アクセサリーのネットショップを始めたいけれど、何から手をつければいいかわからない…
そんな方に向けて、この記事では開業までの具体的なステップをわかりやすく解説します。
アクセサリーのネットショップで成功しているストア「unigem」や「L&Co.TOKYO」の事例も紹介。記事を読み終えたときには、あなたも理想のアクセサリーショップを開業する準備が整っているはずです!
アクセサリーのネットショップ開業に必要な5つの手順
アクセサリーのネットショップを開業するための具体的な流れを解説します。
ステップ1. ショップ名とコンセプトを決める
ネットショップを開業する際、まず決めるべきなのが「ショップ名」と「コンセプト」です。
まずはブランドの核となる「どんなアクセサリーを誰に届けたいか」を明確にしましょう。具体的なターゲット層を設定すると、ブランドの方向性がブレずに済みます。
次にコンセプトに沿ったショップ名を考えます。既存のショップに同名がいないか、ショップ名のドメインが取得可能かどうかを調べておくと、ネットショップの立ち上げ作業がスムーズです。
ステップ2. 商品ラインナップを揃える
すでに販売する商品が手元にある場合、またはまだ商品がない場合によって事前準備にかける時間が異なってきます。まだ販売する商品が決まっていない場合は、ハンドメイドにするのか、または仕入れるのか、などいくつか選択肢があります。
すでに販売する商品がある場合
商品ラインナップの見直し
ターゲット層が求めるデザインや価格帯に合っているかを確認します。「普段使いしやすいピアスを追加する」「ギフト用のセット商品を考える」など、顧客ニーズを意識した展開を検討しましょう。
素材の撮影
商品写真は、購入意欲を高めるポイントです。アクセサリーの細部がわかる写真や、着用イメージが伝わる写真を用意してください。
価格設定
材料費や製作時間、競合他社の価格を参考に、適正価格を設定します。
これから商品を準備する場合
ハンドメイドでオリジナル作品を作る
自分のセンスやアイデアを活かして、独自性のあるアクセサリーを制作しましょう。材料や工具を揃え、小規模な試作から始めて、顧客の反応を見ながらラインナップを増やすのがおすすめです。
既製品を仕入れて販売する
卸売業者やオンラインマーケットを活用して、ブランドコンセプトに合った商品を仕入れます。
仕入の際の注意点
商品を仕入れる場合は、信頼できる仕入れ先から証明書付きの商品を仕入れましょう。オークションや個人取引には慎重に検討し、トラブルに繋がらないよう注意します。
また、中古アクセサリーを販売する場合は、警察署で「古物商許可」を申請する必要があります。無許可での販売は法律違反となります。
ステップ3. ネットショップ用プラットフォームを選ぼう
近年では、誰でも簡単にネットショップを立ち上げられるサービスが豊富に提供されています。以下は、代表的なプラットフォームとその特徴です。
主要なプラットフォームの特徴
Shopify
世界中で利用されるプラットフォームで、デザインやカスタマイズの自由度が高いのが特徴です。手軽に始められることができながら、本格的なショップ運営まで幅広いブランド規模に対応。販売データの分析や海外販売も可能です。ただし、月額費用がかかるため、積極的に運営を考えている方に最適です。
Shopifyのはじめ方については以下をごらんください。
BASE
初期費用・月額費用が無料(一部有料プランあり)で、初心者でも簡単に始められるのが魅力です。規模の小さいショップや、気軽にお店を開業してみたい方に向いています。コストを抑えつつスタートしたい方におすすめです。
予算や月額費用、手数料を比較し、初期投資やランニングコストを確認したうえで、ショップの規模や方向性に合わせて最適なプラットフォームを選びましょう。
ステップ4. 写真と説明文で商品の魅力を最大限に伝える
ネットショップでは、写真と商品の説明が売上を左右します。実際に手に取れないオンライン販売だからこそ、視覚情報とテキストで商品の魅力を伝えることが大切です。
商品写真のポイント
ディテールを伝える接写写真
ビーズや金属の質感など、細部が伝わる写真を撮影しましょう
着用イメージ写真
モデルにアクセサリーを着けてもらい、コーディネートの一例を提示します。
商品説明文のポイント
基本情報を明記
素材、サイズ、色、重さなど、商品の基本情報を詳細に記載します。
こだわりを伝える
制作時のエピソードやデザインに込めた思いを記載することで、購入者の共感を得られます。
魅力的な言葉を使う
具体的な表現で商品のイメージを膨らませましょう。
写真や説明文が購入者の決断を後押ししますので、こだわりを持って準備しましょう。
ステップ5. SNSと広告でショップにお客様を呼び込もう
ネットショップを開設しても、ただ待っているだけでは顧客はサイトを訪れてくれません。SNSや広告を活用して積極的に集客し、地道にアクセスを増やすことが大切です。
SNSで集客する
アクセサリーの魅力を視覚的に伝えられる最適なSNSです。定期的に写真や動画を投稿し、ハッシュタグを活用してターゲット層にリーチしましょう。
TikTok
ショート動画で商品の魅力をアピールできます。制作風景や商品の使い方を投稿することで、ファンの増加につながります。
広告を活用する
SNS広告
FacebookやInstagramの広告機能を使えば、ターゲットを絞った広告配信ができます。低コストから始められるため、初心者にもおすすめです。
Google広告
商品ページやショップのアクセスを増やすために効果的です。ただし、成果をあげるためには費用対効果を確認しながら細かいチューニングをしていく必要があります。
イベントやキャンペーン
期間限定セールや送料無料キャンペーンを実施することで、購買意欲を引き出せます。新規顧客を獲得するチャンスにもなります。
アクセサリーのネットショップを成功させるためのポイント
ネットショップでアクセサリーを販売するには、信頼される商品づくりや運営方法を工夫することが重要です。以下で、成功のために押さえるべきポイントを詳しく解説します。
お客様が安心できる商品を提供する
アクセサリーは直接肌に触れるため、素材や安全性を重視した商品を提供することが信頼につながります。
金属アレルギーの方への配慮
アレルギー対応素材を使用することで、幅広いお客様に対応できます。商品説明には「ニッケルフリー」「サージカルステンレス使用」などの情報を明記し、安心感を与えましょう。
カスタマイズオプションを用意
ピアスのフックを樹脂製やチタン製に変更できるオプションを追加すると、アレルギーを持つお客様にも選ばれる商品になります。
お客様との信頼関係を深める
一度購入してくれたお客様に、また利用したいと思ってもらうための施策を実施しましょう。
フォローアップメール
商品が届いた後に感謝のメールを送り、「商品は無事に届きましたか?」と一言添えることで信頼感を深めます。
リピート購入特典
次回購入時に使える割引クーポンやポイント制度を導入し、再購入を促進するのもおすすめです。
特典付きキャンペーン
「5,000円以上で送料無料」や「ノベルティプレゼント」など、お得感のある特典を提供することで、購入意欲を高めます。
万が一のトラブルに備える|PL保険(生産物賠償責任保険)への加入
アクセサリーが原因で肌トラブルやケガが発生した場合、保険があれば迅速に対応できます。保険加入をショップの信頼アップにも活用しましょう。
アクセサリーのネットショップ事例
ここからは、アクセサリーのネットショップを運営している2つの企業を紹介します。
実店舗とオンラインを融合したunigem
画像出典:unigem
ジュエリー・アクセサリーのマーケットプレイス型ネットショップ「unigem」は、オンラインと実店舗を融合した運営をおこなっています。オンライン販売を主軸にスタートし、顧客やブランドの信頼を得るため東京代官山に実店舗をオープン。
ネットショップでは、LINE配信やInstagramを活用したOMO施策が成功の秘訣となっており、特にInstagram経由で来店する顧客が多いことが特徴です。また、Shopify POSを導入し、オンラインと店舗の在庫情報や顧客データをリアルタイムで統合管理しています。
さらに、男性顧客が4割を占めるなど、幅広いターゲット層を取り込むブランド戦略も魅力です。「レディース」「メンズ」といった固定観念にとらわれず、個々の価値観を尊重する姿勢が、多くのファンを惹きつけています。
unigemを運営する株式会社simplify代表・扇谷早織さんのインタビュー記事もぜひご覧ください。
伝統と革新を融合させたL&Co.TOKYO
画像出典:L&Co.TOKYO
L&Co.TOKYOは、1937年に創業した老舗の宝石商です。企画やデザインなどジュエリー制作を一貫して手掛けています。
山梨県甲府市にある自社工場では、ジュエリー制作体験や見学ツアーを実施。「身に着ける人の日常に寄り添い、幸運をもたらすジュエリー」を作ることを目指し、オンライン販売と体験型サービスを融合させたビジネスモデルで、多くの顧客を魅了しています。
中でも注目すべきは、「サムライリングコレクション」です。侍の精神を象徴する繊細なデザインが特徴で、正面には家紋を彫刻できるカスタマイズオプションも用意されています。伝統的な日本文化を取り入れながら、現代的なデザインで世界中の顧客を魅了するジュエリーブランドです。
アクセサリーのネットショップは開設前の準備が大切!
アクセサリーのネットショップを成功させるためには、計画的な準備と工夫が欠かせません。ショップ名やコンセプトを明確にし、商品の魅力を写真や説明文で丁寧に伝えましょう。
さらに、SNSや広告を活用して集客を行い、リピーターを増やす仕組みを構築することがポイントです。一つひとつ丁寧に取り組み、多くの人に愛されるネットショップを目指しましょう!