、デメリット、Polarisを活用したShopifyアプリの事例、Shopify Polarisを使用する際のヒントとコツを紹介します。

  • 【Tips】Shopify の GraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

    ShopifyのGraphQL Admin API で顧客総数を取得する

    小笠原 京平

    Shopifyの GraphQL Admin API の小ネタです。 Shopifyの顧客総数を取得したい場合のクエリは、いざ探そうと思ってもパッと見つからないのでメモしておきます。 対象読者 Shopify GraphQL Admin API を使ったことがある方 顧客総数を取得するクエリ 2023-07 バージョンから CustomerSegmentMemberConnection に変更があったため、2023-07より前と以降で若干クエリが異なります。 ※ changelog 2023-07以降 { customerSegmentMembers(first: 1, query: "") { totalCount } } 2023-07より前...

  • Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

    Shopify Vite Plugin でテーマ拡張機能の開発体験を改善する

    小笠原 京平

    今回は Barrel が提供する Shopify Vite Plugin を導入して、テーマ拡張機能の開発体験を改善する方法をご紹介します。 対象読者 テーマ拡張機能の開発経験がある方 はじめに Shopifyのテーマ拡張機能 (Theme app extensions) はShopify アプリ開発において、ストアフロントに機能を追加するための機能です。 Liquid、JavaScript、CSSなどを使って開発することができますが、通常のアプリ開発と比較すると、ローカルでの開発体験はそれほどよくありません。 そこで、今回は Shopify Vite Plugin を導入して、開発体験を改善していきます。 Shopify Vite Plugin とは Barrel が提供する Vite用プラグインです。ViteをShopify テーマ開発に組み込んで開発体験を改善することを目的として作られていますが、テーマ拡張機能においてもその恩恵を受けることができます。...

  • Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

    Shopify Admin API GraphiQLとは? 使い方やメリット・デメリットを解説します

    小笠原 京平

    ShopifyのAdmin APIにはGraphQLを用いたAPIがあります。手軽に試す方法としてGraphiQL (GraphQLではなくGraphiQLなのに注意) というIDEがありますので、今回はShopify GraphiQLの使い方やメリット・デメリットを解説します。 GraphiQLとは GraphQL公式が運営しているオープンソースプロジェクトです。GraphQLをブラウザ上でインタラクティブに操作・実行することができます。 グラフィカル (/ˈɡrafək(ə)l/) と発音します。(graphicalと同じ発音) GraphQLとは GraphQLはAPIのためのクエリ言語であり、既存のデータでクエリを実行するためのランタイムです。 GraphQLはAPI内のデータの完全で理解しやすい説明を提供し、クライアントに必要なものだけを要求する力を与え、APIを長期的に進化させることを容易にし、強力な開発者ツールを可能にします。 引用: GraphQL | A query language for your API Shopify GraphiQLの使い方 Shopify GraphiQLは各ストアにアプリをインストールするだけで使えますが、Shopify Devサイト上でデモを触れるので、まずは触ってみましょう! https://shopify.dev/docs/apps/tools/graphiql-admin-api Workshopをやってみよう! Shopifyが作成した「Learn...

  • ブログ記事 Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPRや対応例など

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

    Shopifyの必須Webhooks (Mandatory Webhooks)とは? GDPR...

    小笠原 京平

    今回はShopifyアプリ開発を始めたときに詰まるポイントの1つ「必須Webhooks」について解説します。実装をしていなかったり、実装が不十分なためにレビューが通らなかった経験をされた方は多いんじゃないでしょうか?レビューで詰まらないためにも、ぜひご確認ください! Webhooksとは? Shopifyの必須Webhooksを説明する前に、Webhooksについて理解しましょう。Webhooksとは、Webアプリケーションと連携するために用いられるイベント通知の仕組みです。Webhooksを使うことで、あるWebアプリケーションで特定のイベントが起きたときに、データを受け取ったり、何かしらの動作をすることが可能になります。 エンジニアにとって身近な例でいうと、GitHubにコードをプッシュしたときに自動でビルドやテストをするときにWebhooksが使われています。 ShopifyのWebhooks そんなWebhooksはShopifyでも使うことができます。Shopifyアプリ開発では、Shopify Admin APIからWebhooksを使うことができます。また、アプリ以外でもShopify管理画面からWebhookを作成することもできます。 ShopifyのWebhooksにはHTTPSのエンドポイントのほか、Amazon EventBridgeやGoogle Cloud Pub/Subといったメッセージングサービスを使うこともできます。購読するイベントやマーチャントによっては瞬間的に大量のWebhooksを処理する必要があるため、スケールさせやすいメッセージングサービスを使ってWebhooksを処理することをおすすめします。 必須Webhooks (Mandatory Webhooks) とは? 必須Webhooksとは、Shopifyアプリを開発するときに必ず実装しなければならない3つのWebhooksのことです。この3つのWebhooksはGDPRに対応するために必要なWebhooksで、EU加盟国に関わらず、すべてのShopifyアプリはGDPRに準拠しなければなりません。必須Webhooksを実装していない場合、アプリレビューで却下されます。 (3つの必須Webhooks以外のWebhooksは任意で実装すればOKです。) また、必須Webhooksの3つはHTTPSのエンドポイントでのみ作成可能です。上述したEventBridgeやPub/Subを利用することはできません。 GDPRとは? GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)は、ヨーロッパ連合(EU)の個人情報保護法規で、2018年5月25日から施行されています。これは、EU全域での個人情報のプライバシーを保護し、データの取り扱い方に関して個々の人々により多くの制御権を付与するためのものです。 GDPRは、EU市民または居住者の個人データを処理する全ての組織に適用されます。これには、EU内外の組織も含まれ、EUの市民や居住者のデータを処理する場合、世界のどこにその組織があろうともGDPRの規定を守る必要があります。 GDPRの主な目的は、個人が自分の個人データをどのように収集、保存、使用されるのかを知り、そしてその制御をする権利を持つべきであるという考え方を強化し、統一化することです。これは、個人情報の透明性、アクセスの権利、修正の権利、忘れられる権利(データ削除の権利)、データ移行の権利など、いくつかの重要な権利を個々の人々に付与します。 参考: ChatGPT 必須Webhooksの対応例 上記で説明したように、必須WebhooksとはGDPRに準拠するためのWebhooksなので、顧客情報、ストア情報をデータベースなどに保存しているかどうかで対応方法が変わります。...

1 6

編集プロセス

EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

掲載情報に関して

掲載している各種情報は、株式会社Tsunが経験および、調査した情報をもとにしています。できるだけ“最新“かつ“正確“な情報の掲載に努めておりますが、内容を完全に保証するものではありません。当サイトによって生じた損害について、株式会社Tsunではその賠償の責任を一切負わないものとします。掲載情報に誤りがある場合には、お手数ですが株式会社Tsunまでご連絡をいただけますようお願いいたします。